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(210) 彼の描いた生活    2004/01/13

冷え込む夜にそっと耳を澄ましてみる。止め処なく刻む秒針の音に友人の行動を思い出す。

アルコールにはめっぽう弱い私に冷えた焼酎を差し出す彼の行動は学生時代の記憶とよく連鎖した。いつもなら私の絶対的車生活が原因で友人同士が飲んで語ることなど皆無に近いのだが、そんな私生活を十分理解した彼の思いやりは酔っ払った私を泊まっていくのが当たり前のように全てを段取ってくれた。

普段、仕事や付き合いで飲みに行く事はある。しかしそれとは違う打ち解けた会話にはどことなく安心感があり思わず自分の弱い部分を見せそうになる瞬間もあった。いつの間にか私よりずっと大人びた彼の気持ちに答えるべく、有り難く暖かい布団で眠った。



(209) スマートにもフィット?    2004/01/12

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Defi から参考出品されていた SUPER  SPORTS CLUSTER というメーターシステム。
タコメーターをセンターに配置、左にインマニプレッシャー計をレイアウトしており、水温、油温を初めとする各種温度、圧力管理情報はデジタルパネル内に表示するという、レース車両に多く見るSTACKメーターを彷彿とさせるデザインは私のメカ好き精神を刺激しないはずが無い。

以前の愛車スーパーチャージドロードスターには Defi のメーターを使用したこともあって、その使用感は十二分に満足のいくものだと確信しており、私の個人的主観では今までの Defi Link System シリーズの集大成といった製品がもしやコレではないかと考える。
NA用インマニプレッシャー計は当然ターボ車用のブースト計モデルも視野に入れているだろうから、後は製品化されるかどうかが気になるところ。
この形と大きさは、スマートのメーターコラムにも何とか納まりそうな予感。期待は膨らむのだ。


(208) 実走行はいかに?    2004/01/11

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オートサロンには何もレース車両ばかりが並んでいるわけではない。空想を絵に描いたような大胆な車両も数多く展示され、見飽きたチューニングカーの並びにいっそうの賑わいを見せていた。コンパクトで愛嬌のあるボディーにアンバランスなワイルドフットワークの組み合わせはどこぞのアニメで見たような印象すら先行し、思わず 「すごい!」 との感想もこぼれるというものだ。
これだけのモディファイで実走行可能かどうかは不明だが、イメージをここまで形にする事事態その労力は相当なものであろう。国内でこれら車両のパフォーマンスを一般公開する機会が少ないというのはとても残念に思える。


(207) 車だって1日にして成らず    2004/01/10 

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満足するまで帰らない。家を出る以前から心に決め、オープンから丸一日を費やした東京オートサロン。例年以上の盛り上がりは3連休の初日が十分関与してのものだろうか。
この手の展示会でダントツの注目株は何と言ってもGTマシン。私自身もコレが目的で足を運んだようなもので、全ての情報がオープンとはいかないまでも、エンジン周りの冷却から、サスペンションの作り、空力に至るあらゆる要素が物理力学の応用から成り立ち、我が愛車にそのままのノウハウを注ぎ込めるわけではないものの、その仕組みからおおよその結果が予想できるのが非常に興味深い。また、その逆もあろう。既にある結果からどんな工夫がなされていたのか?
過去を戦ったモデル、これからを戦うモデルの共存をドライバーのインタビューに合わせじっくりと眺めて見れば、ただカッコイイの一言では終わらないはずである。


(206) 実用性ではかないません    2004/01/09

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SUBARU R2 試乗してみました。ピッカピカのスマートでショールーム横付けとあらば買わないオーラムンムンの冷やかし客である事は一目瞭然である。コレといって興味を引かれたわけでもなかったが国産車としてはちょいと変わったスタイルへの感心と、今時では当たり前となった軽MAXパワー64PSの体感試乗が目的であった。
軽規格とはいえスマートより遥かに大きなボディサイズ、しかしながら一人当たりのスペースの乏しさはどうしても否めない。走り出せば思いのほかスムーズで乗り心地も程好い。聞けば試乗したモデルにはスーパーチャージャーが搭載されているらしい。ふむふむ、私、その筋にはちとうるさいですぞよ。ディーラーの方の了解を得た上でCVTをスポーツモードへとスイッチし、アクセルを床まで踏み込んでみる。

スマートブラバス75PS、確かに早いのかもしれませんな。遅く感じるのは私の感覚麻痺?


(205) 不便な方が楽しいもの    2004/01/08

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カーナビを嫌う私の偏ったこだわりは、いつもこの小さなボールコンパス一つで旅の楽しみをいっそう盛り上げてきた。

どこかへ出かける前にはおおよその地図を一通り頭にたたき込み、後は看板や標識を頼りにひたすら目的地を目指すのだが、どうしても道に迷った時役に立つのがボール型の格安コンパス。カー用品店で500円も出せばお釣りが来る。吸盤タイプだからどこにでも簡単装着でき、これを見ながら動物的感だけを頼りに大抵の場所へはたどり着く。普段からハンディーGPS(ポケナビ)のお世話になっているのは確かだが状況によってはGPSの電波を正しく受信できない事もあり不意の進路変更には間に合わなかったりするものだが、その点コンパスはリアルタイム表示?であるからその安心感は比ではない。

スマートにも早速装着。小さいから場所を選ばないのも大いに結構。しばらく走るうち異変に気づく。交差点をいくつ曲がっても常に進路を ”東” と表示。前に乗っていたロードスターでも同様の現象に気づくのに同じルートをぐるぐると何週かしたのを思い出す。理由は簡単である。最近の車にはスピーカーがたくさんついている。磁気に影響されるコンパスは役に立たないのだ。やはり新しい車には新しい技術が必要ということか。これ一つで成り行き任せの旅もまた楽しいものだが。


(204) 若者よりむしろ    2004/01/07

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私の前をゆっくりと横切るようにして停まったダイハツコペン。

丹念に磨き上げられた真っ黒なボディは皇室車両にも引けを取らないほど。全体的にクラシックな雰囲気でまとめられたエクステリアには社外品と思われるトノカバーが自然且つ大胆にその魅力をアピール。二つのシートを繋ぐ巻き込み防止用のアクリル板にオレンジを選ぶとはなかなかのグッドセンス。デュアルエグゾーストもバッチリ決まってるもんね。

降りてきたのは30代前半と思われる男性。思えばコペンという車のドライバーには20代後半から40代程度の男性が多いような気がする。
白髪のおじいちゃんが長年連れ添ったおばあちゃんを助手席にゆっくりとオープンライフ。似合うだろうなコペンなら。


(203) 磨き甲斐がある    2004/01/06

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今のシーズン凍結が予想される寒冷地の山坂道には例外なく塩カルが撒かれており、正月を長野の実家で過ごした私はそんな白く乾燥した道を一心不乱に走ったわけで、タダでさえ錆びやすい輸入車を少しでもいたわろうと考えれば早々に洗車を行うのが得策と判断した。

当然のように頭から突っ込みここは私の指定席と言わんばかりに陣取った7番レーン。暖かい正月とはいえジャンバー無しにはいられない気温の中で温水での洗車とはなんとも有り難い。可愛く開いたリアハッチ越しに見え隠れする傾きかけた太陽が明日も同様の晴天を予想させ、2004年初洗車を意識し普段より少しだけ時間を掛け念入りに清掃した後、洗車後決まって立ち寄る近所のTUTAYAまでゆっくりとドライブ。

込み合った駐車場の小さなスペースに取り回しのよさをアピールするかのように駐車...コツン!...ん?なんだ今の音は。


(202) 現実か否か    2004/01/05

昨日のワイドショーで、NASAが打ち上げた火星探査機が無事着陸に成功したという話題が取り上げられていた。

送信されてきた地表の画像は想像以上に鮮明なもので、7000万キロ以上彼方の世界とは思えないほどSFX映画のそれに近い印象だった。探査機は基本的に太陽電池で駆動するとあって着地地点には赤道付近を選んだらしい。昨年話題となった火星大接近時であっても所詮肉眼では点にしか見えない遠い星の状況を把握し、ピタリ目標地点に計算通り着地させそれをリモートコントロールによって数々の実験を試みるとは人間という生き物はどこまで進化を進めるのか。

地球を飛び立つロケットから、最終目的地にたどり着く探査機までトータルすればものすごい金額のプロジェクトとなるのだろうが、帰りの燃料までは積み込んでいないとあって1回ぽっきりの使い捨て状態。何とも勿体無い気がするが、それ以前に、広い宇宙にいるであろう地球外生物からすれば、人間とはなんとマナーの悪い来訪者と印象付くに違いない。

昨夜TV放送されていた映画 ”猿の惑星” が35年近い昔に作られたとは、今日の現実からはとても信じられない。



(201) より楽しむために    2004/01/04

スマートを納車して早2ヶ月が経過し、それまでの車生活と比べ何か物足りない事に最近気付いた。

過去に所有したミニクーパー、マツダロードスターのどちらも、専門誌が数ヶ月おきに発売されていたのだが、スマートには今のところそういった類の雑誌は発売されていない。モデルチェンジを重ねる度、新車情報誌にはピックアップされるものの旬が過ぎれば他車との比較対照にされる以外出番はない。私に言わせれば、なんて遊び心のある趣味性の強い車!と一口にまとまるのだが、日本国内ではスマート用雑誌は勿論、パーツやチューニング、ドレスアップなど、扱っているショップ自体が思いのほか少ない。そこには基本的な商売としての成立が難しい理由があるのだろうが、どこのお店にも有名スポーツカーのパーツばかりではちょっと寂しいではないか。

もっとも1日にすれ違うスマートの台数を考えれば、専用パーツの販売にリスクが大きすぎるのは分からんでもないが。


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