(480) 自然の力 2004/10/09
友人から送られてきた海外画像には世間知らずの私も知る1枚が含まれていた。 いつしかのテレビ番組で紹介されていた 「青の洞窟」。話によれば手漕ぎボート1艘がやっと入れる程度の小さな入り口を天気を含めた運が見方してくれた時のみ入る事の出来る貴重な体験。なんでも年間40日程度しか綺麗な青は見られないんだとか。 写真だけ見てもその美しさは十分に伝わるものだが、実物を目前にすれば人間が持つ表現力など簡単に ”キャパオーバー” となるのだろうな。そしてまた水中からはどんなふうに見えるのだろうか。 世の中には私の知らない世界がゴロゴロしているのだな。 画像提供: ishii さん
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(479) 水没注意報 2004/10/08
”またも台風接近中” との噂はまさに風に乗ってやってくるのだな。 先日まで降り続いた雨の影響は例外なく我が家にも押し寄せ、昨日まで部屋のカーペットが濡れていた...。住み慣れた環境にはもう10年の月日を数えるがこんな状況に陥ったのは今年が始めて。どう考えてもカーペット下から濡れてくるのだからきっと温泉でも湧いてきたに違いない。 電話一本で跳んできた不動産屋のおじさん。難しい事は一切苦手で不器用を絵に描いたような人柄、だが親身になって対処にまわる後姿からは、還暦さえ見え隠れするその歳まで言葉には出さない数々の苦労を経験してきたと思わせる雰囲気が十分に伝わってきた。 上司からの命令か、状況確認用写真の撮影を幾度となく試みる。しかしこの時代のデジタルカメラをすんなり使いこなせるはずもなく、思うように事が運ばないのは端から見ても明らか。 「あ、こういうのねぇ僕得意なんですよ!」。 安堵の表情を隠しきれないおじさん。シャッターを押せば確実に撮れる状態にセットして返してあげた。その後、強まる雨にずぶ濡れになりながら必要以上にシャッターを押すおじさん。 私としては大変な状況に変わりはないけれど、助け合って生きている実感がとてもうれしかった。後の電話連絡で、どうやら近日中に同マンションの空き部屋へ引越しとなりそうだ。きっとあのおじさんが良い方向へ話を進めてくれたのだろう。 |
(478) スタンダードコース 2004/10/07
関東近郊ではすっかりスタンダードコースとして知られる筑波サーキット。世のチューニングカーの性能比較基準として ”筑波何秒?” といった表現も当たり前となっている。で、今日はその筑波サーキット内 唯一の食堂に見るカレーライスのネタ。 イベントの規模が大きくなるほど空腹を満たしに殺到する溢れかえる人ごみは、行った事の無い方でも容易に想像できると思うが、”味はどうあれ”
食堂であるからそれなりの品揃えはあるものの、過密に組み立てられたイベントスケジュールに合わせ、滞りなく、間違いの無いメニューの選択となれば
”カレーライス” は無難にして確実なる体力の源と判断できる。 しかし、3回食べれば慣れが来て、5回食べれば当たり前となり、最終的にはなくては物足りなかったりするものだ。今日の夕飯はカレーライスにわかめスープを組み合わせてみた。やはり味噌汁のほうがしっくり来る。 |
(477) 冷たい雨をオシャレに走る (2) 2004/10/06
愛車の12ヶ月点検中、ショールームには存在を主張する新型車の影。雨足強まる平日のディーラーを独り占め気分で 「ほぅ〜、はぁ〜、なるほどね〜」 なんて我を忘れた私の姿に、ほとほと愛想つかせているのはディーラーさんだけでなく、マメにここを覗いてくださっている皆さんもかな? 運良く試乗車が準備できるとの返答に、”買わない事を条件として” 遠慮なく試乗を試みたのは今話題の ”SMART For Four”。やっぱり車は乗ってみないと分からないもんね。 動き出して感じる SMARTブランド
と言えば、名前の通りどこかが改良されているのであろうソフタッチプラスなるトランスミッションと、周囲からの目線位か...。For Two
を知る人からすれば正直随分快適な車。長距離の運転や、普段の実用性はおそらく For Two の比ではないだろうな。ただ、それゆえ ”普通の車”
と解釈すればそれまでだろうが。 |
エンジンには1.3Lと1.5Lが用意されるがどちらも可変バルブタイミングのNA仕様。低回転重視の実用一点張り設計だね。「モデルとグレードによって、リアウインドウはパワー付くウインドウです」 とディーラーの方には大いに笑わせてもらったが、オプションにより装備はかなり充実するようで、グラスサンルーフはちょっといいかもと思わせる虫除け網を連想させる走行風巻き込み防止ネットの存在。こういった細かな配慮は大賛成だが、よくよく確認すればどう見ても350ml缶が2本は無理と思われるドリンクホルダー。細缶専用ですか... トータルでの評価は国産車にも対抗できる良く出来たパッケージング。しかしこれを世間が SMART として受け入れてくれるかどうかは別問題だね。MAZDA ROADSTER を今でもEUNOS と呼ぶ人が多いように、一度定着した SMART = For Two のイメージを覆すのは、なかなかどうして簡単ではないのだな。 |
(476) 冷たい雨をオシャレに走る (1) 2004/10/05
法定とは言っても車検では無いからして、それなりの出費を ”ケチる”
のであれば受けずとも罰せられる事の無い12ヶ月点検であるが、都心に見る交通戦争の中、1年通して大きな事故も無かった事に感謝しつつ、来年へ繋げる安全への仕切りとして今一度自らをも振り返るチャンスと思えば、”予定通り受けられる事の有り難さ”
を認識すべきタイミングである。 さて、丸一日を費やす点検中の時間のつぶし方とくれば、毎度の事、何かしらお借りできる代車の評論となるわけだが、今回は前回同様試乗車として用意されている
”SMART FOR TWO K”。見た目と装備から想定して2002モデル。女の子に人気の 「ライトホワイト」 カラーは HONDA Type R
シリーズに使われるチャンピオンシップホワイトに近い印象でとってもオシャレ。黒いセイフティセルとの組み合わせもなかなかGODD!何より、前回のようにドアパネルにデカデカと
”TEST DRIVE”
の文字が無いことが良い。 降りしきる雨の中、借り物の車にもかかわらず夢中になって写真に収めるのは私くらいのものか。 |
(475) 私好みに隠された欠点 2004/10/04
小さい車は良いこと尽くめなのだ。取り回しが良い、維持費が安い、車両が安い(例外もある)、そして何より可愛くて愛着が湧く。過去に私が選んできた車歴を振り返ればやはりそれらの共通点が浮かぶ。 日頃から、性格上どこへ行くにも車生活の行動に夜通し走り続ける機会は多く、好きで行くドライブとは言え、初めからプランなど考えず思いつくまま決めた進路に宿の手配など出来ようはずも無く、大抵の場合
”0泊2日の走りっぱなし得々プラン” が決行される。 フルフラットの1BOXなんて贅沢は言わないが、せめて普通のセダン程度にリクライニングしてくれればどんなに楽に眠れる事か...。そう言えば今まで所有した車、まともにリクライニングする車種は無かったなぁ。 |
(474) 気にしなくても10月 2004/10/03
いまだに部屋着は半袖Tシャツに半ズボンと動きやすさ優先の格好で這いずり回る私だが、衣替えのシーズンを迎えた雨の休日ともなれば涼しさを通り越した冷たい風に窓も閉めっぱなし状態となる。 春先にも同じ事が言えるのだが季節の変わり目にマッチするファッションチョイスはなかなか難しく、更には夏物と冬物の総入れ替えなんて ”大掃除” じみた作業がずぼらな私にこなせるはずも無く、いささか寒くていられないという状況に至るまできっとこのままなのだろうな。”センス” とか以前に、ファッションに対してろくに興味が無い私のような人間は、着せ替え人形の如く誰かが与えてくれればおとなしくそれを着ているのだが... いつもはシャワーの生活も、今日はゆっくり湯船につかって寝よう。 |
(473) 対策は早めに 2004/10/02
ハイマウントストップランプ。この中に水滴が着いているのを発見したのはつい最近の事。おそらく頻繁に行う高圧洗車が原因なのだろうな。 ネジ2本による簡単構造は有難いが、バラシてわかる ”パッキン無しのポン付け状態” には水が入るのも当然と変に納得。一通り水分を拭き取り 再度組み付けながら確認すれば、ボディ上部はともかく下側に至ってはリアスポイラー本体との間に随分と段差が気になる。 これはヨーロッパ人が考えた ”水の入りやすい構造は水の抜けやすい構造” という新たな発想と解釈し、日頃のメンテナンスの一環としてキレイになった車を遠くから眺め今日は終了。 |
(472) 仲間意識... 2004/10/01
多少の渋滞は覚悟の上、都会の抜け道を一向に覚えようとしない私は、良いも悪いもなくその列に
”ハマル” しかない。ただ、ひとたび信号が青くなれば縛られた欲望を剥き出しにするように皆が一斉に
START。それでも、SMARTが全開でSTARTしたところで、ぷい〜ん!とまあ、可愛いものだが。 そんな状況が数分も続けばその正体がMAZDA ROADSTERであることくらい特定できるが、時にセンターラインを跨いで見せ、スモールを一瞬だけ点灯させ、すぐさまブラックアウト。次なる信号で隣に並べば満面の笑みで挨拶ときたか。少々お年を召した ”おじさん” 。しかし決して悪そうな人でもなく、車線の流れの違いから私より先に行ってしまえば、わざわざスピードを緩め、フルオープン越しにめいいっぱい手を伸ばし 「先に行け!」 と合図する。なんだか奇妙なひと。でも本人はとても楽しそう。以前にどこかでお会いした人かいな? |
その後、おじさんは静かに側道へと進路を変え、やさしいハザードの光と共にミラーから消えていった。謎は謎のままスッキリしない気分は当然として、今度は帰宅までに偶然にも2台のSMARTが目の前に現れる。ひょんなきっかけから同じ車が並んで走る事はよくあるが、やはりこんな状況はどことなく親近感が湧くもので、つい後ろを走りたくなってしまうんだな。前の方、HID眩しくてゴメンナサイね。え?それよりも今度は私が怪しいおじさんになってるって?ん〜そうか。 |
(471) MAZDA 代表 2004/09/30
状況はどうあれ、後ろに付かれると無意識に道をお譲りしてしまう存在、RX-7。10年以上も前に設計されたデザインながらそのシルエットは誰をも頷かせるFRピュアスポーツ。とってもカッコよいのだ。 私も以前1週間程ではあったが FC型となるRX-7を借りていた時期があり、ローターリーエンジン特有の ”回せば回すほどパワーの出る感覚”
に感動すら覚えたものだ。完璧なまでにバランスされたNAチューンのレシプロエンジンをも凌ぐスムーズな吹け上がりは、やはり ”メカニカルおにぎり”
の醍醐味か。 今回見かけたこの車、遠目に見ても そこいらを走る”ハリボテ車”
とはわけが違う事くらい一発で判断できた。あちこちに見て取れる網目パーツは全てドライカーボン製、ワンオフと思われるリアウイングはトランクを避ける形でボディフレームに直付け、冷却効率を重視したラジエター&インタークーラーはレース界で定番のV字マウント。ブレーキには前後とも
AP
Racing。ウインドウ越しにドンガラ状態の車内を伺えば、当然の如く収まったフルバケに跳ね上げ式ステアリング、おまけにシーケンシャルミッションときたもんだ。フロントホイールハウス内のエアーを逃がすサイドスリットなど構造をよくよく確認すればGTカーそのもの。 車両込み総費用4桁万円は容易に想像できるものだが、驚くのはこれでナンバーが付いていたって事か...