tc electronic
と聞いて胸ときめく人は、プロのレコーディングエンジニアかそれを目指す学生くらいでしょうか...。ブロードキャストレベルではまだまだ高嶺の花というのが現実のようです。
SYSTEM6000 や Finalizer で有名な tc
electronic は、世界でもトップクラスのレコーディング機器メーカーですが、そんな tc も近年では DAW(Digital
Audio Workstation)
用のプラグインソフトに力を入れており、パーソナルスタジオでもそのクオリティが実現できるようになりました。
そこで見つけた今回の製品、これはプラグインソフトとは何ら関係がありませんが、一言で言うと単なるボリュームです。コンピューターを使用し音作りをする環境では、デジタルミキサーなどが不要な分、パワードスピーカー(アンプ内蔵スピーカー)を駆動するのにボリュームコントロールがしづらい傾向にあるため、このような製品が開発されたのでしょう。
家庭用のアンバランス信号(GNDとプラス信号のみ)を制御できるボリュームは世の中に沢山ありますが、プロ用のバランス信号(GNDとプラス信号とマイナス信号)をコントロールできるボリュームは数が少ないのと見た目がゴツイ。しかし
tc のボリュームはじつにスタイリッシュ。当然衝動買い。値段もプロユースですが。
エフェクターメーカーがボリュームをリリースするという現実には驚きましたが、それだけ世の中の需要の多くはパソコン画面の中で実現できると言う事なのでしょう。
実はコレ、買ったは良いけどすぐには使いません。以前は私もプロ用パワードスピーカーを使用していましたが、今はアンプが独立した環境なので不要なのです。でもこういうものは
”良い物見つけた!” というタイミングで買っておかないとすぐに手に入らなくなってしまうため行動に移したまでです。
え?スピーカーの購入を検討中なのって?いやその、そろそろ GENELEC
の音が恋しくなってきたと言いますか...。
そうそう、近年ではプロ用のスタジオニアフィールドスピーカーにパワードタイプが多いのが気になりませんか?家庭用の場合は配線が少なくてすむという単純な理由が多いですが、プロ用ではダンピングファクターの関係が大きいんです。その辺りの話はまた今度。 |