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(940) 各地を歩いて思う    2006/01/12

ホテル暮らし。時には自宅より住み心地が良く、ぐっすり眠れたりして慣れれば案外快適な生活を約束してくれる。些細なことかもしれないが、枕元で集中管理できる室内灯のスイッチや、部屋の明るさに応じて自動減光する目覚まし時計が私のお気に入りである。

ちょっと立派なホテルになると室内備え付けの冷蔵庫が、1ドアながらインバーター式になっており、非常にサイレントでよろしい。

快適な空間が整えば対照的に気になるのは周囲の騒音。交通量の激しい幹線道路や電車の行き交う音は避けられないとしても、どの地方でも見かける某高級セダンに爆音マフラーの組み合わせ、ユーロテールにシャコタン車で繁華街をぐるぐるとローリングする様は、あまりに安い(高い)お遊びでがっかりさせられる。

どう考えても私になど購入できないような高級車を改造し、ガソリン代も含め、どうして若者たちがホイホイ乗れるのか一度伺ってみたい。


(939) 美しい山    2006/01/11

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今年の初フライトとなったのは羽田発広島行。

天候の悪化による飛行の遅れや、万一の欠航が認められれば即、新幹線へと手段を移さねば...と心配された東京の空は安定したドピーカン。気持ちよく離陸、そのまま上昇を続ければいつもながら感じる ”ちょっと急角度過ぎはしないか?” との不安。早朝からの行動だから間もなく襲う睡魔。

しばらくすると機長の案内で真下に望む、ひじょ〜にクリアーな富士山の頂。5合目までの富士スバルラインとそこから続く物差しで書いたようなジグザグの登山道が、真っ白な雪景色の中にはっきりと伺える。こんなにキレイな富士山は始めてみました。たぶん冬のこの時期が最高に澄んで見えるのでしょう。

下界から見上げる富士山は、”プリンをひっくり返したような形” だが、実際に上空から噴火口を確認すれば、確かにすり鉢状にえぐれている。当たり前と言えばそうですが、富士山のソレをこの目でじっくり確認したのは初めての事。

気持ちの良い空の旅は不意の腹痛さえなければ最高だったが、風に揺られる便座の座り心地はちょっとどうかと...。


(938) 見た目優先     2006/01/10

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寒さゆえ部屋のエアコンをそれとなく効かせれば、ぐんぐん下がるデジタル湿度計。天気の良い日は平均して30%程度しか空気中の水分が無いから、生活するには多少の不快感を伴う。元々私は湿度が高すぎるのが苦手だったため部屋にはここ十数年間欠かさずに除湿機があるのだが、さすがにこのシーズンにはお役ゴメンとなる。

代わりに活躍するミニ加湿器。常時ONにて何とか50%前後をキープできるのは暖房による乾燥と加湿器によるその効果が上手くバランスしての事。これにて目がショボショボしていた状況も何とか過しやすくなった感あり。

ところで、これまでの私が除湿ばかり気に掛けてきた理由、それは部屋の空気が乾燥していたほうがオーディオで音楽を聴くにせよ、ギターを弾くにせよ、とにかく非常にドライでタイトな音色が楽しめること。それからカメラが好きな人にとっては湿度によるレンズなどへのカビの発生が抑えられる事。早い話が、乾いた空気は人間さえ我慢すれば機械にとってメリットが大きいのである。

さて、ここの所機械より人間優先に考える私の事。先日窓ガラスの結露を発見して以来、常にディスプレイされているお気に入りのカメラの状態が気になるところ。いっそうの事防湿庫でも購入しようかと考えるのだがどーも実用一点張りのそのスタイルがいただけないのよねぇ。もう少しインテリアとして見栄えのいいカタチは無いものか。欲を言えば中にポッっと灯りがともるなんて機能があると最高ですが。


(937) 誰も教えてくれないこと    2006/01/09

成人の日はやっぱり1月15日でしょ。と思ってしまう私は既に ”古い人間” の仲間入りなのでしょう。物事は合理的に効率良くと考えるのが21世紀?

街を SMART で流しながらいつもどおり渋滞に出くわしても ”若者達の和服姿” に幾分イライラ感も緩和。日本人と言えども一生のうちに和服が着れる機会などそうそう無いからしてその姿には大いに賛成なのである。

しかし、ニュースなどで見る一部の参加人の大暴れ騒動、いい加減やめたら?と考えるのは外野である我々の意見に過ぎず、本人達にしてみれば生涯たった一度の成人式なのであろう。いくつかの法的拘束から正式に放たれる ”公開イベント” のようだ。中には既に子供を抱きかかえ、パパやママとして参加する姿も目につく。

今日の記念日を大暴れにて迎えることが今時の成人式のスタイルであることに、 ”少々度が過ぎる” と感じつつもそれは我々が口を挟む事ではないのかもしれない。それでも、一緒に参加した1歳や2歳の子供が将来同じ日を迎える時、今の彼らが何を感じるか。それが本当は大切だと思う。


(936) それなりの理由    2006/01/08

SMART の車内、エンジンが掛かっている間は当然の事ながらうるさい。そりゃ無理もありません。シートのわずか20〜30cm後ろでエンジンが回っており、鉄板一枚の隔たりで仕切られているだけなのですから。それでも兄が所有するHONDA BEATよりは多少静かなほうである。

どうせエンジン音が聞こえてくるなば心地よいV8やV10サウンドなら納得もいくのだろうが、比較的回転数の低い3気筒だからして気になるのはその振動の多さのみ。勿論、SMART という車がラグジュアリー指向を目指した車では無いからそれで当然なのだ。

聞くところによれば TOYOTA のセルシオなどは車内ではエンジン音が聞こえず、若干のロードノイズのみで滑るように走っていくらしい...。そんな車にも1度くらいは乗ってみたいと思うものの私にはそもそも身分不相応だからして、やはり小さな車をぷぃ〜んっと操っているのがお似合いだと自覚する。

ただ最近の新しいスポーツカーはどれも皆高級スポーツに変わりつつあり、逆に高級セダンは皆スポーツテイストを身にまとい、結果としてスポーツカーも高級セダンも大差無い運動性能として同じ道を走っている。

個性のある車に乗る。それはこれからの贅沢なのではないかと最近考える。


(935) 楽しむためにお金をかける    2006/01/07

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各地で大雪のニュースとなったこの冬の天候も、東京近辺では寒さこそ本格的だがめっぽう良い天気。

やることが無い休日は ”カー用品店” に行ってみる。

昨日の日記にも書いたとおり、スピーカーのデッドニング作業に必要な材料の下調べ...。下調べといっても購入する ”お品物” は目星が付いているため、何はともあれその ”お値段” 次第で施工へのGOが決定されるのだ。

近頃の私の買い物スタイルは、近所の店舗で実物を吟味する→店頭での相場価格を把握する→ネットショッピングやネットオークションで格安にて購入する。

この過程でお買い物に慣れてしまうと、一般量販店の販売価格で購入するのがバカらしくなってしまう。物によっては半額程度で手に入る事も少なくない。ただ、近所の店舗で実物を吟味している段階で、予定外の買い物をしてしまうことも確か...。

そして今日もお目当ての商品は見ただけ。代わりにぜーんぜん関係の無いiPod用FMトランスミッターなんぞぶら下げて帰ってきた。帰宅して早速装着...ガーン、私の所有する第3世代iPodには対応してないではないか!やむなく iPod nano 専用と相成った。

私の買い物は、結果として高いものにつく...。でもその行為はPriceless。それで良い。


(934) 純正の範囲でせめてもう少し    2006/01/06

iPodの音楽をFMの電波に乗せてカーステレオで聴く...。今時はそれがスタンダードなドライブの楽しみ方なのかもしれない。

私はホームオーディオには少々うるさいくせに、カーオーディオに関しては ”鳴れば良い” という考え。だっていくら良い音がするオーディオを揃えたところで、けたたましいエンジン音やロードノイズの大きな車内でその本領はどう考えても発揮しきれないというもの。ならば静かな自宅でじっくり楽しむのが吉。しかし最近は自宅でオーディオに凝るのはどうも流行らないらしい...。

それはそうと、SMART の純正カーオーディオ。贅沢を言わない私が聴いてもさすがのチープさ。20年前のAMラジオしか聞けない軽自動車を連想させる。SMART 乗りの間では常識となっている ”魔法の箱” と呼ばれるエンクロージャーも一応付いているようだが、ソレをもってしても正直実力は低い。

純正オーディオのTREBLEやBASSなどのつまみを回したところで電気的な加減は出来たとしても、元々再現能力の無いスピーカーからは不自然になった音が響くばかり。むしろエンクロージャーが変に低域を増幅させ暴れている感じは、デッドニングとエンクロージャー内の共振の鋭さを吸収するためのグラスウールを適量入れる事でかなり改善できると私は推測する。スピーカーというのは振動板以外なるべく共振させない事が再現性を上げるコツなのだ。

音にはこだわらないとは言え、気持ち悪い響きだけはカットしたいと考えているのだが、小さな車内の一番大きなインパネを全て外さなければ ”お目当ての作業” が出来ないから、ちょっと二の足を踏んでいる。


(933) SMART な季節     2006/01/05

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正月休みが終わったばかりだが、東京に戻ってもかなり寒い理由には異常気象にも似た ”寒冬なる寒さの当たり年”。

深夜には-15℃にもなる実家の生活からすれば、東京での0℃前後の気温などむしろ暖かい部類かもしれないが、その寒さゆえの ”電気毛布の暖かさ” に慣れてしまった私には、数日前からの冷たい布団がやや厳しい環境と弱音を吐く。

ここのところ、ぜんぜん自らの意思で遊びに行っていないからして、最低でもせめて 200km を超えるロングドライブを決行したいところなのだが、いかんせん私の好きな峠道を含む高所にはほぼ間違いなく ”大量の氷や雪” が待ち受けているだろうから、磨り減ったドライタイヤではその不安から行動範囲は狭まる一方...。

数年前の記憶を辿ればスーパーチャージド ロードスター に POTENZA RE-01 の組み合わせで雪道を何とか駆け上り、あまりの大雪で他の車がいない事を良い事に、除雪車が走る4車線道路を占領。車が横に走っていく事を喜ぶのもつかの間、勢い余って1回転半の後、雪壁にクラッシュした思い出もある。あれがドライ路面だったら間違いなく ”天使” になっていただろうと青かったあの頃を振り返る。

ドライタイヤでも安全に快適なドライブが楽しめるコースどこか無いものでしょうか?

寒さはどうしても出不精の原因と考えてしまうのは誰しも同じでしょうが、足の短い私が唯一 ”SMART” に見える有難い季節でもあるのだ。


(932) 今頃になって発見    2006/01/04

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今日から仕事始めという人も結構多いようだが、私は多分明日から。それでも各お店は普段の日曜日より大分客入りが良い。

ところであるお店の屋内駐車場に入った時の事。駐車場整理のおじさんに誘導されるがまま空きスペースへ車を停めようとしたら、なんとシフトレバーのパターン表示部が光っているではないか!

これまで、幾度と無くこの表示が光ればカッコ良いのになぁ〜と思っていたのだが、どうやら夜光塗料が塗ってあるらしく、明るい野外から急に暗闇に入ると緑色にじんわり光を放つ。

しかしどうせなら今時の日本車のようにLED照明でパーっときらびやかに輝けばよいのに、18,000円もするBRABUSシフトノブにしてはかなり地味な演出。確かにこの表示をじっくり確認しながら運転するような事は無いから、例え光らなかったとしても実用上支障は無いのだけれど...。

社外品ではこの表示が光るノブも売っているようだが、このデザインのまま何とか自照式にならないものかと思案中。


(931) 寒さに際立つ思いやり    2006/01/03

正月も三箇日が過ぎれば東京へとUターン。皆考える事は同じだからして数十キロに及ぶ長い列...。

東京の自宅へ戻ればようやく私宛の年賀状に目を通す。日頃なかなか会えない人からの文面はその時だけ ”記憶との距離” が一致して懐かしさが芽生える。さて問題はこちらから送っていない相手から立派な年賀状が届いた場合。年賀状というのは元々、挨拶に伺えない遠い相手に対して新年を迎えた事の ”挨拶文” を送る行為なのだから、挨拶をされたのにそっぽを向いているわけにはいかない。遅くなっても返さねば...。いつもこんなふうに1月3日の夜はお返事を書く。

最寄の駅前に1台のタクシー。私と同年代位の ”若者” がカップルで乗り込もうとしている。そこに 「ちょっとまってくださーい」 と声を掛けたのは先ほど私が早歩きにて追い抜いてきた60歳前後の夫婦。おばさんが声を掛け、少し遅れておじさんが到着した。若者カップルは理由を知らぬまま快く順番を譲った。

おばさんが張上げた大きな声は私の耳にもうるさいくらいに聞こえ、「先生にすぐ来いって言われたもので...すみません」 とようやく状況が理解できた。ドアが閉まるその時、若者カップルの男は大声で 「お大事に!」 と声を掛け、ガラス越しに会釈するおばさんの顔がわずかに確認できそのままタクシーは出発した。

これくらいの話はよくある、と言えば確かにそうかもしれないが、私なら仮に順番を譲っても大声で 「お大事に!」 と声を掛けてはあげられなかったと思う。その後彼らはどれくらい次のタクシーを待ったのだろう?同年代ながらそんな彼に感心しながら、悴んだ手でポストに葉書を投函した。


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