contents    previous    next


(130) お待ちかね    2003/10/25

DIARY085.JPG - 39,319BYTES

興奮して眠れなかった昨夜のツケが約束の時間を大幅に遅らせてディーラへ連絡。間もなくベンツが迎えに来た。どこぞの社長にでもなった気分で今日からの我が愛車を迎えに行く。

一昨日見た後姿は予想通り私宛てのSMARTだったようだ。話によればこのディーラーで今年受けた注文にBRABUSモデルは私の1台だけらしい。確かにMAZDA RX-8とほぼ同等の金額ともなれば一切の実用性を犠牲にしたSMARTを選ぶ人は少ないかもしれない。しかし私のような実物大おもちゃ!を求めている者にとっては他には変えられない魅力があるのだ。

納車直後にもかかわらず、せっせとワックスがけをしたマメだらけの手で、早速これからお出かけなのだ。若い時の苦労は買ってでもしろ!って言うし・・・???

詳しいインプレッション等は、いずれオープンするスマートページで報告しよう。


(129) 演出    2003/10/24

DIARY083.JPG - 14,051BYTES DIARY084.JPG - 16,072BYTES

近所の公園をいつものように自転車散歩。折りたたみ自転車でマウンテンバイクの如く悪路を突進、そんな乗り方が子供の頃からの楽しみ。
開けた広場で写真の展覧会をやっていた。この公園に集まる珍しい鳥達を囲む大勢のカメラマンの作品らしい。なるほど、前々から気になってはいたのだが、息を潜めて狙っていたのはこれだったのね。てっきりワニでも出るのかと思っていた。休日いや、平日でさえ場所取りをし、朝から晩までファインダーを覗き込む集団の謎がようやく解けたのだった。そして今日も一人...

隣に捨てられた自転車のタイヤやゴミの塊が見事なまでに切り取られ、野鳥を大切に!のキャッチフレーズに則り、デフォルメされ美しさだけを残したそれらの作品にどれほどの価値があるのだろうか。


(128) その影はおそらく    2003/10/23

DIARY082.JPG - 27,316BYTES


代車として借りていたシビックの貸し出し期限は今日。マルチマチックのスムーズさや、乗り心地重視のサスペンションの出来もなかなかで、返却にはちょっぴり名残りが出てきた頃であったが仕方なく重い腰を上げカーショップへ向かう。

入り口には鎖が見える。店内も幾分暗め。まさか、、、「本日定休日」
こういった場合貸し出し期限超過で別途料金がかかってしまうのだろうか?こんな事で心配してしまう自分が悲しい...
そのまま家へとんぼ返りも脳がない!気晴らし兼ねて一回りして帰るとしよう。そんな言い訳じみた独り言も自分にとっては意味がない。行きつけのディーラーに今日到着したはずのSMARTが気になって仕方ないのだ。2日後に控えた納車をよりスペシャルに迎えるためには当日まで封印しておいた方が良い。しかし3ヶ月も待たされた私のハングリー精神に歯止めは効かない。向かう途中の信号さえいつもより長く感じる。決して穏やかでない異常なまでの興奮は降り出した雨に怒りさえ感じ始める。急ぐあまり普段通らない道を近道と思い迷い込む...

ディーラーに着く頃、雷を伴う局地的な大雨は激しさを増しワイパーなどほとんど役に立たない。滝のように流れる雨水で霞んだガラス越しに一瞬だけ見えたBRABUSホイールとその後姿は、まさしく3ヶ月前に注文した私のSMARTだと確信した。

一気に幸せな気分へと移り変わった私は、そのままディーラーを通過した。


(127) 導かれるままに    2003/10/22

DIARY081.JPG - 24,669BYTES

気楽なドライブでカーナビをピコピコといじくり回すのは昔から好きではない。自分が車を運転しているのか、車に運転させられているのか分からなくなる事さえあるからだ。しかし、通った事のない始めての場所ではその威力を存分に発揮する事は知っている...
問題はもう一つある。便利過ぎるが故、それに頼りすぎる人間の脳細胞は活性化されないまま数を減らす。携帯電話が進化し続け電話番号を一切覚えなくなった我々の私生活に追い討ちを掛けるように、その能力の一部を機械へと受け渡す事となる。

そんなカタブツな私の勝手な解釈は、今尚カーナビという便利グッズをモノに出来ずにいるのだが、その代わりと言っては何だが、普段はポケナビなる物をカーナビの代わりとして使用している。早い話がハンディーGPSで、緯度経度を入力する事でその方向を随時矢印で示し、これがなかなか馬鹿にしたものでもなく、空が見える場所であればまず間違いなく目的地までたどり着ける。とは言うもののカーナビのように地図は出ない。(最近は1/25000スケールで表示できるものもあるが...)

緯度経度でポイントを入力というのには少し抵抗があったが、パソコンの地図ソフトでは座標を表示するのが当たり前になっているからこの時代であればさし当たって不都合はない。乾電池駆動だから歩いていても自転車でも使用できる。山登りには最適?

本当の所、カーナビ購入に踏み出せない私の精一杯の強がりなのだが。


(126) うれしい知らせ    2003/10/21

何もしないまま迎えた午後、自宅の電話のベルが鳴る。人には確かに第6感というものがあるようだ。受話器を取る前に カーディーラー からと察知した。

「お車の納車日が決まりました。10/23にこちらに届きますので、10/25にはお渡しできるかと...」
「10/23に届くのなら、10/24に渡してよ〜」
「いやーそう言われましても...」
「あ、やっぱり10/25でいいです。」

こういう場合、点検やらオプション品装着やら、急がせるとろくな事はない。安い買い物ではないのだからじっくりやってもらおう。とっさにそう判断した。
8月頭に契約してほぼ3ヶ月、本当に長い期間だった。下手に色々と考える時間が与えられた分、納車前からすでにシフトの制御方法に手を加えようなどと計画ばかりが進行していく。そろそろこのホームページのスマートコーナーもオープンしなければ皆様に怒られてしまいそうだ。困った事にそちらの計画はいまだに目途がたたない...



(125) 可愛さ十分    2003/10/20

DIARY079.JPG - 17,751BYTES DIARY080.JPG - 15,405BYTES


気にして見なければ見逃してしまいそうなグッドセンスである。パッと見は超小型バイザーかと思わせたが、よくよく見ればゴーグルをメーターにかぶせているではないか。最近の原付はこんな風に停めるのが流行り?なのかは分からないが、さり気ないファッション的センスはなかなかのものである。涼しげなブルーという色合いもバイクとのコーディネイトが保たれ、イエローやアンバーではなく、この時期にブルー?という感覚が逆に新鮮にも思える。
これを見ているだけで、無意識に程よいスピードで住宅街を抜けていく若者の姿が想像できる。


(124) MAZDA が注いだ情熱    2003/10/19

DIARY078.JPG - 34,033BYTES

ベストハンドリングカー世界No.1 を獲得。某雑誌のレポート記事を目にした。

現代のスポーツカーの中では決して早いとは言えないマツダロードスターだが、操る者の意図通りに素直に反応し、その性能を引き出す事の楽しさを味わえる数少ない車。BMW Z4や、ロータスエリーゼを差し置いて、堂々の No.1 は、改めて世界に通用する、そして日本を代表するスポーツのための車である事を実感した。それは何も有名ジャーナリストのうんちくを読んだからでも、雑誌の記事に影響されたからでもなく、なにより所有者であった私自身が、あのステアリングフィールに勝る車に未だお目にかかったことが無いのである。

原産国である日本では取り立ててピックアップされる機会も少なく、むしろ今話題の新型車ばかりに注目が集まりがちであるが、海外のスポーツカー雑誌では新型車が発売されるたび、このマツダロードスターが比較対照としてテストに掛けられ、いわばスポーツカーの代表格として注目されているのである。すでに世界一の販売台数を誇るオープン2シーターとして名を残しているのは有名な話だが、世界の自動車メーカーが注目しているのは販売台数ではなく、その完成度の高さであることは所有者には頷ける疑いの無い事実であろう。

1989年の時点でこれだけの完成度の車を世に送り出した MAZDA というメーカーが、ルマンで優勝した事以上に誇りとすべき成果をこんなにも我々の身近で成し得た事に感謝し、そして現在もなおそれを追いかける他メーカーがあることに MAZDA の情熱を感じずにはいられない。


(123) ゴミ収集    2003/10/18

ここ最近我が家の玄関付近は人間よりゴミが幅を利かせている。なぜなら地域指定のゴミ収集規定のもと、私も人並みに分別を試みているからである。逆の言い方をすれば今までは決して人に話せるような状態ではなかったと言う事だが...

社会人として当たり前のゴミ分別であるが、実は東京よりも地方の方が厳しかったりする。実家に帰ると各種専用の色分けされたゴミ袋が用意されていたり、ビンなどのガラス製品も色別に分けたり、ゴミ袋には名前を記入したりと、ちょっとばかり度が過ぎやしないかと感じることもしばしば。確かにそれらを処分又は再利用する側の立場になれば当然の策である事は確かだが、なかなか100%とはいかないのが現実である。

近い将来、空港のX線荷物検査同様、ブザーが鳴ったら収集してもらえないという時代が来るのだろうか?おそらくこれから更に大きくなるこの問題に何らかの終止符は打てないものか。


(122) 耐久ドライブ    2003/10/17

DIARY077.JPG - 50,529BYTES


思い付きから、突然の伊豆半島1周ドライブ決行。今回は写真撮影が主な目的。昨夜は準備も含め2時頃からゴソゴソと動き出し、そのまま出発。
天気予報ではクドイ位に 「良く晴れる!」 と聞いていたので、日の出直後の強い日差しの斜光を利用しての作品作りを思い描いて向かう道中、厚木にも着かないまま朝を迎えることに...出発が遅かった。しかも全体的にうっすら曇り空。話が違うではないか!

特に何を撮るでもなく始まったドライブがてらの撮影は、今を逃すと今後何も待っていないかもしれないし、逆にその後素晴らしい被写体が現れるかもしれない。持っているフィルムには限りがある..気持ちの上での駆け引きに整理をつけるべく必要な時間は、直射日光が出てくるまでじっとその場で立ち尽くすのにちょうど良い退屈しのぎになる。
1枚1枚を大切に記録していく。しかしそのどれも満足のいく光が当たっていない。今回は無駄足となってしまったか...

途中、松原海岸公園という所で懐かしいものを目にした。最近ではあまり見かけなくなった花時計である。説明を読むとどうやら世界一の大きさを誇るらしい。直径が30メートル以上あるというから驚くが、デカ過ぎるせいで、はっきり言って時間は分かり辛い...まあ実用性を求めるものではないのだが。

今日はこんな予想もしないモノが見れただけでも収穫としよう。心のフィルムは天候に左右されない最高の性能だ。結局20時間に及ぶ耐久ドライブとなってしまった。


(121) 平等に流れる時間   2003/10/16

DIARY076.JPG - 41,867BYTES


一人暮らしの休みの時間はとてつもなくルーズに流れ、自分の生活をコントロール出来ない私の場合、外の光を見ないまま夜を迎えることさえある。目覚まし時計に左右されない生活はとても気楽な反面、どうしても1日を損した気分になるのは夜行性で無い人間の致し方の無い本能だろうか。

朝日を見る回数が人より少ない私だからこそ夕日の色には非常に敏感に反応してしまう。どこかの国では朝日そして夕日に向かい祈りを捧げ、感謝の心を忘れない。

何気なく終わってゆく毎日で必ず訪れる夕暮れに意識を奪われるのはほんの数分で、瞬く間に夜空へと表情を変えてしまうのは、何の保証も無い明日と言う瞬間に向けて我々に希望を持たせるための自然の計らいに違いない。

写真やデジタル技術の前に、自然が齎す最高の芸術が毎日の暮らしの中にはたくさんあるのだ。


Diary