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(440) 時代に必要とされる力    2004/08/30

自宅本棚のスペースが数年経ってもろくに変化を見せないのは、いつでも新鮮なネタが一瞬にして手に入るインターネットの威力に他ならない。WEB上に張巡らされた掲示板ではあらゆる人の意見が参考になるし、言葉を発しない本との大きな違いはリターンがある所でもある。

私自身毎日の生活の中で圧倒的に趣味への利用がメインとなるWEB観覧だが、SMARTに限らない車に関する情報などは正に掃いて捨てる程広がる。そんな中、ただ一つ注意が必要なのは、そのどれもがプロフェッショナルな意見とは限らず、知ったかぶりに過ぎない間違いだらけな情報の独り歩きなんて事も多々ある。

便利になった分、人間はそれまで以上に別の能力を身に着けなくては進化して行けないのですな。”本”と言う不動の文面だからこそ伝わる事実もまたあるんですがね。


(439) 窓から入る風を感じる    2004/08/29

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夏も終わりに近づいて、耳障りなくらい響いたセミ達の鳴き声はいつしかスズムシへと存在を変えている。毎年の事ながら、はじける気持が余韻を残したまま落ち着きと静けさが寂しさを誘う季節。猛暑だった今年は尚の事その暮れ方が早くも感じる。

季節の変化に ”起承転結” というメリハリをこじつけようと考えれば、趣を転ずる意味でやはり秋という季節は転に等しいのだろうか。

次なる季節をより意味深いものへとするために、何をするでもなく何かをやり残したまま終えようとしているこの夏に、まだ間に合いそうな ”出来る事” とは何だろう?カメラ片手に知らない街にでも行ってみようかな。

台風の当たり年で退屈な室内での休日だからこそ、そんな事を考えてみる。
 


(438) 物より己を改善せよ    2004/08/28

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音楽好きと言っても、やっぱりビートルズ最高!とか、ヴァンヘーレンのギターを語るタイプではない私だが、音の質については昔からうるさい部類かもしれない。

高校生の頃なら難しい計算式とコンピューターによるデータ解析から1年掛かりで自分好みのスピーカーを作ったりしたものだが、年齢と共に生意気にも耳が肥えたりしてくれば、オーバースペックと知りながら自己満足には金に糸目をつけないのが自覚できる私の発作。
片手で持てるサイズながら、そこいらの中古車が楽に購入できる ”お値段” となった愛用スピーカーは日本代理店直送という形で数年前に購入したもの。私の貧弱な耳には不釣合いなまでに高音質を発するのは言うまでも無いが、都会のマンションの片隅で小さくなって聞くのはどう考えても ”家無しベンツ” であり、分不相応なのだ。液晶テレビ AQUOS のCMに出てくるような開放感あふれるリビング!憧れますなぁ。

今の私には卓上スピーカーと i-Pod がお似合いか。


(437) 度が過ぎれば面白くもある    2004/08/27

深夜お出かけにつき SMART に乗り込む。そこへタイミングを見計らったように帰ってきた向かいの駐車場は180SX。あれれ?つい最近まで車検切れのプリメーラが停まっていた気がするが...。思い切って乗り換えでもしたか?

車種から想像した若きドライバーの顔は ”警察が発表する指名手配犯の似顔絵” 程度には一致するものがあり、アピール感ムンムンの6000k超えのHID光に包まれた車両は、冬はラッセル車の如しシャコタン爆音仕様!よく見れば左フロントサイドを大きく損傷している...。

そんな車が私の目の前で立ち往生。初めは嫌がらせでもされているのかと少々の ”早とちり” をしたものだが、どうやら満足に車庫入れが出来ない様子。前後にかなりのゆとりを残し50cm程度の前後進を繰り返すのだが、ハンドルが ”真っ直ぐ” では向きが変わろうはずも無く.....。しばらくすると同乗していた助手席のお友達だろうか?窓からめいいっぱい顔を出し  「前進前進、はいストップ!ハンドル左!..」 どちらもどんぐりの背比べだった。 あらあら、いったい私はいつになったら出発できる事やら。

あまりの悠長さにそれがある種のパフォーマンスとさえ見え始めたのは、私のSMARTが十分に暖気出来た頃だったか。


(436) メーター照明 (3)    2004/08/26

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200メートル程離れた駐車場と我が家を、いったい何度往復した事だろう。工具を忘れてみたり、LEDを作り直してみたり、時にはアースノーマットの必要性を感じたり。タコメーターやら時計の分解、組み立てにも随分慣れたものだ。

一通りの装着が完了し、いざ点灯...!浮かび上がるスケールが思いのほか暗い事に唖然。使用したのは市販される5ΦLEDでもトップクラスの輝度を持つ物のはずだが。そして選択した白色LEDによるメーター照明が電球色に慣れた目にはなんとも寒々しい。トヨタ車なんかでこんな感じの見た事あるような...。だが、液晶バックライトに選択した赤色LEDはそれ程悪くもない。テストを繰り返した光の拡散も程々にムラなく照射。

ンジンの掛かっていない SMART の車内でぼんやり光るメーター眺め30分程腕組みして考えてみる。見れば見るほどに暗く寒々しいライティング。明るさの問題か?色の問題か?ストックしてある他の色にも交換してみた。赤:更なる暗さ。緑:メーターにプリントされる赤色文字との相性が悪い。いっそう元々の電球に戻してみる。最高にしっくりくる...

メーター部分への更なる大型高輝度LED装着も選択に無いではないが、素子からの発熱問題をクリアーするにはそれなりの対策が必要となり、今回のプランの範疇ではない。決断したのは各メーターに電球、液晶パネルのみLED仕様!
液晶表示部のバックライトには
赤及びエメラルドグリーンを候補としたが、どちらも綺麗に浮かび上がる事が確認できた後、今回はまず赤をチョイス。メーター用LEDに関してはニッパーにて切り取ってしまった電球を再び半田付けにて一つ一つ修復。結果として今回は液晶バックライト用LED 2個だけを作ればよかったと言う事か...

液晶パネルのみの色変更でも気分は随分変わるもので、今後、季節に応じた照明色チョイスなんてのも楽しめるかもね。

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(435) メーター照明 (2)    2004/08/25

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さて、照明実験にておよそのイメージを浮かべながら実車のメーターコラムの分解に入る。何処も彼処もトルクスと呼ばれる星型ネジで固められ、自宅に転がる持ち合わせ工具で取り掛かるにはさすがに事足りない箇所もあり、車内に常備しているトルクスドライバーにおいても長さ的に届かない所もちらほら。そんな時は以前分解したとき同様、手頃なマイナスドライバーでの苦肉の策!数箇所のために更なる工具購入なんて馬鹿らしいのだ。カブトガニのようなメーターコラム片手に Go to home.

市販される汎用タイプ部品との交換であればそのままボルトオン!と事はスムーズに運ぶものの、今回は部品単位からのハンドメイド! 「ノーマルで装備される電球の変わりにLEDに交換」 と言えば簡単に聞こえるが、電球がはまっているソケットは標準タイプを使用し、LEDと抵抗および定電流ダイオードをその中に組み込む。意外と地味にして孤独かつ時間の掛かる作業。テストバージョンも含め14個を製作。例によって深夜に至る。

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今回の流れの中で一番心配していたのは、メーター内液晶パネルのバックライト夜間減光対策。一般的に自照式メーターを装備する車の場合、夜間は運転の妨げにならないようヘッドライト点灯と連動してメーター照明は減光する仕組みになっている。SMART の液晶バックライトも例外なくそうした機能は備わっているのだが、ノーマルは電球照明だからして減光機能の切り替えは電圧制御による可能性が高い。

LEDをカーバッテリー12V(14.4V)で光らせるため電流制御を行う定電流ダイオードは電圧変動に関わらず常に一定の電流を確保する素子。という事は..?頭をよぎるは、減光機能の不完全な動作。念のため、定電流ダイオードを使用せず、電圧変動に比例する抵抗を用いたタイプも製作。

夜明け前の小さな車の中、懐中電灯1つでゴソゴソと動き回る私を地域住民は何と見たか?


(434) メーター照明 (1)    2004/08/24

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SMART のメーター照明、今となっては懐かしき電球色。納車当時は時代に反した色合いがとても ”ステキ” と思えたが、半年も過ぎれば飽きが来て、1年を迎える頃には刺激さえほしくなるというものだ。メーター内バルブを好みの物へと取り替えれば ”その悩み一気に解決する事請け合い” だが、こんな時代だからして、どうせやるならLED照明なんていう、 ”ビギナー向け流行” に乗ってみようではありませんか!
思いつくままに秋葉原へ直行。関数電卓片手に消費電力、発熱量、それに見合った抵抗値を計算。定電流ダイオードの確保に始まり、LED光の上手い拡散アイテムを探し回り、必要と思われる部品は全て入手した後、一目散に帰宅。さあこれからが本番。

まずは作業に掛かる前に、いくつかの実験。LEDはとかく指向性が強い傾向にあり、メーターパネルを満遍なく照らすにはそれなりの知恵が必要。LEDのレンズを加工してみたり、表面に拡散処理を施してみたり、あらゆるパターンで試してみる。小学生の理科の実験のようでそれなりに楽しめるのは確かだが、これだけ見ていると車とは何ら関係がないようにも思えてくる。

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こうした小さな努力の積み重ねがいずれ大きな結果を生むのだ.....さて?


(433) 行く末案じ    2004/08/23

/// 人には優しく暖かく 自らは厳しく正しく健やかにたくましく ///

こんなふうな文句が達筆にして堂々と中学校の体育館には飾ってあった。いたずらっ子の私にはその内容云々以前にどうして書道とは読み難く流れたような文字が評価されるのか不思議で仕方がなかった。勢いよく書いて最後に四角い朱色のハンコが押してあれば何でも ”さま” になるのではないかとも思っていた。

字が下手な私には、コンピューター主体の社会で ”文字を書く” という行為が極めて少なくなった事が願ってもない ”時代の進歩” であったが、”書かない社会” は ”上手くならない社会” でもあり、結果として楽をしている私はいつになっても幼稚な字のまま。季節外れにしてこれまで頂いた年賀状などをさかのぼって読み返してみれば、同年代ながら実に逞しい文字で時の気持ちを表す人もいるし、あくまで内容重視の人もいる。ただそのどれもに、どこかその人自身の性格が現れているように見えるのも決して気のせいではないと思う。え?すると私の性格は?

まあ否定は出来ないが、それでも先の文句の意味が理解できるようになっただけでも中学生時代よりいくらか進歩したという事か。


(432) 未来主義    2004/08/22

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兄が所有するトヨタ プリウス。
「影のように忍び寄る」 とはまさにこの車のことを指すのだろう。エンジンを掛けるという動作が無いままに惰性で転がるように無音にして走り出し、気が付けばいつの間にかエンジンが掛かっているという不思議な車。運転を楽しむとか、スポーツテイストを味わうとかいう事とは全く次元の異なる設計であることに間違いはないが、シートに座りアクセルを踏んで動き出す感覚はどこか教習所でのドキドキに似ている。

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インパネにはハイブリッドを主張するエネルギーモニターなる画面がデカデカと表示され、モーター駆動及びエンジン駆動、バッテリーの状況などが一目瞭然となり、更には5分間隔での燃費までもがグラフとなって再現されれば、おのずとアクセルの踏み加減も遠慮するというものだ。
ガソリン満タンで1,000Km走行!ハイブリッドカーである事の実証とも言える数値だが、実車を改めてマジマジと観察すれば、その流れるようなフォルムから察するドラッグの低減は、風洞実験にもかなりの ”本気” が感じられる。

今でこそ新しきテクノロジー。10年後には当たり前の姿かな。



(431) 誰だって努力からなる    2004/08/21

連日のオリンピック中継でめでたくも日本のメダル獲得が相次ぐ。正直、”スポーツおんち” な私には各競技の細かなルールまでは分からないものの、なんだか見ていてとてもわくわくする。やはり何事においても自分の決めた目標に向かって一心不乱に努力する姿は端から見ても美しいものだ。

ありきたりな日常に、”これぞ” と夢中になれる目標など、作ろうと意識して作られるものではないし、放っておいていずれ湧いてくるものでもない。

金メダルを獲得し涙を流す者、金メダルが獲れずに涙を流す者。どうやっても待ち受けるは涙だと知りながら出せる力の全てを注ぐ姿を見れば、何事にも涙を覚悟で取組めば私にも出来ることの一つくらい見つけられそうな気持ちになる。


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