Simply mini J

1日5分、その日の自分を振り返る時間を作りなさい。
    昔そんな話をお坊さんから聞いた。

ここを目的地にしても良いくらい魅力的な道の駅

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All Photo by inos

令和元年現在、全国にある道の駅は1,160を超えるそうです。その中でも宿泊まで出来る施設はそう多くないのではないでしょうか。

ここ千葉県は鋸南町にある ”道の駅 保田小学校” はただ珍しいというだけでなく廃校をリノベーションして造られたとても魅力的な施設。2014年に学校としての役目を終えたと言われていますから道の駅として生まれ変わったのはこの5年ほどということになります。

当時の校舎をそのまま使った施設は2階建。その2階は全て宿泊施設になっており教室の雰囲気を残した明るい部屋はとても居心地がよさそう。家族連れで利用するのにちょうど良いサイズ感。高級ベッドとかを無理やり押し込んでいないあたりがとてもセンスが良いと思います。

ただし宿泊をしない一般客も観光がてらこの校舎に入ってこられるので、ガラス越しに部屋の中が丸見えという恥ずかしさはあるかもしれません。勿論カーテンはありますからプライベート空間は約束されていますが出来れば開放的に過ごしたい気もしますね。これで宿泊代は大人4,000円/名だそうで随分お安いです。

懐かしい雰囲気の階段を降りていくと1階に現れるのは家庭科室。親切なお姉さんに話を聞くとなんとこの家庭科室は1時間1,000円/名で誰でも利用できるのだそう。食材は持ち込むも良し、道の駅の中で購入するも良し。イカの丸焼き機もあるらしい...。それは作って食べてみたい!

写真からもわかると思いますが施設全体は衛生的に保たれていてとても綺麗。これが油でギトギトとかだとちょっと利用は遠慮...となりますが、これならすぐにでも使わせてもらいたいですね。シンクは蓋をするとテーブルにもなると実演して見せてくれました。

おそらく当時は体育館として使われていた大きな建物は里山市場として普段はお土産や食材が販売されているそうです。いわゆる一般的な道の駅のそれに近いと思います。ですが先日の台風の影響により体育館の外壁が飛ばされてしまいしばらく休業に。板が丸見えになってしまっている部分は全て外壁が飛ばされてしまったそうです。台風の影響は想像以上に大きなものだったのですね。一刻も早く復興出来る事を願うばかりです。

一部の商品は仮設店舗で販売されていました。懐かしの給食カレーやソフト麺など気になるワードがずらり。ついつい手が伸びお会計へ。これを調理するためだけに家庭科室を借りるのも勿体ないですが正直すぐに食べてみたいと思いましたね。”ソフト麺” という響きが大人になってからは全くありませんからね。全国的に見てもどこかで食べられるところとかあるのでしょうか?

購入してみたは良いものの、麺の感じは遠い記憶のそれとはちょっと違っていてどちらかというとパスタみたいにしっかりした麺でした。さすがに本物のソフト麺は日持ちしないでしょうからね。

施設の1階は食堂エリアになっており、中華とかピザ屋さんが入っていますが、ここにも懐かしの給食が味わえるお店がしっかり入っていました。私は迷わず ”保田給食” なるメニューを注文。自分が小学生の頃こんなメニューがあったかどうか記憶が定かではありませんが、明らかに一般的な食堂では味わえないような ”ザ、給食” 的な雰囲気でこの日の昼食を取る事ができました。結構人気なのかひっきりなしにお客さんが入ってきましたね。

この道の駅には日帰り入浴可能な温泉施設もありますから、家族連れで1泊するには何一つ不自由なく、それでいて懐かしい雰囲気と一風変わった環境ですから他では味わえない特別な時間が過ごせそうです。ちょっとお気に入りの道の駅です。

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