contents    previous    next


(600) 遠い国の話    2005/02/06

DIARY636.JPG - 15,585BYTES DIARY637.JPG - 24,274BYTES

知らぬ街を歩く事は、知らぬ物に気付く時でもある。

薪をくべて暖を取る。今となってはすっかり懐かしく思えるそんな光景を、東京から2時間も離れれば目にすることが出来る。
近年では有害ガス発生防止とやらで焚き火などしてはならない!とお堅い決まりが地方でも増えているようだが、寒空で火を囲む行為は、物理的温度上昇意外にも心温まる情緒が感じ取れ、小さな頃からイタズラ好きだった私には親しみやすき環境。

パチパチと薪や炭がはじける音を聞きながら目の前に開花し始めた梅の花を眺めれば、春の訪れを実感すると共に、都会には少なき自然の楽しみ方であることを再認識する。

 

 


(599) 神の手備わる    2005/02/05

DIARY634.JPG - 44,138BYTES DIARY635.JPG - 31,265BYTES

友人の誘いで急遽決まった日帰り温泉の旅。行き先もはっきりしないまま向かう段取りは、”計画性の無い旅” と言えばそれまでだが、だからこそ実現した ”行動力” と言葉を変えればそれとなく説明がつく。

現地までのプロセスを旅の楽しみの半分と考える私のような車好きにとって、休憩をも忘れるドライブは心地よい天気が伴えば最高のひとときとなるが、目の前に現れたのは道路脇に面した小さな駐車場にスタンバイする一機のヘリコプター。観光地という条件を考えれば遊覧飛行?とも思えたが、周囲の緊迫した状況と消防車の存在から察するに何かの緊急着陸に違いない!

ほんの十数メートルの距離に張巡らされた電線や電信柱、駐車されている車達を避けるようにして、けたたましいエンジン音と共に「Doctor Heli」 の文字を掲げた機体が上昇していく...。正に神業とも言うべき繊細なコントロール。

あっけに取られて見守る渋滞の列にクラクションが鳴り響く事は無かった。


(598) オンリーワン?    2005/02/04

SMART という車、小さくて、可愛くて、愛着の湧くルックス。

私のように車をスポーツとして楽しもうという者は、初めからそれなりのスポーツカーを選ぶのが適当と思われるのだが、小さく、決して速くない車を人並のペースで操ろうと考えるのもまた違った楽しみとなる。峠道をガンガン攻める SMART にすんなりと道を譲るスポーツカーは正直少ないものの、スポーツカーの後ろをピタリとマークして放さない様はそのギャップが面白くもある。勿論、相手が本気を出せば適わぬ相手ではあるのだが...

男というものは目の前に幾人かの女性を目にしたとき、常にその中でベストを探そうとする生き物らしい。う〜む言われてみればごもっとも。おそらくそういった本能はあらゆる観点において共通しており、今ある中でベストを探るという意味で私は SMART に何を求めるのか。


(597) しんみり過したい夜    2005/02/03

私は昔から神経質とされていて、深夜に響く掛時計のカチカチ音で眠れない性質。だから勿論部屋にある時計は全てが静音設計の物。

時計に関してはそういった商品が街で売られているからよい。近頃気になるのは備え付けとなるエアコン動作音。マンションの備品とあって自分で好きに交換できる物ではないから対策の手段が無い。しかし、ぶぉ〜〜〜っという風切音はそれ程大げさではないにせよ、こんな私には許されざる環境。ホテルや録音スタジオに設置されるような、静音空調設備、音も無く暖かい空気が出てくるのだからうらやましい。

いっそうの事、暖を取るなら石油ストーブが静かで良さそう。しかし狭い部屋では夏がなぁ。


(596) 04モデル    2005/02/02

DIARY633.JPG - 19,482BYTES

 

おお!私の好きなARTA NSX だ。チョロQというのは私が子供の頃から存在するから、もうかれこれ20年以上も昔からその人気は衰えていない事になる。

今まで私が所有した思い出の愛車達(実車)は、こうしたギミックへと形を変えることでいつまでも ”自分のもの” として身近に並んでいるわけだが、時折こんな憧れの車もエントリーされ、少しにぎやかなガレージ...

おじさんの仲間入りを自覚しつつある私には、これくらい小さな車でしか複数台の所有は実現できない...


(595) なお幸せになれ    2005/02/01

またも名古屋。仕事とはいえ私にとっては半ば旅行気分。
名古屋駅構内を迷うことなくすむーずにこなし、味噌カツにまでたどり着いたのは多少なりとも ”心のゆとり” あってのことか?

帰りの新幹線での事、地域によっては雪模様との噂は聞いていたものの、30分も遅れての運行は疲れた身体にちと辛い。それでも指定席となる窓際座席番号券を見ればウッキウキ!なのだ。やがて列車は到着し、空っ風が吹きすさぶホームから今年一番となる寒さを逃れるように乗り込めば、暖かい車内に充満するいや〜な匂い...。楽しみにしていた座席の目の前に位置するちびっ子が青ざめた顔色でこっちを見ている。匂いと情景が一致し、おおよそ状況判断はできた。

向かい合わせに並んだ4席のシートには若夫婦と小学生低学年と思われる女の子、そして例のちびっ子。荷物や形恰好から察するに家族で何処かへ出かけた帰り道だろう。父親が一人必死に座席やら周囲を掃除しており、ちびっ子の服を着替えさせたり荷物を整理している。一生懸命、本当に一生懸命な表情が伝わってくる。私の方を見て、「すみません」 と一言交わす。

疲れ果てた身体はいつの間にか私を遠い世界へと追いやり、気が付けば新横浜へ到着。4人の家族が下車した後、見えてきた東京タワーの明かり。何事も無かったかのように流れる景色を眺めながら考えてみる。

人間少しくらい汚かったり臭かったりする中で生きているものだ。まして我が子の事とはいえ父親が必死にカバーする姿はむしろ美に相当する。見かけや上辺の美しさより人間としての本質を見せられた気がして、ただ眺める事でしかその場にいられなかった私は、まだまだ未熟な男だと思った。


(594) 大容量に目がくらむ    2005/01/31

DIARY632.JPG - 15,356BYTES

前々から欲しいと思っていたUSBメモリー。

ちょっとした記憶装置として何かと便利に使えることは重々承知していたから、 ”値段がこなれたら買おう” と思っていた矢先、またもリンゴマークが発する i-Pod Shuffle なる響き。音楽も聴けてUSBメモリーとしても機能する。それでいて他の専用品と比べても割高感を感じさせないパッケージングは消費者をその気にさせる力として有り余る。

だが、未だ何処の店舗でも品薄状態で、在庫を抱えた売り場を見たことが無い。たまたま立ち寄った巨大量販店、在庫は無くとも展示品だけは運良く触る事が出来た。想像していたより大きめのボディはUSBメモリーとしての使い勝手は2の次ってか?迷わず足を向けたのは専用品売り場。

回転式で無くす心配の無いキャップ装備のこの製品、小指ほどの大きさで1GBとはたまげたねぇ。はい。お買い上げ!


(593) 空を飛ぶ条件    2005/01/30

DIARY628.JPG - 22,119BYTES DIARY629.JPG - 19,836BYTES DIARY630.JPG - 15,837BYTES DIARY631.JPG - 24,976BYTES

空力のルーツを遡れば、やはり本場はフォーミュラーの世界にたどり着くだろう。

突起物は車検に通りません!なんて ”路上” を安全に走るための規制に捕らわれず、歩行者が飛び出してくる事の無いサーキットで最速を狙うための条件。その昔エンジンという物が発明され、車が動力を味方に付け ”人力車” が ”自動車” へと進化した行程に、いったい誰が空気の力までを利用しようと考えただろうか?

F1の車両重量は概ね600Kg、そこに 900ps/3000cc ものエンジンが乗っかっていて、ほぼ全開でコースを周回する。空を飛ぶには十分な条件!。しかし、車が浮き上がらないためだけにこれらの空力パーツが存在するわけではなく、積極的にダウンフォースを利用することでコーナリング速度を著しく上げている。一般市販車とは別次元の走行原理。F1が全開走行時、それらが発する揚力は2トン近いと言われており、理論上は自重よりはるかに重いダウンフォースにて天井を逆さまに走っても落ちてこない理屈になる。 


(592) 一般車両へフィードバック    2005/01/29

DIARY624.JPG - 16,146BYTES DIARY625.JPG - 12,528BYTES DIARY626.JPG - 14,424BYTES DIARY627.JPG - 23,402BYTES

GTカーに見る空力パーツの数々。

その昔はそれらがレーシングカー特有の ”機能美” であったが、近年では街を走るスポーツカーにもほぼ同じ迫力を目にする。しかしこういったパーツ、その効果が発揮されるのは一般的に100km/h以上での走行時とされていて、つまりはお巡りさんに対し、「私スピード出しまっせ!」 と主張しているようなもの...。

それはさておき、本場のレース車両と一般車のフルエアロチューニングでは似て否なるもの。近頃のレース車両はそのほとんどが風流舎と呼ばれる風洞設備の中で本格的な実験が繰り返され、童夢が所有する50%スケールムービングベルト方式の設備においては、路面と車両の間を流れる気流までをも忠実にシミュレート出来るようになっているそうで、今では当たり前と考えられている車両床下でのダウンフォースコントロールもそんなふうに設計されていると言うわけだ。

上物だけの一般車ポン付けエアロ。確かに効果はあるのだろうが、どちらかと言えばドライバーが感じる満足感のほうが大きいのかも。



(591) 気持ちは大きく    2005/01/28

都会に鳴り響くけたたましいクラクションの音。

必要以上に耳につくのは実家の長野に比べ気のせいではない柄悪し効果音。今回必要に迫られ足を運んだ大阪/名古屋であってもやはりそんな状況は同じと感じた。これは私個人の意見となるが、正直、クラクションをパァパァ〜っと鳴らす余裕があるのならまだまだ十分ブレーキが踏めると断言したい。ブレーキを踏み安全速度まで減速出来たのなら改めてクラクションを鳴らす必要などあるまい!。それだけのことで車社会の中にいやな印象を随分減らせるように思える。

ハンドルを握るとなぜか皆、殿様と勘違いしてしまうのだな。ただ、その気にさせる魅力が車にはあることも認めざるを得ない。


Diary