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(390) 小さな自分    2004/07/11

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家からそう遠くない距離に、開かずの踏み切りで有名になったJR中央線が走っている。話題になった当時と比べれば幾分流れはスムーズになったものだが、革命的な解決は望めない渋滞の列に、今もなお周辺の踏切には警備員が立ち、人に車に通行の指揮を取っている。

人は大きな乗り物に乗ると気持ちまで大きくなるのだという...過去に起こした交通事故の現場検証で警察の人がそんな事を言っていた。歩行者より自転車、自転車よりバイク、バイクより車、車より大型車という具合に、ある種、弱肉強食にも似た圧力が確かに交通戦争には存在する。私とて SMART という小さい車ながら踏み切りの先頭で待たされたりすれば、エアコンにBGM付きの室内にいて 「もう一台くらい行けたよー」 なんて文句を口にする。

灼熱の炎天下に降り始めた夕立にも負けず、本当に一生懸命旗を振る彼らを見れば、今一度自分の愚かさを認識せねばならない。


(389) 迷惑客参上!    2004/07/10

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私の車談義も留まる所を知らないとくれば、さすがの友人達もいささか付き合いかねるか? そんな勝手な解釈から先日ポストに届いていたSMART サマーフェア のお知らせ葉書片手に、お世話になっている YANASE ディーラーへ。

フェア中とあっていつも以上に賑やかなショールームはキンキンに冷房が効いていて気持ちいいね〜。担当の方とオイルフィルターがどうだとか、メーターがどうだとか、明らかにディーラーサイドの利益に繋がらない話で盛り上がり、例によって30分程の時間泥棒。絶対に買う可能性の無い(既に所有)、この度追加販売となったBRABUSモデルのカタログ片手に満足げに帰路に着く。頂けるものならと喜び勇んで貰ったマッチ箱のようなオモチャ?はデジタルクロックだそうな。自宅へ戻り冷静に眺めれば私にとって良き使い道が浮かばない。どなたか欲しい方いらっしゃれば先着1名様お譲りしますけど...掲示板なりメールなり書き込みくださいませ。(当選者決定いたしました。ご応募有難うございました)


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SMART の燃料計は、残り5リットルから0.5リットル刻みでREMAIN表示が現れる。ディーラーを出発直後に1.5リットルだった残は、エアコン全開が伴いみるみる減少し、行きつけのガソリンスタンド直前で0.0リットル。ん?カラッポっちゅーことかいな?これだけギリギリまで使い切ると信号待ち一つも実にイライラしてしまうものだね。炎天下に車押してスタンドインなんてまっぴらです。


(388) テレビドラマも捨てたものではない    2004/07/09

「世界の中心で、愛をさけぶ」 というドラマが始まっている。ストーリーが良いのは勿論だが、誰にでもあるような甘く切ない高校時代を見事なまでの描写で演出し、この先の驚くべきハイライトを予感させる。世の中にはハリウッド映画に見る数十億円からなる制作費を投資した作品はゴロゴロしているが、見るものに共感を伝え、純粋なる感動を与えるのに、必要とされるはお金だけでないことを改めて教えられる。

原作本や映画版はまだ見ていない。これからの3ヶ月が勿体無くて見ることが出来ない。



(387) 窓から1枚    2004/07/08

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テレビで盛んに言われている連日猛暑との言葉は、扉を一枚開ければ正に現実のものとして嫌ほど実感する。

100台ほど停められる月極駐車場に屋根などあろうはずも無く、勿論日陰の存在も皆無。だとすれば ”温室効果標準装備のSMART” がどんな事になるかは想像に難くない。エンジン始動と同時にエアコン全開は言うまでも無いが、サウナ状態の車内と炎天下の車外を比較したところでどんぐりの背比べ。そのまま待つことすらしんどい状態は否応無く発車の決断を迫られるわけだが、しばらくしても噴出し口から出てくるは、音こそ勇ましき、送風と変わらぬ生ぬるい風。またもエアコン不調を疑ったが前回同様私の思い違いということもあるため、しばし様子見。

車が順調に流れればそれなりの冷風が感じられ、停車すると徐々に外気に近い温度まで上昇。う〜む、どうやら外が暑すぎるだけのようだ。春はお花見街道となる桜並木の下を走る。日陰且つ順調なペースでの走行とあって、エアコンがぐんぐん効き始める。オアシスとはこのことだね。

そこまで窓全開で過ごした渋滞は流石に東京に生きる限界を感じたものだ。


(386) Only Japanese    2004/07/07

風に揺れる短冊が東京の街並みにたった1件しか見られなかったのは、車での移動という少し速いペースだったからと思いたい。

私が子供の頃は、毎年近所のお寺から竹をもらってきて、折り紙を刻んだ短冊に無茶な願い事を山ほど書いたものだが、思えばそんな日本的行事を当たり前の習慣として捕らえられるようになったのは、他でもない母の存在が大きい。こどもの日に鯉のぼりを上げ、お彼岸にはお墓参りに行く。教えられるまでも無く当たり前のように身に付いた感覚。しかし本当はごく自然に見せられた日本の伝統的文化。

そういった観点で東京の街を眺めると、盛り上がるはクリスマスにバレンタイン。およそ日本の文化に直接関係の無い横文字Daysに皆は夢中。それもまたよし。ただ、外国では味わえない和の清涼感を私は大切にしたいと思うのだ。


(385) はるばる届いた音    2004/07/06

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友人は職業柄、国内は勿論、海外とて有名所を渡り歩く生活。

絵葉書やテレビでしか見た事の無いような非日常的景色をバックとした多くの写真を見せられれば、手ブレしたコマがまた余計に現実味を増し、仕事である事の苦労を差し引いても尚、羨ましく映る。パスポートに残された各国オリジナルとなる無数のスタンプを見るだけでも、未だ海外進出を果たせない私からすれば、それは ”未知なる軌跡” となる.....

海の向こうでそんな私をどう思い出したのだろう。「一番似合いそうだからコレにした」 と手渡されたバリ島土産は手のひらサイズの太鼓?!。少々不思議な小道具的アイテムに咄嗟のリアクションは難しいものだが、異国の地から私のことを思い出し、貴重な時間の合間に、ソレと私とを照らし合わせてくれたことへの感謝は、絶大なるリアクションに値するものだ。

深夜、テーブルの上で電球色に照らされたソレを少し離れて眺めてみる。なるほど私にはお似合いかな...そのまま ポンッ と軽く叩いてみる。いい音がした。


(384) 平和の象徴    2004/07/05

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厚底サンダルに派手な衣装、ガングロに度の過ぎたメイクとくれば、思い出すは98年の渋谷系コギャル、通称ヤマンバ。ここ数年は揃って引越しでもしたのかい?と聞きたくなるほど見かけなくなった存在だが、今日夕方のニュースを見ればどうやら少々のモデルチェンジを経て、パワーアップした姿として再び渋谷に出現しているらしい。

変更された内容は、茶髪系の髪色が青や赤にピンクやオレンジと色とりどりの配色となり、厚底サンダルはキャラクタースリッパに。注目のメイクに関しても大幅な改良?が加えられたというが、端から見る限り存在感そのものは何ら変わらぬ印象。数年前と大きく異なるのは、女子高生のみならず男子高生も加わった事。その名も渋谷センター街に出没することから ”渋谷センターGUY” だそうな。ここまで来るとなんでもいいわ!と思えてくる。

我々が見る現代の若い世代というのはいったい何をニュートラルと考えるのだろう。そしてもはやソレが話のネタや笑い話として大人の会話では通り過ぎていく。しかし少なからず日本という国に伝統的イメージを膨らませやってくる外国の人も沢山いるわけで、裏切られたかのように目にするそんな光景はいったいどう映るだろう。

唯一救いがあるとすれば、そんなニュースがゴールデンタイム前の貴重な時間に放送されていることだ。


(383) 夕暮れからの存在    2004/07/04

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「近頃のヘッドライトは昼間と変わらないペースで走れる性能を持っています」 との言葉を聞いたのは、数年前に遡るルマン24時間レースインタビュー。

最近は、すれ違う車にHID装着車の割合がかなり増えた。安全保安部品という意味ではヘッドライトに革命とも思える明るさ性能であり、驚きの長寿命とくれば、これからの市販車でも標準装備となっていくのが自然な流れ。まだまだ設定価格がこなれるには時間が掛かるのだろうが...

しかし、性能うんぬん以前にその存在感はたまらなくカッコイイね。以前所有したマツダロードスターには汎用品を自らインストールしたものだが、今の愛車 SMART に関しては、HID光源が発する紫外線によりリフレクターが焼けてしまうとの話があり、もうしばらく情報収集の余地がある。

小さな車から強力な光。いいなぁ〜。


(382) 牛乳飲んで健康に?    2004/07/03

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2,3日続いた昼夜逆転生活からようやく開放されたものの、時差ボケにも似た生活リズムの乱れはOFFの今日にも大きな影響を与え、夕暮れと同時に昼間の天気をインターネットで確認するなんておかしなありさま...。夏の空に大きな雲が浮かび、うるさいくらいにセミの鳴き声が響く、そんな週末だったのだろうか?

少し高い室温にエアコンをがんがん利かせたいところだが、日常の健康と夏バテ防止を考えれば設定温度はなるべく下げない事が得策と思える。その代わり冷蔵庫から冷えた牛乳を取り出しコップになみなみと.....ん?なんだか様子がおかしい。注がれたのは牛乳というより ”飲むヨーグルト” ??? 。思わずパッケージを確認したが、どう見ても北海道牛乳と書いてある。賞味期限もまだ数日が残されている。 保存はキンキンに冷えた冷蔵庫の中。

ゲル状になった部分と水っぽい部分とに成分が分離したかのような状態は、明らかに体調不良の原因を予感させるものであり、男らしくパックのままがぶ飲み!なんてしていたら、それに気付く事無く、きっと今頃は狭いトイレが天国に感じられていたことだろう。

しかし原因の分からないこの状況。しばらくは牛乳を買うのが怖い。


(381) それは創造のために    2004/07/02

ソニーというメーカーは、ブランド名を全面的に押し出した販売戦略が非常に上手い。

一昔前ならDOS/VやPC/AT互換機なんて呼ばれたWINDOWSパソコンも、ソニーの手に掛かれば誰もが知る ”VAIO” ブランド。テレビと言えば ”WEGA”、ビデオカメラと言えば ”Handy Cam”。現代だからこそ当たり前となったこれらの名前、考えてみれば家電製品の一つ一つに名前が付いている事自体不自然とも思える。

家電製品の商品ネームとしての役割、そのルーツを遡れば25年前のこの次期発売された ”ウォークマン” にたどり着く。競合メーカーのポータブルオーディオなんて呼び方に対し、圧倒的インパクトと説得力を与えた ”ウォークマン” の名称は、ヘッドホンをしたサルのCMと共に世界的規模の刺激となったに違いない。日本の家電製品が脚光を浴びたのもちょうどその頃ではないだろうか。

人は身の回りを取り巻く物や、環境、場合によっては時間にまで名前を付けることがある。しかしそれら名称の全てを仮に郵便番号や電話番号の如く事務的な数字に置き換えたりして生きることも不可能ではないかもしれない。人の名前も数字、ペットの名前も数字、食べ物の呼び名も数字、あらゆる物がシリアル番号化された世界を想像してみる。気が付けばそれは正にコンピューター内部処理の図式。

名前の無い世界から何が創造されるだろう?間違いが多かったり、物忘れがあったりしても、人間が持つ ”知能” とは素晴らしきものだ。


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