Simply mini J

1日5分、その日の自分を振り返る時間を作りなさい。
    昔そんな話をお坊さんから聞いた。

色んな意味で余裕があれば使ってみたいレンズ

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diary6456

先日銀座で宮崎光学(MS-Optical) Sonnetar 50mm/f1.1の新品が販売されているのを見かけました。半年ほど前から気にかけていたレンズでWEBストア以外で新品を目にしたのはこれが初めて。しかもブラックとシルバーの両方が同時に見られるなんて!。逆に気にかけていなければ仮に視界に入ってもその価値が分からず素通りしてしまうようなマニアックなレンズですね。

宮崎光学のお手製レンズでその特徴は50mm/f1.1にして超コンパクト。普通は明るいレンズ=大きく重いという常識がありますからf1.1ともなれば持ち歩くのがおっくうになるくらいのガラスの塊を想像しますが、このSonnetarはあのLeica Summilux 50mm/f1.4の2/3くらいのサイズ感ですからびっくりしますよね。Summicron 50mm/f2.0と比較してもSonnetarのほうが小さいくらい。なのに逆に明るいという不思議。

大きく重いレンズというのは明るさを確保するだけでなく各種収差補正レンズが入っているからで、荒っぽい言い方をすればこのSonnetarはそれらが最小限という事なんでしょうね。だから解放付近で撮影するとかなり甘い感じに写るようです。”柔らかい” と表現すれば魅力に変わるでしょうか。所謂癖玉というやつで、それを嫌うなら恐らく2段くらいは絞り込む必要があって実質f2.0くらいからが実用f値と言えそうです。

私が愛用しているFujifilm X100S、こちらはレンズ交換式ではありませんが、Sonnetarに共通する甘さが解放付近で発生します。特に近距離撮影におけるハイライト周辺の光の広がり方はソフトフォーカスレンズのよう。これがハマるシーンでは味となりますが、嫌うシーンではおのずと2段暗いレンズと同等になりますから使いこなしが難しいですね。前後は大きくぼけているのにターゲットの被写体だけはビシッとピンが来ている...そんな見せ方をしたい時に解放を使ってしまうと。

常用になるかどうかは不明ですがサイズと明るさが最大の魅力。欲しいけれどその前にMマウントのボディが必要ですね。フィルムボディなら持っているのですけどデジタルは未だに吟味中。今秋のPhotokinaでLeicaがスリム化したMボディを発表してくれないかと密かに期待しているところです。

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