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(250) 大切な時間    2004/02/22

眠れぬ夜、時計を気にせずアコースティックギターを弾く。

辺りが静かな分、自らの技量の無さが一際気になりはするものの、誰かの楽曲のコピーであり、コピーになりきれていない音色に耳を傾ければ、ある意味自分のオリジナルとも取れるメロディーに恥じらいも無く酔いしれてしまうものである。中学生の頃初めて聞いたCDの音。フォーク全盛期、そのアーティストが現在の私の年齢で作った楽曲を今改めて口ずさんでみれば、当時 BGM でしかなかった歌詞の中に深い意味が込められていた事実をようやく理解できた。

歳を重ねるにつれ、人は望まずとも沢山の価値あるものを自然と身に付けるものなんだなぁ。



(249) 欧州一歩リードか?    2004/02/21

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先日購入した iPod への音楽データ転送も 3200曲を越えたあたりで一段落となったわけだが、ハードディスク特有のランダムアクセスによるオールシャッフル再生を用いれば、自分の所有するCDからインストールしたはずの曲に始めて聞くトラックも意外と多い。

ところで未だに実現できていないドライブでの活躍も、FM電波にてカーラジオに飛ばすためのオプションが各店在庫切れという有様から、たっぷりとプランニングの時間を与えられているわけだが、本国のWEBを観覧すれば SMART用 Kit iPod なる製品があり、iPod専用ドックがシフトレバー前方にマウントされ、なんともカッコイイ。おそらくセットするだけでドックコネクターにより純正ラジオに接続されるのだろうが、パッと見、後付パーツな雰囲気が全く無く非常にシンプルである。こいつが何とか手に入らぬものかと思案中であるのだが日本での輸入代理店も現状では存在せず、個人輸入の段取りとなればドイツ語など分かるはずも無く...。それ以前に形状は専用設計につき問題無いものの、CDチェンジャーを装着した純正オーディオ仕様である私の SMARTに、機能的問題なくセットできるものなのか?

最近ではニュービートルにも iPod の組み合わせモデルが出てきたところを見れば、日本の自動車メーカーも性能ばかりを追求している場合ではないのでは?


(248) 春はガマン    2004/02/20

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毎週土日洗車を心掛けている私のカーライフだが、春先から梅雨前位までその回数は激減する。異例の行事(カーイベント等)でも無い限り2〜3週間に一度、長い時では月に1度程度しか洗車しない。年間通してピカピカの新車状態を保ちたいのは当然だが、常に埃っぽいこの季節、見かけの泥汚れに惑わされ迂闊に洗車しようものならいとも簡単に磨き傷が付いてしまう。それが強風の日ならば結果は最悪である。今でこそシルバーボディのスマートで細かなキズや汚れは目立たないが、以前のブラックロードスターの時にはそのデリケートなカラーに雨上がりの空気の澄んだ日をよく意識したものだった。
これらの磨き傷はワックスなどを上塗りすればかなり目立たなくはなるものの、太陽光や街灯下での光の加減によってはあからさまにバレてしまうものだし、いかにも ”日頃磨きこんでます!” といった表れとも取れ、気になって仕方が無い。その都度 磨き傷消し の業者を頼んでいては代金だって馬鹿にならない。

ディーラなどで洗車する場合の拭き取りにセームを使用するというのも頷ける気がする。


(247) 建て前から言うと    2004/02/19

昔に比べ、近頃ではテレビでのニュース速報をよく見かけるようになった気がする。

地震や火災、台風情報など事情は様々なのだが、時には選挙結果の当選確実!や、スポーツの勝敗などという、言ってみればそれ程急がない情報までもが ”速報” として流れるのはどうかと思ってしまう。昔は私もテレビ番組をビデオに記録し保存版シールを貼ったりして大切にした時期があり、連続ドラマの一話に予期せぬ ”ニュース速報” のテロップがデカデカとのってしまいガッカリする事もあったが、今では一度見れれば良い!というお気楽な発想から、それに対しての抵抗は無くなったものの、頻繁に表示される事で言わば ”狼少年” 効果が浸透しやしないかと心配になる。第一、本当に急を要する速報ならば、番組内だけでなくCMの途中でも表示するべきでしょう?対スポンサーへの立場もわからんではないが。


(246) たまには徒歩で    2004/02/18

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近所の公園へはフィルムカメラとデジカメの二つを持って出掛けた。

冷蔵庫にて保管されていたフィルムはいつもの通りモノクロである。色を見方に付けられない分、朝夕の表現は難しい。長く伸びる影を画角いっぱいに取り入れれば、時間帯の表現とも季節的な表現とも取れてしまうし、肉眼で見た感動も色が無くなれば意外と寂しく映る。

ハイアイポイントファインダーを持たない Nikon New FM2 にお気に入りの 20mm 単焦点レンズを組み合わせれば、画面周辺がケラレないまでにボディを顔に引き寄せフォーカスの芯を出す行為が、デジカメの液晶モニターで気軽にパチリ!とは明らかに別次元である事を改めて認識する。同じシチュエーションで両者を上手く使い分けるにはアシスタントを持つプロカメラマンならともかく、素人の私には技術と手際の悪さが相まって、せっかくのシャッターチャンスを幾度と無く逃した。

自分の手足のように使いこなすにはまだまだ時間が掛かりそうである。ここではデジカメでの一枚を。


(245) なぜ作らない?シートクーラー    2004/02/17

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オールグラスルーフを採用しているスマートクーペを俯瞰ぎみに眺めてみる。

上から見たスマートがこんなに美しいとは、トラックやバスの運ちゃん位しか知らないのだろう。スモークガラスを採用しているため日中の車外からは殆ど真っ黒に見えるのだが、車内からの眺めはそれがNDフィルターの役割を果たす事もあり、青い空が尚の事コントラストを高め立体的に映る。

ここ数日、風は強いながらも晴天続きで自然と空を見上げる機会も増えるのだが、車内では見上げずとも実感できる強い日差しに、夜にはヒーターが必要だとはとても思えない暖かさ。それはつまり、夏には ”移動型ポータブルハウス” と化す事を意味しており、真夏でもオープンカーで気合を入れていた私でさえ、待ち受ける灼熱地獄は容易に想像が付く。紛れも無くこれは見た目重視の性であろう。

冬場は重宝するシートヒーターであるが、夏にはシートクーラーとならないものか。


(244) 一人暮らしは寒いもの    2004/02/16

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長野育ちの私からすれば、東京の寒さなど高が知れていると思っていたのは上京して1年のみ。夏の蒸し暑さに順応した2年目からは東京とて十分に寒く感じた。

賃貸マンションの限りなく1ルームに近い1Kの一人暮らしでは、部屋の暖房に石油ストーブを使うわけにもいかず、おのずと備え付けのエアコンに頼るはめになるのだが、寒さを感じない程度に室温を保とうと思えば、一ヶ月の電気代は最低でも6000円〜8000円という現実に、サイズ対消費率の不釣合いな関係を思い知らされる。
部屋の有効スペース確保のため、中二階(ロフトベット)の設置上、どうしてもエアコンの噴出し口はロフトベットよりも上に位置し、生活の場である床付近まで温風が降りてくる事は、位置的&暖かい空気は上昇するという物理学上有りえない環境なのである。当然の事ながらエアコンの設置されている ”上空” はそれなりに温度上昇も早く、設定温度に達すればパチンと電源が切れてしまうため、自然と設定温度も上昇するというもの。これでは電気代もうなぎ上りである。

実家の照明を見上げれば、なにやら巨大扇風機のようなものがグルグルと回っており、室内の空気が満遍なく循環され何処にいても快適なのだ (隙間風は覗く)。 それを見習い最近では我が家で唯一空気を循環できる器具として除湿機を天上向けて運転している。これにてかなりの暖房効率となったのだが、唯でさえ乾燥しているこの時期に除湿機によるカラッカラの空気は、男の私でさえ朝起きた時のカサカサ肌が気になります。冬だからこそ扇風機の購入?


(243) 奥多摩にも春の気配    2004/02/15

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3月下旬並みとなった気温の上昇は、冬期あえて足を運ばなかった奥多摩周辺へと私を動かした。

暖かいとは言っても標高が上がるにつれ当然ながら空気は冷たくなり、日陰には残雪や氷も所々見受けられ、気が付けば路面も凍結防止用の塩カルで真っ白になっていた。小春日和に誘われたのは私だけではないようで、山頂付近の駐車場にはこの時期とは思えないほどの家族連れの姿が目に付いた。

セミオートマによるツーペダルミッションにもかかわらず、シフトダウン時にはヒールアンドトーを必要とするスマートのドライビングも、凍結&埃っぽい路面が読みきれず程々のペースで景色の流れを楽しみながら、都心の渋滞を忘れさせるスムーズな流れを堪能する。

昨日から吹き荒れる強風で明らかに今年も花粉が飛び始めた事実を今日のドライブで確信した。


(242) スマートに復活?    2004/02/14

何本かの電話で否応無く目覚めれば、家ごと吹き飛ばされそうな強風がカーテンの向こうから感じ取れた。

シャワーを浴び、乾かし足りない頭は気化熱の原理でいっそうの寒さを感じ、駐車場までの道のりで無残にも寝起き直後と同等にまで変化したヘアースタイルを暖気中のバックミラーで確認。狭く映り込んだ我が身を上下に移動させながらそれなりに身だしなみを整え、2度目のシートレザー張替えのため預けておいたスマートをピックアップに向かった。

到着して間もなく目の前にピカピカに磨きこまれた愛車が姿を現し、早速、前回のような張替えミスが無いか確認。どうやら今回は大丈夫のようだ。同時交換となったシートフレームもキズの無い新しいものへと交換済み。納車4ヶ月目にしてようやく完全な形へとたどり着いたわけである。思い起こせばきっかけは納車時、助手席シートに付いていた小さなキズから全ては始まったのだ。その後幾度と無く形状違いの張り替え用部品が届き、1度は手違いにより別モデルのレザーを貼られたまま今日まで過ごしてきた。こんな大掛かりになるならば初めのキズも大した事ではないようにさえ思えたほどだ。

さて、進路は素直に家路へと向かうはずも無く、恒例のご近所1周コース。こんな気分の良い日は BGM も大切とラジオに手を伸ばす...が、いやな予感。いつもなら表示されているはずの液晶時計が消灯している。もしやと電源スイッチを連打してみても何の反応も示さない。有無を言わさずドライブの行く先は再び YANASE ディーラーへと変更された。

メカニック数人による調査の結果、ヒューズが切れていたとか。シートを外しただけとは言え、サイドエアバックやシートヒーターの電源が接続されている事もあり何らかの影響が出たものと思われる。息を吹き返したラジオから東京にも ”春一番” の知らせが届いた。



(241) 心のベクトル     2004/02/13

人は忘れ行く生き物だと謳った歌手がいる。時間の経過というのは良くも悪くも遠ざかる記憶を戻そうとしない。

以前私が職として寝る間を惜しみ費やした日々の延長に今日の仕事はあった。あの頃からのブランクは私の中の知識、センス共に懐かしさの反面、時代遅れを感じずにはいられなかったが、やはり好きなものに反応する本能的感覚は明らかに自分にポジティブに作用した。空白の時間は、見え辛くなっていた情景を冷静に見つめ直す良いチャンスだとばかり思っていたが、大切なものはどうやらそんなロマンチックな物語の中には転がっていないようだ。

目の前に現れた当時面識のあった同業者の姿にちょっぴりパワーを貰えた気がした。


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