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(160) それだから人はダメになる    2003/11/24

深夜に入った風呂のお湯がスムーズに排出されない。普段は気にしない排水口を覗き込めばどうやら奥のほうで詰まっているらしい。割り箸を駆使して原因らしきゴミを取り除いてはみたものの、そのままでは今後も同様の結果が目に見える。夜露に濡れたsmartに乗り込み近所のドンキホーテに洗浄剤を買いに行く。12時をまわった月曜の夜にもかかわらず店内は客同士のすれ違いがスムーズに行えないほど人で溢れている。何もこんな深夜に買い物しなくても...その言葉は当の本人である私にもぴったり当てはまる意味を持ち、帰宅後の風呂掃除はどう考えても湯冷めの原因でしかなかったのは言うまでも無い。

深夜営業で働く側も、それを利用する側も、健康あっての生活である。



(159) 二人暮し    2003/11/23

3年程前結婚した友人宅を久しぶりに訪れてみれば、普段生活の場である自分の部屋とのギャップは多い。手の込んだ美味しい料理が次々現れるのは私のインスタント指向のお手軽メニューと比べるまでも無いが、そこに飛び交う会話や仲の良い二人のしぐさを見ていれば、結婚とは理想以上の現実として毎日の生活に自然且つ協力的に存在するものだと一人身の私には異次元の世界に映る。いつの時代も人は常に異性を求め互いを意識し合う生き物であるが、結果としてそれが結婚と言うスタイルに象られるかどうかは自己主張を尊重し合う二人に与えられた最高の試練であり最初の決断であるようだ。

自分が生きる事で精一杯の私にはまだまだ不明確な点が多い。


(158) 節約の理由    2003/11/22

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SMARTもああ見えて実はメルセデスベンツの技術。

いつもの洗車場で隣に停まる親玉のベンツ300シリーズ。バケツに水を汲みながらそちらの様子を伺うとなんだかせせこましく動き回っている。1回100円の有料掃除機がうなりを上げ、若手の夫婦?と見える2人が協力し合い、なんとか1回の料金で室内からトランクまでを清掃しようと格闘しているようだ。ベンツを買うほどの人が100円で格闘しなくても...思わず笑み浮かべてしまったのだ。本国より日本の方が多く走っていると言われるベンツであるが、そのネームバリューに日々の節約は大変なのだろう。

名前こそSMARTであれその中身にメルセデスを感じる私自身、そのステイタスに大金を叩いたことを、ボロボロになった雑巾を絞りながら思い出した。


(157) ダウン    2003/11/21

WEBの契約サーバーが何らかの原因でダウンしたらしく2日程前から当ホームページの全てのコンテンツが見れなくなっている。使用容量増加に伴い約2ヶ月前にサーバーを移転したばかりであるが、無料の契約とあってかちょくちょくアクセスが出来なくなり安定しないようだ。しかも今回はかなり深刻らしく未だ復旧の目処が立っていない。今後更なるサーバー移転はHPアドレスが再度変更される事を意味し、短期2度に渉る変更は見てくださる方を混乱させる可能性があり出来る限り避けたいと考えている。
「ここのページは毎日更新されている」 という信頼関係を崩さぬよう努力してきたつもりだが、この数日間でどれだけの人の期待を裏切ってしまっているのか非常に胸が痛む思いだ。


(156) 私より日本人らしく   2003/11/20

仕事帰り、同業の外国の方と一緒に食事をする機会があった。英語がまるで話せない私は常日頃外国の方とのコミュニケーションなど皆無であったのだが、片言の日本語が話せる彼との一年ぶりの再会で異国の文化、習慣について少しだけ触れることが出来た。話の内容はどうあれ、一番驚かされたのは何事においても私のようなネガティブな考えではなく常に前向きな姿勢で毎日を暮らしている事であり、それがごく自然な姿である事はおそらく正反対の私の性格だからこそ余計に感じ取れたのかもしれない。

これで英語が話せたならもっといろいろな事が分かり合えるのだろうな。

私と同じような経歴を持つ彼のメールアドレスはしっかりと私のノートに書き記されており、「メールはローマ字でもいいよ。それからイギリスの家に遊びに来てよ」 とまで言ってくれた優しさに、日本語もままならない私の中に僅かながら英語への興味が沸いてきたのは確かだった。


(155) SMART 対    2003/11/19

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以前埼玉方面で見かけた超小型キャンピングカーである。一度通り過ぎた展示場へUターンさせる魅力は見れば見るほどに感じられ軽トラベースとは思えない上品かつコミカルな完成度である。もちろん軽規格をオーバーするため小型乗用車登録となるのだろうが、一般的にキャンピングカーというと日本では大きすぎて取り回しが悪いのに対し、これは普通の駐車スペースに楽々停められそうである。

「当店のオリジナルです」 の一言から始まった店の主人の得意そうな会話の中にはその価格設定についての説明も含まれており、私のSMARTと全く同じお値段の260万円という数字にしばし言葉にならない時を送る。どちらも楽しさに不足は無いが、スポーツ性能とは違った方向でドライブも楽しめるキャンピングカーの魅力は、独り者の私でさえも欲しいと思わせるのだから家族ならばなお更だろう。

今月号のキャンピングカー専門誌の表紙を飾ったその理由は一ヶ月ほど前のこの車を思い出させた。


(154) 踏み切りの重要性    2003/11/18

近頃JR中央線のとある踏切が何かと話題になっている。「開かずの踏み切り」 という名の通り、ピーク時では1時間中、59分近く警報機がなり続けるという。一方通行の道路もプラスしてその周囲の車渋滞が絶えることはなく、もちろん私も何度か経験した...

私のような暇人はいい。仕事や時間に追われる人達にとってはかなり深刻な事態であるはずだ。第一救急車や消防車はどうなる?目の前で人が倒れていたり火事の場合も電車が優先なんだろうか?これはどんな踏切にも言えることではあるのだが...

ニュースや新聞でこの話題に触れるたび、???が浮かぶ。だからニュースになっているのか。


(153) 点滅の理由    2003/11/17

走り慣れた奥多摩周遊道路。○○○Km/hからフルブレーキングで90km/hコーナー。白煙を上げながらのターンインが懐かしい。ロードスターのコントロール性の良さを確信できたステージ。

慣らし運転の終わったSMARTで同コースをトレースしてみる。BRABUSチューンはいかほどのものか?
ターボ特有のパワーバンドをキープしながら小刻みにシフトアップしていけば暴力的な加速とまではいかないものの小型スポーツカーをカモれる位のパフォーマンスを感じ取れる。スタビリティーの高いコーナリングはドライバーをいっそうその気にさせ、リアエンジンからなるトラクションの良さは想像通りで205/45/16というタイヤサイズは少しばかりオーバースペックとも思えるほどにグリップする。

速度域は上がっていく...

コーナー手前、減速Gによるフロントへの荷重移動で時折見せる不安定な挙動にホイールベースの短さを思い出す。今度はヒール&トーによるシフトダウンでリア寄りにブレーキをバランスさせてみる。挙動は変わらない...試行錯誤を繰り返す。

やがてメーターパネルに点滅する”!”マーク。ESPは私の感覚より先にタイヤのスリップを感じ取ったようだ。


(152) 衝動買い    2003/11/16

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昨日街で見つけた腕時計が一晩頭から離れなかった。

調べてみるとGSXという日本のメーカーでSMARTシリーズと呼ばれる中の1モデルらしい。車のSMARTとは何の関係も無いようだ。殆どハンドメイドに近い工程で作られ、シリンダーケースはムクのステンレス削りだし、各指針は0位置調整が可能、そして何より質実剛健なインダストリアルデザインからなる飽きの来ないシンプルさ。そそられないはずが無い。

ガラスにプリントされた模様と対となり完成される文字盤模様の位置調整は3人の職人の技らしく大量生産が難しいとあって東京で手に入る店舗は僅か6件、偶然とは言えよくもまあ見つけたものだ。自然と昨日の店へと足を運ぶ。このシリーズではシリンダー形状は皆共通で文字盤と指針のデザインにかなりのバリエーションがある。

白?オーソドックスかな。赤?ちょっと派手。黒?これが多分ベーシックなデザインだな、ありがちありがち。青?ブレスがツヤツヤってのはあまりすきじゃないしー...買わないと思っているのか店員が声を掛けてこないのをいいことに15分位が経過しただろうか。やっぱり白。第一印象で良いと思ったのが一番! 「あのーこれーーー」

自宅へ戻り能書きを綴った取説を読みながら明日の目覚ましをセットする。昔ベッドから落とし秒針の外れた目覚まし時計を片手に、「こっちが先だったかな?」 衝動買いとはそんなものだ。


(151) 炭焼き小屋風    2003/11/15

東京の狭い賃貸マンションではユニットバスが当たり前であり、日常は湯船に浸かる事など殆ど無くシャワーオンリーの生活が続く。初めは風呂とトイレが一緒という感覚に抵抗があった私だが今ではすっかりお手入れが楽!と言う意味で気に入っている。ユニットバスの湯船の大きさなどたかが知れてはいるものの、この時期冷え込む夜にはゆっくりと体を温めたいこともある。昨年の冬からちょっとはまっているのが”木酢液”と呼ばれる液体で、それをほんの少しだけ湯船に入れ入浴する。木酢とは簡単に言えば炭焼きなどで炭から蒸発する液体を集めたものらしく、見た目はほぼ無色透明で肌がつるつるになり、体が温まる...らしい。

これを入れてみようと思ったきっかけは、とある温泉に行った際、露天風呂の湯船?が全て木炭で覆われており、温かいお湯に浸かりながらほのかに漂う炭の香りがとても印象的だった事に始まる。なんとか自宅でそれを再現できないものかと考え、見つけた手段が木酢液と言うわけで、結果は近からず遠からず。大型生活用品店で入手したパッケージには ”昔懐かしい炭焼き小屋の香り” と記載されているが、どちらかと言えばイカの燻製の匂いに近い。投入する量を加減すればいいのだろうが、何分投入時には必ず原液の強烈な匂いを嗅いでしまう事となり、実際に入浴する時には鼻が麻痺してしまっているのだ。

風呂上りの自分の体がどことなく炭臭いのは自分以外の周りの人には余計分かるのだろうな。


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