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(630) 捨てる神ありゃ拾う神あり    2005/03/08

札幌を訪れ ”Tokyo” の街を再び想う時、田舎育ちの私が感じる違和感と言えば ”ビジネス” なる響き。

いかにして金を稼ぐか!そんなありふれた欲望に私は全く持って興味はないし、そこにどういった喜びを見出して良いのかさえ理解に苦しむ。そういった世界が ”都市” という言葉にはもどかしさとともにひしめきあっている。

人は徒党を組む事で個人では成し得ないような強力な力を発揮することが出来る。それが社会や組織というものだろうし、”進化” というステップの中に生きる我々には必要不可欠なバリアのような存在。しかし忘れてはならない。それぞれに考えを持った人間が集団で動きを得る場合、そこには必ず何かしらのフローが存在し、知らぬ間に自らも頭を使わないまま物事は進んでいく...。そのうちあちこちから聞こえてくる 「それはうちの仕事ではない...」 なんて声。全ては時の流れのせいかい?

12時間手配を間違えた新幹線の切符。「空席がありますからそのまま乗っていただいていいですよ」。やさしい車掌さんの言葉。私が目指す ”人としての姿” がそこにはあった。ずうずうしくも座席に広げたノートPC。先ほどの車掌さん再び、「あ、コンセントが席の後ろにありますからよろしかったら使ってください」

全てが救われた気がした。


(629) 20F。上空。    2005/03/07

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私が泊まるホテルの窓越しに一見東京と変わらない街並みが広がる。

想像していた ”北海道の景色” それはドラマ ”北の国から” の世界。ところがどっこい!札幌という場所はこうも近代的なのかい?勿論、北海道全体が畑や林とは思っていないのだが、来たからには満喫したい絵葉書の世界。しかし、せわしなくこなされるスケジュールの中でそれらの景色はイメージとしてだけ膨らむ...

さて、北海道はカワイイ女の子が多いと話で聞いていた。う〜む確かにその通りかもしれん!昨夜訪れたジンニスカンのお店、今日も再び。え?店員さんが気になったのかって?いやいやこれもお付き合いの一環でして。

地元の人でも近年稀に見ると言われる街中の残雪だけが、”北の国” を感じるただひとつの証に思えた。


(628) 海を渡る土地    2005/03/06

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新千歳空港から札幌へ向かう列車の中。同時に降り立った沢山の荷物を抱える人々は各駅毎にその数を減らし、目の前に立つ都会色に染まった学生と思われる女の子の形格好にも少しずつ風景とのバランスに無理が生じる。

耳に突っ込んだiPodのヘッドホンからは何が聞こえているのだろう?一世代前となる私のソレからは ”宇多田ヒカル” に ”Elton John”、”The Corrs” とさまざまな楽曲がランダムに流れ、そのどれもが ”訪れてみたかった北海道” の雰囲気を盛り上げる。

東京タワー?いやいやこれは紛れも無く札幌テレビ塔のシルエット。機内で見た札幌マップによれば近くに ”時計台” の姿も確認できるハズ。限られた時間の中でしばらく歩いてみたが見当たらず...。仕方なし通行人に声を掛ける。「すみません時計台はどちらですか?」 すんなり教えられたルートをたどればどでかいビルに囲まれるようにして現れた見覚えのあるカタチ。

いつもなら持ち歩いているのに今回はうっかり忘れたミニ三脚。数秒となるスローシャッター対策として有無を言わさず降り積もったドカ雪にカメラを突き刺す。 びしょびしょになりながらも何とか成功。カメラが壊れるのはいつでも買える。しかし今の感情を形にするのに次は無い。

ここでも例によって同年代のカップルに撮影を頼まれた。ハイ撮りますよ〜。 

ホテルへのルート、「すみません時計台はどちらでしょう...?」

「あ、あの信号曲がって少し行ったところです...」  この地のベテランの顔をしてそう答えてみた。


(627) よーろぴあん    2005/03/05

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私は車を後ろから眺めるのが好きなようだ。

街でそそられる車種を見つければ大抵の場合車線を変更し後ろをピタリとマーク。勿論周りに迷惑にならない範囲での行動となるが、眺めているだけでも楽しいのが車の醍醐味。相手の行動によってはすぐにいなくなってしまうかもしれない ”限られた条件” でのスクープがいっそうワクワクさせるのだ。

RENAULT Clio V6。一見ちょっとしたホットハッチなる存在に見えるが、確かこのボディに3.0リッターのエンジンを積み、レース車両に近いパフォーマンスを持つじゃじゃ馬マシン。SMART と同じく2人しか乗れませんけどね。

見た目もなかなかカッコよくてグラマラスなボディ。見返り美人とはこういうこと?


(626) 呼び起こす力    2005/03/04

”小室哲也” に ”つんく”、そういったいわゆる ”時の人” と呼ばれる人物はいつの時代にも必ず存在して、私のように流行を嫌い時代の流れに逆行するような人間にも少なからず影響力はある。

自分が学生だった頃 (残念ながら小室哲也やつんくよりずっと前の話) 耳にした音楽などはその歌詞の一字一句を覚えていたり、それらを聞くことで当時の情景へとダイレクトに繋がる。音楽というのは流行の渦に持てはやされている時もいいが、時が過ぎ、忘れかけた記憶を取り戻すように届く ”音” に最高の力があるように思う。

デジタルメディアに記録された音だけは半永久的に我々に問いかけ、ある意味それは ”人間の外部メモリー” として機能する。ただ、人が機械と違うのは ”想像” という力を味方に出来る事。車内で聞く懐かしき曲、目の前にキレイな景色でも広がれば誰もが最高のパフォーマンスを発揮するだろう。


(625) 美しきコンパクト    2005/03/03

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富田(とみた)さんと解良(かいら)さんが夢見て作ったスポーツカー。

二人の構想が形になった時、すでに彼らは ジジ〜 になっていた事から、車名には ”ZZ”(ジージー)と名付けたそうな。SMART より軽い700kg程度の車重に日産製 SR20DE エンジンを積む。2リッター 180馬力 20kgmのトルクは、モータースポーツの響きに良く馴染むだろう。 

MAZDA New Roadster がジュネーブショーにて公式発表されたのは一昨日の話。これまた2リッターとなることは当の昔から話題になっていたが、年々サイズアップする全ての車の中で、”今や世の中はコンパクトカーに乗っている人のほうが知的に見える” とはある車評論家の言葉。確かに闇雲に車内スペースを確保すべく規定サイズギリギリまで車幅を広げればオーバーフェンダーなんてものは付けようにも付けられなくなるのは当然の答え。日本車が皆箱のように見えてしまうのはそういった実用一点張り!志向に捕らわれすぎているからなのか?

”Tommykaira” のようなこういった遊びに特化したコンプリートメーカー。もっと出てきてほしいなぁ。


(624) 暖かくなってきたなら    2005/03/02

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社殿の前で手を合わせ無の心でじっと静かな時間を感じてみる。願い事などしない。むしろその欲深き精神を清める事に意味がある。

通い慣れた大通りに面した参道を、この地に住み10年以上が経過した今初めて歩いてみる。普段は耳障りな雑踏もなぜか不思議と気にならず、子砂利を踏みしめるテンポさえ多少の考えに及ぶ。

予定があって行く所ではない。目的があって行く所でもない。ただ忙しい日々だからこそ自分自身を振り返る時間、そういうものを私は大切にしたいと思う。


(623) 買ってはあるのだけれど    2005/03/01

朝はまず寝起きにシャワーを浴びないと目が覚めない私。

冬場なら湯船にしっかり浸かって温まらねば湯冷めをする!なんて考えもあったのだが、朝っぱらから湯船にお湯を張る時間的余裕などあるはずも無く、この時期においても勿論シャワーオンリー。少し熱めのお湯ならば意外に暖まるものさ。

さて、時間に追われる朝だからカラッポになったシャンプーにも気付かず既に数週間が経過。頭を洗う時は昔を思い出しながら石鹸を使ってみる。洗い始め直後から髪の毛ギスギス状態。ふむふむ確実にキレイになっている気はするが...。その後のリンスはこれまた ”リンス効果” がいつも以上に体感できるね。潤っているきがする!

一昔前にとある歌手が、「私は頭を洗うのにボディーソープを使っています」 と言っていたのを覚えている。何でもあのパサパサな仕上がり感がいいんだとか。


(622) 鼻がムズムズ    2005/02/28

もうすぐ春なのか?まだまだ冬なのか?思わせぶりな天気が続きます。ただはっきり言えるのは、確実に春の訪れを感じさせる”花粉”が飛び始めた事か。

夏に間に合わせるつもりでエアコンの修理を施した SMART。 ところが今回の件で ”ついで” に見てもらったエアバック警告灯の表示。点きっぱなしになる事自体は以前から時々症状として確認されていたから驚きはしないものの、聞けばエアバックコントロールユニットの不具合だそうな。今回はユニットさら交換したらしい。

私は免許を取得して以来、車の乗り降りには必ずシートを前後にスライドさせる癖がついており、SMARTの場合サイドエアバックが搭載されるシートだからして、きっとそれらのコネクションが接触不良でも起こしているものだと思い込んでいた。警告灯が点灯してしまうのなら、いっそうの事面倒だから警告ランプの電球を外してしまおうかとも考えたが、やはり安全を見越しての装備であることを改めて考えれば、”適切な処置” にて完動とするのが正しき答え。

結果として正常動作となった My SMART。いろいろと楽しませてくれる車だ。


(621) 結果生まれず    2005/02/27

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待ちに待った晴天の休日。

若干の寝坊は休日である事を実感する上で必要とされた段取り。前日のニュースで ”小田原方面が雪” との情報から、決定された気ままな進路は千葉方面。そこに何かがあるわけではないのだが、きっと何かを見つけられそうな気がして...。そんな旅が私は好きなのだ。久しぶりに準備したフィルムカメラ一式と、デジカメ、温泉入浴セット。これが私の ”何処へでもドライブアイテム”。

時間に捕らわれることなく、行き先にも左右されない、まして自分のペースで全てに向かい合える環境下において、この目には何が映るだろう。そんな事を考えながら過した1日。けれども結果としてデジカメで数枚の写真を撮った他は、フィルムでの撮影など1枚として出来なかった。

自分で何かの文面を考える時、次から次へと文章が浮かんでくる事もあれば、全く先に進まない時もある。写真を撮るという行為は文章を考える感覚と良く似ている気がする。

天気や気温や光の条件、それらにもまして己の感情が高ぶる時、きっと自分でも予想しないような結果を残せるのだろうな。芸術の世界は ”理屈では無い” という事らしい。


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