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中国の空が日本のソレと大きく違う事は、着陸体制に入った飛行機の小さな窓からでも十分確認できた。
よく晴れた東京なら数十キロ先の富士山さえ眺める事が出来るというのに、北京の街中では300メートル先がチリや埃で霞んで見えない。高層ビルの建設や、来年開催される北京オリンピックに向けた地下鉄工事が影響してか、縦横無尽に走り回る驚くほど多くの車は皆、泥や埃で汚れている。
ちょうど日本でスパイクタイヤが規制された頃の粉塵公害に似ていて、大量の粉塵と黄砂が同時に街を多い尽くしているような感覚だ。だから夕日は遥か高い位置で随分赤くなるし、朝日が上ってもなかなか明るくなってこない。
実は昨日の日記に掲載した写真は近代的な38階建高層ビルから窓の外を見下ろしたもの。
道路の向こうは終戦直後を思わせる長屋の住まいにボロボロの自転車。道路を挟んだこちらはガラス張りの超高層ビル に毎日ホテルまでの送迎付き。
見上げる、見下ろす、物理的なその視点の移動が、平屋と高層階という位置的な関係だけではないように思えてきて、俯瞰で写すその行為に私は少しためらいがあった。
やはり住んでいる国が違うだけで同じ人間なのだから、同じ目線で向き合いたい。
平日の昼間はなかなか自由な行動が取れない事に歯がゆさを感じるが、是非今週末あたりを有意義に利用して、現地の人々とふれあってみたいと思う。
毎日数名の日本人と一緒に行動している私、カメラ1台だけあれば1人で歩く勇気がわく。 |