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(780) ライカにも勝る価値    2005/08/05

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数週間前にネットオークションにて設定落札価格20万円を大きくオーバーして夢と消えたレンジファインダーカメラ、”MINOLTA CLE” 。再びオークションにエントリーされた出玉をなんとも破格にて見事落札。今回は競争相手が少なかった事が功を奏したのか?

雑誌などで紹介される ”復刻を望むカメラ” の上位に常に名前が並ぶこのカメラは現時点で既に製造完了から20年を数える。当時でさえわずか3年という短期間のみの販売。中古カメラ店に姿を見ない理由はそこにある。

オークション落札後、出品者の人情溢れる対応のおかげで翌々日には手元に到着。箱を開けるなりほぼ新品同様の綺麗なボディが姿を現せばテンションだって上がるのが当然。その1時間後には またもオークションにてROKKORレンズを落札。当時の販売価格を大きく上回る倍額近いプレミアとなったが、こうなればほとんど勢い任せ。二つのメカニカルマウントは本日ドッキングと相成った。

コンパクト1眼レフである愛用のNIKON New FM2 と比べてもその小ささは歴然。私にとって初めてのレンジファインダーカメラは、おそらくそのまま最後のレンジファインダーカメラになるのだろうな。


(779) カッコいいのが欲しい    2005/08/04

近頃では珍しくない携帯ストラップ。街角で配っていたり、飲み物のおまけに付いていたり、頼まずとも一つや二つは ”捨てるには勿体無いアイテム” として身の回りに転がっている。

ここ1,2年で急速に広まった、ハードディスクやメモリーを使用するポータブルオーディオの影響なのか、首掛けタイプとなる ”ネックストラップ” がかなり目につくようになった。それも学生や若者よりも社会人(会社員)に多く見られる気がする。

しかしあれらの ”ひも!” 皆同じように見えて、そこにプリントされている文字や模様は実に様々。注意してみていると、パソコン関連のメーカー名やカーディーラーの名前、イベントの名前なんてものが非常に多く、あのただの ”ひも!” がいかに広告媒体として活用されているかがわかる。

F1ドライバー、ミハエルシューマッハのドライビングスーツの胸に文字を入れるだけで億単位のお金が動くと言われているのに、街角で配る携帯ストラップは随分身近で安上がりな宣伝ですな。


(778) かわいい BRABUS    2005/08/03

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高知県にて目撃したのは少し前のSMART BRABUS。現行の涙目ではなくウルトラマンタイプのライトだから2000年位のモデルと記憶している。

この時代にBRABUSと言えば正規輸入などされていなかったからオーナーになるには多少のリスクを覚悟で並行輸入を選択した。

しかしこうして見ると、やはり希少価値をステイタスとする ”遊び車” は、正規輸入でどっと売れてしまうより、むしろ並行輸入で ”数えるほどの台数” しか存在しないほうが、当然の事インパクトは強い。

なぜなら私は2003年に63台しか発売されないはずだった現行BRABUSが、毎年シリーズ化されてどんどん製造されていることに少なからず腹を立てているのだよねぇ。

正規輸入には無い黄色いBRABUS。オーナーには大事にしてもらいたいと願う。


(777) 結局その代金    2005/08/02

先日ピックアップした過去に撮り溜めたポジフィルムを近所のカメラ屋さんへデジタル化依頼してあった。つまりはそのまま画像データとしてCD-Rに焼いてもらう段取り。モノクロ現像からプリントまでを依頼すれば軽く5日から1週間は待たされるのに、スリーブ1巻分のデジタル化なら翌日仕上げときたもんだ。やはり需要と供給のバランスは上手く成り立っているという事かな。

実際の受け取りとなれば仕上がりの出来は程々としてその料金に驚く。
「え〜、CD-Rのメディアが500円で、それから1枚あたり80円の取り込み料になりますから〜。」
その時点で思わず突っ込みを!
「前は全部で500円でしたよね?なんで今回だけ・・・。・・・。」
バツが悪そうにカメラ屋さんのおじさんは、
「えーっ、え、あー、あ、そうそう今回は間違えた。あーそうか、間違えました。本当は1枚80円頂くんですけどね、今回はうちのほうで間違えましたので500円でいいです...」

なんだか理由は分からないが、CD-Rメディアの単価とされている500円のみ支払い。すたこら...と帰ってきた。

仕事やら私生活やら何かとストレスが溜まる時代、ちょっと今日はむしゃくしゃとした帰りだったのでおじさんには強くあたってしまったかな?


(776) 進路は北へ    2005/08/01

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昼間見ればごく普通の女性が、夜も更ける頃には妙に色っぽく見える時間帯があるように、車もまた、昼と夜ではガラリと表情を変える。

朝焼けを望む高台から我が愛車を見下ろせばフラッシングするハザードがいつも以上に透明度を増し、落ち着いた気温と静けさの中に車格と不釣合いな低音を響かせるチューンドサイレンサーの音だけが必要以上に耳につく。

交通事情に恵まれない都会の幹線道路に、行過ぎるトラックの狭間を掻い潜って手に入れる人気の無い大自然のフィールドが、今か今かと待ってくれているのは他でもない、私と愛車のツーショット。

歳を重ねるにつれ昼夜を ”まとも” に生きている最近だが、もう少しだけ若者を気取ってみようか。


(775) プリントしてみる    2005/07/31

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過去に撮り溜めたネガ(ポジ)に目を通してみる。もう既に数年前のコマとなるからそこに確認できるのは霞んだ記憶との一致。

圧倒的なアドバンテージとなるデジカメの便利さを当然と思い込む今の私が、当時、20mmの超広角レンズ1本で街の表情を毎日切り取ったその結晶から今更ながら学ぶことは多い。

写真というのは不思議なもので、年齢を重ねたから良い物が残せるとか、若いからまともな作品が残せないとかいう法則性が無く、細かなノウハウは別として、その時自分が何に着目していたかがそのまま形として残る。むしろ変に規則やセオリーに捕らわれない(知らない)若い頃に残したコマにこそ面白い表情が写っていることが多い。

振り返ればそれが充実した毎日だった事を思える今、数年後の私に恥じない生活を精一杯送ろうと、また明日から始まる1週間に備え洗濯機を回す。


(774) エアコンファンが回っても    2005/07/30

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SMARTの床下は今時の車というだけあって、しっかりと ”蓋” がしてある。

モータースポーツの世界ではマシン床下の形状を工夫する事でダウンフォースを生み、近年のGT選手権等ではこの空力コントロールによるタイムアップが著しく、進化し過ぎた性能は競技としての危険性を増す!と言う事で、逆に、床下には手を加えられぬよう、同じく蓋をしてそれをフラットボトムと呼んでいる。

競技車両はさておき、市販車でも最近はこういうフラットボトム構造を目にする機会が増えてきたが、その意図は床下の空気をスムーズに流す事で燃費向上を目的としている場合が多い。もちろんスポーツカーの場合にはその他の空力パーツへと空気の流れを導く役割を受け持つ場合もある。

しかし、SMART に限って言えば、これのおかげでエアコンコンデンサー&ラジエターを通り抜けた空気の抜け道が塞がれ、渋滞時におけるエアコンの効きを著しく低下させている事は明らか。

小さな車であるが故の宿命は、意外にも止まっている時に現れる。


(773) 何を目的として    2005/07/29

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入射角と反射角を目測、その玉を押し出す速度を調整しながら、慣性エネルギーを回転によってコントロールする、物理と数字からなる方程式なら、私が正に得意とする分野。

しかしそこには、目に見えない精神力と集中力、何より研ぎ澄まされた ”コツ!” が必要であるから、その答えは予想通りの ”苦手分野” という結論に達する。

第一、”ビリヤード” なんて洒落た遊びは私には全く持って似合わない。
ただね、こういうのは誰でもその気になってしまうところに面白さがあるのだよ。

金曜日の渋谷は、そんな若者達でひしめき合っていた。


(772) 怖い物知らず    2005/07/28

歩行者用赤信号からシーケンシャルに黄色へと光を変える車両用信号。

プァプァ〜!とクラクションと共に猛烈な速度で進入してくるは TOYOTA ハイエース?。T字路に突き当る方向で飛び込んでくるにはさすがの私が見ても ”ちょいと突っ込みすぎ” の感あり。そのまま極端な減速を行いながらブレーキングを残しつつステアリングを切り始めれば明らかに横転が目に浮かぶシチュエーションで、そのドライバーは一瞬の減速の後、むしろスロットルを開けながらコーナークリップを向える。若干のテールスライドを見せつつ全開にて立ち上がっていく様はいささかただ者ではない事を意味していた。

あの背の高いハイエースが街中でパワードリフトを見せ付けるとは恐れ入りました。


(771) 光と影    2005/07/27

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簡単に手に入れた晴天ではない。

その直前には大変な嵐がやってきて全てを洗い流したからこそ

ビルの狭間で霞みがちな東京の空からいつも以上の太陽が降り注ぐ。

眩しいが、見ればすがすがしい、

汗を流しても、なぜか満足感に満ちる。

Yin&Yang。 どこか人生に似ている。


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