(360) たくましいのだ 2004/06/11
男女平等との声を聞いたのはもう随分昔の事か。走り好きの男性が乗る車と思われがちな、ランエボにシルビア、インテグラにシビックといったハイスペックスポーツカーを操る女性ドライバーを目撃するとそんな事を考える。 カーボンボンネットにGTウイングを組み合わせ、ブローオフをプッシューなんて言わせながら甲高いエクゾーストノートと共に迫り来る対向車のドライビングが、フルバケットシートにしっかりと身を納めフロントガラスから顔だけがやっと見えるような小柄な女の子によるものだったりすると、こちらとしてはかなり拍子抜けしてしまう。そしてそんなシーンが近頃かなり増えてきた。スポーツカーどころか車の運転そのものを心配するものだが、実際に走ってみれば私なんかよりずっと上手かったりするのかな? 一見普通の女性がガンコなチューンドスポーツカーを乗り回すのが今風だとすれば、間もなく中年を迎える男が可愛く SMART!ってのが私風のトレンドだね。ブ〜ン、ブ〜〜ン。これだって結構走るんだぞぉ〜。 |
(359) クリーンアップ 2004/06/10
すっかり慣れた i-pod
のミュージックジュークボックス環境と、あえて差別化を図るべく大げさな機材に灯を入れる。深夜だからと少々音量には気を使いつつ、エッジの効いたギターのバッキングが聴こえてくればついつい時間を忘れてしまう。アルバムを1枚聞き終える頃になると右スピーカーの音量が徐々に不安定になってきたことに気付く。ムム!入力ボリュームが接触不良にでもなったか...?
そうこうするうちに左スピーカーだけの完全モノラル音声...。 一つ一つ原因を追究していけば、どうやらアンプ裏のスピーカーターミナルの辺りに触れると復活の兆し。なるほどターミナルの締め付けが甘かったか...しかし
60kg
もあるオーディオラックを壁寄りにぴったり押し付けた部屋のレイアウトでは、アンプ1台を取り出すのも一苦労。う〜む、こんな時ばかりは広い部屋に憧れるものですな!20〜30分かけ、ようやく取り出しに成功。目に飛び込んできたのは
”廃墟”
顔負けの埃だらけになったラック内部とその後面。流れは無条件にアンプ修理から大掃除へと展開し、掃除機も全開で大活躍。事のついでに部屋全体もリフレッシュなり! 原因がはっきりしないまま組み直したアンプは何事も無かったかのように良い音を出したのは有り難いが、大事なものをいくつか吸い込んだ掃除機までも掃除する事になるとは思わなかったね。すっかり明るくなったマンションの玄関先で埃を払いながら、おい!今度は掃除機の蓋が閉まらなくなったぞ〜...
寝付けない夜に苛立ちを覚えつつ、こんな夜は開き直ってCDでも聴くのが良い!との判断から久しぶりの音楽鑑賞。
(358) 今時フィルム?なんて言わないで 2004/06/09
私のマニュアルニコンに装填するフィルムの内、約8割はモノクロだったりする。勿論このWEBに掲載している多くはデジカメでの撮影だからカラーが多い。 モノクロフィルムの中には少し特殊な ”赤外フィルム” と呼ばれるものが存在し、文字通り赤外光に反応し感光するフィルムなのだが、撮影条件は、”真昼間のドピーカンの日向” と、かなり限定されるものの、シチュエーションにピタリはまったプリントの仕上がりは正に圧巻なのだ。 撮影には赤外光以外をカットするREDフィルターを装着、シャッタースピード 1/60 、絞り F5.6 を基準としてフォーカスを合わせるわけだが、ここで問題が1つ。一眼レフとは言え、ファインダーで確認しているのは肉眼で確認できる可視光線。しかし感光するのはそれよりも波長の長い赤外光。レンズを通る光束の屈折率がそれぞれの光で異なる事からそのままシャッターを切るとピンボケ写真の出来上がり!というわけだ。そこで撮影の際は、レンズの距離目盛を読み取る基準としてセンターに位置する黒ポッチから、その脇に小さく存在する赤ポッチまでフォーカスリングを補正してシャッターを切るのだが、装着するレンズによって補正量が変わってくることから、咄嗟にして正確な操作をこなすには相当な技量を要求する。 |
肉眼では確認困難な特殊なフォーカス合わせ。使用するレンズの焦点距離から補正量は計算できるのに、なぜ今時のAF一眼レフにオート補正機能を付けないんでしょうかね?カメラメーカーさん! |
(357) On your mark. 2004/06/08
Tokyo 在住とはいえ私が住む地域は、大通りに面し高層ビルが立ち並ぶような近代的な場所でも、名の知れた高級住宅街でもなく、ただ暮らすのに不自由の無い、都会という言葉から連想するよりもずっと静かな佇まい。田舎育ちの私はもともとあまり賑やかなところが好きではないからして、部屋の狭さと日当たりの悪さを除けば丁度良い環境なのだ。 さて、そんな私が柄にも無く銀座なんかに足を伸ばせば、走り慣れない道と SMART であるが故の車線変更に戸惑いながらも、明らかに最先端のファッションを身にまとう女性の姿や、どことなくあかぬけた街の風景に信号待ちの一時も随分と楽しめる。 着る物は丈夫で長持ちするのが一番!と考えてしまう私に銀座のセンスは全くもって必要とされていないのだが、カメラで有名な街という唯一の接点がその昔何度かこの地に足を運ばせたものだ。GIN-ICHI に レモン社なんて響きは今でも十分その気にさせるね。 デジタル写真が思い出させた劣化したアナログの記憶。 |
(356) 雨のち晴れ 2004/06/07
関東地方も梅雨入りとの噂。確かに週間天気予報は絶望的傘マークの連続。 今日一日目まぐるしく変化する天候に少し不安を覚えつつ、ちょっとした用事で雨の合間を自転車にて出かけたのはいいが、案の定急変した雨空に通りかかった店先での雨宿り。初めから傘持参の徒歩を選ぶべきだったと少々の後悔を残しつつ、常日頃の車生活ではなかなか味わう事のできないゆっくりとした時間は、学生以来の感覚でありそれ程悪くも無い。 10分も待てば止むと思われた大粒の雨は、衰えそうに見えて明らかに先程より分厚い雨雲を連れてきており、諦め半分、近所の本屋で時間をつぶす事1時間。必要以上に私の周囲の本を整理する店員もさすがに痺れを切らせたか? 外に出ればそれまでの雨はどこへ?高い青空には直射日光で照らされた真っ白な雲。遥かに低い位置を先程までの雨雲が逃げて行くように高速で移動していった。 |
(355) どうかと思いますけど... 2004/06/06
子供の頃からパトカーや救急車がパトランプをくるくるさせながら走ってきたら道を譲るものだと解釈してきた。しかし近頃の都心では用も無いのにパトランプを点けて巡回する車両が非常に多い。当然、はた迷惑なサイレンは鳴らしていないにせよ、耳の聞こえない人がそれを見たらどう考えても事件や事故と錯覚するのではないかと思う。とある警察署では毎晩決まってパトランプを点灯させた無人車両を此れ見よがしにパカパカさせて通行者に存在を主張している。 しかしどうでしょうねぇ。学校なんかで火災が起きないようにと非常ベル鳴らしっぱなしにします?
特別悪い事をしているわけではないのに、なぜかドキドキさせられるパトカー。へたな黒塗りベンツにも負けない存在感は視界に映る限り暗黙のペースカーと化す。
(354) 心理的効果は意外に高い! 2004/06/05
さて、たかがステッカー1枚とは言えガラスのショーウィンドーから取り出されたのはカーセキュリティーシステムで有名な ”HORNET” のロゴ。今回兄に頼まれたこの御使いは、システム本体は不要、ステッカーだけで良いとの命令。本体価格を考えれば数パーセントの出費で留まるこの買い物、私自身も大いに賛成だね。 |
以前 クラッシックMINI
を新車にて購入した時、納車10日目にして受けた十円パンチの無残な傷跡は修復に20万円を要したが、その時でさえ私はセキュリティシステムの導入は考えなかった。例え高額のシステムを購入してみても、犯罪を事前に防いでくれる機種など無い。現在進行形でのお知らせは、車を宝物とする私のような者にとっては役不足。勿論、盗難や車上荒らしには効果があるのかもしれませんけど。
ステッカー1枚で心理的にガード。このスタンスで十分です。ところで ”HORNET” って一般的に知られてる名前? |
(353) 暖色生活 2004/06/04
結婚式の引き出物では定番となりつつある小冊子の中から私自身がチョイス。小ぶりな電気スタンドのある部屋は、とても30歳手前の、車に乗ると人が変わってしまう男の住処とは思えない.....。 引き出物を自分で選ぶチャンスがあれば、いつも決まって ”鍋”
を選ぶ。一人暮らしでは必要にして鍋を買いに行く機会などそうそうないし、手元に届いた時のハズレのない満足感?もその理由の一つだが、身近に使える道具として毎日目にするものであり更には長持ちするという意味で、本人達を思い出すには丁度良いアイテムなのだ。 電球色生活を好む私にうってつけと判断した電気スタンドの柔らかい光はなんだかとっても暖かい色だね。それでも本人達の新婚ホヤホヤ生活にはかなわないけど。 |
(352) 水溜りに注意 2004/06/03
洗車後のピカピカに仕上がった SMART は、女の子からの誘いと同等、無条件に私を動かすものである。気分よくお気に入りのBGMで夢心地にハンドルを操ればギクシャクしたシフトショック以外は、いたって快適なドライブ。陽気の良さも伴ってストレスなど無縁だね。 |
山岳ルートを好み、信号機を忘れた運転では道路工事の現場と出くわす機会も多い。アスファルトの削り取られた土と砂利に突起したマンホールを避けながら前方を望めば、ご丁寧に工事のおじさんがホースで水を撒いている。すかさず後続を確認すれば高級セダンがぴたりとマーク。クラクションを鳴らされない程度にまで速度を落とし、泥んこの十数メートルをなんとかクリア。恐る恐るサイドミラーにて状況を確認するとリアフェンダーまでもが見事に泥だらけ。こんな時はかなり凹みます...
SMART の場合、構造上ボディーよりも遥かにタイヤが張り出している関係で、水や泥の跳ね上げが半端ではない。この調子で小石も当たるからリアフェンダーは直ぐに傷つくんだよねぇ。 |
(351) 勿体無いほどの一時 2004/06/02
しかし悠長な事を言っている余裕はなかった。半袖のTシャツに上着一枚のラフな服装はあまりに考えが甘かったようだ。電光掲示板に表示される気温6℃の文字はまんざら嘘でもないようで、車内ではヒーター入れっぱなし状態。それでも笹の葉を揺らす風と共に自然が発するいろんな物音に耳を澄ませば、なんだか呼吸さえ楽に感じる。本当は酸素が薄い分楽では無いはずなのだが... それで肝心の写真は?.....
数日前の予報とは正反対の答えを出した昨夜の天気予報を信じ、向った先は 長野県
美ヶ原高原。私の一番好きなドライブスポットである。徹夜をしてまでそこを訪れたのは他でもない1枚の写真を求めての事であるわけだが、日の出を追いかけるようにして到着した時刻は予定の1時間遅れ。早朝の高原には流石にひと気が無い。標高も2000mに近づけば心配させた雨雲は目線より遥か下のほうに移動しており、天国とはこんな感じ?と、錯覚を覚えるほどに見事なまでの雲海。こんなすばらしい景色をいったい何人の人が見ているだろう?なんだか自分だけのもののような気さえした。