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(680)東京に帰り思うこと     2005/04/27

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大した事の無い景色でも、どこか安心感と落ち着きを覚える ”ふるさと” の言葉には十分な理由が含まれる。

新幹線にて90分程度の移動は、穏やかな長野の空気と、せわしなく動的な東京の街を繋ぐのに短すぎる時間。何をするでもなくボーっと窓の外を眺めていれば、徐々に変化する自然とネオンのコントラスト。何かに引き戻されるかのように都会色に染まる自分。

都心のJR線に乗り継ぎを済ませれば、ふと気付かされる満員電車と騒々しいアナウンス。つり革に揺られ英語新聞や小説を読む少女を見れば明らかに時間の流れの違いを感じる。

心地よい晴天に恵まれた長野の空は、今日も文句なしに高かった。


(679) 地元を見つめ直す    2005/04/26

東京駅発 8:40。1時間間違えた私の行動は駅のカフェにて落ち着いた読書タイム。必然的な睡眠不足は長野へ向かう新幹線を心地よいやすらぎシートへと変え、その距離はいっそう短く感じる。

到着した長野市から私の生れ故郷までは同じ長野県内と言えども100km程離れているから、とても ”地元に戻ってきた” とは思えないのだが、会話の中で交わされる長野の方言に親近感が沸くのは当然。 「○○の前に」 という表現を 「○○の前でに」 と言うのだな。

夜になり 「長野の有名な食べ物は?」 との問いをホテルのフロントに投げてみた。「蕎麦くらいしかないんですよね...」。少し寂しい気はしたが、私とてそれ以上の答えは浮かばない。紹介された雰囲気の良い郷土料理のお店でこれまたお勧め品を頼む。

戸隠蕎麦に山菜の天ぷら、馬刺しに野沢菜。どれもしっくりくる食感。私はやはり山育ちの田舎者なんだな。


(678) 人事ではない    2005/04/25

JRではこれまでに例を見ない規模の列車事故が起きたという。TVをつければ次々搬送される被害者の人々。病院へ駆けつける家族からは涙や怒りの声が絶えない。

日本人は結果論からうんちくを並べ、もっともらしく物事を語るのが得意な人種だから、普段は聞いたことも無い ”○○評論家” や ”○○ジャーナリスト” といった肩書きの人達が画面の脇でそれとなく存在を主張する。事後にそれだけのことを語るなら、あらかじめ予測し得る対策をなぜしないのか?と少々矛盾も浮かぶ。

乗り物に乗るから危険なのではない。身の回りの生活環境に危険なところなどいくらでもあり、むしろ危険を掻い潜るように毎日を生きる時代である。生死に関係するから注意するのではなく、どんな仕事でも自分の持ち場を精一杯努力していれば、あと少しだけ世の中は明るくなるのではないか。


(677) 2005夏!スタイル    2005/04/24

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暖かい日差しが数日続きで、愛車 SMART のエアコンの調子が心配になる昨今。正常動作だとしても夏には日陰を探し求めるのが手っ取り早い ”対策” だから、この調子では今年の夏が思いやられる。

そんな状況だからして、せめて見た目だけでも ”涼しげに” を狙ってのメーターディスプレイバックライト色変更。ノーマルは電球色そのままのオレンジ色。私の場合は数ヶ月前からレッドLEDにて少しスパルタンなイメージを狙っていた。そして今回は新鮮な印象となるグリーンブルー!簡単に言えば信号機の青。

しかしこのLEDを何度も作り変えるのは大変な作業。おそらく秋にはレッドに戻す事を考慮し、ディーラーにて予備電球を購入。そのソケット部分だけを利用しLEDと抵抗を埋め込む。計算上余裕を持たせた電力値を実験にて発熱量の確認。走行中メーターコラムから煙!ではシャレにならないからね。

点灯させてみればまずまずの発色。次からはソケットごとの交換で簡単にレッドに戻せるぞ。ところで昨日解除してもらったはずのエアバッグ警告灯が今朝早速点灯...。どうしたものか。


(676) きれいさっぱり     2005/04/23

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春という季節は花粉やら黄沙やらが激しく飛んでいて実に埃っぽい。特に積雪多き地方に見る雪解け後の幹線道路付近は酷いありさまとなる。だから春先の洗車はなるべく控える。なぜかって?埃っぽい時に洗ってしまうとそれが全て磨き傷になるのだよ。

そんな理由から随分先延ばしになっていたワックス掛けをせっせとこなす。天気も良く風も穏やか。いつに無く丁寧に磨きこめば小さな車でも半日は楽しめるね。

いつまでも新車の輝きを保つ秘訣。それは少し汚れたらすぐ洗車。汚れたまま放っておくと多少の汚れや傷は気にならなくなってしまう事が多い。すると更に放っておくからますます汚れて悪循環。車の汚れが落ちない時には心の汚れも落ちないよん!

さて、またも点灯しっぱなしのエアバッグ警告灯。ディーラー直行にて解除はしたものの原因不明のため根本的解決には至らず。私はその昔の事故以来、エアバッグという物をぜんぜん信用していないからして、この際警告灯の電球を抜いてしまおうかしらん。


(675) 北へ南へ    2005/04/22

なんだか最近は北海道やら九州やらと桜前線を横断するように行ったり来たりしているわけだが、今日の秋田はまだまだつぼみってな段階。しかし狭い日本と言えど、北と南で比較するならその距離は季節の違いでもあるから、北へ向かえば切なげな時間をわずかに取り戻せたように感じ、南へ向かえばゴールデンウィーク目前という心ときめく感じ。

秋田の地を下調べも無く訪れれば、行き着くのは ”きりたんぽ鍋” なる名物料理。秋田美人とはよく言ったもので、確かにすこぶる ”べっぴんさん” もおりました。


(674) 全ては君の手の中に    2005/04/21

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海の無い長野に生まれ育った私だから、こうした景色を眺めるだけでその感動は人一倍大きかったわけだが、大人になり車を使ってぷぃ〜んっとひとっ走りするだけでいつでも似た景色は見られるし、近頃では飛行機やら新幹線でびゅんびゅん飛び回っているからして、”移動時間は睡眠時間” という非常に勿体無い ”慣れ!” を覚えてしまったようだ。

ところが最近になり思うのは、心が一番休まる場所は我が家でも、何かを漠然と考えるにはこうした景色の中のほうが適しており、その違いをよーく考えてみれば、作られた環境にはない自然が作る ”偶然の産物” がそこには常に存在するからなのかもしれない。

太陽が昇ってくれば元気を感じ、夕日を眺めれば感動の中に寂しさを覚え、星空を見上げれば澄んだ空気の存在を知る。

狭い部屋の中にいては解決できない悩みでも、少し開けた景色を眺めるだけで案外簡単に乗り越えられたりするものだ。
我々人間は何を隠そう自然の中に生きている。


(673) 雨ヶ降れ降れ    2005/04/20

花粉症の人にとってこの時期の雨ほどうれしいものは無い?

バケツをひっくり返したような大雨(嵐含む)が2日も降り続けば、きっと街を覆いつくしているであろう目に見えない花粉の粒子も綺麗さっぱり流されるだろうに。いつもそんな事を思いながら時折ぱらつくだけの通り雨に洗い立ての車を汚され腹を立てていた。

今日はどうだい!全国的にいいじゃありませんか!雨が降っては止み降っては止み...。今尚、杉の実にまとわりつく大量の花粉もこれで一気に地面に流され土の中へ浸透してしまえ!毎週洗車で手を掛けているわりに週末になれば見るも無残に汚れている SMART も、空気中の花粉洗浄が行われるとあれば許すとする。


(672) 記憶とは次なる想像の力なり    2005/04/19

窓を叩く雨音は自宅のソレよりもわずかに大きく、”南国長崎” の少し蒸し暑かった昼間の気温を一気に東京並みにまで落ち着かせた。

初めて訪れた土地を離れる時、いつもながら考えるのは ”その地を踏んで何を感じたか?”。そこに生きる人々はどんな生活を送り、何を見て、どう行動しているのか?勿論、各観光地めぐりで撮り溜めた写真や、名物料理をたらふく食べた事実もそこを訪れた実感として不足は無いが、目で見て、耳で聞いて、肌で感じた事というのは、時間と共に印象として薄れてはいくものの、逆に限りある記憶を元に想像へと発展するものでもある。

次に自らがその場所を訪れる時、人がそこを訪れようとしている時、以前の私は ”こんなことを感じたよ”。 そんなふうに答えられたらすばらしいと思う。
それはそうと寝つきの悪い私は今日もホテル備え付けの冷蔵庫の動作音に悩まされる。


(671) 今日の長崎は晴れだった    2005/04/18

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時間というのは作るものだ!とは良く聞く話。

45分だけ出来た空き時間に長崎の街をうろうろすればきっと何か ”見どころ!” が見つかるはずと観光道しるべに頼りながら歩いてみる。ホテルから行ける距離にあったのはオランダ坂と呼ばれる場所。

全くの理数系となる私の 脳みそ に、各地の歴史や名称の由来などデータベース化されているはずも無く、見る限り ”ただの坂” となるその場所にどんな言われがあるかなど知る良しも無い。むしろ若い女の子の集団が次々下ってくる中を逆行するようにカメラ片手に上って行く私の姿は、”怪しい人” 極まりない...

上りきればきっと何かあるはず!と希望の先に見えたのは ”何ちゃら女子大学” の正門!おいおい、これでは咄嗟のスナップ撮影用に繰り出したデジカメのレンズがいよいよ本格的な 変態野郎!を醸し出しているではないか!

結局その坂にどんな意味があるのかさえ分からないまま、今日の長崎は日が暮れた。

 


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