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(490) ナイスアイデア    2004/10/19

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家の近所には田無電波塔と呼ばれるTVやラジオの電波を飛ばす巨大なタワーがそびえ立っている。話に聞けば日本で3番目に高いのだとか。昼間は迷子防止の目印に過ぎない存在も、夜になれば見事なライトアップがなされ、そろそろ迎える秋の濃厚な夕焼け彩るグラデーションとのマッチングは例年の事ながら楽しみなのだ。これも東京タワーやレインボーブリッジのライトアップデザイナーであるあの人の作品?
ところでこの照明、日によってその色が変化するのは知る人ぞ知る翌日の天気予報なのだな。紫なら翌日は晴れ、緑なら曇り、青なら.....

またも台風が来ているとの話。次に色が変わるのはいつになるのかなぁ。


(489) 綺麗の定義    2004/10/18

小学生の頃、夏のプール開きに模範演技の代表としてやってきた大学生くらいの美しき ”お姉さん” が指にマニキュアをしていたのを覚えている。
「なんで爪に色を塗っているの?」 との問いに母は、「あれは綺麗な人が塗るんだよ」 と答えていた記憶から、女性の好み!などというやらしい先入観の無い幼い日の私の目には前を泳ぐその大学生らしき ”お姉さん” がきっとどこかで認められた ”美しき人”、その爪の色は ”綺麗な人の勲章” だと思い込んでいた。

時は過ぎもう20年以上が経過した現在、通勤通学の電車の中ではマニキュアをした女子高生やOLの姿を当たり前のように目にする。その色も昔のように赤やピンクだけでなく、きらきらと輝くものや、宝石を散りばめたかのごとく小さな飾りが貼り付けてあるものまで様々。いや、ものではなく人間だからひとと呼ぶのが正しいのか...
私の中でイメージされていた ”綺麗な人の勲章” という定義が本当は ”塗りたければ塗れる” 自由なファッションの世界であった事に少々気落ちしつつ、そんな色とりどりの世界に慣れてしまうと逆に何も塗っていない素のままの爪が非常に美しく見えてくる。

この時代に感じる ”綺麗な人の勲章” とは、むしろ黒髪が似合う女性なのか。


(488) ホッとする瞬間     2004/10/17

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東京に ”晴れ” の日曜日が訪れたのは1ヶ月ぶりの事らしい。

行楽客で賑わう奥多摩湖を横目に山中に向かってすれ違いすら困難な細き山道を直走ると、道路脇に白い煙が立ち込めているのが見えた。少し懐かしい雰囲気に車を降り自分の足で歩きながら辺りを見渡せば、山奥を感じさせる冷たい空気に驚きつつ、充満する炭の匂いに気持ちはすごく穏やかだった。田舎育ちの私でも始めて目にした炭焼き小屋。近くを流れる川の音以外何も感じない、人影すら見当たらないその場所で、ただ煙だけが絶えることなく静かに上がっていた。

フィルムの残を使い切ろうと持参したFM2、外し忘れた ”いかつい” モータードライブが少し重かったがシャッターを切り始めれば神経は集中し、気になるのは 「クマ出没注意!」 の警告板くらい。残された4コマに何を写そうか辺りを散策中、2匹の犬を乗せた軽トラがこちらへ向かってやってくる。荷台に乗るおじさんは少々不思議そうに私の事を見ていたが、隣の犬達はどう見ても私を睨んでいる。目の前を通り過ぎた先の民家でエンジンが止まり、少し間があって私の予感は的中...さっきの犬達がデカイ鳴き声と共に全速力で私めがけて走ってくる。多少の負傷は覚悟して逃げなかった事が幸いしたのか噛み付かれるような事は無かったがしばらく取り囲まれたまま身動きならなかった。どうせなら突進してくるその様を写真に収めれば良かったなどと悠長な事を考えられるようになったのは、不思議顔で見つめていたおじさんの助けあっての事。

目に付く物全てが懐かしくも新鮮で次々シャッターを切る。フィルム巻上げレバーが止まってから炭焼き小屋を収めていない事に気付く...。それは撮影枚数を大して気にしない日頃のデジカメの癖だった。


(487) 現実的すぎるのだ    2004/10/16

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2003 東京モーターショー出展モデル

2004 発売予定モデル

昨年の東京モーターショー SUBARU ブースにて非常に魅力的だった車、R1コンセプト。近未来的と思えるデザインには程好いボリューム感があって日本車のスタイルもいよいよヨーロピアンテイストか?と市販化の期待も膨らんだものだ。しかし先日発表された今年度発売予定の最終デザインを確認すれば、昨年の面影はそれとなく残ってはいるものの、どちらかと言えば既に現行モデルとして販売されているR2の弟分といった感じ。正直、全然魅力ではなくなった。

SUBARUに限らないどのメーカーも、コンセプトモデルはすばらしくカッコイイ。しかし、いざ市販となるとどうしてこうも現実的なデザインになってしまうのだろう。そう考えると SMART という車は、モーターショーからそのまま世に送り出された数少ないタイプだと思える。きっとそれがウケているのだな。


(486) 音を楽しむ    2004/10/15

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SMARTのメーターコラムに収まるウインカー表示は、原付バイクに見るような左右同時表示のもの。一般車のように、左右独立した矢印が点滅するわけではなく、方向に関わらず一つのランプが点滅する仕組み。つまりはハザードとの見分けは付かない事になるのだが、こういったシンプル?な構成こそこの車をSMARTと呼ぶ由縁なのだろう。

そして私のお気に入りとなるは、そのウインカーが発する音。正確にはウインカーを動作させているリレーが発生源となるのだが、通常のカッチ、カッチ...という音ではなく、ポッコ、ポッコ...といったイメージ。これまた小さな車格にベストマッチなのだな。

リレー動作音や、各種警告音(シートベルト未装着時、半ドアスタート等)は同じSMARTでもモデルにより違いがあるようだ。


(485) 小さな車に収納は重要 (2)    2004/10/14

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実用と趣味という2つの観点から物事を捉えると、その間には相反するベクトルが存在し、中でも私が考える趣味とはカッコ良くなくてはならんのだな。

ヨーロッパのノッポさんがゆとりを持って乗れるよう設計されたSMARTのドライバーズシートに、私のような小柄な日本人が適切な位置までシート調整しようものなら、足の短さも伴って目立つはシート後ろに出来た 「ここも収納スペース?」 と言わんばかりの無駄な空間。おそらくそこにはちょっとしたゴミ箱を置く事も可能だろうし、カンガルーのポケット式に小物入れなどを取り付けることも可能だろう。しかしそれによりスポイルされる”美” を上回る実用性が得られるかを考えると少々疑問もあり、結果としてただドンガラのまま既に1年が経過している。

何か気の効いたアイテムは無いものか。


(484) 食欲の秋    2004/10/13

エレベーターといっても、大都会の高層ビルに備わる超高速移動型ともなると我が家のキッチン程の大きさがあるのだな。しかし所詮はエレベーター。動き出しと同時に無意識にして上を眺めてしまうのは必然としても、帰宅ラッシュ時となればその人口密度たるもの満員電車と変わらないね。いつもより少しだけ ”いい格好” で出かけたつもりは良しとして、まかり間違って女性の口紅なんかが服に付かないよう意識すれば、足元に感じる微妙な感触!それは踏んだ瞬間よりむしろ歩き出しの1歩で絶望を感じる。

だれじゃ〜こんな所にガムを吐き捨てたのは!非常に確率の高いエレベーターを狙っての犯行だな!

どんな場面も空腹はイライラを増幅させるのだ。こんな時は匂いにつられるがまま帰り道にある弁当屋に入る。店内のショーウィンドウにある眩しいくらいの見本品に唾を飲みつつ店員の視線を意識しながら十分に選択の時間をとる。デフォルメされ且つ暖かそうな照明下に置かれたソレらは皆うまそーに見えるのだ。シンクの奥へと行きかけた店員さんを呼び戻す形で 「コレを一つと、あとお惣菜ください!」。
まもなくして欲求とシンクロするイメージ通りの匂いが充満し完成間近を予感させる。店内を隅々まで見渡せば、 ”この季節限定、当店一押し!”の文字。 注文時、大きすぎる事が返って目に付きづらかったポスターが今になって気になる。 食べたい物のイメージに変更が加わった頃  「お客さんお待たせしました〜」。


(483) 小さな車に収納は重要 (1)    2004/10/12

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私の知る限り、どんな車を購入してもなぜか標準装備のアッシュトレイ。世界的にこれだけ禁煙が進む時代なのに、車にだけは最低でも1つ、多い物では3つも4つも付いているんだな。

「危」 マークなどぶら下げずとも、考えてみれば車というのは例外なく可燃物積載車であるわけだから、製造メーカーとしては ”転ばぬ先の杖” といった意味合い兼ねての現状か。

さて、タバコなんて縁無しの私のような健康第一主義者にとって、そのトレイの使い道はどう考えても小物入れ。SMART に標準装備のコレはガムを収めるのに最適なんだな。手前にスティックガム、奥はくず入となり、正に ”使用前使用後” はセットなのだ。

ただ、その下に備わるドリンクホルダー兼小物入れに関しては本来の用途以外、いまひとつ気の利いた使い方が見つからない。



(482) そういう時代ではないのか    2004/10/11

晩御飯のオカズを買いに近所のスーパーへ向かう時、車が運転できない母は必然的に父の隣に座り夫婦揃って買出しとなるわけだが、遊び好きのガキンチョ 2人はどこへ行くとも知らぬまま単なる冒険心からその道中を楽しみとし、結果としていつも家族総出のミニショッピングとなる。
しかし目的地が遊園地や水族館ならともかく、生鮮食品売り場オンリーとくれば道中を楽しむつもりでいてもガキンチョには少々不完全燃焼の感がある。だが帰路に向かう限られた車内で出来る事などたかが知れており、流れる景色に思いつくことと言えば後続車に手を振ることくらい。”ハコバン” のリアウインドウにへばりつく様にしてめいいっぱい手を振ってみる。小さな子供相手に大概の場合、後続ドライバーはやさしく手を振り替えしてくれるものだ。

わずかに小雨のパラつく東京で3連休の最終日とくれば街はやり残したスケジュールをこなす車でごった返している。「あの歩行者がいなければスムーズに行けるのに!」 そんな事を考えている目の前でまたも無情に黄色く変わる信号機。「あ〜あ、またもう一巡りか」。
前方に停まるファミリーワゴンから何かの視線を感じる。良く見ればまだ幼稚園くらいの男の子がこちらへ向けて手を振っている...連鎖的に浮かぶガキンチョ時代の記憶。せっかくだから満面の笑みで手を振り替えしてあげた...。するとすかさず子供はその手を止め冷静な眼差しで何事もなかったかのようにこちらを見る。子供以上に振り過ぎた手と苦笑いに変わった表情の行き場所がなかった...。いつも以上に青信号までの時間が長い。

帰宅後、買い物袋の中身がお風呂用軽石と食器用洗剤だけだった事に、やはり時の流れを感じずにはいられなかった。


(481) 秒読み段階    2004/10/10

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運がよければ見ることの出来る MAZDA ROADSTER TURBO。

雑誌などで盛んに噂される来年のモデルチェンジ予想図だが、”ハンドリングマシン” を謳う ROADTER 現行モデルに、メーカーラインナップの一つとしてこのターボモデルが存在するところを考えれば、操る事の楽しさに ”車格相応  +α ” のパワーが必要なことくらいメーカーも十分承知しているのだろうな。次期モデルには1.8Lと2.0Lエンジンの搭載が予定されているとの情報は強ち間違ってもいないのだろう。

しかし、デカイ車は速い!これ当たり前なのだ。大人と子供の競争なのだから。デカイ者と同じ土俵に上がろうなどと考える事自体ナンセンス。小さいには小さいなりの楽しみ方があり、メリットも生まれる。

足りない物はオーナー自信が補えばよい。ただそのベースとしてメーカーにはその ”余地” を残してほしいと願うのだ。


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