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(950) 歳を重ねるたび    2006/01/22

昨日降り続いた雪は、今朝の明るい太陽に照らされ上から下から反射する東京には珍しい白銀の世界を残した。雪や氷の上を歩く事に慣れていない都会人は皆、止まるような早さでおっかなびっくり歩いているのが端から見ていると面白かった。しかし、いざ自分もその上を歩いてみれば、雪国育ちのはずなのに随分怖い思いをした。寒さや暑さに慣れる以上に運動神経というのは環境に応じて衰えていくようです...。

子供の頃を思い出せば、雨が降ってもヤリが降っても学校には自転車通学だったので、20cm〜30cmの雪が積もっていたとしても車が通った轍の間を元気良く駆け抜け、氷の上などむしろ楽しむように好んで走ったものだが、今それを実行しようものならいとも簡単にすっころんで足の一本も折ってしまうだろう。

今が一番寒い時期。社会人になると1月から新たな年が始まった感があるが、学生にとってはまだ3学期が始まったばかり。ニュースで見るセンター試験の様子...。今それらの問題に目を通したら、たったの1問も解けないんだろうなぁ。


(949) 粉雪ねぇ心まで白く〜♪    2006/01/21

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昨年はレミオロメンの ”粉雪” という曲が大ヒットしたようだが、今日の東京の天気は同じ粉雪でも ”事件” に値するほどの大雪となった。

長野の田舎育ちの私だからこの程度の雪で驚くことは無いし、最近ニュースで耳にする新潟方面の数メートルに及ぶ大雪と比べれば正直 ”舞った” 程度の積雪。しかし東京に10cmを超える雪が降れば車は元より電車やバスといった公共の交通手段までもが簡単に麻痺するから、こういう日は大人しく家の中にいるのが一番。第一、スタッドレスタイヤを履いていない私の SMART はたちまちストライキ。

暖房の効いた暖かい部屋から窓越しに変化する見慣れた景色を眺めるのもいいが、いつもは騒々しい街の音が柔らかい雪に吸収され落ち着いた静けさをじっくり感じてみるのもまた良し。同時に目の前に迫りつつある花粉症の季節に備え、今日からお馴染みのシジュウム茶を飲み始めた。


(948) オートサロン'06 [遊び心ひときわ]    2006/01/20

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面白い車の展示という意味で今回のショーいち押し!はコレ。オートバックスブースにちょこんっと置いてあったのは工具用カートにエンジンを載せたゴーカートちっくな乗り物。

肝心なスペックを確認し忘れたものの、搭載されるエンジンはヘッド形状から推測するに排気量50cc〜125ccレーシングカート用と思われ、K&Nエアクリーナーとチューンドマフラーの組み合わせ。足回りにはリアトリプルショックが光り、内装?にDVDプレーヤーとリアスピーカーを標準装備ときたもんだ。派手なチューンドカーが目立つ中に、この ”イカした” 発想は通り過ぎる人々の足を止め大人気。人だかりを避け写真を撮るのも一苦労。

中学生の頃、近所のバイク屋や鉄工所を巡りタダで貰ってきたエンジンや鉄くずから初めての溶接を駆使してゴーカートを作った事を思い出す...。

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(947) オートサロン'06 [速さばかりでなく]    2006/01/19

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いくらカッコイイ車や速い車でも、そんな車種ばかりが沢山並んでいると次第に皆同じに見えてくる。だから、たまにはコンセプトの違う車に ”注目” してみるのも面白い。

オートサロンではお馴染みとなってきたワイルドコンパクト車の展示。毎年決まって自動車専門学校生や工業大学生の作品である。昨年や一昨年はミニクーパーに巨大なタイヤを装着したビックフットタイプを見かけたが、今年の車両は荷台がリフトしたりダンプしたりするワイルドアイデア仕様!。実はこれお遊びに見えて、救難救助を目的とした災害救難車らしい。
小さな車で取り回しの良さを利用してあらゆるシーンに駆けつけられるうえ、状況に応じた物資や機器の輸送を行い、高所避難している人などを救助する際にはその荷台を約2メートルもリフトアップして多目的用途に活躍するという。

”実用性” はさて置き、そのような発想を元に皆で一眼となって頑張った結晶は美しい。


(946) オートサロン'06 [今シーズンの展望]    2006/01/18

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チューニングカーの祭典なのだから、市販車ベースの最高峰という事で SUPER GT のレース車両も当然お目見え。市販車ベースといってもこちらはカタチこそ街を走っている車だが、中身はほとんどフォーミュラカーだからそこに注がれている技術はほとんど夢物語の世界。それはWRCに参戦するラリーカーも同様だし、仮に市販されている車がそのまま展示されているとしても、億を超えるような すーぱーかー がほとんど。こういうのは見て楽しめば良し。

今回私が気にしていたのは現行のレース車両ではなく、ついに今シーズンから参戦が決定されたTOYOTA スープラに変わる次期GTマシン。噂ではレクサス SC(一昔前で言うソアラ)と言われており、それが確かな情報である事も間違い無いが、そのGTルックが早く見てみたいのだ。が、今回のイベントには展示車見当たらず...。技術的にシークレットなのか、どうやら開幕戦までお預けのようだ。

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そんなデカイ野望を描きつつ、いつもの事ながら注目するのは DAIHATSU コペン。今回のDAIHATSUブースはなぜか随分コペンに力が入っており、数台のデモカーがまとめて展示されていた。やはりこれくらいのサイズだと自分好みに仕上げても ”経済的負担” が現実的でよろしい。

スポーツカーに代表される ”遊び車” というのは各メーカーから発売されるものの、いつまでもイベントに姿を現すモデルは意外と少ない。そういう意味でこの時代にコペンという車は大成功を納めた1台と言ってよいと思う。出来る事なら初期型 Roadster のように、”15台限定ホワイトレザーシートモデル” とかあると盛り上がるのにね。


(945) オートサロン'06 [今年もあった]    2006/01/17

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SMART が日本に正規輸入され始めた2000年前後は、モーターショーやカーイベントなどのディスプレイとしてユーモアに富んだ展示が目についたものだが、今回のオートサロンで見かけたのはこの1台のみ。ヒストイックで派手なショーの中では車の大きさからしてちょっと控えめな印象。実際公道をこのスタイルで走っていたら指差される事間違い無し!だと思うのだが...。
曙ブレーキのデモカーとしての展示は既に昨年のモーターショーで見ていたから、今回はその時との違いに注目したのだが、シルバーボディがブラックに変わったほか、フロントアンダースポイラーが ”除雪車” の如く突き出ている。リアのGTウイングとパワー特性を無視したかのような3本出しマフラーに変化は無い。

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一番の目玉である前後4ポッドキャリパーを装備したディスクブレーキは、どう見ても新品ピカピカだし、油圧のオイルライン引き回しなどはダミーと見える。停まる為のABSはもとより、ESPなどの電子制御により車両の向きをコントロールする SMART のブレーキシステムを ”丸ごとごっそり” 取り替えるのはやはりブレーキ専門メーカーとて大変な事なのだろう。
さて、以前より気になっているこのヘッドライト。涙目タイプ SMART のヘッドライトにはプロジェクターライトが非常にマッチすると感じるのだが、このライトは海外製で手に入れようと思えば何とかなりそうな雰囲気。ただ、海外用という事は当然の事、右車線走行用に光軸設定がされているだろうし、実物をどう見ても、ノーマルタイプでは一体型となるウインカーが内蔵されていない。海外サイトなどを参考にしてみるとこのライトを装着している人はほとんどがフロントパネルに別途ウインカーを埋め込んでいる。

このカタチだけでウインカーも内蔵されればカッコよいのだけれど...。


(944) オートサロン'06 [元気良く]    2006/01/16

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近年、チューニング業界に広く認知されるようになったのが SUPER CHARGER と NOS の存在。NOS自体は映画ワイルドスピードで一躍有名となり、大きなカー用品店に行けばカラのボンベだけは置いてあるのを見かけるが、実際にガスを充填し公道走行用として使っている人はほとんどいないと思う。 だからこそ私はやってみたいと思うのだが...。

それに対し最近一気に脚光を浴びているのは SUPER CHARGER のほう。今回の展示ではなんとあの HONDA車にまでもソレが搭載されていた。記憶によればこれは ”無限” ブース。新型の CIVIC と FIT の2車種。HONDA車はもっぱらのNAチューンか、やってもターボという世間的じょーしきが一気に覆された感じさえする。

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私が以前所有し、”つい最近まで新型” だった MAZDA ROADSTER にはアメリカはイートン社製のコンプレッサー(SUPER CHARGER) がベストマッチなのは既に有名な話。初期NA型も、2世代目のNB型も、エンジンの基本設計は一緒だからどちらにも問題なくボルトオン装着が可能であった。

しかし、昨年発表され3世代目となったNC型はエンジンそのものがこれまでのものとは全く違うため、流通しているコンプレッサーをそのまま使うことは不可能となった。排気量もいよいよ2リッターだからノーマルでも必要にして十分なパワーがあるものとは思えるが、やはりもう一さじ上を狙いたいもの。そう考えると新型で ”大馬力” を手に入れるにはターボしかないのかな?と考えていた矢先、目に留まったのは既に綺麗にマウントされた ”新型用コンプレッサー”。しかもインタークーラーも装着され、吸気温度の上昇を抑えると共にアンチノッキングに一躍買っているようである。エンジンルームをマジマジと確認すればコンプレッサーユニットの前後には比較的長いパイピング。これはすなわちインマニ直付けではないということだから ”その気になれば” 下流式への加工の余地も残されている?

スペックを見る限りでは240PSと記されていたが、これが実測による値ならまずまずの走りが期待できるのかな。


(943) オートサロン'06 [比較してみる]    2006/01/15

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もう既に各地のディーラーで展示車が確認されている、次期 SMART のベースとなるであろう ”三菱 i ”  も今回のイベントでは当然展示されていた。こうしてみると、嘗てトヨタのエスティマが発表された時の衝撃に似ているね。

MRなのかRRなのか、フレッシュエアのインテークは SMART と共通のフレームに開けられた丸い穴。違うのは右サイドなのか左サイドなのかという事くらいだね。好感が持てるのはフロントワイパーの造り。SMART のソレはバスを思わせるようなセンター両開きの貧弱な物だが、この i に関してはブレードは1本だが2本のアームで支えるしっかりした造形。軽自動車で1本ワイパーというのは過去にも HONDA Today で見た事があったが、ここまでの造りは他に無いかもしれない。

ドアを開けて中を覗けば、こちらはさすがに実用一点張り!という感じで、当然ドアは5枚あるし、後部座席にも ”ちゃんと人が乗れる” スペースが確保されている。ただどうしても軽の規格だから横幅に限界があり、体格の良い大人2人が並んで座るにはゆとりが無いかもしれない。

しかし近頃の軽自動車に各メーカー共 ”力” が入っているように思えるのは、やはり SMART の影響力あってのことか?


(942) オートサロン'06 [全体の見通し]    2006/01/14

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今年もついにこのイベントが始まった。車好き、それもいじって何ぼと考えるなら東京モーターショーよりも楽しみにしている人も少なくないと思う。オートサロンというイベントはズバリ ”チューニングカーの祭典” なわけだが、ここ数年はチューニングの中でもモータースポーツの部が随分賑わってきた。逆にウーハードンシャリ系やVIP系は多少勢いが衰えた気がするが、バリバリのスポーツカーにウーハーを積んで本末転倒?ってな車が増えてきたことも事実である。きっとそれはカーステレオが楽しめるような快適ラグジュアリースポーツカーが増えてきたという事なのだろう。

チューニングが前提というイベントという事は、見に来るお客さんもそれなりにマニアックな人が多いだろうと思いきや、黒山の人だかりの先に見えるのは必ずもって ”可愛い女の子の姿”。正直、車の床下を覗き込んだり、エンジンルームに頭を突っ込んだりしているのは私を含む少数派。ふに落ちない理由だが何だか肩身が狭い...。

モーターショーは世界の車メーカーが現代/次世代の車両を展示するのに対し、このイベントではそれに加え各レーシングチームの展示もあり、チーム監督やプロドライバーの活動予定などが発表されるのも恒例。毎年引っ張りダコの土屋圭一監督は今年も忙しそうでした。


(941) いつもと違う環境で    2006/01/13

東京にいるありふれた毎日を考えると、仕事が終わって帰宅した部屋での一時と電車やバスでの移動時間が唯一の自由時間。日本という裕福でいてせわしない国がそうさせるのか、気付けば自分のために生きているように思えて案外そうでもないのでは?と1日の時間配分から少し疑問に思うこともある。

自宅にいると、毎日決まった時刻に窓の外を同じ車が走っていったり、夕方になると飼い猫を探しに出る隣の家のおばさんがいたりして、集中して物事に取組むには、何かを思い出させるように必然性に満ちた ”動き” が意外と邪魔をする。

仕事目的にせよ地方へ出かけた時のホテル生活は、当たりはずれはあるものの、普段は手に入らないような ”空白の時間” が少なからず存在する。食事をしてから寝るまでの数時間だったり、朝起きてから仕事に行くまでのちょっとした時間。いつもとは違う環境ながら突然出来た時間的余裕にいったい何をしたらいいのやら...と戸惑う事もあるが、せっかくだから東京でも放送しているようなテレビを眺めるのも勿体無いし、かといって夜の街に繰り出すようなタマでもない。そんな時こそ私が苦手とする本でもゆっくり落ち着いて読みたくなる。

ただ、漫画すらも読まない私の事、1冊の ”活字” を読むのには、そんな日がいったい何日必要だろう。


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