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(1130) 道具としてみたカメラ    2006/07/21

「デジカメ買おうと思うんだけどどれがいい?」

この手の相談を受けることは結構多い。以前は ”ミニコンポ” や ”車” 購入についての相談もあった。しかし、正直こういった相談に対しての回答は難しい。例えば、「嫁さん貰おうと思うんだけど誰が良いと思う?」 と問われても、どう返答して良いか困るのと同じだ。家事は得意だが金遣いが荒い人とか、仕事ばかりで家に帰ってこないとか、性格は変わっているが容姿がすばらしいとか、その人自身にとって最優先すべき点や好みまでは私には分からないからだ。もっとも、保険金目当てなら誰でも良いのかもしれないが...。

だからこういった場合、その物の良い点悪い点を私なりにアドバイスしてあげることしか出来ない。だが、どうしてもカメラの場合は難しい。シャッター速度や絞りのお話など始めたところで興味の無い人にとっては聞くほどに分からなくなるだろうし、更にはISO感度だの露出補正だのCCDのサイズだのと言葉を並べれば、大抵の人は長い話に飽きてきて最後は結局お財布と相談になり、私の回答などあまり意味を成さないことに気づく。

こんな話題になる時いつも思うのは、これだけ技術が進歩した現代でさえ、誰が撮っても綺麗に写せる万能カメラは完成に至っていない。


(1129) 雨だから気づくこと    2006/07/20

電車の中で扉の脇に寄りかかる 体格の良い少しお腹の出た30前後の男。人との付き合いはあまり得意ではなさそうだが、かといって自分勝手ではない、人の良さそうな性格が一目で感じ取れるオーラ。使い古したリュックから徐に取り出したのはB6サイズのスケッチブック。まだ買ったばかりと見えて表紙はピカピカだが、1,2ページには鉛筆画のデッサンが書かれているようだ。まだ白紙の3ページ目をめくり、電車が走り出すと同時に車内の様子を書き始めた。斜め向かいに座る居眠りをしているおじさん達が被写体のようだ。絵の上手い下手は私には分からないが、書きとめようとする何かを感じ取れるだけ繊細な心の持ち主なんだと私は感心した。

電車の中で私の目の前に、ハンカチを握り締め、溢れんばかりの涙で大きな目をうるうるさせた女の子。多分25歳くらいだろう。男にフラれて・・・という遊ばれるようなタイプの子には見えないし、あくびをしたにしては涙はみるみる流れ始め、鼻など真っ赤になっているし、それでいてこちらの心配をよそに本人は案外冷静に車内の中吊り広告などを見上げている。何度も何度もこちらと目が合うので余計に気になって仕方が無く、何か声をかけてあげるべきかと悩み7駅も向かい合ったまま走った。

今考えてみるとあれは単なるエアコンアレルギーとかだったりするのでは?


(1128) 情報化社会に情報無し    2006/07/19

友人から1通のメールが入った。 「実家は大丈夫ですか?」

何度か送受信を繰り返すうち、どうやら実家の長野方面は大雨で天竜川が氾濫し水災害が出ているという事実を知った。父親は兄がプレゼントした携帯電話を持っているので、そのアドレスにまずはメールを入れ、返信を待つ間にインターネットにて災害状況を確認。実家から自転車で行ける距離で堤防が決壊しており、写真を見ると土手も道も無くなっている...。これはさすがに大変な事態だ!と、ようやくこの時点で事の次第を把握。実家が建つ地形は、その昔社会科で習った河岸段丘の中腹に位置するから、例え川が決壊したとしても直接の災害に巻き込まれる可能性は低い。ただ、携帯電話を持つ父親はタクシーの運転手だからして、山だろうが川だろうが指示された目的地に一直線!。さすがにその身は心配になる。

しばらくすると、メールを打つのが人一倍遅い父親から電話が掛かってきた。おそらくメールでは拉致があかんと思ったのだろう。

「いや〜、避難命令やら大雨やらで街には人がおらん。タクシーは開店休業だよ・・・。」

まあ、何はともあれ無事なら良い。


(1127) 梅雨明けにスタンバイ    2006/07/18

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家のすぐ近所に、1台のクラッシックMINI が停まっていた。

路駐の取締りなど縁の無い場所だから、堂々と右寄せでの玄関横付け。
眩しすぎず、暗すぎないブルーのボディが、小雨の夕方にはよく映えていた。

車というのは走って何ぼだと思う。

でも、珍しくも無いのに、停まっているだけで写真に収めたくなる車は、
あまり多くないように思う。

私にとってそれはいつでも小さな車が多い。


(1126) フランスパンとドライブと    2006/07/17

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少し前に、R246を小田原方面へ向かっていたら、”プジョー御一行様” が皆オープンにして、私と並走するように走っていた。おそらくオーナーズクラブのミーティングなのだと思うが、こういう一致団結した遊びは羨ましい限りである。

そこで目にした連なる10台弱の車両のうち数台は、オープンにしたそのセンターコンソール付近から、高々とフランスパンが顔を出しており、なんともユニークな一体感を醸し出していた。よくよく考えればフランス・プジョーとくれば、チーズとフランスパンというくらい多分 ”向こう” ではメジャーなのだろう。いやいやこういう気の利いた演出を私も考えてみたいものです。


(1125) 夏に似合う音    2006/07/16

昼間、車内でラジオを聴いていたら ”水琴窟” の話題が取り上げられていた。水琴窟とは日本庭園の造園技術の一つで、地中に埋めた甕(かめ)に水滴が落ちる音が琴に似た優しい響きを発する古典的音響装置。

実は私も本物の水琴窟は見たことが無いのだが、箱根にある天山という有名な温泉に行くと、休憩の出来る畳張りの待合室に いつもこの水琴窟の音が絶妙な音量で響いていて、おそらくCDか何かがリピート再生されているのだろうと想像されたが、この音が夏の夕方に実にマッチして心地よいのだ。

無くても良いと言えばそれまでだが、簡単に手に入るのなら効果音CDでも買ってみようかしらん...と前々から検討中。以前は同じような気持ちから、あの ”ヒグラシ” の鳴き声を効果音として購入。マルチトラックで編集をしてCD1枚1トラックの丸ごとヒグラシCDを作成した。

風呂上りにエアコンの設定温度を少し下げ、こういった自然界の音を聞いていると気持ちよく転寝が出来ます。


(1124) これは災害レベルの天気である    2006/07/15

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3連休の初日だというから、外で遊ばなくては勿体無いと思い、先日交換したリアブレーキの慣らしも兼ねて奥多摩に向かった。我が家から奥多摩までは40km弱の距離だから、ブレーキシュー交換後70km走行とプラスすれば100kmオーバーの慣らしが終了する計算。峠に差し掛かったらいよいよ本気でブレーキングの具合を確かめるつもりだった。

東京の梅雨もすっかり明けたのではないかと思うくらいここ2,3日の気温は高く、SMART のディスプレイに表示された外気温は38℃を記録し、ラジオのトラフィック情報を確かめるまでも無く、晴天を待ちわびた人々の群れが何処までも渋滞となって続いた。

通常の2倍近い時間を掛けてたどり着いた八王子の時点で、予定は急変。分厚い雨雲により見る見る暗くなった空から Uターンを決断したが時既に遅し。雷を引き連れ猛烈なスピードで辺りを覆いつくしたと思ったら、直径 2cm 程もある雹をダンプカーが小砂利でも撒くかのごとく凄まじい勢いで降らせた。ファミレスの地下駐車場などに非難したくても渋滞の列から抜け出せず ただその場で耐えるしかなかったが、フロントガラスやグラスルーフを遠慮なく直撃する様はそれがいつ割れてもおかしくない状況で、車内はまるで ”攻撃でも受けているような” 衝撃だった。

たまたまルート先にトンネルがあったのでなんとかガラスは割らずに非難できたが、トンネル内は路側帯に縦列駐車のごとくハザードを点けた非難車がびっしりと並んでいて、その代わり走行車線には車がいないという異様な光景になっていた。15分程はその場で待機していただろうか...目の前に見える出口からは鳴り止まない激しい雷の音だけが響き渡っていた。

しばらくして外に出ると、相変わらず雨は降っていたが雹ではなかった。ただ、あまりに集中的に降った降水量は半端ではなかったらしく、道路は10cm程も水没しており、道ではなく川になっていて、車が汚れるとかいう次元の話ではなくなっていた。この時点で気温はそれまでより10℃以上も下がっていた。

今日の天気は私が経験した悪天候として間違いなく歴史的な記憶になると思う。もしかしたら運悪く車が壊れた人もいたのではないだろうか?


(1123) 電池を使う    2007/07/14

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私が使用している GARMIN社 のポケナビ。もうかれこれ5年以上も使用してきたが、この時代にもナビとしてはその機能だけで十分実用になると思っている。

ただ最近は、あまり知らない街に行く機会が無くナビを必要とする場面が少ないため、乾電池式のそれにニッケル水素電池を入れて使っていると、いざ必要になった時、大抵はパワーダウンとなり役に立たない。

昔から、ニッケルカドミウムやニッケル水素電池は ”メモリー効果” があるからちゃんとゼロまで使い切ってから充電しないと充電容量が稼げないとされてきた。そして携帯電話などに使用されるようなリチウムイオンに関してはそのメモリー効果があまり無いので気にせず使えるとも。

しかし私の経験では、どんな電池にもメモリー効果は存在するし長期間使用していないバッテリーは著しく性能が低下する。そもそもメモリー効果とはバッテリー自身が持つ内部抵抗値が初期状態よりも大きくなる事を言い、負荷として接続した機器よりも内部抵抗が消費する電力が大きくなることで、結果として欲しい電力が取り出せなくなる現象のことだから、原理上どんな蓄電池にも起こりうる現象のはずなのである。事実、携帯電話のバッテリーだって1年もすればライフが短くなるはずである。

そこで、ポケナビに使用しているニッケル水素電池、たびたび充放電を繰り返さないと使えなくなってしまうので、最近ではハンディ扇風機にセットして使いきってから充電。ポケナビにセットしっぱなし状態より大分ロングランが可能になったが、今度はポケナビにセットし忘れていざ必要なときは出先のコンビニで乾電池を買うことになる...。

あ、バッテリーの過放電もよろしくないので注意が必要です。ニッカドの時代には1セルあたり 0.7Vまで  とされていましたが、ニッケル水素やリチウムイオンはどうなんでしょう?

そんなことよりも、海外では人気らしい GARMIN社 のコンパクトナビ、日本発売をまだかまだかと首を長くしている。


(1122) 東京の空    2006/07/13

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職場から見える東京タワー。

もうすぐこのタワーは日本一の座を新しいタワーに引き渡すのだという。
新型は今より200メートルも高いんだとか。

新型が完成したら、現行型は取り壊してしまうのかな?とちょっと心配してみたりする。
世代交代とは言え、そのまま残り続けて欲しい、東京のランドマーク。

 

そんな事を考えながら眺めた東京の空は、この後間もなく、夕立が降り始めた。


(1121) SMART イベント少なし    2006/07/12

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友人から数枚の写真がメール添付されて送られてきた。一昔前なら写真を遠く離れた人に見せるには封筒にでも入れて現物を送るしか方法が無かったのだから、インターネット環境の進化とデジカメの誕生は、写真界に革命を与えたと認めざるを得ない。

ところで送られてきたのは、先日、東京晴海で行われた SUBARUミーティングの様子。あのソルベルグが来日してWRカーを操った事は聞くまでも無く分かるが、やはり私は可愛らしい車のほうに興味を惹かれます。古い車を大事に乗っている姿は、高級車を改造するよりも愛情が伝わってきます。

数年前までは頻繁にこうしたイベントを見に行っていたのだが、最近はすっかりご無沙汰。たまにはゆっくり時間を作って行きたいものですが。


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