Simply mini J

1日5分、その日の自分を振り返る時間を作りなさい。
    昔そんな話をお坊さんから聞いた。

これからの映像制作は動的なメタデータが肝

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All Photo by inos

diary4769

何の前触れもなく発表された新星アクションカム。GARMINがカメラを発表するなんていったい誰が予想したでしょう? GPSによる位置情報端末を得意とするメーカーですからね、これまで映像や音声とは無縁だったはずです。

近年はこうしたアクションカメラが流行で、Go Proなど高速道路のサービスエリアでも売っているくらいですから、遊び心もプラスして需要があるのは確かなのですが、なぜ後追いでGARMINが参入してきたのか?という点が面白いところですね。

私が思うに、GARMINはカメラ単体ではなく、周辺機器との組み合わせによって得られる画音以外の情報に注目しているのではないかと考えます。これまでGPSデバイスで各種センサーとの通信を得意としてきたGARMINですから、例えばそれが自転車ならホイールの回転数、ケイデンス(ペダルの回転)、心拍、スピード、距離、位置、高度、ラップ情報等、車なら速度やパワー計測等、マリンなら水深、水圧、水温等、仮に上空何千メートルもの航空情報だったとしても、それらを秒単位で情報取得しログとして記録する技術を持っています。そしてこのアクションカムにも例外なくANT+規格を搭載してきていますから、各種センサーとペアリングして、カメラ単体では得られない情報までを取得する機能が整っているという事です。アクションカメラですからね、本体はなるべく小さく、その他の機能は周辺機器にお任せする! 確かに理に適った構成と言えそうです。

今現在のテレビのように、映っていれば良い...と言うだけならそれらのログはせいぜいテレビ局でのアーカイブシステムへのメタデータ連携に重宝される程度でしょうが、今後テレビよりネット配信映像が急速に伸びるであろう点に注目すれば、各種ログは非常に重要な役割を果たすはずです。丁度写真ファイルのEXIF情報が動画ファイルにFlame by Flameで埋め込まれるようなイメージかと想像しますが、それによって例えばYoutubeのような動画サイトにアクセスしたら画面の隣には地図や当日のデータがグラフで出てきて、そのGUIをクリックする事でデータにマッチする映像が瞬時に表示されるなんて事はそう難しくないはずです。一番速度の速かった時の映像をグラフから探す!とか、この標高の場所はどんな景色だっただろう?なんて探し方にマッチしそうです。今までは映像を見てその時の状況を想像しましたが、これからはデータから映像を探す時代かもしれません。

写真のRAW現像ソフトに今やMap機能があるように、今後は動画編集用NLEアプリなどにもそれに類似した機能が求められるような気がします。そしてそういったメタデータまでを埋め込めるビデオコンテナが必要になり、ご家庭のパソコン用にもメタデータが簡単に扱えるプレーヤーアプリのようなものが登場してくるでしょうね。

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