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(340) 巻き戻された空間    2004/05/22

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私だけならまず足を運ばなかったであろう ノスタルジックカーショー2004。理由は分からないがなぜか昔の車に興味を持つ友人に連れられ会場を一巡りしてくれば、自然と沸き上がる車をいたわる気持ち。数十年前の車両の殆どがフルレストアされているとは言え、磨き傷どころか未走行とも思えるボディー表面の仕上がりに、まったくもって感動を覚えるばかり。そして何より、その当時の塗装にはシルバーを除くメタリック塗装というものが存在しなかった事実さえソリッド色中心の展示からは感じ取れる。
近年では当たり前となりつつあるドンちゃん騒ぎの車イベントとは一味違ったシックな雰囲気の中で、45年式の TOYOTA 2000GT に 2,100万円との金額を見れば、横に並ぶハコスカの 300万円 が安く感じられるのは、場の雰囲気という魔法にでもかかったか?

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会場に設けられた カー用品や雑誌、おもちゃの出店ブースには沢山の人だかり。車好きの私が見てもマニアックと思える骨董品の数々はその道の人にはたまらないアイテムなのだろう。やがて、今は廃盤となり探し求めていたミニクーパーのチョロQを発見。「10,000円」 と付けられた金額に一瞬にして魔法から解き覚まされた。


(339) 良い方法はないものか?    2004/05/21

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わりと神経質と言われがちな私の性格は、ガラスや鏡といった透明度に価値を見出す物への汚れを酷く気にするところがある。

車という存在は一般的な人にとって、おそらくガラスと鏡が最も集中する空間。まして SMART に関して言えば全面グラスルーフなのだから、上半身?ガラス張り状態。洗車のしがいがあるというものだ。
サイドガラス、リアガラスはいい。フロントガラスの内側はどんな車でも相当拭き辛いものだ。インパネの奥のほうへ雑巾片手に手を伸ばしても、ちょっとした小物が邪魔になりスムーズに、且つ、綺麗に拭き取る事は難しい。前々から思っているのだが、”フロントガラス裏っかわキレイキレイツール” というものを誰か発明しないものか。ビルの窓ガラス清掃業者の人が使っているT字型のワイパーのようなもので、ひと拭き楽々お掃除。

神経質だがものぐさでもある私は、一般車より特に拭き辛い SMART のフロントガラスに関して、洗車数回に対し1回程度のお掃除。勿論表側はお出かけの度にマメな拭き取り。発明されないかな ”キレイキレイツール”。

 


(338) 確かな記録、僅かな記憶    2004/05/20

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撮りためたネガを整理する作業は、なんだか過去の自分を掘り起こしているようで懐かしくも面白い。

撮影が好きな私はそのプリントの中に登場する確率が少ないのは当然だが、”レンズを向けられた恥かしさ” とは少し違った感覚として、年月の経過と共に肥大化する ”レンズを向けた恥かしさ” というものが確かにあることを実感する。それは己の知識や技術の成長に伴う結果と言えば理想となるが、過去の自分を笑える今はもはや常識的固定概念の果てではないかと心配にもなる。写真に限らない世の常として、大切なものは人に笑われるような事の中にあったりするものだ。

近頃は圧倒的なデジカメの活躍により、ネガやポジ、プリントをめくるなんて機会は確実に減って、CD-ROMをセットして内容を確認といった流れが当たり前の光景である。ただやはり本棚の隙間から落ちてくるサービス版のプリントからその当時を振り返ったり、しばらく閉ざされていたアルバムの埃を落とす作業も、どこか暖かみがあって私は好きである。

偶然にして見つけた写真には、いったい何処で撮影したのか思い出せないものもある。何となく伊豆方面。ただそれだけの記憶から、いつの日かもう一度この景色に出会った時、いったい私は何を感じ取るだろう。


(337) 物知り博士    2004/05/19

テレビを見ていると ”うんちく” なる言葉をよく耳にするようになった。

物事の生い立ちなどを良く研究して身に付けたそれら幅広い知識は、何をやらせても中途半端な私からするとただ感心するばかりだが、辞書を調べて出てくる ”うんちく” の言葉を確認すれば、それが流行り言葉としての現代用語ではなく列記として昔から使われている表現であることに気付く。しかし、今だからこそ ”物知り博士” 的なプラスイメージとして捕らえられる能力も、一昔前なら少々ニュアンスは異なるにせよ ”理屈っぽい” という表面的マイナスイメージとして捕らえられる時代もあったように思う。何につけても物事に対し詳しく理解しているに越した事は無いはずだが、それを聞き手がどう捕らえるかは、やはりコミュニケーションの基本となる表現手段とその時代とのマッチングが最も重要ということか


(336) 男には大きな決断    2004/05/18

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友人が所有する TOYOTA CELICA GT4。

ブラックボンネットを彩るマーブル模様にマットな塗装面を見れば、それが既に16年も昔の車であることは誰の目にも明らかであり、コレと言って手の込んだメンテナンスの覚えも無いままに要所要所に見て取れるパーツの痛み具合を確認すれば 「そろそろ買い替え時?」 との想いも強まるというもののようだ。

買い替えを考えた時、元々がラリー好きの友人の視野には、WRC の一線で活躍する ”ハイパワー4WD” しか映らないのは当然としても、絶対的な年齢の積み重ねはその人自身の価値観という貴重な感覚に穏やかな刺激を与え、発表当初は大して興味を示す事の無かった ”NEW MINI” をも冷静に?直視する事となっている。

私自身も大好きな ”MINI”。個人的趣味も伴いその購入を勧めたのは事実だが、16年前の車を大切にしている彼の想いは、数年で乗換えを考えてしまう私ごときが軽い気持ちで勧められるほど安くは無い。次なる車種も、彼にとってそれが他に代えようの無い価値ある買い物となって欲しいと願う。


(335) 気分が大事なんです    2004/05/17

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WEB上で気になるカーアイテムを発見!

シフトタイミングを知らせるインジケーターなのだが、よくあるワンポイントシグナルではなく4つのLEDを並べた機能的なもの。私が前々から捜し歩いていた?製品である。製造元は OMEX というメーカーでイギリスに本社を置くらしい。

接続自体はECUから回転パルスをピックアップするだけの簡単なものと勝手に判断しているのだが、問題は3気筒エンジンに対応しているかどうかなのだ。おそらく6気筒には対応していると予測出来るので3気筒でも何とかなるとは思うのだが、WEB上、国内でのショップサイトが一件もヒットしないところを見ると、これまた個人輸入以外の入手手段はなさそうである。

コイツが視界に映るインパネにちょこんと装着され、回転の上昇と共にLEDの光が流れれば、気分はすっかりGTカーですな。え?SMARTで??


(334) しないのは簡単です    2004/05/16

とあるホームページでは、同じ車に乗る者同士すれ違いざまに挨拶をするかどうかで随分もめているようだ。手などを軽く上げ是非挨拶をしたいという者、そんなのは迷惑以外の何者でもなく恥かしいからやめてくれ!と訴える者。私自身、過去に所有した mini を走らせれば偶然すれ違う同オーナーから手を振られる機会は多く、初めは咄嗟の出来事に振り返そうと上げた手を窓ガラスにぶつけたりしたものだが、慣れてくれば率先して自ら合図を送る事に、共感する事の心地よさを覚えたものだった。しかし人は十人十色。逆にそれを不快と感じる人もいて当然なのかもしれない。

「おはようございます」 という挨拶と同じ。気持ちがあれば交わせばいいのではないですか?人はコミュニケーションが取れる限られた生き物なんですから。


(333) それなりの理由    2004/05/15

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SMARTのリアタイヤのセットアップは標準にしておよそ 1゜〜1゜30´ 程度のキャンバー角がネガティブ方向に付けられている。近頃の一般乗用車ではその値は殆どゼロ。一昔前はポジティブ方向にセットされていた車さえあるのに対し、SMART に関してはそれなりの理由があろう。

開発陣営が考えるオーバーステア対策は、どのモデルもフロントタイヤの3センチオーバーという極太リアタイヤから十分に感じ取れるものだが、更には 2003 モデルからESP (エレクトリック・スタビリティ・プログラム) をSMART 全車に装着してきたところをみると、ホイールベースの短いこの車が一旦スピンに持ち込まれたら、リカバーするのは至難の業と察しが付く。

万人に対し、絶対にスピンさせてはならない!メーカー対策であるネガティブ方向へのセットはタイヤの片減りによる消耗が早いのが玉にキズ。更にはクイックなハンドリングがスポイルされ、アンダーステアの強い車に仕上がっているのは仕方の無い事か?ド・ディオンという珍しいリアサスペンション方式にアライメント調整の自由度は低そうだ。

そろそろ、SMARTサイトの更新をしないとなぁ〜。


(332) 帰宅すれば    2004/05/14

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気が付けば随分遅い時間まで日が残るようになってきた。

昼間の時間が長くなる夏季は随分と時間的お得感が感じられ、冬と比べれば仕事の一つ二つは多くこなせそうな気さえするものだが、単純に睡眠時間が削られているだけの事と言ってしまえば、暑さも伴って体には随分と負担の掛かる季節である。

空腹を抱え帰宅後に手馴れた手つきで作った ”マーボー茄子”。勿論帰り際に購入した ”マーボー茄子の素” が活躍したのは言うまでも無いが、長ネギが1束から1本販売へと形を変えていたのには少々驚いてしまった。サラダと味噌汁の準備もOK。盛り付け早々にいただきまーす!と炊飯ジャーの蓋を開ければ、人肌程度に温まった米と水がその場の雰囲気を静かなものへと変えた...

う〜む。どうやら炊飯スイッチを押し忘れたようだ。

小一時間の炊飯タイムは、バレーボール日韓戦のおかげで思いのほか短く過ぎた。


(331) 明日を夢見る    2004/05/13

早起きよりも、どちらかと言えば徹夜明けで見ることの多い早朝番組に ”今日の運勢” 。テレビに限らず雑誌などでもページの後ろの方に載っていたりする。

どういうわけか占いの類は女性向けに構成される場合が多い。明日の我が身に希望を持つのはむしろロマンチストな男の方では?などという勝手な解釈は、予測を期待したその日1日に何も感じ取れなかった虚しさと共に消え去るものだ。しかし、忙しい朝に偶然にも二つの番組を見たりしてそこでの占いが相反する結果となったとき、どちらを信じるとも無く過ぎる1日はなんと複雑な事だろう。

占い師も神様ではない、神様とて本当は他人の明日など予測はつかないだろう。ただ、人には僅かな希望を信じ飛び出す勇気がある。形にならない ”想像” という限りない力が間違いなく胸の奥に秘められている事実はきっと誰もが知らぬまま生きている。それでいて ”今日の運勢” に期待しながら過す人間はなんと可愛い事だろう。そしてそれについて考えている私は何と小さいことだろう。



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