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(900) キズのつかない車    2005/12/03

NISSAN自動車から耳よりな情報。スクラッチガードコートなる特殊塗料の開発に成功!したという。

分かり易く言えば、”キズの消える塗料” ってことですな。洗車機による磨き傷や草むら走行における擦り傷、ドアハンドル周辺の爪による引っかき傷などが、時間と共に復元するらしい。夏場なら1時間、冬場でも1週間程放っておけば消えてしまうというのだからこれは車を大事にする人にとって ”革命的な塗料” である。

素材は弾性樹脂が主成分とのことだから、想像するにキズそのものもつき難いのだろう。近くSUVの一部車種に採用するらしいから既に実用的な段階にまできている。その効果が世間的に認知される頃になったら、カー用品店などでどんな車にもコーティングできるポリマー加工のメニューのように後処理できれば最高ですね。


(899) 思い出になるとき    2005/12/02

実家のある長野(南部)から私の家までは高速を使って車をとばして数時間。しかし仕事のあった長野市から東京へは新幹線で1時間半もあれば到着。速度そのものの違いもあるが、実家付近に新幹線が通っていない事が一番の理由だろうな。

そうした帰路に一人の少年が重たそうにして楽器が入っていると思われるハードケースをえっちらほっちら運んでいた。ケースの大きさ形からして管楽器と思われるが、それにしてはかなり重そに見て取れる。10メートル程歩いては右手から左手に持ち替えて、また少し歩いては持ち替える...。それではいつになったらお家に付くの?と心配になった。

もう随分夜遅い時間だし、手を貸してあげようかと考えた。

いやいや待て待て。自分の過去を振り返る。辛かった思い出ほど後になって笑い話へと飛躍する。少年よ、良い経験をしてるのぅ〜。


(898) BGMを聞きながら    2005/12/01

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ここ最近は思いのほか晴天が長く続き、比例するようにして乾燥も進む。高温多湿を嫌う私でも暖房の効いた我が家で30%を下回る湿度にはさすがに ”うるおい” が足りない気がする。

雲ひとつ無いような天気には ”放射冷却” というのかな?、いつも以上に気温が下がり、少し厚手の秋物では寒くて風邪を予感させる。冬や季節の変わり目は風邪をひきやすいと言うけれど、本当は季節の影響よりも室内外の温度差に身体がついていかないだけの話で、着る物を工夫すれば意外と人は丈夫に毎日を過せるようだ。

さて、寒くなってきたという事は標高の高い地方や夜の山沿いには氷を気にする季節。2年前の日記によれば12月の”日光、中禅寺湖”は-3℃の記録。ドライブするならスタッドレスがあるから大丈夫という問題では無く、”氷” が貼ればどんな車だって滑ります。

本格的な冬に入る前に空気のきれいな山にでも行ってみたいな。残り少ない今年の週末を考える。


(897) 静かに暮らしたい     2005/11/30

私の住むマンションは最寄り駅より徒歩2分という好条件。しかし不動産屋のチラシに載る謳い文句は少しオーバーに書くのが普通だから、実際には3〜4分が正しいのだろう。

ただ、駅に直交するように3〜4分ではなく、線路にほぼ並行するように歩く距離だから、玄関を出れば見える距離に電車が通過している。昼間ならともかく夜になればこれが想像以上の騒音としてストレスとなるのは当然。東京の電車は早朝から深夜まで短い間隔で運転されているから目が覚めている間はどうも落ち着かない。

夜も更けてきてさあ寝ようと考えた時、布団にくるまり耳を澄ませばなかなかどうして全くの無音という環境は難しい。電車が通過する音、車が走る音、マンションのエレベーター、水道ポンプ、上の部屋の住人の落ち着かない行動、目覚まし時計のカチカチ音。ありとあらゆる人工的な音の中で生活しているのだという実感が湧く。

キャンプ生活で体験するテントでの生活、この季節ではさすがにそれはオーバーとしても、自然界の音だけに包まれ早い時間からぐっすり眠りたい。


(896) 数日に1度のお掃除    2005/11/29

自宅の部屋の明かりには決まって電気スタンドなどの ”白熱電球” をチョイスする。

勿論天井には ”実用的” な蛍光灯も備わっているが、あの冷たく青白い光が好きになれず、少々暗くて不便であっても電球による軟らかい照明を好んで使う。しかし、電気スタンドの一方的な光は蛍光灯のソレと違って家具やテーブルにうっすらと載ったホコリを非常に立体的に目立たせる。まして私は寝床にベッドを嫌うため毎日の布団の上げ下ろしに伴うホコリの発生が多いのだろう。

身近な場所のお手入れにはクイックルワイパーハンディタイプが非常に重宝。雑巾やティッシュでは取り切れない様な小さなほこりまでをきっちり拭き取ってくれる。ただ、私のような貧乏性にとって、使い捨てとなるこの手のアイテムはどうしても勿体無く感じてしまう。


(895) 探し物は何ですか?    2005/11/28

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お店に飛び込んだのは閉店10分前の事。いよいよこんな季節だからクリスマスツリーでも買おうと考えたのだ。じつはそんな事を思い立ったのはかれこれ1週間ほど前の事。今日で3件目の物色となる。卓上に置けるようなカワイイタイプを探しているのだが、デザインやサイズがイメージと一致しないのである。

近頃流行の傾向はゴージャスにきらびやか...。ブルーやホワイトの小さな光源(ファイバータイプ)で私が子供の頃より2回り程大きい。クリスマスシーズンが過ぎたらいったい何処にしまっておくのだろう?との心配は私だけ?結局今日もお目当てのモノにありつけず蛍の光で行進するように店を出た。

駅までのわずかな距離は2年ほどこの道を通らなかった私を引き戻すように一面のイルミネーションで彩られていた。正直、そこを歩くのが ”こっぱずかしい” 眩い光の連続。普段その場所でカメラなど覗いていれば ”怪しさ満点” だが、このシーズンはカメラ付き携帯電話などで写真を撮る人で溢れているから堂々たる姿で私も仲間に入れてもらう。

いろんな撮り方があるとして、夜のイルミネーションはカメラを叩きながらスローシャッターにしてみるのが面白い。


(894) 1リットルでは足りない    2005/11/27

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テレビでは ”1リットルの涙” というドラマが脚光を浴びている。

1クール(3ヵ月)で表現するためにはある程度のデフォルメが必要となるのは仕方ないとしても、ストーリーそのものは25歳の若さでこの世を去った実在した本人が、手が動かなくなるまで書き続けた日記が元になっており、ちょうどその日記と手紙と写真展を千葉SOGOでやっていると言うので足を運んでみた。

日記が元となって作られた原作 ”1リットルの涙” と、その後母親の視点から見た母からの手紙 ”いのちのハードル” の文庫本はとっくに読んでの事である。通勤電車内で時々外の景色に気をそらさなければ涙が出てきてしまった本は初めてだった。

写真や手紙などの展示はごく小さなスペースで、気にしなければ見逃してしまいそうな程こじんまりと行われていたが、年を追うごとに乱れた日記の文字、涙でにじんだ一節に足を止める人は多かった。

健康を当たり前と思っている我々は些細な事でいとも簡単につまづいてしまう。日々進行する病魔に蝕まれ、それでもなお人の役に立てるような仕事がしたいと最後まで諦めなかった彼女が送った人生を立派といわずして我々は何を見習うべきか...。

いつもよりスムーズに流れる車のラジオから、「自殺と思われる人身事故の影響でJR中央線運転見合わせにより3万人の足に影響が出ました」 とのアナウンス。偶然目の前に現れた国会議事堂のシルエットが妙に立派過ぎる気がした。 


(893) 秋晴れ続きの週末    2005/11/26

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久しぶりに洗車を実施。2週間以上も洗っていないとなぜか随分疎かにしていたような気がしてしまう。

近頃はめっきり寒くなったと感じていたが、この週末の気温はそれでも例年より高いんだとか。ならばなお更こんな機会に洗わないと水が冷たくなるもんねぇ。お昼ご飯を簡単に済ませるつもりで購入したジャンボフランクをかじりながら、揺れる運転席で今日行う洗車メニューを考える。

1.洗車のみ
2.洗車+タイヤワックス
3.洗車+ワックス+タイヤワックス

日用品の買出しスケジュールを考えるとあまり悠長にのんびりしてもいられない。今日は1.の洗車のみとし、師走も迫る週末を有効に活用する。第一、澄んだ秋の青空だから ”洗うよりも走らなくては” 勿体無い。


(892) ポンコツを好む人がいるように    2005/11/25

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世間はデジタル時代と言うけれど、まだまだアナログの良さっていうものは色褪せちゃーいませんよ。

宅急便にて届けられたフィルムスキャナー。これまで撮り溜めた大量のフィルムをデジタル化するのに必要なアイテム。近頃では街のDPEでフィルムからCD-Rに焼いてくれるお得なサービスも珍しく無く、36枚撮りフィルム1本を500円(記録メディア含む)という格安料金で行ってくれる。しかしそれはカラーネガであることが大前提。モノクロフィルムということであればメディア料金+コマ単価×枚数で総額が決まり、36枚撮りフィルムならざっと4000円〜5000円というバカげた計算となる。

私のように山積みになったネガの約8割がモノクロという人にとっては、その金額で行くと数本のフィルムをスキャニングしてもらうだけで、このフィルムスキャナーが購入できる計算だから、後先考えればいっそうの事購入に踏み出すのが吉と考えた次第である。

深夜に響くキュィ〜〜ン!という甲高い音は少々耳障りだが、スキャニングの性能はやはりフラッドヘッドタイプよりも一枚上手。暖色系のフィルムの味がなかなかGOODです。え?モノクロが主体なハズなのになぜカラーかって?そりゃぁ新しい物が手元に届けばいろんな条件で試してみたくなるものでして...。

これからはデジタルが当たり前の時代なのに今更スキャナーなんて勿体無い。そう思うなかれ、私は本気で写真を撮る時は今でもフィルムがメインです。なぜならいつまでも残したい写真は手焼きプリントにて4ツ切りでストックされるからです。それらのプリントがイメージ通りに仕上がらない時は何度でもプリントをやり直してもらいます。

そうやって一枚一枚仕上がった写真をいつかこのWEBでも公開できるよう、まずはその準備というわけです。


(891) 豊かな時間に何を見るだろう    2005/11/24

その日の出来事を文章として文字に綴るのは容易い。しかし、その日どんなふうに過したかを振り返った時、貴重な時間を大切に生きたと実感できるような毎日を送る事はなかなか難しいことだ。

人様に見せるには恥ずかしい程のこんな日記でも、毎日続けて年単位という月日が過ぎれば、お世辞交じりにもお褒めの言葉を頂戴することがある。「たいしたもんだねぇ〜」とか「よく続けてるねぇ〜」などと言ってもらえる事は正直うれしい限りだが、一日に費やす時間を考えてみれば例外を除いてせいぜい30分程度の事。早朝から満員電車に揺られて1時間以上も離れた会社へ通うサラリーマンのほうが余程尊敬に値する。

何をやっても中途半端な性格は自らが一番承知しているし、人に言われて物事を実行に移すことへの抵抗は大人になった今も尚変わらない。ならばせめて自分で決めたことくらいは続けてみようと思ったのが始めのきっかけ。しかし、それも1週間もすれば飽きがきて、1ヶ月もすれば新鮮なネタも無くなり、1年が過ぎれば昨年と同じ内容には・た・と気が付く。

気にして歩く事が本当は貴重な事だと感じるようになった。

青と白のイルミネーションに包まれた飾りかけのクリスマスツリーの遠くから、「また来年ね〜」 そんな声が聞こえてきた。


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