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(1540) 初秋日記    2007/09/04

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明るい都会の街灯を昼間の強い太陽と勘違いして泣き続けた蝉達の声も、
気がつけばうるさいくらいに涼しさを訴えるスズムシの声に変わっている。

閉ざされた空間がプライベートタイムとなる車での移動もいいが、
過ごしやすく適度に乾燥した秋の風を満喫するならば、やはり自分の足で歩くのがいい。

動く景色がゆっくりな分そんな些細な事に気付けるのだと思う。夏の終わりはいつもどこか寂しいものだ。

無意識に人が季節を感じる時、考えてみるとそれは、
桜の春、雨続きの梅雨、沢山のサーファーが海に浮かぶ夏、
イチョウの葉が道を覆い尽くす秋、歩く音しか聞こえない静かな雪の冬。

私にはそこに寂しげな夏の終わりが上位する。

東京より遙かに早くやってくるウロコ雲にも似た秋の疎らな雲を見上げ、
「なんだか寂しいですね。」と不意に言葉にした北海道の営業マンを覚えている。

単身赴任の寂しさまでは分からないけど、
それ以来私もなんだか夏の終わりが近づくと自然と空を見上げるようになった。


(1539) データで遊んでみた    2007/09/03

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Google Earth と格闘。 以前は問題なく使用出来たアプリケーションなのになぜ突然 Windows がブルーバックになる?と いろいろ考えたがどうやら最新版の Google Earth はWindows が深刻な事態に陥るという人も多いらしい。でも、Direct X では無く Open GL モードで起動すれば問題ないようで一安心。

これまではちょっとしたお遊びツールと思っていたこの Google Earth。実は今回購入した ”GPSサイコン” と組み合わせる事で非常に有効的に活用できる。例えばパソコン画面上で ”ここに行きたい” とマウスクリックしたポジションの緯度経度データを GPS に送信すれば、即、GPSはそちらの方角と距離を表示。そのまま歩き進めばパソコン画面で見た航空写真と同一の場所にたどり着ける。

そして今日試してみたのは、昨夜 ”寝る前の運動に” ちょっぴり出かけた ”夜ポタ” のログを元に Google Earth 上に奇跡を表示させてみた。操作は至って簡単で、GPSのデータを別ソフトで吸い上げて、作成されたファイルを Google Earth の画面上にドラッグするだけ。すると、おなじみのリアルな地球儀が回転し始め、上の写真のような奇跡が自動的に描かれる。

驚くのはGPSから取得したデータの精度の高さで、愛車 MINI の様子を伺いに駐車場を訪れた足取りまでもが2メートル誤差くらいできっちり描かれている。

最近浮気が心配な奥さん、こっそり旦那のカバンにこんな小物を仕込んだらその日の行動が一目瞭然ですぞ。


(1538) データは空から降ってくる    2007/09/02

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夏が終わるには早すぎると思いつつ、気づけばとっくに9月に突入しております。で、連日の涼しさが自転車ポタ魂に着火したわけであります。

約1年間使用してきたVDOのサイクルコンピューター、実走行の1/3程度しか反応せずあまりに調子が悪いので、ここは気分一新 ”GPSサイコン” を購入。十分な下調べあっての購入だからしてコイツの高性能ぶりは使う前から分かっており、なんと言ってもその肝となるGPSエンジンには現時点で世界最高クラスの高感度といわれている SiRF STARIII が採用されている。

これまでにも7,8年前からハンディーGPSを使用してきた私だが、基本的に空の見えない場所での受信は不可能。これがGPSの常識だった。でも、今回のコイツは違う。自転車ならば高層ビルの隙間や並木道の木陰に入ったとしても全く問題なし。手持ちのハンディーGPSとして電車に乗っていても受信可能。驚くべき高感度である。

折りたたみ携帯電話程の小型ボディーで軽量、自転車での使用をターゲットとしているので自分と自転車のプロフィールを入力しておけば消費カロリーまでも計算。目的地を登録しておけば方角と距離のナビゲーションも行い、走り始めればタイマースタート、信号で立ち止まればオートポーズ。

更にGPSとしての進化を感じるのはUSB接続によりPCとデータ通信が可能。データロガー機能を利用してその日の走行ルートをパソコンの地図上に奇跡表示。GPSは高低差までも記録しているから3D Mapにさえその経路を描き出す。しかもあの Google Earth との連携すら可能である。

GPSサイコンとしてだけでも画面上にバーチャルパートナーを表示させるようなオリジナル機能が豊富なのに、パソコンと接続するとそのツールの拡張性は半端ではなく、そちらのソフトの使い方を覚えるだけでもいったい何日掛かる事やら...。

これがあるだけで走る事が楽しくなる事は確かだが、ハンドルに取り付けた画はちょっといまいち..か。

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(1537) 悩ましい発表    2007/09/01

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数日前に発表された RICOH のリリース情報によれば、9月14日に Caplio R7 が発売されるらしい。

コンパクトデジカメ本体の性能そのものは何処のメーカーも横一線、使いやすさに好みが分かれるとしても、同じようなスペックならどれを使ってもそれ程大差無いのは他の家電も同じ事だ。でも、カメラの場合にはそこに装着されるレンズが作品の仕上がりに大きく影響する。

私が前々から RICOH のデジカメに注目しているのはそのレンズ性能。R7に搭載される7.1倍光学ズームは少しばかり設計に無理があるからして、それに伴う収差を考えればとても賛成できたものではないが、それを差し置いてもこのシリーズの特徴である1cmマクロは拍手モノなのである。

レンズから1cmの距離にフォーカスが合うと思えばとにかく画作りに幅が出来るし、一眼レフ以外のカメラでは必ず付きまとうマクロ撮影時のパララックス問題も液晶ファインダーを生かしたコンパクトデジカメ特有の撮影スタイルとして十分にメリットを発揮する。

でもすべてが満足というわけではない。コンパクトデジカメだからしてCCDは1/2.5インチ、そこに800万オーバーの画素を詰め込めばさすがに密度の面で既に画質は飽和状態。画素数が多ければクオリティが上がるかと言えばむしろそれは逆の話。限られたスペースに沢山の情報を詰め込もうとすれば無理が生じるものだ。

そして記録方式にRAWフォーマットが無い事。せめて1/1.8CCDでRAWフォーマット対応。んーそれってやっぱり Caplio GX100 という結論に達するなあ。でもあちらはボディーサイズが...。


(1536) On the beat    2007/08/31

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先日の長距離ドライブでも大活躍した MINI 純正 CDプレーヤー。今時、iPodやメモリープレーヤーが当たり前でしょ!とおっしゃるなかれ、MINI に標準で ”豪華CDプレーヤー” が搭載されているのは 40th アニバーサリーモデル のみ。それ以外のモデルはすべてカセットデッキなのであります。

私は基本的に車内では ”ラジオ” が聴ければOKだと思っているのだが、そうは言っても山の中など走っているときには電波の届かない場所もあるわけで、そういう意味ではCDが聞けるのはありがたい事なのであります。

ところがこのCDプレーヤー、多少の振動でいとも簡単に音が飛んでしまって、「ルンルンルルーン、ルッ、ルッ、ギャ、ルルルーン」 ってな感じで、それまでリズミカルだった運転があからさまにぎこちなくなります。

多分 MINI という車に初めて乗る人は、この ”音飛び” と ”音飛びする程の乗り心地” に驚くでしょうな。

iPodをトランスミッターでFMラジオに送信。考えてはおりますが、シガーソケットすら存在しない MINI では、まず、その電源供給から手をつけなければなりません。


(1535) 昨日に良く似た朝の出足    2007/08/30

朝の目覚めは決していいとは言えない。人間より目覚まし時計に権利があるのはどこか納得いかないが、その音を聞き続けるのも苦痛だから仕方無く起き上がる。私も含め多くの人の忙しい朝はこんなふうに始まると思う。

でもここで一番可哀想なのは毎日良い仕事をしてくれている目覚まし時計だろう。どんな温かい家庭でも大抵は憎まれ役だ。

電車の中の退屈な時間はiPodがあるだけで随分お気楽な空間に変化する。
ただそれは気分にマッチした選曲と再生音量が大切だ。朝は幾分聴覚が敏感になっているから少し控えめな音量が心地良い。

揺れる電車にお気に入りのBGM、適当な気温が上手くバランスする朝の下り列車に朝日が差せば、眩しさを理由にもう一眠り。上手くすれば今朝の夢の続きがBGM付きで見れるかもね。


(1534) お金が掛かる人    2007/08/29

最近の日記を読み返してみると、「車のカスタマイズはやらないんですか?」という声が聞こえて来そうなほど、車には ”乗っているだけ”。

確かに SMART も MINI もびっくりするようなカスタマイズは行っていない。その要因はどちらも始めからそれなりに手の入ったグレードを選んでいるためだと思われ...。
しかしMINIにおいてはそれだけの理由ではなく、正直申しましてやりたいことが多すぎるあまり、あれもこれもと考えると嘗て所有した Roadster のように車両代金よりカスタマイズ費用のほうが上回わらんとも限らないため、自分なりに精いっぱい歯止めを掛けている状態です。

ただ、もうとっくに製造が打ち切られたMINIの事、世界一パーツが豊富とは言えレアな物は流石に入手が困難だったりプレミアがついていたりするから、気持ちも焦らんではないのだ。

最近の私、車に限らず何でも ”手に入らなくなってから” 調達することが多く、かなり割高で購入するはめになっている。さて、ネットオークションには貴重なレンズが出品されているようだけど...。


(1533) 遊びに夢中 (3)    2007/08/28

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MINIの写真を撮ろうと考えると、案外都会の街を背景にトワイライトの光を味方につければクラシカルとモダンが融合した面白い画になりそうだが、残念なことにその様な気の利いたロケーションを私が知らないばっかりにいつもこうした緑ばかりになる。

ただ ”住む所” と ”ドライブ” は山の中を好む私の性格がそのまま出ているだけなんですがね。

そう考えてみると、好きな車を好きな場所で好きな写真に撮る。”結果” より ”やりたい事” に没頭できるそのプロセスこそが大変贅沢な事である事に気付かねばならない。

でも改めて沢山の写真を見直してみると肝心の海をバックにした画が一枚も無い。日焼けするくらい満喫した海辺の露天風呂がソレさえも忘れさせるくらい ”くつろげた” ということなのだろう。”私的 Le Mans” は当然日曜夜の帰宅となったが勿論MINIは綺麗に洗車して駐車場に納めた。


(1532) 遊びに夢中 (2)    2007/08/27

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夏休み中の日曜日とくれば本来大賑わいのはずの箱根ターンパイク。でもさすがに日の出前から順番を待てば通行料金を支払ってもお釣りがくるくらい、自然を独り占めしたような貴重な写真が撮れるというものです。あっちからもこっちからもとアングルを変えたり車を移動したりして、数十枚もシャッターを切れば段々と日は高くなり光の具合が微妙に変わってきて、せっかくだからと新しいコントラストでもう一度一通り取り直してみたりする。

9時半の一番風呂を狙うには少し時間が早いかもと思いつつ、温泉地を目指す気になったのは300枚近くを撮り終えてから。そしてその時偶然の遭遇。

ERAターボのような出で立ちの迫力あるMINIカブリオが真後ろに近づいてきたのはすぐにわかった。何せ物凄い突進だったし個性的なカラーリングだったもんね。
勿論その後は十数キロに及ぶランデブー走行となったのは言うまでもなく、途中で前後入れ替わってもみたり。やはりMINI乗りの仲間意識は素晴らしい。

素晴らしい思い出があれば例えブレた写真でも300枚の中で一番のお気に入りとなるのは当然です。なんだか油絵のようなタッチになった。

その後、私は短くクラクションを、彼は大きく手を上げて次の再開を約束した。


(1531) 遊びに夢中 (1)    2007/08/26

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近年ご無沙汰だった ”私的 Le Mans” を夕べ遅くに思いつき、即行動と相成った。

と言ってみても何のことやら...という感じでしょう。

20代の頃は車に乗りたければ時間に関係なく思い立ったら即その足で行動に移した。仮に夜の10時でも明け方の3時でも、その時点から寝ずに遊びに行く。でも行きはよいよい帰りは渋滞だからして、大体行動に移してから24時間走りっぱなしで帰ってくる事が多かった。それを ”私的 Le Mans” と呼んでみただけの事だ。

 

今回も土曜日の夜から寝ずに運転し、日曜日の夜に帰ってくるというヘビースケジュール。
そういった突発的に行動してしまうあたりは私もまだまだ大人になりきれていない...。
 

昨夜思いついたのは、終わりかけだがせっかくの夏なのだから季節を満喫しようということで、海に行く...。でもこの歳になって水遊びも恥ずかしいので、海の見える温泉を目指したのだ。そしてその道中では MINI の写真撮影もスケジューリングした。

昔から恒例の、高速道路を使わないドライブルート。別に高速代をケチっているわけではなく、真っ直ぐの道が面白くないから下道を駆使して往復するということ。

箱根ターンパイクへは予定よりも早く着いてしまい、ゲートオープンまで30分程待たされた。1番乗りとまではいかなかったが2番手で通過。朝日をバックに MINI が撮れるなんて思ってもみませんでした。

つづく。


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