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(330) やはり最高の乗り物    2004/05/12

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約1年ぶりに訪れた某チューニングショップ。一口にチューニングショップと呼ぶにはあまりに勿体無い、全日本レベルのレースや世界のルマンをも経験しているN氏は以前と変わらない優しい笑顔で休業日にも関わらず私の長話に付き合ってくれた。私が去年まで所有していたスーパーチャージドロードスターの制作は全てこのショップにてセットアップされたもの。当時十分満足のいく仕上がりを見せていたそれはもはや過去のベストであった事を今日思い知らされた。

氏が所有する数台のロードスターは全て仕様の異なるデモカーとして姿を揃えていたが、十二分に看板として通用するあきれるほどにワイルドなボディは 「適当に乗って下さい」 と言われても、走り出すには心身共に相当の覚悟を必要とした。が、速度が上がるにつれ眠っていた私のロードスター魂はよみがえり、気づけば恐ろしいまでのスピード。私が所有したロードスターより200cc大きなエンジンに可変バルブタイミング機構が相まって、スーパーチャージャーによるトルク感は明らかに鋭い。GTスペックのフルエアロのせいか、はたまた私の走りのせいか、道行く人が幾度と無くこちらを振り返る。SMARTで集める注目など比では無い。

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地に足をつけての感想、「これはお買い物に行けるレーシングカーです」。 そして返ってきた一言。「じゃあ次行きましょうか!」。 準備されたのは同じくワイド化されたRSクーペ。いつの間にかロードスターの大試乗会へと流れは変わり、休憩する間も無くそのまま次なるテストドライブとなった。

クーペにはまだスーパーチャージャーは付けられていない。足回りと排気系のみの変更で、さあその乗り味は?

形はオープンボディとそれほど変わらないものの、剛性感ときたらはっきり言って別格。そのせいかノーズの入りがレーシングカートのようにスパスパ決まる。これは気持ちいいね。そして何より後ろから見たワイドクーペ、たまらなくカッコよいではありませんか。GTマシンからフィードバックされているこれらのエアロ、機能美とはこういうことを言うのですな。

2台の気ままな試乗を終え、普段カローラを追い越し追い越されの SMART に、求める方向性を間違えていた事実が自然と明確になった。


(329) 実用性を考える    2004/05/11

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数日の雨空の後やってきた晴天はそれまで以上の暑さを連れてきた。

いつもどおり SMART に乗り込めば季節先取りの真夏を思わせる室温。やはり全面グラスルーフによる開放感はたまらなく気持ちよいものだが、それ以上に体感する温室効果は想像以上のもので、標準で装備されるサンシェードを駆使しても凌げる暑さはたかが知れている。第一このサンシェード、どう考えてみても寸法がおかしい!前後にスライドするのはいいが、グラスルーフ全体の約1/3程度しかカバー出来ない。自分に日差しが当たらぬよう位置調整をするにせよ、車というのは右に左に向きを変える。当然の事ながらカバーしきれない範囲からこぼれる光は直射日光として我が身に降り注ぐ。

さてどうしたものか。見た目重視の私としてはインテリアの仕上がりを崩すようなモディファイはしたくないし、断熱フィルムなどを貼るにしても前後がメッシュ加工されたガラスだけに満足な仕上がりは期待できそうにない。今年一年じっくりと考えるとするか?否応無く結論は出そうだ。


(328) 私は古い人間なのか    2004/05/10

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1速にギアを入れる。アクセルを開け、エンジン回転を意識しながらクラッチを繋ぐ。マニュアルトランスミッション車を持つドライバーならごく当たり前な行為であり、それが快感でもある。しかしどうだろう、日本の乗用車に占めるオートマ車の割合が昨年の値で95%に近いのが現状。その楽しさは20人に1人位しか味わっていない事になる。
そもそも車(自動車)を自動で走る車とだけ考えるならば、可能な限りとことん自動化することが正当な進化という結論に達するのかもしれないが、操る事に喜びを感じる者にとっては少々残念な進化とも言えるだろう。

SMARTは再三述べている通り、基本的にはマニュアルトランスミッションを装備している。それを電気的動作とすることでクラッチペダルレスの2ペダルオートマ/マニュアルが成立していると言うわけだ。オートマ嫌いの私が世間的に怪訝されがちなこのミッションを良し!とした背景には一般的なオートマにみられるクリープ現象が無いところにある。アクセルを踏んで走り出し、ブレーキを踏んで止まる。当たり前の概念に当てはまらない非論理的なクリープ現象が私は大嫌いなのである。

たまに乗る友人や兄の車で味わう純マニュアルミッションの感覚は最高に心地よいね。


(327) こどもの日が過ぎれば    2004/05/09

ひょんな事から知人宅である お花屋さん へ行く機会があった。聞けばなにやら皆が総出で配達を行っていると言う。5月の第二日曜日にあたる今日 ”母の日” はきっと年間で一番忙しい1日なのだろう。店頭に現れるお客さんもひっきりなしに続く。
少々お邪魔した私はその場で聞いた 「花キューピット」 の言葉を帰りの車内で思い出していた。さて、花キューピットとは???思えば数日前の友人とのメールにも同じ言葉があったような?二つの会話の内容につじつまが合うよう適切な意味を当てはめると、花キューピットとは花の配送の事か...

”いつまでもあると思うな親と金”。  普段、自ら お花屋さん に行くチャンスも少ないことを考えれば、こんな機会に実家の母に向けて ”花キューピット” お願いすればよかったか。



(326) 落ち着く時間なのだが    2004/05/08

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マンションを管理している不動産屋から一本の電話があった。

近頃、私が住む階でギターの音がうるさいとの苦情が出ているとか...。その言葉に一瞬ドキッとしたものの、ここ1,2ヶ月は私自身ギターは殆ど弾いていないからして、おそらく別に発生源があるようだ。思い起こせば数ヶ月前、隣の部屋からエレキギターのギュィィィィィィィ〜〜〜ンって音が凄まじい勢いで終電の無くなった深夜に響いていたっけな。

何事も程々が大切と言う事ですな。これからはそっと深夜に爪弾くギターの回数も減らさないといけないのかなぁ。


(325) うれしい贈り物    2004/05/07

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先日行われた友人の結婚式で頂いた引き出物の袋の中に、ひっそりと添えられた一鉢の植物があった。

ここ数日自宅を留守にしていた関係上たっぷりの水は与えていったものの、都会のマンションの一室とくれば直射日光は期待できない。初夏の陽気を利用して十分なお日様を浴びさせるべく日中はベランダを利用するのだが、北向きに位置する私の部屋に降り注ぐ日差しは予想通りの乏しさで、植物にはちと可愛そうな環境。成長記録用に現段階の写真撮影を考えても日陰での植物撮影は生命の張りが感じられない。どうせならと鉢植え片手に歩いた先は愛車 SMART が待つ駐車場。抜群の青空を味方に付け、人間には少し厳しいくらい濃い目の日光が無制限に降り注ぎ植物にはこれ以上無い贅沢。SMART のルーフに載せた鉢植えをあっちからこっちから撮影する私を世間はどう捕らえただろうか?

さて、この植物いったい何という名前なのかを調べようと近所の花屋の店頭リサーチに向おうとしたのだが、よくよく見れば鉢植えにはちょっとしたプレートが添えられており、”ゴールデンチャイルド” と書かれている。ふむふむきっとこれが名前に違いない。それで気になるお手入れは水と日光を与えていれば元気に育つのだろうか...?まずは素人の私にも思い浮かぶ ”水受けのお皿?” を買い求め自己満足度120%。これまで植物など育ててこなかった私にとって想像されるその成長は今後の新たな楽しみとなった。

ベランダに鉢植えを出すことから一日が始まる生活は、映画 ”レオン” さながらだね。


(324) 田舎での出会い    2004/05/06

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冴えないスーパーで買い物を済ませ駐車した SMART に戻れば、ジロジロと眺めながら声を掛けてくるお年寄りが一人。SMART の持つキャラクターはこういった場面を多く演出するものだが、農協の帽子をかぶったおじいちゃん!というのはさすがに始めての経験だ。

「これはお金持ちの乗る車だね〜。こんなに小さいのに普通車ナンバーだもんねぇ。あ〜よく見たら二人乗りなんだ〜、大学生にはよく似合うね〜、勉強も出来るわけだ。」

納得出来るようで出来ない一方的な会話には愛想笑い位しか返せなかったが、屈託のないおじいちゃんの笑顔は不思議と私を暖かい気持ちにさせてくれた。しかし、30近い私を大学生と呼ぶのは少々無理がないかい?勉強の出来も良い方では無かったが...


(323) 現実は今    2004/05/05

近年は私も歳のせいだろうか?見慣れた景色から突如として姿を消す建物や店を見るとやけに寂しい気持ちになる。例えば通い慣れた場所でいつも気になった看板や、よく行った定食屋。あたり前のように焼きついた記憶の中の情景と変わり果てた現実の有様に、なんだか自分だけが取り残されてしまったような気持ちになる。

たまに帰った実家の街並みはまさにその情景と現実との狭間と思える場面は多く、フロントガラス越しに見る景色に目印の建物が無くなっていたりすれば、寂しさと同時に確実なる時間の流れを意識するというものだ。

しかし、その景色には思いがけない発見もある。古めいた建物が私の記憶を活性化させる。小雨に揺れる鯉のぼりを眺めながら遠い昔を思い出していた。



(322) 道は続く    2004/05/04

決して良い天気とは言えなかった四国の旅からようやく自宅へと帰ってきた。渋滞の長い列にも驚かなくなったのは誰よりハンドルを握っていた兄だろう。帰宅早々、本日の日記を書き記す私に愛想尽きたように寝静まる他4人の家族を見れば、旅の疲れと、何があるわけでもない家ながら心落ち着くいつも通りの環境の有り難さを感じるというものだ。

小さな事故もなく無事に帰宅できた事に感謝すると同時に、海の向こうから確実に繋がっていた我が家への道を今一度振り返るのであった。



(321) 小さいのに頑張り屋さん    2004/05/03

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実家の父親が所有するキャンピングカーは年に数回本格的に稼動する。キャンピングカーと大げさに言っても、その道ではわりと小ぶりな部類と思われ、ハイエースロングを一回り大きくした程度のもの。一般的に想像するトレーラータイプなどの巨大キャンピングカーに憧れはあるものの、狭い日本での実用性を考えると、このサイズが限度と言う事を思い知る。

さて、いったいこれで何人が寝泊り出来るかと言えば、大の大人が5人程度。その仕掛けは寝室部が横方向にスライドし、車内が走行時のおよそ1.5倍に広がるところにある。誰もが目を疑うそのアニメチックな動作は、キャンプ場などでは注目の的。まるでボディーサイドからキャノン砲でも出てきたかのようなスタイル。きっと父親もこれに引かれて購入に至ったに違いない。普通、横幅の広がる車など有り得ない訳だから当然ではあるが。

車内にはシンクとシャワー室があり、どちらもギリギリ実用に耐える程度の可愛い物だが、夏の海水浴などではそれなりに重宝するものだ。1階で3人、中2階で2人が寝ることとなる。ただし、良い所ばかりではない。冷蔵庫やら、シャワー用の水やらを大量に積み込む結果、車重が重すぎて2.0Lエンジンでは力が足りないのだ。四国の旅はこうして続いてゆく...

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