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(1100) 避暑地に通ずる響き    2006/06/21

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梅雨だからと言われれば、納得せざるを得ない天候のぐずつきは、今日も東京に雨を降らせた。

夏を迎えるにはまだ1ヶ月程の準備が必要で、その間は しばし我慢と思いつつ、とは言え人がネガティブになりがちなこの時期こそが本番とばかりに咲く花もある。

東京に咲く花は公園にせよ各家庭にせよそのほとんどが人工的に育てられているものが多い中、きっかけは人の手によるものだとしても、線路脇や家庭の庭、川沿いなどに元気良く豊富な花を咲かせ、雨が似合う唯一の花。都心でも良く見かけるのはそれだけ生命力があるのだろう。

”アジサイ” と言葉で聞くよりも、”紫陽花” と是非文字で書いて欲しい上品な響き。

”さくら” も さることながら、”紫陽花” も日本に良く似合う花だとつくづく思う。


(1099) 自然のたまご    2006/06/20

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LOMO LC-A で撮影した最初のフィルムが現像処理を終えた。世間では味のある写真が撮れる魔法のトイカメラとして有名なだけに期待通りの仕上がりになった。初めて使用するカメラにも関わらずリバーサルを入れるのはさすがに冒険が過ぎたのか、オモチャなりの全自動に任せた撮影は全体的に超アンダーの結果。それも今後の撮影に備えたデータと見れば十分な収穫だから良しとする。糸巻き収差と画面周辺の光量落ちはトイカメラとしての演出に大いに役立って、一般的にはマイナスとされる要素さえ ”味” となるのがLOMO。

都会の片隅に残る自然の真ん中で、すくすくと育つ若い緑の成長は、練習を重ねる二人の明日を見るようで、こちらがなんだかうれしくなる。


(1098) 生ものですからお早めに    2006/06/19

自宅近所の踏み切りを渡ると、目の前には数年前に出来た一際明るいファミリーマートと、少し距離をおいて洋菓子店、隣り合うように団子屋がある。

団子といえば私の好きな ”みたらし団子” は実家のある長野の ”ちょっと南のほう” に日本一おいしいお店!があるので、どうしてもそれが食べたくなった時にはイメージと重なるようにファミリーマートの隣で買ってみるのだが、やはり日本一には遠く及ばない味。しかし食べ物は好みが大きく影響するので美味しい美味しくないという簡単な括りでは語りつくせないものだ。

さて問題はその隣の洋菓子店である。簡単に言えばよくあるケーキ屋だが、もう10年以上もこの地に住んでいるというのに、その店でお客さんの姿をたったの1回しか見たことが無い。若い女性の間ではスイーツなんて洒落た呼び方をされ、男性が手土産に持っていくのならちょうど良いアイテムのはずなのに...。おじさんと化したこの私とてケーキくらい食べたくなることはある。歩ける距離には他にも2件のケーキ屋があるのを承知の上、あえてその店でこれまでに3回、いくつかのケーキを購入した。

結果として3回の腹痛に悩まされたわけだが、普通なら1回目でやめるところ、ほとんどチャレンジ精神で食べてみたあの頃。

仕事帰り、スーパーの袋片手にその前を通るたび、我ながらどうでも良いことばかり思い出す。


(1097) しかも高速転送対応モデル    2006/06/18

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デジカメとフィルムカメラの私なりの使い分けは、プリントするか否か。つまりはPCディスプレイのみでの使用目的ならデジカメ、ちゃんとプリントして残したいものはしっかりとフィルムで撮影する。

これまではPCでの使用を考えると多くはWEB掲載用がほとんどだったから、コンパクトデジカメとは言えど 5メガピクセル もの性能のうち 2メガピクセル(1600×1200)しか使用せず、それで全ては事足りていた。

しかし最近のPC用液晶ディスプレイなどをリサーチすると、その性能は随分進化しており、特に近年は横長タイプが流行のようで、それ用の壁紙などを作成するにあたって、少なくとも 3メガピクセル(2048×1536)は必要になってきた。

勿論撮影する時点で出来る限り大きなファイルとして記録するに越したことは無いが、いかんせん1枚あたりのデータ容量が膨大になってくるので使用する記録メディアもそれなりに大きな容量が必要となる。これまで3年ほど 128MBのSDカード1枚で頑張ってきた私だが、いささか 3メガピクセルでの記録となるとフル容量使用しても70枚弱しか撮影できない計算。今回は奮発して512MBを追加購入。これにておよそ260枚までの記録が可能になった。

私のデジカメ最大サイズ5メガピクセルで撮影しても200枚は撮れるハズ。さあこれからは遠慮なくシャッターが切れます。


(1096) 変わらぬ毎日    2006/06/17

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1680×1050
1600×1200
1400×1050
1360×768
1280×1024
1280×768
1024×768

休日だから幾分本数の少ない電車を待てば梅雨空から遠慮がちな日差しが覗いていた。

線路内に人が立ち入ったとのアナウンスと引き換えにしばらく立往生となったところで、時間に追われる仕事に向かうわけではないから、何かを考えるにちょうど良い時間を与えられたようで気分は穏やかだ。

いつもとは様子の違う状況を察し駄々を捏ねる子供を、上手い口調で慰めるのはヤンママに近い母親だが、その風貌からは想像も付かない説得力ある言葉の全てに私は学ぶものが多かった。車両がゆっくりと動き出したのはその後間もなかったと思う。

私鉄からJR線への乗り換えは、いつもなら正面突き当たりを右へ下る階段を休日を意識して今日は左へ下るつもりだった。悲しいことに現実は無意識に右へ向いていた。

新宿のカメラ屋には昨日のフィルムをそのまま手渡した。

おかげさまで当WEBも何とか3周年。何の変哲も無い毎日が本当は大切な日々。これからもよろしくどうぞ。
例によって WallPaper 作成しました。ご自由にお使いください。


(1095) 片付け仕事では許されぬ    2006/06/16

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4ツ切サイズへのプリントを依頼してあったものが仕上がってきた。

”半光沢、4ツ切、完全ノートリ、余白均等” これがいつも私が依頼する最低限の注文で、ネガの状況によっては、更なるコントラストの強調や部分的な焼きこみ指定をお願いする。

これらの作業は手焼きプリントが前提のプロラボならではの対応。その分お値段は高くなるが、撮影時にファインダーを覗いて一瞬を切り取る緊張感が延長されたようで完成までの数日間は実に楽しいものである。

今回その依頼をする際に ”半光沢紙生産完了” の事実を知ったのは私にとって衝撃だったわけだが、無いものは仕方が無く、光沢紙でのプリントへと方向転換を余儀なくされた。半光沢よりも幾分黒が締まって見える光沢紙だから、プリント時のコントラストへの注意は強く促した。

仕上がった9枚のうち2枚はどう見ても ”焼きこみ過ぎ” の感あり。黒がつぶれてシャドーのディティルが無くなっている。プロラボとはいえ、絵心の無い人がプリントしているのか?と不安になるが、問答無用でやり直し!を依頼。


(1094) F1から学ぶ    2006/06/15

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なぜか ”Tokyo” で見かけたホンダチームのF1 2006モデル。この時期にこんな場所に居ていいのかいな?との疑問は未だ解けず...。

ところでそのF1のフロントブレーキ冷却用エアダクト、さすがにドライカーボンむき出しで空気抵抗を最小限に収めるべく計算されたファンネル?形状。レース車両も、ルマンやF1などトップクラスのブレーキディスクともなればその円盤さえもカーボンで出来ているのはご承知のとおり。カーボン=軽いというイメージだがブレーキディスクに限っては結構重く感じる。

F1で300km/h前後のトップスピードからフルブレーキングでコーナーに突っ込むとき、ホイール内のディスクが真っ赤になっているのを目にする。温度にして800度付近でのお話だが、それもこの小さなダクトひとつで次のコーナーまでにある程度冷却できるのだから大したものだ。

さて、SMART は?比較の対象として、あまりに例が悪いのを承知で言えば、ちょっと峠を攻めた程度で簡単にブレーキのフィーリングが変わる。温度上昇に対するリニアリティが著しく悪い。せめてそれを安定させるためにローターの冷却を考えたいところだが、フロントアンダースポイラーの開口部はなぜか ”蓋をされているに近い状態” でラジエター側に向けられている。センターの開口部はともかく両サイドの ”穴” はブレーキ冷却に使いたいところだがいかに? 


(1093) カメラと向き合う    2006/06/14

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一眼レフやちょっとした高級カメラなら大抵こういったレリーズに対応しているものだが、電子制御のカメラはケーブルではなく、延長されたスイッチを電子レリーズと呼んでオプション設定されていることが多い。カメラをブラさず撮影する目的は同じだが、レリーズボタンを機械的に親指で押し込む感覚はやはりケーブルタイプが好きである。もちろん電子レリーズにはタイマー機能などもあって便利は便利ですけど。

ここ数年の写真撮影を考えてみると、枚数こそ数千枚に及ぶものの、ケーブルレリーズを使用する機会がめっきり少なくなった。それは他ならぬデジカメでの撮影が増えたからで、私のコンパクトデジカメにはレリーズなど装着できる余地は無く、スローシャッター時はもっぱらセルフタイマーが活躍。昼夜を問わず、5枚に1枚くらいはセルフタイマーを使ってのノータッチ撮影。

デジカメで撮影した画像をPC画面上フルサイズで見てみると、セルフタイマーを使用していない画は結構手ブレしていることが多いからだ。地面に置いたり、ミニ三脚を使って撮る場合にも、写真の撮り方って少し変わったな・・と思う。

今になってこのケーブルレリーズを使う時、なんだか贅沢な感じさえする。


(1092) 狭き中だからこそ共感する    2006/06/13

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いつもより少しだけ早く終わった仕事帰り、新宿の紀伊国屋書店に立ち寄り、写真家内田ユキオさんの発売されたばかりのエッセイを購入した。前作、”ライカとモノクロの日々”  は私自身もう何度読み返したかわからないくらいだが、「写真って面白いね」 みたいな話で盛り上がる相手にはお勧めしてきた本である。

最新作である ”いつもカメラが” もたぶん面白いのだろうと勝手に期待している。写真誌というと大抵は、撮り方やメカに関する薀蓄が多かったり、まるっきりの写真集スタイルで文字はどこにも出てこなかったりするわけだが、内田さんの本は、趣味として写真を撮りながら送る毎日という、半ばライフスタイル紹介のような構成。

以前写真展にお邪魔した時お会いしたご本人の印象とは少しギャップを感じるやわらかい文章が私は好きである。

紀伊国屋を出たら駅の西口に周り、大型カメラ店のプロDPEコーナーで数枚の四ツ切プリントを依頼した。それまで本屋の写真誌コーナーにいた影響か、おのずとプリントの焼きこみ指定に細かい指示を飛ばす...。その際判明した ”半光沢紙” の生産完了。いつも指定するペーパーがもう作られていないらしい。今回は光沢紙を選ぶ結果となったが、イメージする仕上がりになるか非常に不安。いよいよフィルムカメラの行く末案ず。


(1091) 時代の流れでは語れない    2006/06/12

世間的には4年ぶりの盛り上がりを取り戻した感があるサッカーワールドカップだが、その影響で昨日のF1イギリスグランプリの本戦開始時間が繰り上がった!というのはそのファンからしてみればどうかと思うところ。しかし、今日の日本初戦が、お金の掛からない ”地上波” で放送されるのなら同じ国民として応援せねばならない。

ところでスポーツ中継をテレビで見ていると、最近流行の地上波デジタル対応 ”ハイビジョンテレビ” を羨ましく思う。走査線が多く原理的に高解像度映像が望めるのは当然として、それよりも今更ながら横長 ”16:9” というアスペクト比を考えると、スポーツを伝えるのに必要な情報量として非常に充実している気がする。

とはいえ、我が家は未だに丸いブラウン管の ”縦長テレビ” である。

テレビ画面のアスペクト比は、不思議なもので 16:9 に慣れてしまうとこれまでの 4:3 がずいぶん窮屈な画角に見えてくる。やはりそれは人間の目の視野角が横長だからなのだろうと自分なりに想像してみるわけだが、デジカメが当たり前となった写真の世界を考えると、フィルムカメラの 3:2 という画角に対し、デジカメの多くは 4:3 という縦長方向へ進化?している。テレビの進化とは全く逆方向へ進んでいるのが面白い。

さて、表現の世界だからいろいろな画角があってもおかしくは無いのだが、見ていて落ち着くのってどんなアスペクト比でしょうか?


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