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(1340) 大差ない二人    2007/02/16

私の周りには、東大、早稲田、慶應、に代表される ”凄みのある” 大学を卒業した頭の良い人達が沢山いて、世間話一つするにも何処と無く学術的な会話になるのが非常に印象的である。

いっぽうの私は遊ぶことが大好きな、一口に言えば ”頭の悪いタイプ” なので、何をするにも体に覚えさせるまでは人並み以下である。

そんな相反する2人が好きな映画を語ると、私は ”フォレストガンプ” がナンバーワンだと言い、エリートの彼はそれがワーストワンだと言うから面白い。決定的に違うのはそれぞれの観点なのだが、自分が感じた事を人はどう受け止めているかに私はすごく興味があるから、そういった話が始めると1時間でも2時間でも平気で喋っている。

名古屋からの帰り道、金曜日の夜ということもあって新幹線のチケットが取れず、自由席に並んだ。やれやれ意外と座れるものだと安心したまでは良かったが、なぜか豊橋駅で停車。それが ”のぞみ” では無く ”ひかり” だった事に気づいたのはエリートの彼も同じタイミング。映画の話はまだまだ続いた。


(1339) 名古屋を訪れる    2007/02/15

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名古屋へ向かうなら、昨日の静岡から直接行けばよいのに、午前中東京にて仕事をこなしてからの移動だ。しかし、東京から静岡へ行くのも、東京から名古屋へ行くのも、必要とされる時間が同じなのはどうも理解できない。ペリカンの嘴のような新幹線は随分スピードが出るのだな。

昔の新幹線は各車両前方の電光掲示板に ”ただいまの速度○○○km/h” と表示された記憶があるが、最近は暗いニュースの見出しばかり。せっかく移動する電光掲示板なのだから、”もうすぐ右手に富士山が見えます” とか、”今通過しているのは○○川です” などの情報が流れてくれれば仕事で利用する人も楽しめるでしょうに。

さて、名古屋の名物といえば、”手羽先”、”ひつまぶし”、”味噌煮込みうどん” などであるが、前者2つは何度か食したことがあるが、味噌煮込みうどんはわざわざ専門店に行ってまで食べたことは無かった。

ホテルの近くにちょっと品の良いお店があったのでせっかくと思い入ってみた。名物は割高感が否めないとはいえ、うどん一杯 2,000円はさすがに高いと思ったが、やはりこういうものは話のネタに必要でして...。

山梨県の ほうとう にも似た固めの食感はもう少しやわらかく煮込んだほうが私は好きであるが、味は確かに美味しい。一緒に付いてきたご飯も問答無用で鍋の中に入れ最後の一滴まで残さず頂いた。

会計の時、店員さんに 「ここは有名なお店なんですか?」 と聞いてみると、「ええ、名古屋で一番有名です」 とあっさり答えられた。なるほど納得であったが、一緒に出されたご飯は鍋の中に入れるのではなく、鍋蓋にとって味噌をかけて食べるのが正解のようだ。


(1338) 今日を生きる人    2007/02/14

携帯電話が当たり前の時代だから、自宅の固定電話など要らない!という人も増えてきたようだ。

しかし今日はその固定電話に備わる留守番機能が懐かしい声を記録していた。珍しい名字からして嘗て一緒に働いていた仕事仲間だとすぐに分かったが、どうもその用件は私宛ではなく、別人宛へのメッセージ。恐らく携帯電話のアドレス帳でうっかり相手を間違えたのだろう。夜も遅くの伝言だったがそのまま折り返し私から電話をかけた。お互い驚きの声の向こうに少しだけ広がった距離を感じたが、元気であることが確認できたからそれで良かった。

電話を切りこの日記を書き始めたら今度は携帯電話が着信を知らせていた。言い忘れた事でもあったのかと思い耳を傾けると、先ほどの電話の相手と同じ会社にいた別人から。次々掛かってくる電話の相手が皆過去に同じ時を過ごした仲間だから、すごく懐かしく気軽に話が出来る。

ただそれらの話の中には誰々は辞めてしまってもう東京にはいないとか、少し疲れてしまって...なんていう声も無いではない。思い出として振り返ると寂しくもなるが、皆それぞれの道を精一杯生きていると思えれば、今日が静岡帰りの私でも明日の目覚ましを少しだけ早めてみようという気持ちになった。


(1337) モノが無いから想像ができる    2007/02/13

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SMART が停めてある駐車場の片隅はなぜかこんな状態だ。

空き缶を拾ってお金に換えている国があるというのに、
この国は自転車を捨てるのにお金を払わなければならない。

テレビ番組の特集では時々 ”ゴミ屋敷” なる話題が取り上げられる。
そこいらのゴミ捨て場から ”まだ使えそうな” モノをホイホイ拾ってきて、
家の中外に溜め込んだ挙句、隣近所に迷惑なまでに膨れ上がってしまったというわけだ。

それもこれも、焼却及びリサイクルに関する確固たるルートが確立できないまま、
モノ造りのノウハウばかりを求めた結果なのかもしれない。

どちらを恵まれた国と呼ぶかは物事の捉え方次第だろうけど、
どちらかというと空き缶を拾ってお金に換えることのほうが正論のような気もする。

我々はたまたま恵まれた国に生まれてきたから意識しなければ恵まれない状況は見えてこない。
でもその逆は案外簡単だろう。世界に恥じない日本でありたい。


(1336) 春だから    2007/02/12

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ここ数日の東京は思わずドライブに行きたくなるような良く晴れた空。
しかし、車が汚れていては何処へも行きたくないということで、昨日から洗車をせっせと行っている次第。

春は風が強いとよく言うが、毎年の事ながら春一番が吹く時期になると無風という日は少ない。

日が当たれば暖かい陽気だから洗車するにはもってこいなのだが、
濡れたボディを拭き取る前に表面にはポツポツと何処からとも無く埃が吸い寄せられてしまう。

そして春風に乗って飛んでくるのは埃だけでなく、今年も始まったスギ花粉。
ハックション、ハックション とくしゃみは止まらず、鼻水も垂れてくるわけで...。

今日になり、車はピカピカになったから遠出でもすればよいのだが、すっかり花粉症で ”重体”。
遊びだろうが仕事だろうが なるべく外へは出かけたくなく、家の中でのんびり過ごしました。

夜になり、家の前にある自動販売機へ ”息を止めて” 直行。
健康のため最近は炭酸飲料を控えていたのだが、
ライトアップされたメロンクリームソーダに目がくらみポチッとボタンを押したところ、
出てきたのは熱々の ”ぽっかぽかレモン”。
こういう時ってそのギャップに言葉が出ません。


(1335) MINI のように大きくなるのだろうけど    2007/02/11

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カー雑誌 Tipo の今月号には耳寄りな情報が満載だ。2004年ジュネーブショーで発表された現代版 FIAT500 トレンピウーノ がいよいよ今年の9月15日にデビューするらしい。

正式なデザインなどは公開されておらず今はプロトタイプからの想像で楽しむしかないが、既にオフィシャルホームページも公開されており、デビューまでの200日余りを退屈させないコンテンツが準備されている。雑誌記事によれば、9月にリリースの後、08年にはアバルトの登場も噂されていると言う。近頃車業界は大きな車の話題ばかりだったから小型車好きにはうれしい情報である。

トレンピウーノと聞くと何だかぴんとこないかもしれないが、FIAT500 チンクエチェント の生まれ変わりと言えば、あのルパン三世の黄色い車と連鎖して思い出してもらえると思う。オリジナル誕生から実に50年ぶりのモデルチェンジということになるから世界が注目しないはずがないのである。

しかしそんなニューモデルの誕生を待ちきれない日本のショップは、SMART のエンジンを FIAT500 に載せた ”SMART + FIAT500” なる車も作ってしまった、という記事も続いて掲載されていた。コンピューターやサブフレームまでもが SMART のままらしいから、SMART にFIAT500 のボディを被せてしまったようなものだ。

いずれにせよ、今大注目の FIAT500。とにかく新しいモデルはその出来次第で十分購入検討の対象となる。早く正式なモデルが見てみたい。


(1334) 休日を休日らしく    2007/02/10

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靴を買うつもりで新宿まで出たのに、
ポイントカードを忘れて、ただの散歩になった。


フィルムカメラでもデジタルカメラでも私は好んで広角レンズを良く使う。

スナップ写真には手ぶれや咄嗟の構図作りにそれが適しているし、
遠近感を利用した画の成り立ちが私は好きだからである。

でも最近は標準レンズと呼ばれる35mm〜50mm付近の焦点距離と、
縦アングルを工夫するようになった。
近くの被写体と遠くにある被写体を対比させ見せたい時、
いたずらに望遠レンズを使うのではなく、50mmレンズは嫌味無く効果が出せる。

今日はたまたまデジタルカメラしか持っていなかったので、
ズームレンズの真ん中あたりを利用して50mmっぽく撮ってみたが、
フィルムカメラならこうはいかない。

一般的なデジタルカメラの画角は縦横比 4:3 であるのに対し、
フィルムカメラの画角は 3:2 であるから、
縦アングルで構図を決めようと考えたらデジタルよりも縦長になるからだ。

横移動する手前の被写体をタイミングよく構図に捕らえるのはなかなか難しい。
失敗の利くデジタルカメラで練習しようと思う。
 


(1333) 大阪を少し歩いてみる    2007/02/09

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天王寺駅から少し歩けば遠くに見えたのは学生時代に1度だけ見たことのある通天閣。未だ嘗て上ったことは無いから今日の最終目的をそれとして、そこまでの道中であるジャンジャン横丁をじっくり眺めてみる。

集まった男達の目線の先には時代を感じさせる少し曇ったガラス張りの将棋屋があり、昭和の雰囲気が懐かしく感じられた。しかし反面、”噂には聞いていた” 身の危険を感じる空気も周囲には確かに漂っていた。せっかく上った通天閣だったが生憎の天候で景色などろくに見えず、ただ周辺の治安の悪さだけを際立たせているようだった。

重い荷物は駅のコインロッカーに預けてあったが、いざ戻ろうとすると、さて、どこのロッカーだったか?という始末で構内をさまよう事になったが、それが幸いして聞いたことのある歌声に出会う。ゲリラライブ?を行っていたのはスガシカオだった。久しぶりに見るライブはスケールに関係なく良いものだ。


(1332) 好きな土地を眺める    2007/02/08

大阪へ向かう新幹線。隣には観光気分の4人家族が座席を向かい合わせにして座っている。

小学校低学年位の男の子と高学年位の女の子はニンテンドーDSに夢中。時折エキサイトした大声さえ聞えてくる。その姿をビデオカメラで終始撮影している父親。更にその父親の姿をデジタルカメラで撮影している母親。直射日光が眩しいのか遮光カーテンは閉ざされたまま...。さて、帰宅してからそのビデオやデジタル写真を見たときに、どんな映像が映っているのでしょうか?

モノに恵まれることは必ずしも幸せな事ではないような気がします。

その4人家族、移動中は周りの迷惑顧みず...といった感じでしたが、京都で下車する際にはきちんと座席も元に戻し、案外マナーよく降りていきました。もしかすると京都という地が彼らを多少なりとも刺激したのかなぁと、西日に染まる東寺の五重塔を見て思った。


(1331) 深夜に向かうトイレ    2007/02/07

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「第一印象から決めてました。友達からお願いします。」
そんな言葉を多用するテレビ番組が随分昔に流行った事を思い出していた。

確かに何事も第一印象は大切だと思う。
就職活動を行う学生は面接の印象を良くするために必死だし、
女性が綺麗に着飾るのも根本はそこに理由づくのだと思う。


ここ数年の私は国内をあちこち飛び回っているので、
人に言わせれば ”羨ましく” 思えるようだ。

でも遊びや観光ならともかく、仕事が理由で移動が積み重なるのだから、
”初めて訪れる地” に対する ”第一印象” はおのずと仕事の思い出となる。

いろいろな土地を訪れていろいろな経験が出来ることには感謝せねばならないが、
その第一印象が果たしてハッピーかどうかは別問題である。

どこのホテルに泊まっても同じようなユニットバスのドア。
こんなふうにドアノブが逆さまに付いていたりすると場所を忘れて暖かい気持ちになれる。


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