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(70) 力が入る時    2003/08/26

病気やケガで病院へ通うのは、やむを得ない状況に半ばあきらめも入り、ただひたすらに何とかして欲しいと願うばかりであるが、日頃気にはなってもなかなか行動に移せないのが虫歯の治療である。確かによっぽど進行し頬がはれ上がるほどの痛みを伴えば否応なしに歯医者へと駆け込むのであろうが、虫歯とて病気の一つ、急激にそこまでは進行しないからやっかいなのだ。

5月から通い続け今日で無事完治したかと思いきや、少々シミル部分を発見。また2週間先まで予約を入れることとなった。子供の頃から大嫌いな歯医者だけに出来る限り通う回数を減らし、治療は短時間で。と願いたいところだが、いざ口を開ければ後は先生のペースに従わざるを得ない。キュィ〜ンンンンっと室内全体に例の音が響き渡れば無意識のうちに全身は硬直し、治療直後は体がおかしな格好になっている。その歯は関係ないでしょ?という所まで遠慮なく削ってくれて、いったい何本治しただろうか?

先生達はマメに手袋を交換したりして清潔を装っているが、実際に口の中に突っ込んでいる器具は前の人のままでは?

倒されたイスの上ではそれくらいしか考えることがないのだ。


(69) 好きこそものの...    2003/08/25

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私が23の時初めて購入した車と同年式のMINIを見かけた。色こそブリティッシュグリーンではなくタヒチブルーであったが本来ボンネットにあるはずのクーパーの象徴、レーシングストライプも剥されている辺りから私の感覚にかなり近い持ち主と推測できる。こういう車を選ぶ人に悪い人はいないだろうと少しひいき目に見てしまうのも、やはりその感覚を分かり合おうとする仲間意識に似た親近感からだろうか。

私が車を選ぶ時、これだと荷物が載らないとか、車の中で寝れないとか、2人しか乗れないとか、そういった実用性は二の次となり、まず直感で自分が好きか嫌いか。それだけである。それは女性がショッピングでお気に入りの服や靴を買う衝動に似ている。だから勿論キレイでないと乗る気もしない。しかし自分なりの個性にこだわれば多少の不自由さも出てくる。荷物が載らなければ配送を頼むこともあり、リクライニングのしないシートで丸くなって眠ることもある。しかしそんな事は苦でもなんでもない...若いうちは。

こうして考えてみるとハイヒールで登山に向かう女性の気持ちもわからなくもない?


(68) やっぱりアツアツ    2003/08/24

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遅れてやってきた本格的夏日の中、相変わらずのオープンドライブ。

都会の炎天下でのオープンはちょっとしたサウナ状態でエアコンの冷気をめいいっぱい体にあててなんとか暑さをしのぐ。気取ったオープンライフもなかなか楽ではないもので、これがオープンカーに乗る試練なのだと自分自身に言い聞かせ快適を装い涼しげな顔でかっ飛ばす。しかし人間はそれで何とかなっても車には更なる負担が掛かる。自作で装着したエンジンルーム内の温度計は「HHH℃」の表示。これは70℃を超える測定不能領域であることを示す。とするとこの高温の空気を過給機で加圧したインマニ内の吸気温はいかほどになっているのだろうか?想像するだけでも凄そうである。よくターボで加圧された吸気温度が140℃を超えるなどと耳にするが、それはあくまで常温の空気を加圧した場合の話であり、初めから70℃を超えるような条件では更なる数値が期待できそう???である。こうなってくるとインタークーラーは必需品かと思えてならない。

そして温度上昇はエンジンルーム内だけにとどまらず水温や油温にも大きく影響する。エアコン付けっぱなし状態でひとたび渋滞に巻き込まれれば水温計の針は見る見る上昇し、93℃位でバランスする。チューニングエンジンに最適な70℃〜85℃など程遠い話だ。やはり夏の都会にノーマルラジエターは荷が重過ぎるのか。せめてオイルクーラーは欲しいところだ。

いずれにせよ人も車も熱くなり過ぎないように。ということか。


(67) 眠れない夜    2003/08/23

元々夜型の私ではあるが休みともなるとどうにも寝付けない日が続く。それも朝の6時や7時にならないと眠れないのだからかなり重症であると自覚。
自分では良く分からないのだが周りからは 「考えることが好きなのだ」 と言われる。確かに深夜は集中して物事を考えるには最適の環境であり床についてから突然のひらめきがあったりもする。そんな時は明日になるのが勿体無い気がして貴重な休息時間を終始眠らずに過ごす事となる。こんな落ち着く時間が他にあるだろうか?と控えめのピアノの音色に耳を傾ければ普段気にしない時を刻む秒針の音がやけに気になる。

もともと人間は夜行性の動物ではないわけでそんな生活が続けば体調はいまいちスッキリしない。たまに実家に帰り規則正しい生活に戻れば明らかに体の調子が良いことを実感する。歳をとるにつれて早寝早起きになるのは人間の体が持つ生命への自然な計らいであろうか?少しだけ若者ぶった自分を振り返るうち今日という新しい時間がすでに4時間余り経過していたことに気づく。


(66) 都市特有の?    2003/08/22

ここ2,3日我が家の近所では連日 「光化学スモッグ注意報」 が発令されている。未だにその光化学スモッグとやらが何なのか良く理解していないのだが、前の会社にいた人の話で何やら体に良くないらしい事は理解した。しかしその対策法を知る人は私も含め以外に少ないのではなかろうか?できることなら 「光化学スモッグ対策注意報」 の発令も同時に願いたいところだ。
長野の田舎育ちの私に言わせれば、そんな注意報が発令されなくても東京の夏は十分体に悪いと思うが...


(65) ドラマってすばらしい    2003/08/21

昨日まで東京近郊で再放送されていた 「やまとなでしこ」 を見て久しぶりに感動してしまった。世間からは3年落ちの話題となるが流行りものにのっかることが嫌いな私は世の中の話題が冷めた頃ようやく自分で味わってみることが多い。本当は何事も世間より先行して手に入れるのが一番カッコイイのだが放送がゆえ物理的に無理な話でありいつも決まって時代遅れの感動の渦の中にいる。
私はTVドラマというのが大好きで情にもろい事も伴いたびたび涙を浮かべては滲んだブラウン管に釘付けになっているのだが、世間的に”映画鑑賞が趣味”と言うのはよく聞くが”ドラマ鑑賞”や”TV鑑賞”が趣味と言うのは聞いたことが無い。確かに映画はそれで面白いものだが、期間を伴う状況の移り変わりは1クール(3ヶ月間)を通じて放送される連続ドラマならではの面白さでないかと思う。何しろ次の展開を1週間心待ちにしているのがたまらなく楽しいのだ。

映像製作者としての眼ではなく、一視聴者として観れたならその楽しさは倍増するに違いないとつくづく感じる今日この頃である。


(64) インパクト    2003/08/20

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街を歩いていて見かけた看板。実にユーモアに富んでいる。キャッチコピーをまったく用いないデザインながら見る者の印象に残り、それでいて後味がいい。こういった発想はどうやって生まれてくるのだろうか。
企画の段階では金魚の代わりにカエルや鳥などあらゆる動物を検討し結果としてこれに決まったのか、それを大の大人が企画しそれぞれ意見を出し合って考えている姿を想像するだけでも笑ってしまうが、その努力はきっと小さな子供からお年寄りまで多くの人に注目されるに違いない。

むしろ小さな子供やお年寄りに注目されることが一番難しいデザインかもしれない。私にもこんな柔軟な発想があったらと羨ましく思う。


(63) デジャヴってなに    2003/08/19

日常生活の中で、あ、これどこかで見たことある。とか、どこかで体験したような。とかいう初めての経験にもかかわらずあたかも以前同じ状況にいたかのような不思議な感覚をデジャヴと言うらしい。もっとも私も大人になってから覚えた言葉であるが、確かにそういった経験は子供の頃を振り返ってみても少なくない。
今日もこのコーナーの記事を考えボーっと床に寝転がっていたその瞬間が以前にも経験したような状況で少々ビックリした。お前はいつでもボーっとしているからデジャブでもなんでもない!と言われればそれまでだが...
そういう不思議体験というものは科学では証明の出来ない未知の領域で確かに存在すると思われ、ひょっとするとある程度証明できている内容でも何らかの理由で世間的に公表されていない物もあるのかもしれない。いずれにせよ世の中は分からないからこそ面白い。


(62) なめてはいけません    2003/08/18

車の楽しみ方は人それぞれであるがその楽しみ方の種類がどういうわけかグループ化できる。普段の足にしか使わないタイプ。ひたすらスポーツ走行を楽しむタイプ。ドレスアップで見た目を着飾るタイプ。人並みに意味も無くいじくりまわしてみるタイプ。ウーハー積んでドンドコ鳴らしてみるタイプ。などなど言い出せば切りが無いのだが、どれも個性と言えば個性。人に迷惑をかけない範囲であれば大いにはまってみるのも楽しいものだ。

今日はその中のドレスアップ派の車と信号待ちで幾度と無く並ぶこととなった。車イジリの第一歩はマフラー交換?とは誰が言ったか知らないが意味も無くデカイ音を立てて走る車が多く、オープンカーで聞くその爆音はサーキットのそれと遜色ない程のレベルだ。しかもその車は必要以上に私の横や後ろで吹かしまくる。ここ最近燃費重視ドライブを心がけていた私もさすがにプッツン!ちょっと控えめにそれでも相手の車を引き離せる程度に加速し少し距離をとってみる。相手も必死に対抗してくるのだが追いついてはこられないようだ。ざまーみろ!これで静かになった。と前方を見れば赤信号であえなく停止。しだいに爆音は近づき再び爆音の嵐...しょーがないなぁ。青信号と共に全開!...あっという間に単独走行。やれやれ、こんなことにガソリン使うのはもったいないと思いつつ妙にスッキリした気分で帰宅。
「違う方向性の車が同じ土俵に上がるのはちょっと無謀なことでしょ」 と言ってあげたかった。


(61) いつの時代もスーパーカー    2003/08/17

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私が子供の頃図鑑で見たスーパーカーと言えばもっぱらカウンタックと決まっていたが、最近の子供にはどんな車がそう映るのだろうか?フェラーリやマクラーレンF1など時代を代表する憧れの車は我々一般庶民には手の届かない存在だからこそスーパーカーという認識になるのかもしれない。しかし近頃は街で見かける乗用車でも年々標準価格が上昇し、300万400万は当たり前、高いものは600万もの値段が平気でついており、そんな車達がゴロゴロ走っているのだから日本は本当に不景気なんだろうか?と疑ってしまう。
600万円台で買える車と言えば最近注目のガライヤがある。先日富士のJGTCでも展示されていたが、スポーツカーファンであれば気にせずにいられない1台である事は間違いない。見た目はこれぞスポーツカーと言わんばかりのまとまったルックスで、ガルウイングのドアを開けようものなら自然とグローブでもはめて運転したくなるだろう。

このガライヤが世に発表された頃、兄弟車とも言うべきZZUという車が同時開発されていたことをご存知だろうか?ガライヤがシルビアのエンジンを使用しているのに対し、ZZUはGT-RのRB26を搭載した4WDとしてデビューする予定であった。が、ここ数年の排ガス規制によりGT-Rが姿を消したのと連鎖してZZUの開発もストップしたという。
公道を走れないサーキットオンリーのスーパーカーとしてでも世に姿を現して欲しかった1台である。


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