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(320) 海の向こうに何を見る?    2004/05/02

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高校生時代に見た瀬戸大橋は実際の半分の距離でしかなかった事が明らかになった。

ゴールデンウィークのイベントとして家族ぐるみで長野を出発したのは昨夜23時。朝の8時には到着となったわけだが、それにしてもあまりに時間がかかっているのは SMART ではない実家の小型キャンピングカーだったから?
当時、修学旅行で訪れた際は、本州から四国までの横断ではなく中間地点のパーキングエリアをUターンするルートであり、必然的にその先までは行った事が無かったわけである。改めて眺めたその全景は大勢の人の知恵と力の結晶を感じるのは当然として、実走行を試みれば想像を超えたスケールの大きさに、その有難みさえもスケールがピンとこなくなるというもの。

さーて、初めての四国はどんな場所だろう。


(319) 意味のある運転    2004/05/01

ゴールデンウィークに伴い、人並みに行動しようと考えればやはり渋滞は避けては通れないものである。実家へと帰省するのに通常の2倍もの時間を費やした工程には、常は下道バンザイの私でも、今日ばかりは高速道路に下道に行ったり来たり。勿論開けた高速とくればそれまでのイライラを解消するべくアクセルは床へと踏みつけられるもの。思えばこれまでに SMART で最高速を記録したのは○10km/h程度。その気になればどれ位まで挑戦できるものかと、自らのテンションの勢い任せでその加速を維持してみる。○40km/hを過ぎた辺りからメーターの上がり方は緩やか感じられ、○50km/hでリミッターが働いてしまう。うーむ BRABUS は○50km/hがリミットというウワサは本当だった。しかし、リミットのかかり方は俗に言う燃料カットでは無いようで電子スロットルを制御しているかのような自然な調整。全開時に燃料カットする行為はエンジンにとって最大の負担である事を考えれば当然の制御方法か。

実家近くの下道に下りれば都心のそれとペースの違いは明らかで、そう感じるたび人間らしい生活を考えさせられるものであり、実家への帰省はその行為こそが意味を持つものだと最近思うのである。

長時間の運転後、飼い犬に吠えられたのはいつもの事だ。



(318) Anniversary    2004/04/30

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二人の笑顔は、十分過ぎるほど我々に幸せを分け与えてくれていた。

学生時代、良きライバルとして親しくしてもらった彼が随分と大きく見えた1日。彼女との3年という月日は2人にはほんの一瞬のように過ぎたのかもしれない。そしてたどり着いた誓いの言葉に彼らの決意は固いのだろう。もはや次元の違いすら感じられるチャペルの空間で、一人身の私はひたすら感動を覚えるだけだった。

/// これからもただ前を向いて歩いてゆけばいい。そしていつの日か、二人で築き上げた道をたどり振り返った時、「あなたに逢えて本当に良かった」 そんな風にお互いが思えたなら、初めて今日のこの日に意味が生まれるのだろう。You still going . 険しくも長い道のりを歩み始めた君達に最高の幸あれ。 ///


(317) めんどうな客    2004/04/29

明日は友人の結婚式とあって、念のため着ていくスーツの確認。げっ、シワだらけ!ということで今時のクリーニングは即日仕上げだろうという勝手な解釈が、今日一日の私の行動を支配することとなった。
いつものクリーニング店まで足を運べばカッチリ閉ざされたシャッターに絶望を覚え、家に戻っても男の一人暮らしにアイロンなどあろうはずもなく、思い浮かぶ近場のクリーニング店を訪れた頃には西日も大分低くなっていた。ムリなお願いを受け入れてくれた有り難き店の外観は商品の仕上がりを少々心配させるものがあったが、おじいちゃんとおばあちゃんとで切り盛りする暖かみある対応は、私の名前や連絡先すら確認することなく人と人とのふれあいを第一に考えるそのポリシーに、私はただ頭を下げる事しか出来なかった。
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さて、なんとか無事に仕上がったスーツ片手に駐車場から愛車を後に振り返れば、なにやら右側後輪の空気圧が少なめ。確か3、4日前に空気圧調整をしたはずだが...。念のため近所のカー用品店で圧測定を試みれば、2.5kg入れているはずの現実は1.6Kg。ん?これはもしや...俗に言うパンク? 念入りにタイヤの外周をチェックすれば、昔のスパイクタイヤを思わせる食い込んだプラスネジが一つ。”知らぬが仏” とはよく言ったもので、平気で乗れていた車もネジが刺さっている事実を知れば、スペアタイヤを持たない SMART で有るが故に不安は募る。

必然的にたどり着いたスーパーオートバックスで話を聞けば、ゴールデンウィーク中なので、修理の仕上がりは連休明けになるとか。何でも、205/45/16 という扁平率が修理に手間を取らせるという。俄かに慌しくなってきた私の心境も伝わらず、明日の結婚式への足として必要なこの SMART を何とか復活させるべく次なる店舗に向う。ガソリンスタンドでも無理です!と念を押された以上、心当たりは一つしかない。全国にチェーン店を持つ ”タイヤ館”。

説明をするなりあっさりと返ってきた 「大丈夫です」 の言葉に、本日2度目の感謝感激。作業の一部始終に付きまとう めんどうな客 と思われたことは確実だが、何かあったら次も行きますよ!信頼してますから。


(316) 有り難き太陽    2004/04/28

魘された夜もどうやら朝を迎えたようで近所への落雷の音で目を覚ます。それでも体調の悪い時はいくらでも眠れるものだ。

熱に、頭痛に、体のだるさが伴い、布団から出たくないのは山々だが、冷蔵庫を開けても食べられそうなものが入っていない。元気なうちに買出しをしておくべきだったと後悔を残しつつ、一人身の辛さを噛み締めながらノイローゼを思わせる顔色のまま近所のスーパーに向う。今朝の嵐を疑うほど、まるで秋のように高く澄んだ空の強い日差しが明るさに慣れない起きたての目には刺激となったが、春の匂いを運ぶ乾いた風のせいだろうか、意外にも直射日光が弱った体には心地よい。布団で丸くなり眠るよりずっと早く元気になれそうな気さえする。

今思えば、あの落雷は本当に今朝の出来事だったのか?



(315) ゆっくり休むとする    2004/04/27

どうも昨夜から体が重い。風邪をひいたようだ。

もう直ぐゴールデンウィークだというのに何たるありさま...。まだひき初めだから熱はさほどではないものの確実に悪化方向へ向っている事は明らかで、このペースだと2,3日後がピークとなりそうだ。いつもながら、こうして失って分かる健康の有り難さは、他の何にも変えられない大切なものだと実感する。

咽元過ぎれば・・・との言葉通り、人は常日頃忘れている大切なものが沢山あるのだろうな。



(314) 今日はスマK    2004/04/26

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私の SMART は、またもエアバッグ警告ランプの点灯により、本日からディーラーへ預けるはめに...もはや怒る気にもなれないのだが、その間貸してもらえる代車が楽しみでもある。

今回は急な成り行きで代車専用車が用意出来ないとの事で、ショールーム店頭に駐車してあった試乗車の SMART-K。両サイドにペイントされた大げさな ”TEST DRIVE” の文字は頂けないが、私の BRABUSモデル との性能比較にはうってつけと判断し、その足で近所を一回り。Kだからといって馬鹿に出来ない加速感は他のモデルには無いオーバーブースト機能あってのもの。全域で少々トルク感に欠けるのは2002年モデルということで現行クーペより100cc小さな600ccエンジンのせいか?

贅沢?と思われる装備は一切省かれてはいるものの、SMART という車を味わうにはその全ての要素は含まれており、これで130万円後半と聞けばコストパフォーマンスは非常に高いと判断できる。日本のK規格に対応させるべく設定された 135/70/15 というフロントタイヤの細さは、さすがにちょっとした高速ドライブで不安を覚えるが、その反面乗り心地はすこぶる良い。それでも一般の車と比べれば決して誉められたものではないのだが。
パワー、トルクが少ない事、そしてハイギヤード設定のミッションが有利に働いていると思われる変速ショックの少なさは、明らかに私のBRABUS よりも扱いやすい。そしてなにより屋根がガラスでない事が、この時期にはかなり有り難いね。

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それにしても私が代車を借りるたび、そのグレードが落ちているように思えるのは気のせいか?最初はベンツCクラス、次はベンツAクラス、そして今回の SMART-K。次回はバイク?


(313) ライトON!    2004/04/25

ちょっとひとっ走りのつもりで出かければ、暗くなるまで帰って来ない子供のような私だが、その長くも短い時間の中でライトを点灯させる瞬間。

夕暮れと同時にスモールライトを点灯、それからヘッドライトを点灯するまでの限りある僅かな時間がなんともノスタルジックで至福の時。車内で見るメーターの光り具合を楽しむもよし、暗くなり始めた辺りに控えめに浮かび上がるスモールの光を楽しむもよし。そこでハザードランプでも点滅させようものならワンランク上のグレードを思わせる高級感さえ味わえる。

さて、そのスモールライトとヘッドライトを点灯させるタイミングだが、私の場合、昔、父親に教わった ”対向車に3台見かけたらON!” を守り通している。そこに何の根拠も無いのは承知の上、通過する車にスモールを点灯させた車が3台いたら、自分もスモールON!。3台ヘッドライトを点灯させていたらヘッドライトON!。

だから何?と言われればそれまでだが、ライトを点ける行為は、どこか周りを意識させるのだ。


(312) 錯覚    2004/04/24

昨日体感した右足にリニアに反応する猛烈な加速の中で私は遠い昔の記憶を思い出していた。

まだ ”やんちゃ” をしていた中学生の頃、当時の担任がよく口にしていた言葉に 「スーパースターになってはいけない」 というのがあった。14や15で反抗期を絵に描いたようなクラス環境では誰一人まとも に話を聞く生徒はいなかったが、今になって思えば、”スーパースター” との表現はもっともだったのかもしれないと感じる。

近頃ではお祭り騒ぎのイベントで一人や二人は池や川に飛び込む者がいて何かとお騒がせなものだが、きっとそれも一時の”スーパースター気分”を味わっているのだろう。人は誰しも弱い生き物である事を自覚し、毎日を暮らしていくために必要な強さを追い求める。物やお金で解決する事が当たり前の現代に我々は人として強く生きることを見失い、手っ取り早く手にした目先の形を自らの強さと勘違いする。

20世紀の大発明と言われる ”車”。アクセルをちょい!と踏むだけで過激に前進する感覚は明らかに ”自分は早い” との錯覚を覚える。確かに車はスーパースターの名に相応しい性能を持ち合わせているかもしれない。しかしそれを扱う我々がスーパースターになったわけではない事実を認識する必要がある。

試乗後、偶然にも目に飛び込んできた大破したインプレッサが、それまでの私の無謀な運転を振り返らせたのだった。


(311) 恐るべし SUBARU    2004/04/23

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近所の SUBARUディーラーもそろそろ顔馴染みか?体験試乗にはFORESTER STi バージョンを要求。目の前に現れたのはピカピカだがサイドに少々キズの付いたWRブルー・マイカのボディ。試乗と言うとどうしても他人の車との思い入れが多少の緊張を誘うものだが、あらかじめキズ物ボディという説明を受ければ、私の中のスポーツマインドは無条件にリミッター解除。

シフトと、クラッチの感覚を掴んだ後のフル加速で、助手席に同乗する営業マンも覚悟を決めたのだろう。言葉少なげにドアハンドルをしっかり握り閉めているのが見て取れる。SMART のセミオートマに慣れ、衰えていると思われた私自身のマニュアルシフトワークも不思議と体が覚えていたようで、ヒールアンドトゥにてオーバースピードのまま交差点に飛び込めば、驚くほどのスタビリティを見せる。現行インプレッサを凌ぐとも言われるエンジンパワーはレブリミットまでトルク感の落ち込みは感じられず、4WDに見られるプッシュアンダーも街乗りレベルなら皆無に近い。18インチものホイールサイズはバネ下重量増による足の暴れを想像したが、予想外のマッチング。それどころかこの足回りの完成度こそ、今回の STi バージョンにおいて特筆すべき点だと感じた。

これは紛れも無くSUVスポーツである。それも俄仕込みのスポーツカーでは歯が立たないほどの...


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