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(380) カレンダーと共に    2004/07/01

いよいよ夏本番との意識を誘う7の月。この調子だとまたも水不足を予感させる降水量少なき梅雨の日々。

マスメディアの世界では改変時期となるこのタイミングに、便乗するようにして新しめの雰囲気を取り入れるべく当WEBトップページのリニューアル。リンクのコーナーも追加したものの、トータルで見ればさほどの変化は望めない。本来なら気合を入れて専門ページの充実を図りたいところではあるが、何分この日記を書いているのが7月も2日目を迎え、太陽は濃い目の日差しへと変わりつつある時間帯だからして、仕事に支配される時間のコントロールは私自身の理想通りにならないのが現実である。それでも達成感に満ちた徹夜明けは日差しこそ裸眼には辛いものだが、いつもより多少の乾燥を感じさせるさわやかなる早朝の空気に新しい1日の始まりを実感するものである。

東京には貴重な青い空。気力だけでは勝てない体力との格闘に、睡眠日和となること間違い無し。


(379) 電車のち徒歩    2004/06/30

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流れ行く景色からふと焦点を手前に移せば、お見合い席を思わせる都市特有の電車の座席。通勤ラッシュの中にも非常に密度の低い時間帯が存在するものだ。

横一列に7人掛け。空っぽの場合、人は多くの確率で一番端を陣取るのだそうな。次はその真ん中、次は更にその中間という具合に、バランスよく 間・間を埋める形で満席となる。場合によって端の人が降車すればすかさず隣の人が横にずれるなんて光景もあったりする。そこには皆が少なからず内面に持つ、孤立心のような部分が自然と表立って働いているのだと何かの本で読んだ。電車の中は小さな社会を見ているようで面白い。

その昔、毎日歩いて通った2駅分のルートを久しぶりにトレースしてみる。雑踏に溢れた新宿駅構内を抜ければ懐かしきストリートミュージシャンの団体。ただ変わった事といえばその子達の顔ぶれと連なる個人商店の名前くらい。ロウソクの炎にゆれる新宿の母こと占い師の姿を確認すれば、こう見えて世の中は案外ゆっくり進んでいるのかもしれない。


(378) 静かな夕暮れ    2004/06/29

カーステレオから流れる曲が終わり切らぬまま自宅へ到着。感情移入したテンションはそのままに、限られた空間の中で止まった景色を眺めながら残されたフレーズに時間を分けてみるのも乙なもんだ。

音楽というのは元々 ”音を楽しむ・・・”  なんて屁理屈はこの際どうでも良く、それは我々が過ごす日常に当たり前のように存在し、意識する事無く自然な形で感情という繊細な部分を刺激する。車内で聞く事の多い私のようなタイプは、流れる曲によって走り方は大きく左右されるものだし、見える景色も何かしら意味を持つ。それが夕暮れ時のドラマティックな空色に、続く信号なんかがプラスされればトレンディードラマも顔負けだね。

曲が終わり SMART から降りる。グラスルーフ越しに見えていた上弦過ぎの少し丸みを帯びた月が鮮明だった。満月まではまだ日が掛かりそうだ。


(377) 開放される時    2004/06/28

日本自動車工業会では長く続けてきた国産車エンジン出力 280PS上限 規制を撤廃するという。

これまでの国産車は根拠の無い 280PS という数値を意識するあまり、輸入車に見られる300PSや400PSオーバーという大排気量車に見劣りする形で進化してきた。SUBARU 対 MITSUBISHI の高性能スポーツ対決が良い例とも取れる制限ありきのエンジン開発は、技術こそあるが表立って発揮できないという部分で、メーカーサイドも随分としびれを切らせたことだろう。

リミットが解除されれば間違いなく可能な限りの数値を出してくる事は誰の目にも明らかだが、それは現行で280PSに達している車種は勿論の事、トップクラスとの差別化を計るべくその予備軍として位置づけられた車種にも大きな影響が出ることだろう。しかし単純に考えても、エンジン出力が上がればそれを取り巻く各部の強度を見直す必要があり、強度を見直す=重量増 が考えられ、必然的に車格は大きく変更される。現行の280PSでさえ発揮できる場は限られるというのに、それ以上の出力と大きな車格がどんな場面で必要とされるのか?に疑問を持つのは私だけではないはず。

世界一と言われる国産メーカーの、のびのびとしたエンジン開発はいったいどれ程のスペックを叩き出すかには興味がある。しかし、週末にも関わらず人気のないMITSUBISHI のショールームを見れば、それ以前に考えないといけない事が沢山あるようですな。



(376) 簡単にキレイに    2004/06/27

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今日の東京はすっきりしない曇り空。だからこそ向う洗車場。この時期、炎天下での作業なんて体が持ちません...

いつもながら行動に移るまでが遅い私だから、午後の混雑ピークを過ぎた時間帯にようやく作業開始。ここ2.3日に比べれば涼しい位の気温も、じめ〜っとした湿度からはどうにも逃れようが無い。しっとりと全身に汗をかきつつざっと拭き取りを終え、ご近所一周コースへと旅立つ。

信号を2つも停まれば頭をよぎるホイールの汚れ。ブレーキ周りが乾ききる前に走り出すと、洗車によって真っ赤に錆びたディスクから大量の ”錆び色の水” が飛び散る事となり、ホイールは愚か、下手をするとボディー側面までもが泥跳ねの如く派手に汚れる。その度合いときたら洗車前のほうが綺麗なほど。近頃では対策として拭き取り後に洗車場を一回りして汚水を落とした後に再度ホイールを洗っている。何とも手間である...。きっと完全乾燥させてから動き始めれば問題無いのだろうが、自宅から離れた洗車場だけにそれほどのゆとりも無い。

汚れたホイールのままカー用品店に飛び込む。フクピカホイールクリーナーを購入。


(375) 未来型自転車    2004/06/26

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テレビを見ていると自転車特集のコーナーが目に付く。この季節に都心の幹線道路をサイクリングなんて気はさらさら無いが、自転車という乗り物は大好きなだけに、秋になったら近場のサイクルスポーツセンターなんぞに行ってみようという気になった。

番組上では変り種自転車が勢揃いしたわけだが、私は連鎖的に昨年の東京モーターショーに出展されていた未来型電気自転車?を思い出し、過去に撮り溜めたデジカメ写真を探してみれば記憶通りの1枚を発見!なんだかとても魅力的な乗り物。こういった第一印象にインパクトのあるコンセプトカーは大抵製品化されないものではあるが...

こんなので仕事現場に向う毎日もなかなか楽しそうだけど。


(374) チューニング予備軍    2004/06/25

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以前このコーナーでも紹介した多機能追加メーター BLITZ R-VIT 。「輸入車での動作は保障いたしません」 とのメーカー回答にさすがの私も足踏み状態だったが、先日友人が購入したとの事で早速 MY SMART にて実験。車両診断用 OBD2(ISO 14230) ポートにワンタッチ接続。あとはシガーソケットから電源供給のみというシンプルな構成でエンジンスタート。派手な BLITZ ロゴ が現れたまでは良いものの、瞬時に切り替わる”接続認識不能!”の表示。インストールされる国産車メーカーのどれに変更してみても結果は同じ。予想以上のアンマッチングな結果はそれ以上の考察の余地さえ与えない。

今後、ブローオフバルブ装着などで起こり得るエア漏れに代表されるトラブルの早期発見の参考に、現状DATAを収集すべく踏み出した今回のメーター装着の流れ。見た目に大げさなモディファイを加えたくない私には、またもしばらく検討の時間が与えられた...


(373) バブリーな車    2004/06/24

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いつもながら巷の情報を追いかけるようにしてダイムラークライスラーからメールが入った。
今度は SMART ROADSTER に BRABUS モデルが追加されるという。車両価格を確認すれば安くとも340万円を超え、クーペともなれば360万円。例によって1円の値引きも望めないと想定すれば、支払い金額で400万円オーバーが妥当だろう。世の中のお金持ちを狙うとあって計50台の限定販売。

金額はさておき、性能面に目を向ければ今までと同じ700ccエンジンを使いながら、101馬力のスペックとは大したものだ。思わず 「やればできるじゃん」 と言いたい所だが、私のSMARTにそっくりそのまま流用!と いかないところが悔しいね。ノーマルより圧縮比を下げたエンジン設計と、パワーがピークを迎える回転域を考えれば、若干のブーストアップによる高回転域重視のセッティングだろうか。しかしカタログ燃費がノーマルモデルよりも上回っているのは物理学上説明が付かないぞよ。

もっと説明が付かないのは、63台限定だった私のBRABUSモデルが今回80台の追加販売になったところ。限定を追加していたら限定とは言わないよねぇ。そこにこだわりは無いけれど少し残念。


(372) のぞきこんでみる    2004/06/23

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未来的な電子パーツに取り囲まれる事のない、必要にして最低限の装備はどこか人間との距離を近づける。

電気アンカを貼り付けたような、エアバッグ内蔵4本スポークステアリングなどと比べたら随分貧弱に見えるハンドルも、これならわざわざ汎用スポーツステアリングなどに交換しようとさせない魅力は、すでに50年も昔の設計。技術の進歩=魅力 なんて公式はやはり成り立たないものだね。

通りかかった駐車場でふと出くわすこんな光景はいつも決まってガラス越し。そのドアを開けたならきっと昔の匂いがするのだろうな。


(371) ゆっくり休まず    2004/06/22

電車内で携帯電話とにらめっこ。パチパチする姿...。見ない日を望むなら、それは願いもしない人類滅亡を期待している事にでもなるのだろうか?小説片手につり革に揺れる人なんぞがとても賢そうに見えるね。

小学生がテレビアイドルになる時代だから、渋谷や原宿を歩いている女子高生が全身にきらびやかなアクセサリーを身に付けるのが、もはやジョーシキなんだろうか。私が高校生の頃を振り返れば、学生カバンに控えめな缶バッチをつける事が随分とハイカラだったのだが。

時間の流れはいつでも平等なはずなのに、そこに生きる我々はなぜそんなに先を急ぐのだろう。私もいつしか歳相応に見られるようになり、そんな所ばかり目に映るのだ。



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