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(180) 条件はいい    2003/12/14

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天気予報で 「明日の日曜日は各地とも絶好の行楽日和となるでしょう。」 土曜の夜、うるさいくらいに耳にした。

私が早朝から行動するなど皆無に近い。例によって前夜から寝ずの出発となった。関東周辺の行楽地やドライブコース、これと言って目新しいものは見当たらず、そんな時決まって向かうのが箱根→山中湖ルート。246から平塚を通過する頃辺りはすっかり日曜の朝を迎え、飲み物を買いに車から降りればタートルネックのセーター一枚ではあまりに軽率だと感じさせる今年一番の寒さ。横浜では初氷が確認されたらしい。ターンパイクを横目に無料の一般道を進み早朝の飛び入り温泉も無いままに、山中湖へと抜けた。
峠の頂上から見え隠れしていた富士山を目の前に臨む駐車場に車を止め、水面に落ちた太陽の光を十分に浴びながら自然を堪能する。

「すみません、写真撮ってください」

私が写真好きと知ってか知らぬか観光地などで2ショットの撮影を頼まれる事は多い。せっかくだからとびきりの写真を!と渡された”写るんです”のシャッターを押す手にも力が入る。最高の天気、最高の光、最高の二人、それが最高の一枚になっただろうか。


(179) 一度運転したかった    2003/12/13

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昨日までの2日間、シート張替え期間中お借りした代車のベンツCクラス。Cクラスと言っても230という事はベンツの中では小ぶりな方だと思うが、「代車は小さい車がいいです」との私の希望叶えての選択か?おそらく一般的なセダンと同程度のシートポジションは、スマートから乗り換えると一流スポーツカーを思わせる低さ。えーっと このミニクラッチペダルみたいなものは何だ?ディーラーの方から説明を受けサイドブレーキであることが判明。シートがちょっと後ろ過ぎるなぁ、前に出すには...?気付けば電動で前に移動中。おやおや勝手に動いてる???これまたディーラーの方が調整してくれていた。ちょっとばかり前に出しすぎな気もするが、余程私の足を短いと判断したか...

一旦走り始めれば、1本ワイパーってのは拭き残しが少なくなかなか良いなどと感心しつつ、今度はディーラーの方がいないのを良い事にあらゆるつまみを動かしてみる。いくつかのスイッチの必要性が分からないままギアシフト。こういうジグザグシフト初めてなんだよね〜。ガッチャンコ、ガッチャンコと遠慮なく操作した後、使いにくいコレ!高級車は大人しく乗るのが似合うのさ。

やっぱり長距離乗るにはスマートより楽かもね。どちらが魅力かと言えば勿論スマートだけど。


(178) しっかりたのむよ    2003/12/12

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納車時既に助手席シートのステッチにキズが見受けられ、クレームにより座面のレザー張替えを依頼しておいたのだが、ようやく本国より部品が到着したそうで、昨日預けておいた愛車を取りに行く。まずは作業完了の電話から...
「お世話になります。ヤナセ○○店です.....作業の方は終了したんですが、ちょっとした手違いでシートの模様が多少違いまして...」

なにー!まあいい、あーでもないこーでもないと騒いでみても仕方ない。まずは現車チェック...おいおい、これはシートの模様と言うよりもスポーツシートじゃない標準タイプのレザーシートじゃん!バケットの張り出しが全然違うだろ!どう考えても作業以前に気づくと思うのだが。
「それでちゃんとした物はいつ届くんですか?」
「2週間程で何とか...」
今回のこれを手配してもらう時も同じ事を言われ、かれこれ1ヶ月半掛かった事を思い出す。船便では仕方あるまい。状況は把握できた。気分も乗らないし早く帰りたい。

「あのーそれからもう一つ謝らないといけないんですが...」

お、おい!この上まだ何かあるのかい!聞けばシートを外す際シートレール付近にキズをつけたと言う。
「あーあー。これも一緒に直してもらえるんですか?」
「勿論手配してあります」

それらのキズが以前からあった事は伝えないまま、ベンツマーク入り携帯ストラップ片手にニコニコ顔でさっさと家に向かった。


(177) 競うばかりがレースじゃない    2003/12/11

深夜番組で La Festa Mille Miglia というイベントを知った。日本国内1000マイル(1600Km)、各ポイントに用意されたスタンプを集めながら数日を要し、往年のクラッシックカーでゴールを目指すという、ウォークラリーにも似たレースイベントである。ん?そもそも歩いて行うラリーをウォークラリーと呼ぶのか?今まで気にした事が無かったが...

今年は有名レーシングドライバーから有名芸能人までが集って参加し、数十台の名車達が神奈川から福島までを往復するようなコースでトラブルを抱えながらも気持ちよさそうに走っていた。
番組内ではこのイベントをラリーと呼んでいたが、同じラリーでもWRCに代表されるハイパワーマシン大暴れのそれとは一味違い、自分のペースで季節を感じながら、時には道を間違えたり、時にはドライバー交代もあり、地域の人とのふれあいを大切にする、そんな温かみのあるラリーだった。

普通車で誰でも参加できるそんなラリーがあるならば是が非でも参加したいなぁ。



(176) ステレオタイプ    2003/12/10

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朝夕が大分冷え込む季節になってきた。
明らかに短さを感じる昼間の時間を少しでも有意義に過ごさねばと思いつつ、部屋の中からは外の天気すらろくに分からない環境で、思い切って外に飛び出せば当たり前のように車に乗り込み暖機運転に余念が無い自分に少々あきれる事もある。分かってはいても最高に至福の時なのだ。

車内で聞くFMの電波に耳を傾ければ 「今日の日の入りは○○時○○分です」 などというアナウンスが流れ、偶然にも正面に雄大なアンバー1色の世界を目の当たりにすれば、音と色の不思議な一致性に妙な共存感を覚え ”今” を感じるものである。

すれ違うブラックボディの車を彩る空が与えた淡いグラデーションが、シルバーボディである私のSMARTにも平等に注がれている事はシートを降りるまで気づかない現実であった。

いつも思う。一人で見るにはあまりにもキレイだなと。


(175) いい音に聞こえる    2003/12/09

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ちょうどCDプレーヤーも1台余っている事だし...暇に任せて超小型オーディオアンプの製作を試みた。学生の頃製作した小型D/Aコンバーターのシリーズ化を目標に、同様のケースを用いてのアンプ製作はサイズ的にかなり至難の業であった。小出力とは言え発熱への配慮も当然の事ながら、配線の引き回し方によってはノイズの混入も馬鹿にならず、必然的に電源ブロックとAUDIOブロックは上下2階層として分離する設計となった。

回路を組み始めて12時間、ようやく電源を入れテストする段階まで漕ぎ着けた訳だが、どうやらボリュームがケースに入らない...う〜む、スペース的にギリギリすぎたか。仕方なくもう一度全てをばらし、組み立て順序を考えながらそれぞれのレイアウトを微調整、次第に自由度の減るスペース内で試行錯誤を繰り返す。更に2時間程が経過したのち今度こそ完成。電源投入でいきなり ドッカ〜ン〜〜♪♪ という事態だけは避けるべく一応入力系の配線は再度チェックし、どきどきしながらCDソースを入れてみる...

良いではないか! 掌に乗るコンパクトアンプながら、使い慣れた10kgを超える大型アンプよりもいい音に聞こえる。自分で作った料理は美味しく感じるもの?


(174) 世間はうるさい    2003/12/08

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電車。都会では当たり前の移動手段である。
普段は車生活の私も、都心の渋滞を考えると自然と電車を利用する。各駅停車しか停まらない不便な駅近くの賃貸物件を選んでしまったのは少々都合が悪い時もあるが家賃が安いところでイーブンとしている。

さて、電車移動も時間が長くなると退屈さは否めない。約1年ぶりに引っ張り出したCDウォークマンもバッテリー以外はすこぶる好調に動作するようだ。心地よいリズムをバックに流れる景色を見ていれば、働くおじさんや、学校のグラウンドも不思議とドラマティックに映るというもの。頭の中は最高のバイオリズムで時が進んでいく...
乗り換えのため電車を降りる。ドアが開いた瞬間、今までのメロディーはどこへ?構内放送や通過する電車、雑踏がもたらす騒音は耳に突っ込んでいるはずのヘッドホンの音すら掻き消す勢いである。都会の騒音は相当なレベルのようだ。負けじとウォークマンのボリュームは上がる。

到着した電車に乗り込めば周囲の人の視線が気になる。電車の中は意外に静かだった...のね。


(173) 季節は訪れるもの    2003/12/07

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およそ1ヶ月前に訪れた八ヶ岳はまさに赤や黄色の紅葉で覆いつくされていた。

東京に戻りいつもと変わらない日々を過ごせば、なぜかタイムマシーンで時間を逆行したかのように今頃そのシーズンが訪れる。青梅街道のイチョウ並木もいよいよ枯葉となり、車道一面に踏みつけられた葉が散乱している。標高の違いからなる気候の差は、ある意味季節間を行ったり来たり出来るのだからおもしろい。

しかし不思議なものだ。標高の高い場所ほど気温が下がるのはなぜだろう?暖房を効かせた部屋の天井付近ほど室温が上がるのは納得できる理由だが。第一、標高が高くなれば多少なりとも太陽に近づくのでは?水星や金星は少なくとも地球より暑いと思うぞ。

小学生のような疑問は日々の暮らしを楽しくするのだ。


(172) 土曜日の午後    2003/12/06

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数日前に、長野にいる兄に頼まれた買い物に出かける。

主婦の如く買い物リストのメモをポケットに入れ、秋葉原への道を急ぐ。東京に住んでいるとはいえ、東と西では正反対であるから電車の乗り換えも考えると意外と時間は掛かる。まあいい。電気街での買い物はなかなか楽しいものだ。道中での電車内の中吊り広告も意外に読み応えがある。

さて、現地へ到着し改めて目を通した買い物リストに詳細の記入漏れがあった。しまったと思いつつも、この時代、携帯電話があるではないか!早速兄へと連絡。しばらくなり続く呼び出し音にようやく反応する奥さん(兄の)の声。トイレにでも入っているのだろうと思いつつ聞けば名古屋にいるらしい。兄の出張にも喜んで?着いていく奥さんだから、きっとまた...

探し始めてものの5分。全ての商品の入手に成功。とんぼ返りで帰宅。早速梱包して郵便局へ...ぐぁーん。休み。土曜日はキャッシュコーナーだけか。せっかく急いで帰ってきたのに。生ものじゃないからいいようなものだが。

やる事を無くしたその先にいつものパソコン。お決まりのメールチェック。届いた内容は兄からだ。「これどこか分かる?」.....遊びにいっとるんかい!

長野から名古屋へも秋葉原へも距離はそう変わらないはずだが。


(171) 誰が決めた24時間    2003/12/05

明るくなったら行動し、暗くなったら寝る。ごく当たり前の生活習慣であるが、なかなか現実はそうもいかない。

私の周りにはどういう理由か、目を閉じれば直ぐ眠れるタイプの人が多い。仕事先でも、友人の家でも、布団が無くても、周りがうるさくても.....羨ましい。対する私は外出先は愚か、自宅でさえ日に日に消灯時間が遅くなり、必然的に目覚めは午後へとシフトされる。しかし世の中は自分のリズムに合わせてくれるほど甘くは無いからして、そんな変則的生活にどこかで修正を加えながら自分が世間様に合わせるほか無い。

眠れないものはどう足掻いても眠れないのだから、合わせる方法はただ一つ。眠らない日を設けるのだ。

そして今日も48時間の1日が終わる。それでも不思議な事に夜になると眠くなくなるのだなぁ。これが。


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