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(470) 運が悪かったのだ    2004/09/29

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な、なんだこの写真は?

昨日仕上がった星空の写真の続きとなるネガはこんな具合に ”摩訶不思議画像” のオンパレードとなっていた。長期間装着し続けたフィルムがカメラボディ内で緩み、撮影毎の巻上げで確実な送転が出来ず部分的な多重露光となった結果だが、理由はどうあれ6〜7枚が使い物にならない状況にはショックを受ける。

撮り直しの出来そうな写真はまだしも、2度と撮れないコマに関しては先進のデジタル技術を駆使してもどうにもならないなぁ。Photo Gallery コーナーでは 2004 の発表を今秋と宣言してしまっているけれど、この分ではいったいどうなる事やら...

判別のつく画像に浮かぶ田舎の風景から、無性に食べたくなった和菓子を求め近所の ”団子屋” に走る。空回りしているのはフィルムだけでない事を、硬く閉ざされたシャッターに思い知らされた。


(469) 運が良かったのだ    2004/09/28

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しばらく、本当に長い間、カメラに装着したままだったフィルムを現像に出した。

8月のペルセウス座流星群を40分露光により撮った写真。超高感度フィルムの使用にあたり、人影や明かりの全く無い長野の山奥での撮影は、野生動物に警戒しながらの深夜3時をまわる寂しくもワクワクする時間。途中、身の危険を感じ全力で車まで走って逃げた記憶も...。そして撮影後に判明した夜露によるレンズ曇りの現実は、しばらくの絶望感と共に現像プロセスへの妨げとなっていた。

今回の仕上がりを見れば心配された夜露の影響は光のシャープネスにかなりの影響を及ぼしているのは確かだが、それでも狙った画角に明るめの流星を収めることが出来ていたのはうれしい限り。星の写真というのは露光時間が極めて長くなるため、1台のカメラでは一晩に撮影出来る枚数は限られており、まして、高感度フィルム使用時に月が顔でも出そうものなら簡単に光が被ってしまうため、”撮影に適した条件” を見つけるのはなかなか難しいものだ。

特別優れた仕上がりではないが、今回はこれで良し!とするか。


(468) その衝動抑えるべし    2004/09/27

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SMART購入時、”この車でやんちゃはしない” と心に決め、ノーマルでも満足のいくBRABUSモデルを選択した。しかし人間は欲深い生き物。それから1年が経過しようとしている今となっては、より過激なモディファイプランが妄想の如く夢となって現れる。

これまでに細々と手を加えてきた ”上っ面のカスタマイズ” においては、言ってしまえば自分が満足出来れば完成度100%なわけだが、いわゆるチューニングと名の付く走りのカスタマイズに関しては、機械であるが故の物理的耐久性との駆け引きがプラスされるから事は難しくなる。とかくSMARTという車をベースに本気でエンジンチューンしている前例などほとんど無いからして、やるからにはそれなりのリスクが伴うのが現状。

同じエンジンブロックを使うロードスターBRABUSが100PSオーバーとのスペックを叩き出している以上、ブロックそのものの耐久性にある程度のマージンが残されている事は明らかだが、一昔前に言われた 「1馬力1万円の法則」 に則り、冷却系を含めたトータルコストを考えると、300万円コースのロードスターBRABUSもあまり高くは感じなくなる。


(467) 時代遅れと知りながら    2004/09/26

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今の時代、メディアとしての価値でいったら二束三文となったレーザーディスク。

私が社会人として就職し、初めての給料で買った物がレーザーディスクプレーヤーだった事から、今も尚、ソフト、ハード共に大切に保管されているのだが、DVD-Rが常識の現代となればその使用頻度は著しく低下し、年に数回がいいところ。

久しぶりにソフトを収めたラックの掃除なんぞを試みれば、思っていたより幅を利かせていたその山が無意識に頭の中で金額換算され、算出された答えを思えば、鑑賞回数とつぎ込んだ金額のアンバランスさにようやく気付くというものだ。

近い将来、家庭からVHSビデオなど消え去る運命と知りながら、”使えるうちはコレでいい” と3倍モードで録画しているのは自然としても、半永久的に使えてしまうこれらの光学DISKに関しては、いったいいつが代え時なのか。


(466) 言う事を聞かない体    2004/09/25

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近所の公園にはよく足を運ぶ。貸しボートのある小さめの湖は自転車で一回りするにちょうど良い距離。
もうこの地に住み着いて10年が経過するが、気にはなっても一度も上った事の無い ”まさかの細道” を冒険してみる。人一人がやっと通れる程度の古い歩道の先に見えたのは、下に望む立派な公園と対照的となる、ほんのわずかなスペースと黄色い鉄棒のみ。こんな時は大人ながら、自分だけの ”基地” を発見したようでなんだかうれしくなる。

一般的な多くの公園で見かける鉄棒は、大概が子供向けの、大人にしてみればせいぜい胸の高さにしかならない小さな物だが、ここで出会った高さは正に大人向けと言わしめんばかりにジャンプさえ必要とする稀な物。運動音痴の代表とも思えるこんな私だが、中学時代、鉄棒だけはクラスでトップとの記憶があり、得意気にしてここぞとばかりに飛び付いてみれば、逆上がりは何とか出来る程度、お得意だった蹴上がりは数度の挑戦でようやく感覚を取り戻すといった有様...。力技となる懸垂に至っては、これまたクラストップだった輝かしき時代とは裏腹に、5回程度でなぜか ”空中平泳ぎ状態”。

せめて15回出来るまで、この場所に通おうと決めた。



(465) 完治するまで油断はならぬ    2004/09/24

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予告無く突然彼はやってきて、「車、納車したんですよ〜」 の一言。

やりかけの作業はそのままに、何より優先して試乗を試みるのは車好きの性。試乗と言っても本来の意味での試乗は随分前ディーラー承諾の元、白煙を上げるほどの全開走行を済ませていたが、今回は友人の車という半ば自分の車の試乗となる...。

全てがノーマル仕様とはいえ、そこはやはり ”HONDA TypeR” のDNA、アドレナリン分泌に不足を感じさせない最高のエンジンフィール。サーキットのタイム狙いはさておき、街乗り実用回転域では S2000 をも上回る世界No.1のNAエンジンと私は太鼓判を押したい! 日進月歩の車社会であるから、走行性能で言えば更にレーシングテイストを注いだクラスも存在する中で、一般公道で存分に ”スポーツ走行” を味わうには最大級の車では無いかとも感じ、そしてこれが生まれたままのディーラー車であることが何より特筆すべき点である。 

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今日は近所を一回り。
ただその一回りが、私をロードスター所有時代の人格にまで引き戻した事は言うまでも無く、しばらく症候状態が続いた ”イカレタ本気走行” にさえ火をつけそうである。

友人よ!なんて物を見せ付けてくれたのか...

 


(464) 物は言い様    2004/09/23

ガソリン給油。いつもはお馴染みセルフスタンドの利用だが、ガス欠寸前にして現れたのが 「いらっしゃいませ〜」 と大きな挨拶飛び交う威勢良き ”出光”。

「ハイオク20りった〜で!」。 そこから始まったよくある会話。
「この車燃費いいんですか?これで軽じゃないんですね」。「そう、700ccだからね。しかも後ろのフェンダーがちょっとだけはみ出してるから」。
私より3つ4つ若く見て取れる彼は稀に見るほどの丁寧な窓拭きを終えた後、 「ギリギリ軽じゃないんですね...」。 そう言って私を送り出した。

なぜかとても贅沢を感じた。


(463) 暮れていく時間    2004/09/22

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対岸に見えるは川崎の街並みだろうか。日没後に眺める東京湾アクアラインは想像していたよりずっと綺麗だった。

都心に見る ”人工光源” はすでに ”公害” の域に達しつつあるのは事実だが、明かりの無い海の上に真っ直ぐ伸びるアンバー1色の平行ラインは、航空基地の誘導灯をも連想させる。

肉眼ではとっくに ”夜” となった景色も、長時間露光(15秒)により映し出されたデジタル画像はなんとも幻想的なトワイライトタイム。

中央に飛び立っていく飛行機が少々中途半端になってしまったか...


(462) 美しきものいらっしゃい    2004/09/21

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スモークガラスで作られたSMARTの全面グラスルーフから望む秋の空は、そこが東京の渋滞にハマル車内である事を忘れさせるほど澄渡り高く映る。夏は絶望感じる ”温室効果” も、秋には ”青空独り占め” ってな感覚は、オープンカーに近いものがあるね。

HID装着により、昼間より夜出かけたい気持ちは山々だが、近頃は珍しく人並みとなる ”昼夜正転生活” が出来ているからして、なるべく生活のリズムを狂わせたくないのだな...。そんな事を考えながら信号待ちにてデジカメ撮影を行えばバックミラー越しに見る後続ドライバーは少々不信な眼差し。

美しい空を見る!ファインダーでアングルを確認!パシャ!!。そんな事をしている間に前の車はいっちゃったよ...

そうか、気付けばここは制限速度40kmか。今日から交通安全運動だというから気をつけよーっと。 何に?


(461) そこのけ光線    2004/09/20

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SMART のヘッドライト、スポーツカーに比べ随分高い位置から照射しているためか、以前所有したロードスターからの乗換えでは想像以上に明るく感じたものだ。しかし、ロードスター時代にHIDを経験してしまった私はそれだけで満足できるはずもなく、抑えていた物欲も ”オークションにて格安!” との情報を入手すれば突然の ”発作” も起きるというものだ。

手元に届いたHIDキット、その流れのままに施工開始。一般的な車と違いボンネットを開けてちょいちょい!というわけにいかないのが小さな車の宿命。ボディパネルを外し、ヘッドライトユニットごと外さなければ各パーツのレイアウトすら決められない状態。バラスト内部は ”2万ボルト” もの高電圧と聞けばジャブジャブと水の掛かる場所への配置は何としても避けねばなるまい!購入前から十分に承知していたそれらの条件もヘッドライト周辺の限られたスペースを確認すれば、順調に進むはずの作業も思わず順番を考え直す段取りに...

昼食後の施工から日は傾き、蚊取り線香もとっくに燃え尽きた頃ようやく片側が完成!ほとんどが考えている時間と、不意に必要とされる工具求め 100mほど離れた自宅を往復する時間とで過ぎた数時間。こなした作業は大したものではないからして、コツを掴んだ以上残されたもう半分の作業は30分と目標付け、暗くなりかけた駐車場で懐中電灯片手にペースを上げる。が、ネジ穴を開けるためのハンドドリルがバッテリー切れ! がびぃぃぃ〜〜ん!!なんてこったい。否応なく車載用インバーターをフル活用、少し充電しては穴を開け、少し充電しては穴を広げる。近所から夕飯のいい〜香りが漂う中、気持ちだけは黙々と作業を進め、キュィィ〜〜〜〜ン・・・ウィ〜〜ン、ウィ〜ン、ウィ、ウ...ウッ.........。結果として時間だけが虚しく流れた。

自分で装着するからには業者よりも綺麗で完ペキに!との意気込みは予定外の空腹には勝てず...

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近所の住民はまたも私を車道楽の変人と解釈したのだろうな。でも、この美しき光を見れば苦労の甲斐もあったというものだ。4500ケルビンのホワイトは正に ”純白!”。その眩しさは清潔感と品の良さが伺える。ノーマルのハロゲンと比べれば一目瞭然だね。ただ、世間的に噂されるHIDが放つ紫外線によるリフレクターの焼け。今回は約1時間という十分すぎる空焼きを行ったものの、ヘッドライトアッセンブリー交換で5万円との価格を聞けば多少なりとも不安は過ぎる。

でもいいのさ、その時はその時考えるとして、今は貧弱に見えるフォグランプを何とかせねば。


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