contents    previous    next


(40) 疑似体験    2003/07/27

教習所での自動二輪シミュレーター体験を受講した。自分のライン取りを含む、速度、ブレーキバランス、車体の角度までが正確に再現されプレイバックされるのには驚いた。しかも1度目と2度目の走行結果の違いが数値やグラフで差となって表示されるのは自分の技量に言い訳の出来ない緊張を強いられるシステムだ。考えてみれば最近のテレビゲームもほぼシミュレーターと呼べるほどの出来栄えであるから、技術を教える教習所においてはそれなりに完成されたシステム導入は当然のことである。しかし実際に擬似走行をしてみれば本物との間に圧倒的な差があることに気づく。結果論から言えばシミュレーターの方が本物以上に難しいのだ。
それは体が感じるGの働きがシミュレーションでは皆無であることと、モニターによる実像との遠近感の不一致によるものだと思われた。こういった体験をしてみると人間の体がいかにさまざまな情報を感じ取っているのかが再認識できる。
人が数十年で作った機械が数万年かけて進化してきた人間の体をだませるはずがないのだと、なぜか勝ち誇った気分で授業は終わった。


(39) 夏の風物詩    2003/07/26

今日は隅田川の花火大会があるらしい。それも目にしたテレビ欄 「隅田川花火大会生中継」 の文字からの認識であるから少し寂しい気もする

レンタルしていたCDの返却ついでに最寄り駅の前を通ってみる。いつになく多くの自転車が並ぶ。隅田川の花火大会とは都心から遠く離れたこの場所までを騒がせるイベントなのかと改めて感じる。少し流して走ってみてもやはり人が多い。今日は7月の最終土曜日ということで花火大会以外にも地域での盆踊り大会や夏休みイベントのようなものが開かれているようだ。
レンタルの返却も済ませた後はここぞとばかりにフルオープンで街中を走り抜ける。盆踊りの太鼓の音や、屋台の香ばしい香り、楽しそうに笑っている人々の声など、この季節限定メニューフルコースを堪能し、いつもより少しだけ控えめにその脇を通り過ぎる。団扇を片手に浴衣を着た女性や子供、ガードレールに腰掛けカキ氷を食べる少年。日本の文化は良い形で受け継がれているんだなぁと穏やかな気分になる。

例年より1週間程遅い梅雨明けはもう目の前だ。



(38) STOP AND GO    2003/07/25

そのニュースを私は知らなかった。
元々スポーツ全般にあまり興味がなかったせいか世界水泳選手権@バルセロナ男子100m、200mの2種目で日本の北島康介選手が見事金メダルを獲得したのを知ったのは今日の夕方だった。しかも世界新記録をも残したというのであるから、金槌に近い私からしてみれば尊敬の一言である。
日本人の世界での活躍には各スポーツによって大きく差があるように思える。例えば格闘技などは他国に比べ体格で劣る日本人は若干不利に感じるし、サッカーなどは数々のブームから来る日本特有の盛り上がりの勢いで強くなる傾向が現れ、残念ながらモータースポーツはその門の狭さや環境から来る規制も伴い、なかなか活躍の声は聞こえてこない。
そんな中である程度安定して上位ランキングに名を残す水泳は日本が誇りとしてしかるべき競技であろう。
今回北島選手が200mの世界新にチャレンジするとあり新聞編集社ではその脅威の一瞬に備え2つの原稿の準備がされていたらしい。翌日のTOP記事が金メダルなのか否か。日本全国が固唾をのんで見守るその泳ぎに、関係者は人一倍熱い眼差しでエールを送る。短いレースを
ゴールした瞬間、新聞のTOP記事製作がスタートする。世界新、金メダル...それまでの静けさとは裏腹に深夜の編集社の動きは活性化され各々の持ち場の作業が急ピッチで進められる。

一面を大きく飾った「世界新記録」の文字は僅か50分後に刷り上り各家庭の元へと送り届けられる...これもまたレース。
世界記録を争う大きなレースは日常生活の中で繰り広げられるそれらレースの原動力となり、いずれ大きな舞台へつなげるキャリアとなるのである。



(37) 気分はF1ドライバー?    2003/07/24

DIARY027.JPG - 37,973BYTES

近所のドライバーズスタンド駐車場にいつも止まっているインテグラがある。インテグラという車自体想像以上によく出来ておりお金があるものなら一度は所有してみたい一台だ。今回の話題はインテグラそのものよりもそこに貼られているステッカーである。これはF1マシン BAR HONDA 車両にペイントされているネームプレートのレプリカ?であろう。私の知る限りF1マシンにはデザインは違えど各チームとも同じようにドライバーネームがペイントされている。そこには出身国や血液型などの情報も記されており、おそらくレギュレーションで定められた内容を各チームごとにデザインしていると思われる。
GTカーなどに見るカッティングシートによるドライバーネームもカッコイイがそれなりの派手派手レース車両だからこそ生えるというもので、市販車ではいささか目立ちすぎる。その点このF1レプリカは非常に収まりが良い。車両全体のイメージを崩すことなくさりげないアピールアイテムとしてはすばらしい存在だ。ステアリングのマークなど見れば思わずニンマリしてしまう。BARのデザインも十分魅力的だがマクラーレンのそれがいったいどんなものなのかファンなら当然興味がわく。

以前雑誌などでこの存在を知った時はどこで売っているものかと真剣に探し回ったものだが未だ店頭に並んでいるのを見たことがない。
この車がいつも決まって止まっている事を考えればきっとドライバーズスタンド店員が所有しているに違いない。またの機会に聞いてみよう。



(36) 伝えるもの受けるもの    2003/07/23

気がつけばこのHPを作ってから1ヶ月が経過していた。そして一週間遅れ位でカウンター設置をしたのだがそれもすでに120カウントを超えている。世間で言うところの100カウントや200カウントは1日のアクセス数程度にしかならないだろうが、まだ検索エンジンにも登録されていない状況で、つまりこのページの存在をお知らせした10人程の方からのアクセスが1ヶ月で100回以上をカウントしているのだから感謝の気持ちを忘れるわけにはいかない。
実は毎日このコーナーを更新するにあたり、非常に頭を悩ませることがある。ロードスターのHPを謳っている以上それがメインとなるのは当然であるが、車ネタばかりではそれに興味がない方にはちょっと退屈な内容になりやすい。日記などというものは本来自分がその日感じたり思ったりした事を素直に書けばいいのだが、私の偏った生活、生き方からするとどうしても好きな事ばかりで毎日を過ごす傾向が強く、おのずとここの内容もそうなりがちなのだ。

これも一つのメディアとするならばそれを通して人に物を伝えることの難しさを改めて感じ、一方通行の表現にちょっぴり責任を感じる今日この頃である。


(35) いくつになっても    2003/07/22

普段料理らしい料理をしない私が最近少しだけはまっているものがある。ホットケーキ!まあこれを料理とは呼ばないかもしれないが誰にでも簡単に出来るおやつとしてはまんざらでもないのだ。とは言え、市販のホットケーキミックスを買ってきて卵と牛乳を入れ焼くだけなのだが...
ホットプレートなど持ち合わせていない私は野菜炒めからチャーハンまで作る万能フライパンを駆使してホットケーキもマスター。テフロン加工とはすばらしいコーティングだと改めて感心しながら、オムレツ作りで培ったフライパン捌きでぺタっとうまいことひっくり返し、3分も待てば完成だ。
メープルシロップをかけた姿はプロも顔負けの上々の出来栄え。バターは?と冷蔵庫を探すも期限の切れたフィルムがゴロゴロ出てくるばかり。今回はいいか。あきらめつつもメープル独特の味について考える。
子供の頃食べたホットケーキには決まって蜂蜜をかけていた。メープルシロップなるものを知ったのは大人になってからでごく最近まで蜂蜜で食べるのが普通だと思っていた。私の記憶が正しければメープルとは楓の事であり天狗様が持っている葉のあれである。そこから取れる蜜を濃縮したものがメープルシロップだとか...
両方を食べ比べた結果、やはり子供の頃から慣れ親しんだ味は忘れられないもので蜂蜜で食べるホットケーキが私の中でより満足のいく味に思えた。


(34) それは名機    2003/07/21

DIARY026.JPG - 23,167BYTES

私は昔からニコンのマニュアル一眼レフカメラを愛用してきた。他にも高級AF一眼レフなども使用してきたが、体が覚え感覚として手足のように扱えるものは結局マニュアル一眼レフで、「綺麗な写真だね」という感想を毛嫌いし、わざと粒子の荒れる超高感度フィルムを使用する私には、その使い心地の良さは他の何にも変えがたい。
そもそも写真とはそこに写った真実を見る者に伝えるべき手段であり、見た目の綺麗さや美しさというのは付加価値に過ぎないと考える。もちろんフィルムの性能を利用した色表現や演出法もあるのだが、一部の写真マニアや評論家にしか分からない変化を求めてみてもそれを見てもらう一般の方への主張としては偏屈に偏る。
綺麗な写真というのは人目を引くきっかけにはいいのだが、そこに込められた思いをとくと感じ取ろうとする人は少ない。3回見て飽きてしまうよりも3回見て発見のある絵作りに私は重点を置く。だからそこには低感度フィルムの繊細な表現力は必要なく、むしろ暗くても手ぶれに強い高感度フィルムが適しており、時には色さえも必要なくなる。マニュアルカメラにセットするフィルムの8割はモノクロの超高感度ISO3200であり、今では私の基準感度になっている。たまに使うISO100程度への絞り換算が大変ではあるが...

購入からすでに1ヶ月程が経過した IXY DIGITAL にもそれなりに慣れ特にこのHP制作においては大活躍している。何度でも取り直しが出来その場で結果が確認できるのは失敗のない確実な撮影を約束してくれる。しかしモノクロフィルムをセットしたマニュアルカメラを扱う時の肉眼による露出の判断、そしてシャッター速度と絞りを頭で計算しつつフレーミングに集中するそのスタイルとは、大きくかけ離れた現在のDIGITAL技術に全てを賛成することが出来ないのは当然のことだ。登場回数こそ減ったがこれからも長い付き合いになりそうなその名機は眺めているだけでも幸せな気持ちになれるのだ。


(33) 1年生    2003/07/20

ここのところ暇を持て余している私はある行動に出る。

日頃忙しい最中ではあれもしたいこれもしたいと思考だけが空回りし、実際に行動に移せる時間を手に入れてみればその日の楽しさに明け暮れ、明日、明後日と後ろ伸ばしにされたそれら欲望はいつまでも形にならないまま時間だけが過ぎる。どうしようか考えた時、その時こそが行動への第一歩であることを知りながら、そうは言っても出来ない理由を不安に思い、そこに伴うリスクを感じ、なかなか現実へと導けなくなるのが大人の世界。怖いもの知らずのガキンチョパワーは時に大人の知識を大きく上回る。そしてそれこそが思い付きや、執念の源になる。

嘗て学生時代から検討していた普通自動二輪の免許取得を実行へと踏み切らせたのは言うまでもなく先日の CBR600RR の存在に他ならないが、実際に教習料金を支払う段階で少しのためらいがあるのも事実。この先バイクに乗るかすらはっきりしない現状で、決して安くはない金額と、生活で必要に迫られ形ある物への執着との駆け引きが一瞬のうちに頭の中で格闘する。

深く考えればそのままの生活で十分なはず。しかし人生の半分も生きていない今現在で残りの人生に結論を出すのは早すぎる。私は可能性という結論にその大金を投資した。


(32) フルーツ1位    2003/07/19

DIARY025.JPG - 29,537BYTES

昨日行った河口湖周辺ではあちこちで桃が直販されていた。温泉の入り口でも試食コーナーを設け行き過ぎる人に声をかける。
一人暮らしをしていると日頃の買い物も1人前づつであり、まとめてどっさり買い溜めするといった習慣が薄れる。その感覚が無意識のうちに箱で売られる果物に向けられ、ついつい購入を拒んでしまっていた。考えてみれば山梨県は桃やブドウの名産地であり、しかも私にとって桃は大好物である。今まで口にしたフルーツもそれほど多くないにせよ数あるフルーツの中でもダントツにふるーてぃーな果物であり不二家ネクターがいまだに販売されていることを考えれば熱狂的なファンは私だけではないようだ。

以前にこのコーナーで旬を逃し食べそびれた はっさく のネタを紹介したが、その教訓を生かし今年の桃はぜひ食べておこう。
昨日がその第一チャンスだったことを今は少しだけ後悔している。名産地直販の桃はさぞかし美味しいことだろう。


(31) その姿何者?    2003/07/18

DIARY024.JPG - 36,330BYTES

「温泉寺」 この名前を知っている人がいるだろうか?河口湖周辺にある温泉施設の一つであるが前々から行ってみたいと思っていた場所で、たまたま友人との休みも一致し朝からの出発となった。我々友人同士の間ではどういうわけか決行日の前夜から集まる習慣があり、あーだこーだしゃべっている間に夜も更け当日は寝不足のまま行動する。そして今回も例外なくその流れにのっとり現地へたどり着く訳だが、途中休憩した道の駅ではちょっと見慣れないバイクを見かけることになる。

まず目に飛び込んでくるのはそのセンターレイアウトのマフラーだ。他にあまり例を見ないそのルックスの良さに思わず一目惚れ。これほど洗練されたデザインはなかなかお目にかかれないとその場でとくと観察すること30分。もともとバイク好きの友人もこの型を見るのは初めてらしく興味を示す。しばらくすると想像以上に静かなエンジン音とともにゆっくりその場から遠ざかっていった。美しすぎる。

温泉に浸かりながらも頭の中には先ほどの後姿がチラチラ浮かび温泉気分を十分堪能出来たのかどうかもはっきりしないまま帰路につく。
本日の収穫は温泉による疲労回復?とデザインの良さが光る2輪の醍醐味。
家へ着くも早々に調べた CBR600RR というそのバイクはこの7月4日に発売されたばかりらしい。普通自動二輪の免許取得を検討していた私は大型自動二輪の取得をも考えさせられた。


Diary