(460) 存在価値 2004/09/19
私が住む部屋の向かいには、小さなお茶屋さんを営む一軒家が手の届きそうな距離に存在する。 真夏の炎天下と真冬の寒中期を除き心地よい風が見込まれる夕暮れ時には決まってその窓が開けられ、正直
”迷惑に値する馬鹿デカイ声” が、対照的に閉切っているはずの私の部屋の窓を貫通、常にそこに ”おばちゃん”
の存在が確認できる。 先日、いつも通り機関銃の如く聞こえてきた会話は電話対応。 翌日から辺りは静かな毎日である。でも、それもまた寂しいものだ。 |
(459) 1日の終わり 2004/09/18
太陽が昇る。目が覚める。太陽が沈む。目を閉じる。 誰の明日にも保証など無いことは十分に承知していて、 男達はそこで何を話したのだろう。 |
(458) まるでコショウのようだ 2004/09/17
晴天続きの近頃はピッカピカの SMART でご機嫌な私。 が、駐車場で見るも無残に満遍なく真っ白に埃を被った愛車に驚く。そう言えば今朝のテレビで 「浅間山火山灰、東京にも・・・」 なんて話題があったな。長野育ちの私も火山灰の被害経験は生まれて初めての事。これで被害などと軽々しく口にしていたら本当に大変な状態にある現地の人には怒られてしまうだろうか。 空を見上げれば薄く掛かった雲が数日後の天気の崩れを予感させ、気のせいではない春の如し霞んだ景色、次なる雨は空気清浄と引き換えに ”とどめの被害” を街全体に齎すに違いない。 |
この位置だと今までに無く乗り込む際の気持ちも引き締まるというものです。 |
(457) 蒸発した氷 2004/09/16
ここ2,3日の乾いた空気はまぎれも無く秋の訪れそのものだが、冷蔵庫を開ければまだ半分以上残ったカキ氷シロップ。先の天気予報を確認すれば ”有難き残暑” も残り少ない事を認めざるを得ず、なんとかこのチャンスに ”大量消費” を考えるものだ。 ワンルームマンションにワンドア冷蔵庫とはなかなかシャレが効いていていいようなものだが、冷凍室を持たない冷蔵庫内の一角を仕切っただけの冷凍コーナーには、たま〜に使うだけの製氷トレイが一つ。しかし驚くはそれを取り巻くいびつな鍾乳洞の如し霜の塊!すでに製氷トレイすらソレに埋もれて取り出し不可能...問答無用で半日掛りの霜取り作業と相成った。 数時間の後ようやく取り出せたトレイを覗けばいつしか中身はカラッポ。さて、あるはずの氷はどこへ行った?結局今日もカキ氷シロップの消費には至らない... |
(456) 早い話がほしいんです 2004/09/15
4年後の発売との噂...そんなに寝かさなくても十分今が美味しいと思いますけど。 |
(455) 歩くより速く 2004/09/14
Tokyo という土地に懐かしき風情を感じ取れるポイントを探そうと考えれば、やれやれどこへ行っても車の騒音に付きまとわれる。たとえそれが運良く途切れる瞬間や時間帯による ”静” を取り戻したタイミングでさえ、どこか物々しいバックグラウンドに心の落ち着きは先日訪れた港町とは比にならない。 行き場をなくし工場の壁一面に張り巡った蔓の模様に驚きつつ、前に進めばゴミ捨て場に無造作に置かれた古めかしい扇風機。夏の終わりを感じる半面、使い捨てとなるこの街のシステマチックなライフスタイルが高層ビル郡の影と重なるように私の脳裏には想像される。 必要以上に待たされる踏切..。今日もまた”集団移動車” がけたたましい音と共に目の前を通過していく。 |
(454) 大人のクーペ遊び 2004/09/13
むむむ!と、その後姿に反応を示し美しすぎるヒップライン!惚れ惚れしながらフロントに回り込めば見慣れたロードスターとは少し違った顔立ち。 MAZDA E&T 製作による通常のロードスタークーペでさえ都会にいながら街で見かけるチャンスは皆無に近いというのに、私も雑誌でしか見たことの無かったこのフロントマスクの正体は?まだナンバー取得前という事ならスーパーオートバックスという場所だけに、この土日オンリーの展示車とも考えられる。 クーペにはGTウイングがベストマッチ!と決め付けていたが、このデザインからするともう少しジェントルな方向か。 |
(453) お気に入りだけに何とかせねば 2004/09/12
ここぞという時に便利に愛用しているポケナビであるがやはりポケナビホルダーとのマッチングは機能的にも見た目的にもバッチグーなのだ。 しかしここ最近どうも少しの振動でぐらぐらと根元から大きく揺れたり、吸盤の吸い付きが悪い気がして、先日一旦外してみればもう2度とくっつかない状態に...どうやら吸盤を確実に吸着させるためのロックレバーとマウント本体とのクリアランスがだんだん広がってきている様子。その場は要らない紙切れを小さく折りたたみ挟み込む事で凌いではみたが、外からも見える所でもあるからいつまでもそのままというわけにはいかない。 |
(452) May peace last forever! 2004/09/11
今日 9/11 は、あのニューヨーク同時多発テロが起きた日だと言う。しかし、いったいそれからどう落ち着いたのか明確な結末を知る者はいない。 「ちょうど3年前の今日・・・」 なんて響きを耳にすると、時計の針が23時から再び0時に戻るように、あたかも同じ季節同じ時間を錯覚させるのは、おそらく太陽暦に気づいてしまった人間だけの感覚なのだろう。現実には ”時” は止め処なく進み振り返ることなく過ぎ去るもの。中学校で習う歴史の年表に円グラフは無く、あくまで直線的に ”経過していく物” としての認識は確かに間違ってはいないと思う。 ただ私は最近思う。歴史の年表が右から左へ進むのはこれまた人間の取り決めであり、本来 ”時” の進み方に進行方向は無い。だとすればある1点から放射状に拡大し続けるのが時間を表現する上でより自然ではないか? 2度と縮小する事の無い無限の膨張。刻一刻と肥大化するその円の大きさは生きる物全ての進化であり与えられた使命。つまりはそこに生きる人間も常に成長を遂げなければ時間に対して釣り合いが取れないことになる。 |
(451) オニヤンマ見かけた (2) 2004/09/10
昨日の写真だけでは分からなかったという人も今日のコレでピン!とくるかもね。 ドラマ 「世界の中心で愛をさけぶ」 のロケ現場は伊豆松崎町。世間の流行を毛嫌いする私もこんなところだけは十分ミーハーなんですな。現地でその景色を眺めるとドラマの登場人物が本当にこの町に存在するのではないかと錯覚を覚えつつ、平日にもかかわらずちょっとした観光地並となる訪問客の多さに行った私も驚かされた。 ドラマのストーリーや撮影風景を想像しながら街中を移動するのに車では少し速過ぎと感じれば、なるほど地図を片手に自転車で巡っている人達にも頷ける。各所を廻って最後に訪れたこの場所、車でも相当苦しい山道を駆け上る標高236メートルを徒歩にてやってきた青年と頂上付近で一緒になった。見たところ小さな手荷物に身一つだからして帰りは SMART で送ってあげようとも考えたが、連想された過去放送分で主人公が徒歩にてこの場を訪れた事から察するに、それをやり遂げた充実感はきっと彼の思い出に強く残るであろうと、そっと背中を見送った。 |
駐車中の車に戻れば SMART を左右両サイドの窓から覗き込む小学生2人が私を待ち受けていた。「これおじちゃんの車?どこで買ったの〜?、ちっちゃいね〜」。”おじちゃん” という響きに若干の抵抗を覚えたが、そんなふうな人間的会話が10分も続けば彼らは私を友達と受け入れたのか自宅の場所までを教えてくれ、屈託の無い笑顔とともに 「遊びにきてね」 との有難き言葉を掛けられれば、おのずとこの町の情緒を感じるものだ。 すばらしき風景...すばらしき出会い...すばらしき思い出..。皆さんも一度訪れてみてはいかが? ※モニター解像度1024×768以下の方はブラウザのフルサイズ表示でご覧ください。 |