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(790) 記念日と仰ぐ前にまず自らを考える    2005/08/15

人というのはお互いの存在に ”慣れ” を感じるに従い、親しさの中に現れる言葉遣いや行動は、より ”友達感覚” へと変化し、その距離感はぐっと近づいたかのように錯覚する。

例えば仕事で見知らぬ人と会う機会があったとして、初めは緊張に包まれ交わされる会話も、話の展開からお互いが同年代もしくは相手が自分より年下と判明すれば自動的に口調からしてお気楽会話へ転換するし、買い物レジで、支払う小銭にゲームのコインなんぞが混じっていれば少しばかりの恥じらいと共にその場の雰囲気もがらっと変わったりする。

昔、私より10歳以上も年上の関連会社の人が、当時まだ考え方が子供だった私を相手に、丁寧な敬語を並べて自然な会話をしていたことを覚えている。それは面白半分でもなく、取って付けたような言葉でもない、ごくごく自然な会話。学校を卒業したての私が始めて社会人をカッコイイと感じた思い出である。

勿論 ”気取らない会話” というのはそれでいて重要な時もある。変にとりくつくろった口調より気楽に話せたほうが上手くいくことも多い。しかしせっかく日本という情緒や品を大切に出来る国に生まれたのなら、せめてその意味を理解できる人になりたいと60年を数えた今日の日に少しだけ思うのである。


(789) お手入れに泣くツインスポーク    2005/08/14

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SMARTのホイール。BRABUS の場合、性能はどうあれ16インチという大きめサイズを履いているから見た目にはワイルドでカッコよい。

ただそれは、マメに洗車をした後の100km走行までのお話で、それを過ぎれば見る見る汚は増すばかり。リアはドラムブレーキだからして直接の汚れは避けられるものの、フロントは悲惨なまでのこびり付きとなる。いろんな SMART WEB サイトの掲示板でちょくちょく話題が持ち上がるのは当然の事だろうね。

各地のSMARTショップでは ”汚れない!” を謳い文句とした社外品のブレーキパッドを販売しているのを見かけるが、それらは一体度の程度効果があるものか、はたまた交換により前後のブレーキバランスはどの程度狂うものなのかいまいち明確でない。

第一、思いつきで行動に出る私の性格に一番マッチしないのは、いつでも在庫が品切れ状態なこと...。ネット購入にて商品の到着を待ちわびる程、車に関しては大人しくしていられないのだよねぇ。

週末は洗車という恒例のスケジューリングも、さすがにこの夏の猛暑続きではホイールまでを丁寧に磨き上げるだけの気力を維持しようにもいささか限界があるというもの。

先延ばしの到着だとしても、やはりネット購入を考えるべきか...。


(788) そこで見たもの    2005/08/13

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東京にもまだまだ知らないところは沢山ある。特に山手線を円として図式化したときの上半分、つまりは都内の北、もしくは北東にあたる地域は今までほとんど歩いた事が無かった。

上野動物園で有名な上野公園へは学生以来の運び。学生と言っても既に十数年前の記憶だから ”アメ横” との位置関係すらままならない状態。満遍なく覆われた厚い雲の行方を少しばかり気にしつつ、おかげでセーブされた真夏にしては低めの気温に、多少は探索意欲もわくというものだ。

夏休み中の週末だから園内は子連れの家族やカップルで溢れかえり、またその縦横無尽な動きこそが ”さまーばけいしょん” を絵に描いたかの如く象徴する。そして各国、海外からの観光客の多さにも同時に驚かされる。

似顔絵を書く人がいて、手相を占う人がいて、紙芝居を見せる人がいて、路上ライブをする人がいて、それらを囲んで見る人がいる。
数億円の映画は映画館で見るもの、確かにそれはそうだけど、芸術ってもっと自然に生まれるものかな?そんなことを思った。


(787) 夕立にしては遅い雨    2005/08/12

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突然降り出した雨に気付いたのはビデオレンタル店の自動ドアが勢い良く開いた時。心の準備も傘の準備も無い人々は皆決まってその軒下で様子を伺っている。

道路を挟んで向かいの駐車場まで意を決して走りぬいたが、それでもずぶ濡れになった身体はエアコンの冷たい風で乾燥させる。雨の日は車に乗らない!のが新車の輝きを維持する秘訣と知りつつも、こんな時はやはり最高に便利な乗り物と認識する。

ぐるっとまわって自宅周辺最寄駅を通過すれば、やはりそこにも雨足を伺う人々の姿があった。

実は今日のように不意に降り出したどしゃぶりの雨の日にはいつも思う。私は目的も無く車に乗ることが好きだから、そこに傘を持たず時間に焦る人たちを見ればつい乗せてあげたくなってしまう。ところが想像を絶するような凶悪犯罪が珍しくない時代。変に勘違いされないよう自分の身を守る事を先決してしまう事実は少し寂しい。


(786) 夜の景色を想像する    2005/08/11

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車好きにもいろいろあるとは思うのだが、私の場合は眺めて良し!乗って良し!この2つに限る。

ひとたびハンドルを握れば、朝から晩までノンストップで走ったりするものだから、その調子で隣に誰かを乗せたりすれば大抵愛想つかれてしまうね。

東京の夏にも例外なく高い青空は望め、勿論遠くへ足を延ばそうと気持ちは焦る。しかし行動力と都会の時間はなかなか比例せず、都心の渋滞を抜けるける頃にはもはや夕暮れも間近。この時期は日が長いのが唯一の救いとも言える。

私の住む場所から八王子を一回りしてくればちょうど70kmの距離となる。これを数年前までは 仕事から帰り、気が向けば毎日でも流していた。真夏でも夜のドライブは気持ちいいのだなぁ。

そして再認識するオープンカーのすばらしさ。SMARTもカブリオを選ぶべきだったか?


(785) かゆみ倍増    2005/08/10

実は ”昨日の今日” の出来事だが、またも帰宅直後に足元にかゆみの訴え。きっと私の繊細A型の血液は美味しくてたまらんのだろう...ってなのんきな事を言っている場合ではない。もう許せんのだ!血を吸うだけならまだしも、尋常ではない ”かゆみ毒素” を置き去りにしていくとはなんと勝手な!。慌ててスイッチオン!では時既に遅し...

そこで、近頃欲しいものの第一位に、センサーライトならぬ、センサー電源!。一体そんなものが存在するのかは知らない。が、室内に蚊が侵入するタイミングはどうやら帰宅時にオープンする玄関のドアからのようだから、侵入を100%防げない以上、侵入してから一刻も早く息の根を止めねばならぬ。そのためには人間が玄関から出入りしたのをセンサーにて判断、自動的にアースノーマットの電源が投入されれば最短時間にてその成分が部屋の隅々へと行き渡り、蚊だって死なないまでも気分が悪くなって人間に近寄る余裕は無くすだろう。

センサー電源!どこかで売ってないものか?両足のかゆみが無言にしてそう訴えている。


(784) 車用もあればいいのに    2005/08/09

部屋の明かりを消し、静まり返った狭い空間に ぷぃ〜ん と近づく例の音...。

あてずっぽに パチンッ!なんて顔なんぞ叩いてみてもその音は姿を見せる事無くどこかへ遠ざかるのみ。さぁ、ここからが夏の夜のお楽しみ!?どちらかが諦めるまで寝られないわけである。現代ならばスイッチオン!で無臭にて確実なる効果のアースノーマットが大活躍するわけだが、匂いが漂えば懐かしい ”かとりせんこう” など一晩も部屋の中で焚いたひにゃあ、狭い部屋では煙くてたまらないのだ。

しかし、アースノーマットの取替えボトルを買いに出かければ ”30日用”、”60日用”、”90日用” と、見た目には同じでも、随分使用できる期間の異なる商品が店頭に並ぶ。1本で90日も使えるなら30日用は少し損でもした気分。一体何が違うのか?


(783) 冒険する子供達    2005/08/08

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念願叶って手に入れた ”お気に入りのカメラ” で撮影した写真が今日現像から上がってきた。一昨日の日記とほぼ同じ場所なのに、なかなか良い雰囲気!が感じられるのはカメラのせい?それともレンズのせい?腕は大した事無いはずだけど...。


通勤時間帯の電車内。五反田駅を過ぎればそれまでのラッシュは嘘のように落ち着きを見せる。3人掛けの座席の2人分が空いたから2駅分だけでも腰掛けようかとその一歩を踏み出せば、わずかに小さな男の子と母親の姿が目に入る。勿論紳士的に席を譲る。

カーキ色にコアラの顔のマスコットが付いた小さなリュックを母親も手伝って床に下ろせば、男の子はお尻をポリポリかきながら、「山手線って新幹線じゃないの?」 と口にする。母親は子供に勧めるふりをして、可愛く短いストローの付いた水筒を一人でくわえていた。

夏休みの思い出は夏休みなど無い私の目にもしっかりと焼きついた。


(782) 炎天下の午後    2005/08/07

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カーラジオからは既に ”残暑” との表現。私としては 「ついに夏がやってきた〜」 てな感覚なのだが、世間的にはもう秋に向う第一歩なのですな。ところで ”残暑” という表現は短い夏のいつごろから使うのが適切なのでしょうか?

お台場を望む東京湾の対岸にはいつもどおり人気はなく、少しだけ荒れた波をかき分けるように突進するモーターボートを眺めるのは、私とフェラーリのドライバーくらい。ただ、あちらさんは隣にべっぴんさんが同席してましたけど...。

目の前にシャワーでもあるのなら、直射日光の下で半日ほど寝て過したいものです。


(781) 子供の頃に同じ経験    2005/08/06

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銀座へ出かける。勿論手に入れたばかりのカメラをぶら下げ、そしてそのパーツの買出しが目的。

でも、どうせカメラを持っていくのならその日の記録を残そうとフィルムをセット。いやいや待て待て、気持ちは焦るが念のため全ての動作をチェックしてからでも遅くは無い。

巻き上げは問題なさそうだ。シャッターも切れる、露出計もそれとなく動作している様子...。?ん!?部屋の蛍光灯に向けて露出を計っているはずなのにシャッター速度は1秒以上を表示。ISO100のフィルムに絞りF8だとしてもそれ程の値になるはずが無い。私の経験ではせめて1/500は切れるはず...。試しに開放絞りのF2にセット、フィルム感度を1600に指定しても結果は同じ。

まぬけな ”落ち!” に気付くには恥ずかしながらしばらく時間がかかったね。答えは簡単、レンズキャップが付けたままだったわけだけど、一眼レフに慣れてしまった身体ではその感覚にすぐ馴染めないものさ。


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