contents    previous    next


(260) 闇夜に現る赤色発光体    2004/03/03

片側3車線の道路へ側道から激しいスピードの車両が斜めに合流、続けざまに車線変更していくのを目撃。深夜の一級国道は頭上を走る高速道路と何ら変わらない活気を見せていた。燃費を意識したエコ運転にてスムーズな走りを心掛けていた私だったが、活きの良い走りを見せつけられた上、目の前の車線がいっぱいに開ければ、留めていたスポーツドライビングへと自動的にスイッチが切り替わる。それでも今回の1タンク(ガソリン)は実験的エコ運転による結果が楽しみなだけにアクセルの踏み加減は70%程度と胸の内にリミットを掛け、先程の車を追走する。

迫り来る後ろ姿は型遅れとなるシルバーのセドリック。ほぼノーマルと思われる外観にトランクから伸びる太目のアンテナが少々気になる。隣に並びかけ横目で様子を伺えば柄の悪そうなイカツイ中年男が2人も乗っている。メーター読みで3桁に届きそうな速度域。そのままの加速度で一気に抜き去ろうとする衝動の中、その車より鼻先が僅かにリードした時点で私の中のスーパーコンピューターは直感的にアクセルを緩めるようフィードバックした。

再び後を追う形となり、冷静にその姿を観察してみる。車種、そしてその年式と黒いアンテナの組み合わせ、イカツイ2人組みの中年男、そのくせウインドゥに黒いフィルムなどは全く見られない。リアガラス越しに見える助手席サンバイザーに補助バックミラーも確認。それら条件から目の前を走る車の正体がほぼ断定できた時、ルーフから現れた赤色灯が一気に周囲を照らし出す。

憂鬱そうに指示を受けるドライバーを横目に、それまでのドライビングは嘘のように再びエコ運転へと切り替えた。



(259) それでも悪くないのだが    2004/03/02

DIARY216.JPG - 33,297BYTES DIARY217.JPG - 33,920BYTES

先日スマートミーティングに参加した際気づいたアンテナの長さ。並行輸入車に標準で装着されているラジオアンテナは正規輸入のそれよりも10cm程短いのである。欧州でのFMラジオは日本よりも高い周波数が使用されているらしく、それならば当然の事 短いアンテナで受信可能というのは頷ける。
スマートオーナーの多くは標準のなが〜いアンテナがかっこ悪いとか目障りなどの理由から、 国産車に多く採用される10cm程度のヘリカルアンテナに交換してしまうケースが多いのだが、私自身はラジコンカーのような標準アンテナもそれ程悪くないと思っていた。ただこうして並行輸入車のボディラインを崩さない絶妙な長さを目の当たりにすれば、正規輸入車の実用性
重視の結果であるスタイルにはいささかアンバランスを感じる。

並行輸入車に見られるこのアンテナは、正規輸入スマートロードスターに標準装備されるものと同等と推測され、それが私のスマートにもボルトオンで装着可能な事は確認済みなのだが、標準仕様でさえ感度の悪いラジオが更なる性能低下に繋がると思うと、外観だけの判断で迂闊に交換するにも躊躇がある。しばらくの調査期間が必要か?


(258) 不便は力なり    2004/03/01

DIARY215.JPG - 43,559BYTES

学生の頃、半ば強制的に購入させられた辞書。本棚の目立たない位置で幅を利かせている人も多いだろう。
私の場合は少しばかり違っており、お一人様サイズである小さな本棚の限られたスペースを有効活用しようと考えれば、辞書と名の付く書物はおのずと押入れの奥のほうに専用ダンボールが与えられ、直射日光を避け、涼しい環境にて長期保存される...さて長期保存の後は?

辞書や参考書も、高いお金を払い購入する事でさぞ頭が良くなったかのような錯覚を覚えるが、結局は使わなくては買わなかったも同然。最近の辞書は紙質も良くなり枕にするにも硬すぎる。そんな考えの下、昨年の暮れ、数年ぶりに引っ張り出した和英、英和、両辞書だが、近頃しばらく見ない間にまたも目の届かぬところへと隠れてしまっていた。
そろそろ中年の仲間入りである私であっても、そこはやはり現代人。分厚い辞書をペラペラとめくるより先にインターネットで一発検索!
それは、的確且つ詳細に、しかも一瞬にして結果を導き出せ、便利という言葉がピッタリはまるのだが、キーボードを打ち込むだけのイージー検索は、結果として己の身に何も残らないようにも思える。

想像、記憶、工程、そしてなにより努力がそこには含まれていないのだ。


(257) 失いそして手にしたもの    2004/02/29

子供の頃は田舎ということもあって消灯時間は意外と早く、10時や11時には床についていた覚えがある。唯一大晦日には日付の変わる時刻を体感出来、その日だけは毎年妙な興奮があったものだが、大人になれば仕事を初めとするあらゆる圧力から明るくなる空を確認するようにして寝る日も少なくない。1度狂った体内時計を元に戻す事は意思の弱さも相まって容易な事ではなく、夜行性で無い動物が夕暮れにはちゃんと巣穴に戻ってくるように自然且つ簡単にはいかないようである。

時間に対してのドキドキを失った代わりに手に入れたのは、深夜に食べるカップラーメンの味だろうか。

4年に1度の貴重な夜だからこそ振り返った、乱れた日々の生活である。



(256) 楽しみは大勢で    2004/02/28

DIARY212.JPG - 38,053BYTES DIARY213.JPG - 33,889BYTES DIARY214.JPG - 32,441BYTES
スマートオーナーとなって始めてのミーティングに参加してみた。毎月恒例となっているイベントだが今回は気持ち少なめという30台弱が集まり各々が興味本位にそれぞれの車を観察していた。昨夜からウキウキ気分でいたはずが、予定時刻を大幅に遅れての参加となった背景には、またも都市の渋滞が大きく左右した事は明らかだった。

過去に所有したマツダロードスターにおいてもあらゆるミーティングに参加してきたわけだが、チューニングメインとなるスポーツカーとは一味違った各オーナーの温かみあるモディファイから、走り一筋!であった私のメニューに新たなスパイスが追加されたように思えた。放っておいたら次なるステップへ踏み出してしまいそうな自分に今はじっと我慢。

ミーティング後、同車種を連ねての移動は、スマートという車を愛する気持ちが仲間意識により一段と増幅された。


(255) 参りました    2004/02/27

DIARY211.JPG - 46,968BYTES

交差点に差し掛かる一台のバイクを信号待ちの車内から見た。

特殊自動二輪という免許があるとしたらきっとこういう物を対象とするのだろう...? 想像は膨らむ。手前の軽自動車よりも遥かに遠くに止まっているにもかかわらずそれでも随分と大きく見える。この後私の隣に並んだ決定的瞬間をカメラに収めようとファインダーを覗いたが、どう足掻いても車両の半分ほどしかフレームに納まらなかったと言えば桁外れの大きさも現実味を帯びるだろうか?一般的な大型バイクのおよそ2倍はあると思われる大柄な外観は、普段は注目を浴びるスマートで追走してみても街行く人の視線は自然と彼に釘付け。むしろ大きさで負けとなるスマートはその良い比較対照とされるのが関の山。

しかしこれ、運転するのも容易では無いハズ。


(254) 追い越し追い越され    2004/02/26

地方と東京で車の走り方は随分違うようだ。都会特有のせっかちの現れである急発進急制動は田舎から出てきた頃随分と危険を感じたものだし、深夜の一般道に見るタクシーが100km/hを超えるような流れは昼間でさえ渋滞知らずの長野の実家では考えられなかった。

最近ふと思うのが、東京の高速道路では走行車線、追い越し車線といった区別があるのだろうか?一般的には高速に限らず、片側2車線以上の幹線道路では左が走行車線、右が追い越し車線と相場が決まっている。しかし、都会のそれはとにかく空いている車線を右に左にすり抜けるようにして鮭の遡上のごとく突き進むスタイルである。私も先を急ぐ際はやむを得ずそういった手段を取るのだが、考えてみればそれは結果論であり、なぜそうなるのかを見直せば、結局のところ私を含む各ドライバーが走行車線は左!という意識が薄いように思えるのだ。右も左も同じような速度で走る車が多い結果、追い抜きに関しても車線を選ばなくてはならない。ところが首都高を抜け各方面へ向う地方高速に変わった途端、決まって皆が左車線を走る...どうしても不思議で仕方が無い。

そんな疑問が浮かぶのはたまたま渋滞の無い都会を走れた時。普段は ”首都高速” とは名ばかりの ”首都駐車場” だからなぁ。右も左も同じなのだ。



(253) 効果はいかに?    2004/02/25

DIARY210.JPG - 43,295BYTES

そろそろ愛車スマートにも何かしらのモディファイを施したく考える今日この頃。

どうしても走り好きの私としてはパワーアップ系を真っ先に思い浮かべるのであるが、スマートという車が電子デバイスの塊である上、下手にブーストアップでもしようものならコンピューターは異状によるオーバーブーストと判断しアクチュエーターによりブースト圧をバイパスさせてしまうらしく、更にその履歴の全てがエラーログとして蓄積され、ディーラーによって接続される診断用コンピューターにてエラー解除を実行せねば再びブーストが掛からないという。お気楽ターボチューンに見られるブーストコントローラーのつまみをひょい!というわけにはいかないようだ。

最近気になっているのが、アーシング。車雑誌などではチューニングの初歩として取り上げられることが多いが、その効果はどれ程のものだろうか?ほとんど流行り物に近いこの手のアイテムは本来なら私の嫌う方向なのだが、アーシングであればコンピューターにエラーが残る過激なチューニングではないし、スマートの致命的弱点であるシフトタイムラグも改善されると聞けば、気に掛けないオーナーはいないだろう。

しかしたかがケーブルに数万円はどうかと思うのだ。


(252) ダメ人間    2004/02/24

使用している自宅PC にはプリインストールされているアプリケーションが山ほど入っていて、購入直後、日常必要とする最低限のアプリを残しその他に関しては殆どアンインストールにて消してしまった。これによりマシンもそこそこ快適動作となったわけだが、必要として残されたアプリの中にも未だ覚えきれない機能を含むプログラムも少なくない。

これを覚えておけば仕事上きっと役に立つ!と、気の向いた時に覚えるつもりのソフトなど開いた事すらなかったりする。人は必要に迫られない限りなかなか行動までは至れないのが本当のところ。時間が有る時はやる気が起きず、やる気のある時は時間が無い。うまくいかないものだ。



(251) そんなのズルイ    2004/02/23

DIARY209.JPG - 39,113BYTES

限定60台の Sports Limited だそうな。

外観を BRABUS エアロで飾り、タコメーターと時計が標準装備されるという内容で、エンジンチューンやタイヤ&ホイールは BRABUS モデルとは違うものの、本家 BRABUS よりも60万円近く安い価格設定に酷くご立腹なのだ。
ダイムラークライスラーにて BRABUS パーツがオプション設定されているのにも カチン!ときたが、この期に及んでそれらを初めから装着した、言わば ”なんちゃってBRABUS” が正規品として販売されるのには、近年の売れ行き低迷という現実あっての選択か?

ただ一つの救いは、私のお気に入り ”パドルシフト” がこのモデルには装着されていない事か...そればっかりは BRABUS の特権にしておいてね。


Diary