(200) 知らぬが仏 2004/01/03
今年も例年通り暮れから正月の間、長野の実家へと帰省しているのだが自宅のビデオにはあえて何の予約もしないまま番組表にすら目を通さずに過ごしてみた。不思議な事に、何が放送されているのか分からないテレビには大して興味を引かれる事もなく、見なければ見ないで問題なく過ごせてしまうものだと実感した。 日々の生活には知らずに過ごせている幸せも沢山あるのだろうな。
正月も三が日の間は特別番組の放送が多い。こういったシーズンは3倍録画と言えどもセットしたビデオテープ1本ではとても間に合わず、結局いくつかの番組は見られないまま我慢する破目になるのだが、最近ではハードディスクレコーダーの値段も大分こなれてきており、物欲旺盛な私の欲しい物ランキングの上位を独占している。
(199) 付ければ良いというものではない 2004/01/02
2003年モデルのスマートからは全グレード ”ティップ機能付きウインカー”
という装備?が標準で設定されている。 都会での走行が多く続けばそれ以上に必要な機能に気づく。長く連なる渋滞の列に親切にも入れてくださるドライバーに対し敬意を表すハザードランプ。実際の状況によっては1回しか点滅できない事も多々あるのだが、そこに感謝の意味を込めようと思えばやはり3回程度の点滅が適当かと思われる。ドライバーの手元に1度の操作で3回だけ点滅するサンキューハザードなるスイッチがさり気なく装備されていれば気持ちの良い道の譲り合いも出来ると言うものではなかろうか? もっとも、ハザードランプをサンキューサインに使っているのは日本くらいなのだろうが。
いわゆるこれは、車線変更等でウインカーを3回だけ点滅させる機能なのだが、その操作性がいまいちよろしくないのだ。操作と言ってもウインカーレバーを進路変更方向にちょいと倒す動作は一般的な右左折時と変わらないのだが、ウインカーレバーの動作が2段階に区切られており、気持ち倒すと3回点滅、倒し切ると常時点滅となる。しかしその微妙な操作加減は停車時ならともかく、いたって気を使う進路変更時には車両のピッチングもプラスしてなかなか上手い具合に行えないのが正直なところ。
納車直後はベンツと同じ便利機能が追加された事を自慢げに人に説明したものだが、近頃では専ら通常のウインカー動作でしか使用していない。
昨日までの時間とそれ程変わらない時の進み方は、2004年という西暦の変化を実感しにくい。 今年も自分らしくいこう。 |
レコード大賞に、NHK紅白歌合戦と音楽番組も立て続けに放送されれば自然と大晦日気分ものってくるというものだが、近年ではレギュラーでの音楽番組も少なくないとあって、年末を締めくくるには若干の役不足を感じるのも無理の無いところだろう。 大晦日と言えば、いつの頃からか我が家では二年詣(にねんまいり)という恒例行事が行われており、初詣が新年早々に行う参拝に対し二年詣は年越しを跨ぐ形で2年に掛けてお参りをする。そうは言っても現実には除夜の鐘を聞きながら上手く2年を跨ぐように参拝できるのは奇跡に近く、ごった返す人ごみの中で家族が逸れないようすることが精一杯である。 今でこそ初詣や二年詣は参加型イベント的感覚が若者にも浸透し、そこにどんな意味があるかも知らないまま願い事という名の無理難題を小銭と引き換えに叶えようと著名な神社などでは数十万人を超える参拝客で賑わっているが、本当はその先に神や仏の姿がある理由は無く、1年の始まりと終わりくらいは自分について振り返る時間を作りましょう。そんなふうに昔を生きた人々は考えたのだろう。 何かを願う前に自分を報告できる場所でありたいと、人ごみに揺られながらそっと手を合わせた。
寒さに震え眠れない環境も2日目。 朝日を浴びたスマートは真っ白な霜に覆われ、まるで ”暖かくなるまでは動きませんよ” と訴えているかのように一人ぼっちでそのときを待つ。ガラス越しに家の中からじ〜と眺めているとブラバス仕様とは言え、とてもキュートなスタイルに車以上の愛着も沸いてくるというものだ。 深夜に-10℃以下を記録する刺すような外気は人間にも車にも優しくは無いが、ふと頭をよぎってしまうウオッシャー液や、クーラントのカチンカチン状態は精神的にあまりよろしく無い。せめて寒冷地仕様の液に入れ替えての帰郷を心掛けるべきだったと今頃になってちょっぴり後悔もあるわけだが、昨日今日全くエンジンを掛けていない状態はその事態に直面するきっかけがないぶん多少の気休めにはなっている... 本国は日本よりも寒いのか? |
暮れの実家に残された仕事と言えばどこの家庭でも大掃除!と大抵は決まっている。今年窓拭き担当の私はよく見るビル清掃員さながらの道具片手におぼつかない手つきで拭いてはみたものの、側から見る程簡単なものでもなく拭き残しのストライプも中途半端に
「タバコを吸わなければ綺麗なのに」 との愚痴をこぼしてみる。 綺麗になった端から汚してくれる我が家の愛犬を睨みながら、そういえば自分のマンションの窓など拭いた事が無いのを思い出す。正月明けは自分のマンションの大掃除が今年の初仕事か?
東京で初雪を記録したのはつい先日の出来事であるが、帰ってきた長野の実家には上着を2枚必要とする程度の予測できる寒さが待ち受けていた。
(194) Limitation 2003/12/28
消費者の心理を操る言葉の遣いまわしは我々の身近にも沢山あるということか。 ほぼ2ヶ月前に購入したスマートブラバスも初めは日本63台限定発売だったような...
”限定”
という言葉はあらゆる商品の売り上げを著しく上昇させるらしい。
最近のTV-CMや雑誌、商品自身のパッケージにもこの言葉を目にする事は少なくない。確かに数に限りがあるとの先入観は何となく急いで手に入れようという衝動に駆られはするが、よくよく考えれば、あえて ”限定” を謳わない世の中の殆どの物には数に限りがあるわけであり、”期間限定”
においても、川の水ではあるまいし、全てがエンドレスに提供し続ける事はあり得ないはずだから、この言葉を強調する必要性というのはなかなか見つからない...川の水とていつかは尽きる。
(193) わくわく 2003/12/27
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ぴんぽーん、コンコンコン。 チャイムの後にノックをするのは宅急便のおじさんと借金取りくらいだろう。玄関の扉に貼りつくようにして覗いてみるとどうやら宅急便のおじさんのようだ。何かの勧誘でない事は確かだと安心し扉を開ければ目の前に差し出される大き目なダンボール箱。「わくわくプレゼント」と書いてある。 しめしめ。応募しておいた山崎パンの中華まんビーズクッションが当たったな!ちょっと照れながらサインを済ませると早々に開封。箱の大きさからしてきっと布団圧縮袋式に小さく納まっているに違いない。と思ったが、出てきたのは40cm程の枕のような可愛いものだった。人がすっぽり座り込めるくらい巨大なものを想像していたのだけれど...それでも不意に届く荷物ってうれしいものだな。 |
わりとゆっくりとしたペースで池の周りを2週もすれば、なんだかその敷地が自分のもののようなイメージさえ先行し、水の流れていない川底を歩いてみたり、昔何かに使われていたであろう石材をじっと見つめてみたり...犬の散歩をするおじさんとでもすれ違えばなんだかとても暖かい気持ちになれるものだ。 その後の通りかかったケーキ屋を横目に、売れ残ったクリスマスケーキが特売されていやしないかと期待してしまった自分が悲しい。 |
田舎育ちとあって、昔から自転車が大好きである。東京の狭いマンションの玄関に置くには必然的に折りたたみタイプを選択する必要があり、日々の暮らしでは実に重宝するし、都会の街並みにもよくマッチするのは申し分ないのだが、いまいちアクロバティックな刺激に欠けるところがある。 自転車だって立派なスポーツ。信号待ちで足をつけないよう全身でバランスを取るのもなかなか難しいものだし、ちょっとした階段を上り下りするのにも意外と体力を使う。そうなってくるとどうしてもマウンテンバイクがほしいなぁ、などと思ってしまうのだが、応募している懸賞サイトからの反応はもっぱら迷惑メールへと姿を変えるばかりだし、仮に手に入ったとしてもマウンテンバイクなら車のいない大自然を舞台に乗りたいものだとも思ってしまう。 いろいろ考え出せば結局そんな環境へ運ぶ手段も無く、スマートの後ろに大げさな自転車キャリアは付けたくない!との信念が全てを夢物語だと気付かせてくれる。 さあて、いつもの折りたたみ自転車で公園にでも繰り出すか。