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(1260) 私の目線を変えるもの    2006/11/28

防湿庫なんて気の利いた ”入れ物” に保管はしていないが、バッグを覗けば何台かのカメラが放り込んである。しかもそのうちの2台にはいつ装填したか思い出せないようなモノクロフィルムがセットされっぱなしだ。現像に出すのならフィルム本数によって代金が決まるから、1ロールに付き何枚撮影されているかなど関係が無く、それで言えばなるべくたくさん撮ってから出さないと勿体無い気がして、なかなかカメラ屋に持って行けないだけの話だ。

でも考えてみれば、いつセットしたか思い出せないほどカメラを使用していないなんてことは数年前なら考えられない状況。それだけにデジカメの存在は大きく、また、真剣に写真と向き合う機会も減っているということかもしれない。

私はよくエッセイに近い写真集を購入するのだが、とある若者が世界を旅した時に撮った(感じた)場面にこんな一言が添えられていた。

”目の前にはモノがあふれているのに、人間ってどうしてモノを作ることだけに必死になるのだろう。”

カメラというのは不思議なもので、持って歩くだけで見える景色が違ってくる。私ももう一度街を歩いてみようと思った。


(1259) メモを取る。それに似た行為    2006/11/27

電車の切符はジーンズの右前ポケット、財布は右後ろポケット、携帯電話は左後ろ、左前のポケットは普段はフリーにしておいて、何か入れる時は例外な条件である!と言う具合にいつも私の身の回りは法則に基づいて機能的に使われている。

新幹線のチケットを受け取ったら手持ちバッグにも入れる場所が決まっていて、単細胞な私はその入れ所を変えてしまうとパニックになる。

そういう意味では、財布の中身というのも非常に重要で、大抵の人は小銭や紙幣以外に多くのカード類を持ち歩いていると思うが、それらのカードでさえ入れる順番は決まっていて、下手にそれを間違えると大変な騒ぎになる。なぜなら最近は飛行機に乗るためのマイレージカードもその一部に含まれるから、ビデオレンタルの会員カードが見当たらないのなら笑い話で済まされても、飛行機に搭乗できないのは死活問題だからだ。

昨夜思い出したかのように気が付いたから良かったものの、それが無ければ今日の愛媛への移動はどうなっていたことか。私の家に遊びに来たことがある人には 「綺麗な部屋だね」 と言ってもらえるが、実はそれって機能性を重視した上での苦肉の策なのです。


(1258) 子供の頃の思い出を今     2006/11/26

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私が生まれて始めて写真を撮ったのは小学生の頃だったかな?家族で上高地を訪れた時、自分の足元に近寄ってきたハトでした。そのとき使ったカメラが通称 ”ポケットカメラ” と呼ばれていた110(ワンテン)フィルムを使用する薄型のもの。父親が何処からか貰ってきたものを借りての撮影。

当時のことを思い出して その ”ハトの写真” が見たくなったのだが、おそらく実家の分厚いアルバムに収まっているかプリントの山に埋もれていると思え、せめてその時使用した ”ポケットカメラ” はどんなだったかと思いWEB検索をかけたところ、当時の思い出にはたどり着かなかったものの最近の110カメラに目が移り...。

キーホルダーサイズのトイカメラとして有名な ”ハリネズミカメラ”(写真左2枚)は前々から欲しいと思っていたのだが、今回気になったのが ”デメキンカメラ”(写真右2枚)。140°程度の魚眼レンズ仕様で ハリネズミ と同じくキーホルダーサイズ。110サイズの小さなフィルムだから、最近のデジタル言葉でいう ”解像度” は酷いものだが、コーティング無しのプラスチックレンズとの組み合わせで、”ただぼんやり映る” 感じがたまらなく良い。(サンプル写真から)

例えるなら、最近のHDVに代表される家庭用デジタルハンディカムと、昔の8mmフィルムカメラのようなもので、暖かさという意味ではフィルムも良いものなのだ。

こういうものってちょっとしたプレゼントには面白いと思うのだが、誰かに送るというよりも、誰かに送ってもらいたいもの。いえ、いいですよ皆さん気を使わなくても...。


(1257) 寒空の下の風景    2006/11/25

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どうやら明日の日曜日から雨になるらしいので、今日のうちに自転車に乗っておかないとまた一週間乗れなくなってしまうと思い、車で出かけるところ無理して自転車にて移動した。

だが、残念なことに移動手段を問わず、各種資料不足により  ”本日の予定” はこなせなかった。それでも近所の公園に立ち寄れて、秋を満喫できたのだから良しとする。

この前夏が終わったところだと思っていたのに、自転車に乗るなら結構な防寒をしないと寒いくらいに気温は低い。歳を重ねるたびに1年が早く過ぎると聞くが、近年は私でもそんなことを感じるようになった。

 

私が住んでいる街の駅前には、東京には珍しい ”スケート場” があるのだが、今月はその建物周辺にカーリングのポスターが数えきれないくらいに貼ってある。トリノオリンピックで有名になった、あの青森県代表女子チームが参戦する試合が行われているらしい。

最近テレビを賑わせているフィギュアスケートの大会も度々行われており、安藤美姫選手や荒川静香選手が来た時はテレビ局の中継車や観光バスが次々とやってきてすごい騒ぎだった。

ただ、肝心の私は、小学生以来スケート靴を履いたことが無い...。


(1256) 私が見上げた空    2006/11/24

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仕事帰りには、ビルの谷間の、ちょっとした公園のようなこの通りを毎日歩く。

気づけば既にイチョウの葉っぱもだいぶ落ちてしまっていて、
公園の中での存在としてはそれよりどうしてもクリスマスツリーに注目が集まる。

 

東京という街は、ただでさえ夜が明るいのに、
この時期になると、眩いばかりのイルミネーションで街全体がクリスマスツリーのようだ。

それでも今年からは東京ミレナリオが開催されないので、少しだけ地味になるのかもしれない。

 

仕事場に置き忘れていた大き目の傘を、よく晴れた冷え込む夜に持って帰るのは気が引けたが、
そのおかげで見上げ気づいた藍色の空に、今年もいよいよその高さを夜でも感じられるようになった。


ビル群の光は対照的に明るくて、
尚いっそうにその寒さが身にしみた。


(1255) 休日だから体を休める    2006/11/23

病は気から...とはよく言ったもので、病気に立ち向かう ”精神力” と ”認めない頑固さ” があれば、現代医学では説明できないような回復力が何処からか生まれてきて、病院や薬に頼らずとも案外簡単に直ってしまうことがある。ここ1,2週間前から ”その兆候” が感じられ始めた ”風邪” に対する私自身の強気な ”今の” 気持ちである。

小学生や中学生なら、風邪を引けば学校が休める良い理由になるのだが、社会人になるとそんなことも言っていられず、たとえ39度の熱があっても平然と仕事をこなさねばならない事もあって、その昔、職場から深夜、救急病院に担ぎ込まれた覚えもある。

体調不良で仕事を休み、滞りなく会社が動いていくのなら、正直その人が会社にいる価値というのはそれ程大きいとは思えない。こういうことは人に押し付けてはいけないが、自分にはそう言い聞かせて頑張っている。

体を壊したら何も出来ないよ、とか、そこまで仕事をしてもしょうがないでしょ、とか、いろいろ意見はあると思うが、自分が納得できるまでとことんやるのが私の性分だし、苦労してたどり着いた喜びは物づくりをする者にとってかけがえの無いものだから、それを感じられる私は幸せなのだ。と、1日中寝込めばこれくらいのことを考える余裕ができる。


(1254) 覚えられないパスワード    2006/11/22

携帯電話嫌いな私が、常に2つも持ち歩いているとは、他の誰でもない私自身が一番信じられない。

1つは仕事用として会社から提供されているものだから持ち歩かないわけにいかないのだが、その ”会社携帯” が機種変更により新しくなった。携帯電話というと、今やカメラが付いていたり音楽が聞けるのは当たり前で、更にどんどん多機能化している。私に言わせれば電話が出来ればそれで良くて、万一、電波状況が悪くて繋がらなかったら ”はい残念!” ってなもので良いと思っている。

携帯電話に限らないが多機能化が進んでとにかく感じるのは、各種パスワードの多さ。数字4桁というのは一番オーソドックスとしても、最近は英数字の組み合わせで6文字以上とか、同じ文字の繰り返しはダメとか、とにかく制限が多いので使う人は覚えきれない。

パスワードが多くて覚えられないということは、今やそれだけプライベート情報が世間に管理されているということ。コンピューターのセキュリティ管理は管理する人もされる人も少し窮屈な感じがする。


(1253) 新しいから良いとは限らない    2006/11/21

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私が愛用しているiPodは通称第3世代。そう、iPodが世に広まるきっかけとなったモデルだ。

今や ”iPod” という名前は嘗ての ”Walkman” を追い越す勢いで世界的に浸透し、各家電メーカーや車メーカーまでもがこの ”iPod” との互換を視野に入れた物作りをしている。確かに機能性、操作性、デザインに及ぶトータル的な完成度は発売当初から完成形に近かった。

しかし、ここ1年程、その進化は足踏み状態に思える。「他メーカーが真似をする頃には我々は次の事を考えている」 と強気だったアップルコンピューターは、近い将来、音楽配信と同様に映像に関してもネットワーク転送による配信サービスを考えていると謳っていたが、iPodとの連携をサポートする最新版 iTunes にはどうやら不具合が多い。

私も昨晩、最新版Ver.7からVer.6へとバージョンダウン作業を行った。何しろ、Ver.7でCDから取り込んだ音楽は曲の途中で再生が止まってしまう事が多く、繊細な音までを聞き取れるヘッドホン環境で斬新なまでに音楽のテンポが崩されるのがたまらなく嫌だったからだ。結局、Ver.7で取り込んだ曲は全てバージョンダウン後に取り込みなおしになった。

一般的にはアプリケーションのバージョンが上がることで機能改善や新機能の追加が見込めるソフトウェアの世界だが、これまで飛躍的に進化してきたiPod/iTunesだけに、実はその進化の早さが自らを苦しい状況に追い込んでいるのかもしれない。


(1252) 有名な店が似合わない男    2006/11/20

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写真は新宿駅周辺で見かけた屋台だが、我が家の最寄り駅にも夕方になると1件の屋台が現れる。

いかつい顔のオヤジがゆっくりと荷車を引いてきて、30分程かけて店開きの準備をする。何も無かった駅前の路上がサラリーマンの憩いの場に変わる瞬間だ。

私は残念なことに、これまで屋台で何かを食べたりしたことが無い。多分、酒飲みではないからだと思うが、本当はおでんでも食べながら日本酒片手に ”今の日本について” など、もっともらしい事を並べて テレビドラマのワンシーンのようなことをやってみたい願望がある。

おしゃれなカウンターバーでバーボンを飲むよりも、私にはこちらのほうが多分お似合いだろう。しかし酒を飲まない男はどんなシーンにもかっこ悪く思えてしまうのは、単なる私のコンプレックスだろうか...。


(1251) またも休日は雨    2006/11/19

待ち望んだ週末は、その期待が大きい程あっという間に過ぎてしまい、おまけに今日は雨だからやりたい事も思うように出来ず、不完全燃焼に近い形で終わってしまった。近々友人宅にもお邪魔しようと思っていながら、なかなか体に空が出来ないのが実情だ。

先日購入したPCパーツの一つ、HDDケースに不具合が見つかり、予定外だが秋葉原へ商品交換へ向かい、挙句の果てに現在在庫切れにて店頭での新品交換とならず後日自宅直送の段取り。往復2時間の移動時間が少し勿体無い気がするが、報われない時間ではないから良しとする。

しばらく行けていなかった床屋で頭もさっぱりしたし、せっかくなら身の回りも綺麗にしようと、深夜でも洗濯機を回して苦情の来ないマンションだから思いついたように大洗濯。クリーニングから戻ってきたシャツの入った袋に SMART のキーを発見。てっきり何処かで落としたと思っていた ”高価なキー” との再開にささやかな喜び。

悪天候を利用して部屋の中の整理整頓、思わぬご褒美もあるものです。


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