写真と言うのは、ある程度大きなサイズにしなければ見えてこない部分があります。それがフィルムの場合、2Lとか六つ切とか四つ切とか、規定のサイズを指定するだけで、世界各国何処へ行っても同じ大きさのプリントが再現できましたが、デジタルになって大きく状況が変わりました。
プリントせずに楽しむ事の多いデジタルデータは、それをプレビューするモニター性能によってオリジナルデータとは違った見え方をするということです...。
ピクセル数の同じ17インチモニターと20インチモニターでは解像度は同じですが物理的に見える大きさが変わりますし、サイズが同じモニターでもピクセル数が異なれば解像度の違いからなるディテールの見え方が変わってきます。まして、そこに
Windows と Mac が混在すれば ガンマ値が異なるため中間調の再現性も変わってきます。
勿論、パソコンの世界にもモニター環境を統一するための規格は存在して、それに則って表示させれば明るさや色に関する見た目の統一性はある程度取れますが、画面サイズや解像度は、使用するモニターやパソコンの性能に左右されるため、特にこうしたWEBをデザインする際は基準が無くて迷ってしまう事が多いです。WEBページを作成する環境と、それを観覧する環境が異なれば作者が意図したレイアウトや大きさで表示されない事があるからです。
実は当WEBページも始めた当初は、掲載する写真サイズは極力小さくして解像度の小さなモニター環境でも画面スクロールせずに見えるよう心がけてきましたが、近年は流通しているモニターやパソコンの性能も徐々に上がってきたため、写真サイズは大きめにしております。
豆知識:
企業が作成するWEBページやブログなどは、そのほとんどが横幅800ピクセル程度に制限して作られています。パソコン画面内では縦スクロールより横スクロールのほうがやり辛いことが要因します。そんな中
Apple の WEB
ページは例外で、横幅1,000ピクセル程度で作られています。勿論、モニター環境によっては横スクロールを強いられる場合もありますが、現行
MAC
はその全てが高解像度ディスプレイと組み合わされるため、MACで見る分には快適と言うわけです。WEBデザイン一つをとってもビジネス的に良く考えられていますね。
え、当WEBはコーナーによって横幅はバラバラです。ページ数が増えすぎた今となっては取り返しが付かないのです...。あしからず。 |