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トレンクルの製造中止の事実を知ったのは先日 A-Bike
の情報を集めていたときの事だ。
1998年の発売以来約10年間カタログから消える事の無かった歴史的折りたたみ自転車。何しろ、それまで折りたためても電車内に持ち込む場合には手荷物料金が発生したのを無料にしたのがこの自転車。
そしてオールチタンフレームによる世界最軽量。ママチャリ程度に走れる自転車では未だにこの記録は破られていない。
やはり JR と Panasonic
の共同開発の成果はすばらしいものだった。
だけどいかんせんそのお値段がずば抜けていて、よっぽどの自転車道楽でないと”ちょっと買ってみようかな?”
という簡単な気持ちでは手が出ない。”製造が追いつかない”
と言いつつも、売れた台数はびっくりするほどの数にはならなかったのだろう。
また、チタンフレームは溶接などの加工が難しいと言われている素材だから、製造コストもそれなりに掛かったのは事実のようだ。
それでも世の中の自転車好きな人達の多くは、約半額で購入できるブリジストンのトランジットスーパーライトではなくこのトレンクルを選び、多段化などの改造に力を入れ、軽量化のためにネジ1本にもこだわりを持ち、挙句にはロードバイクのパーツに目を向けた。
そのまま乗ってもパーフェクト、手を加えれば更に楽しく、上が望める自転車。
名車と呼ばれるだけの価値は、乗った人だけが分かる魔法の自転車だ。 |