今回購入した新型iPhone 17 Proについて、私が今後の写真生活のメインカメラにしようと考えたからには、今後どういったシーンをiPhoneで撮ることが出来、なおも一眼カメラを持ち出さなければならない条件はどういった環境なのか、実力を把握する必要があると考えました。
今回の検証は、新調したiPhone 17 Proに加え、これまで使ってきた一眼カメラ(α7RⅡ)とiPhone11を同一環境で使用し、それぞれの特徴を確認しておこうというもの。どちらが優れているから良い!とか、やっぱり一眼が一番良いよね!みたいな結果を求めるものではなく、撮影した素材をこうして日々のブログに掲載したり、自宅のNASに思い出としてストックしていくような現実的な目線での比較になります。
そのため今回このブログに掲載している素材はオリジナルファイルから掲載用サイズにリサイズしています。ピクセル等倍比較などは私の運用上日常的に意味をなさないと判断してのことです。
さて、iPhone 17 Proには背面に3つのカメラが搭載されており、それぞれ0.5倍(35mm換算14mm相当)、1倍(24mm)、2倍(48mm:1倍のセンタークロップ)、4倍(100mm)、8倍(200mm:4倍のセンタークロップ)がデフォルトで使用できます。今回の新モデルではその3つのカメラが全て48MPに統一され特に望遠レンズで画期的に画質向上が期待できます。
さて検証に使用する機材はSony α7RⅡに15mm、20−70mm zoom、105mmの3本のレンズを組み合わせ、上記新型iPhoneの焦点距離をほぼ網羅しました。またこれまで使用してきたiPhone11は背面カメラが2個ですから、0.5倍(14mm)、1倍(24mm)を同一条件で比較しました。
まずは超広角の0.5倍(14mm)レンズ同士の比較から。
α7RⅡのみ15mmレンズですからわずかに画角が狭いですが、撮影環境に対するレンズ選びとしては誤差の範囲と言えると思います。iPhoneは絞り値など細かな設定が出来ない分、各撮影パラメーターは当然のごとく最適条件となるよう自動設定されますから、α7RⅡも最高のパフォーマンスが出るよう絞りF8にて撮影しています。
そもそもスマホのカメラをフルサイズ一眼と比較する事自体ナンセンスだったはずですが、現代はそれがあながちおかしな比較ではなくなってきている事に驚かされます。
そこそこの性能を持ったカメラであればこうして引き画で見ている限りは多少明るい暗いとか色味が赤い青いみたいな印象の違いでしかありません。しかし広角レンズは画面全体がシャープに写るか、特に画面四隅の画質低下が後処理では救済できない結果となって現れます。
そこで上の画像の中央部分、そして右下部分を切り取り拡大比較したのが次の画像。センサー解像度がそれぞれ異なるため、比較画像はここへの掲載を前提に全て同じ大きさにリサイズしています。
これまで愛用してきたiPhone11は超広角カメラを使用した場合画面の四隅が大きく流れる点に使い辛さがありました。これはiPhone特有の問題ではなく、超広角レンズの場合、光がセンサーに対し極端に鋭角に侵入するためどうしてもセンサー中央よりも周辺の方が光学的に不利になるのは致し方のないところ。
一眼カメラ用レンズだって画面四隅はそれなりに流れるのが一般的。高級レンズであれば非球面レンズによる補正でかなり改善しますがレンズだけでiPhoneが購入できる価格になります。
さて上の結果からしてiPhone 17 ProはiPhone 11 よりもかなり画質が向上しているのが分かります(縮小画像でわかりにくい場合は画像をクリック頂くと拡大画像が表示されます)。この時点で私としては日常的使いにかなりのアドバンテージとなりました。
それでは次にiPhoneの1倍レンズと呼ばれている35mm換算で24mmレンズでの比較が下の画像。超広角レンズ同様に画面中央と右下をクロップしたものも合わせて掲載しています。
こちらのカメラがスペック的にはiPhoneに搭載されるカメラの中でも少しだけセンサーサイズが大きく高画質が期待できる焦点距離ですが、その差は他のカメラ比較でも微々たるもの。
それよりも日常使いで一番使用頻度の高い焦点距離ですからここが一番安定していて欲しいというのが心情。その点でiPhone11比較ではかなり画質が改善されていますし、一眼カメラとの比較でもまあまあ頑張っていると思います。
では次にiPhoneで2倍ズームと呼ばれる焦点距離比較。こちらは実際に2倍のレンズを搭載しているわけではなく、上記1倍レンズを使ってセンサーの真ん中をちょうど縦横半分だけ使って(クロップする)実現しているもの。だからアウトプットの解像度は面積比で1/4となり48MP÷4=12MPとなります。
もうこの焦点距離はiPhone11には存在しませんのでα7RⅡとiPhone 17 Proの2モデルで比較。
そもそもセンタークロップしている画像の中央部分を切り抜いて比較する意味があるのか疑問でしたが一応掲載しました。
センサーのセンタークロップによる画像ですから、理屈では1倍レンズで普通に撮っておいて、後からパソコンなどで画面の中央部分を切り出しても結果は同じはずですが、私の肌感覚的には、カメラ内のセンタークロップ画像と後処理によるクロップ画像とでは画質が異なり、カメラ内で処理をする方が幾分画質が良いように感じています。
センサーから読み出した信号をフロントエンドでどう処理するか、そのエンジンの使い方の工夫で、単純に元画像を切り出すよりも良い結果を出そうというコンピュテーショナルフォトグラフィの基本のような処理が行われていると考えられます。
それについてもいずれ検証できれば良いのですが、気力があるかどうか...。
さて次はiPhoneでいうところの4倍カメラの画質比較。
私は今回この4倍(35mm換算100mm相当)の画質に一番驚きました。比較相手がフルサイズセンサーを搭載するα7RⅡですからね。画素数も今回のiPhoneとほぼ同じ。一見するとαが42MPでiPhoneが48MPなのでiPhoneの方が上と思えてしまいますが、αはセンサーアスペクト比3:2、iPhoneは4:3ですから、iPhoneの4:3の上下を3:2に合うよう切り取るとちょうど42MP程度になり、今回の比較ではもう完全にセンサーサイズと画像処理の違いとして現れるのです。あ、もちろんレンズの光学性能もですけど。
今回のiPhone4倍望遠レンズ、これ大変頑張っていると感じています。大金叩いてProモデルを購入した目的はここが一番でしたからまずは期待通りの結果が得られた気がします。
さて、今回の比較は全てiPhoneのJPEG撮って出し(48MP撮影)にて行っています。画質的に少々気になる点、技術的な関心含め、RAWによる画質比較も行いたいと思っていますが、それについてはまた今度。
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