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(2200) 記憶から消えるスピード    2009/06/25

今年は例年になく早くから夏支度をして、ラスベガスへ行っていた4月の下旬から半袖を着ていたので、近頃は 「そろそろ夏も終わりかぁ」 なんて錯覚してしまいます。

昨日たまたま恵比寿にいたので、ちょうど一年前くらいに知人に教えてもらった おもちゃ屋 に寄って来ようと思って探したのですが、どうしても見つかりません。ここのところ私の記憶力は著しく低下していて、ちょっと病院で見てもらったほうが良いようなレベルですから、まさか無くなったのが記憶ではなくお店のほうだったとは、最寄の交番で伺うまでは信じられませんでした。

こういう時代ですから、商売にならなければ続かないのは当然ですが、とはいえ、お祭りに屋台が無くなるような事だけはあってほしくないですね。


(2199) MINI を元気にする(3)    2009/06/24

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現在の MINI の様子。(今日も撮影協力は iR MAKERSです。真にありがとうございます)

私が iR MAKERS にお邪魔すると、数台の MINI が同時に整備されているのですが、そのうちの一台はよくこんな感じでドンガラになっています。
この状況だけ見ると、もう二度と元には戻らないんじゃあないかと心配になります。

MINI はボディというかシャーシ構造が独特で、サブフレームと呼ばれる小さな鉄枠 (写真内の黒いブロック) にエンジンやサスペンションが組み込まれます。
リアの場合もエンジンこそありませんが、基本はフロントと同じです。そういう意味では、チョロQのゼンマイエンジンと構造は同じですね...。


(2198) MINI を元気にする(2)    2009/06/23

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走っていると気付きませんが、こうしてリフトアップすると床下が赤いことが分かってしまいます。オールペンしたとは言ってもエンジンまでは降ろしませんでしたから。
でもこれはこれで2トーンカラーとして、エンジンルームが赤いのでそれに合わせてロッカーカバーやプラグコードも赤くコーディネートしたりして楽しんでいます。

さて、リフトアップついでに気になるのがダウンパイプと呼ばれる、エキマニから触媒を繋ぐ排気パイプ。

私のものは標準ですが、iR MAKERS の2階では、いつも VALTAN製ステンレスタイプが飾られているのを見ています。
見た目もさることながら、2キロちょっとの軽量化が期待でき、豪華装備で重量の増した最終モデルの MINI にはそういったコツコツとした積み重ねが必要とも思え..。

でも、贅沢を言っていると車はびっくりするくらいお金が掛かる事を経験済みですから今回は我慢するとします。

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そしてブレーキ周り。エンジンを降ろす目的なのになぜブレーキまで分解しているのかと言うと、
FF車なのでドライブシャフトを外すためにはブレーキをはずす必要があるのですね。多分。

しかしこれまたよく錆びている事。キャリパーも、そしてローターも満遍なく真っ赤でございます。しかも標準のこれがずっしりと重い。
KADのアルミブロックで出来た4ポットキャリパーなら、ビッグサイズなのに標準の半分ほどの重さ。バネ下重量を削るにはこれが一番。
でも上のダウンパイプの10倍近い予算が必要なので到底手が出ません。

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さあいよいよエンジンが取り出されます。クレーンから伸びるチェーンで吊り上げたブロックがごっそりと...。これで重量はどれくらいあるのでしょうか。

せっかくここまでやるのなら、シリンダーブロックを塗装しようかしらん、とか、錆びやすいボルトやナットはステンレスに交換しようかしらん、とか、
止め処なくプランは湧いてきます。少し手を加えればここで吊り上げられているだけでも10kg位の軽量化が実現できそうですから乗り味は随分変わる事でしょう。

小さい車は軽い事が最大のアドバンテージであり、運転していて楽しいと感じるポイントだと思います。

そういえば、この車を預けた際、MINI MARUYAMA の軽量13インチ中古ホイールが2セットあるとか聞きましたが、
軽量スポーツホイール代表TE37とどれくらい違うものでしょうか...。
限定スポーツパック標準をブラックペイントした私のホイールは、見た目こそカッコイイですが重量のせいで走行中のドタバタ感が否めません。

つづく...。


(2197) MINI を元気にする(1)    2009/06/22

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さて今日からしばらくは愛車 MINI のミッションオーバーホールをご紹介します。2速に入りにくくなるという ”MINI 特有の持病” を改善するのが目的です。

作業を担当してくださるのは行き付けの iR MAKERS。今回ご紹介するこれらの写真は全て私ではなく iR MAKERS のW様の協力により撮影されたものです。
もしこれらを私が撮っているとしたら、仕事もしないで何をしている!と各方面から怒られてしまうでしょう...。

MINI のミッションは以前にもこのコーナーでご紹介したとおり、狭いエンジンルームに強引に押し込む形でエンジンと2階建て状態。
ですからオーバーホールを行うには必然的にエンジンごと降ろす段取りとなります。世の中にはこれらを個人で行う人もいますが、
どう考えても私の青空駐車場では無理な作業ですし、第一、組み立て終わった後にいくつか部品が余りそう...。黙ってプロに任せるのが吉です。

そしてプロの作業と言えば上の写真にあるように、とにかく周囲に傷や汚れを着けないよう万全のガードを施します。
今回は赤いロッカーカバーに傷を付けないように...という配慮で、わざわざ標準の黒いカバーへと付け替えて作業してくださっています。

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MINI のエンジンルームはとにかく狭いです。普通の車ならラジエターはフロントグリルの真後ろに付いていますが、MINI は助手席側のホイールハウス脇。
そしてそれとシンメトリーな配置にエアコンコンデンサー(写真左端)が付いています。夏場は左右のホイールハウスから常に熱風が出てくるというわけです。

今年で誕生50周年の MINI も、後半はキャブレターではなく電子制御によるインジェクションになりました。最終モデルの私の MINI も当然電子制御ですが、
そのコンピューターの取り付け位置はなぜかエンジンルームの最前方(写真2枚目)。フロントグリルの斜め上に位置しますから、
こういったところが雨に弱いと言われる所以かもしれません。一般的な車は助手席足元などの室内にある事が多いです。

MINI オーナーなら誰もが知るステディロッド。数々の MINI 雑誌で必ずと言って良いほど点検箇所としてピックアップされる部品です。
エンジンの揺れを制限するためのこのロッドは、ロワー(写真3枚目)とアッパー(写真4枚目)それぞれにゴムのブッシュが埋め込まれていて、
これが経年変化と疲労により穴が大きくなってきてエンジンの揺れが激しくなってくると言われます。今回の私のはどうかな?いっそう強化品に交換と言う手も。

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さあこのあたりからだんだんコアな領域に入ってきます。オートマ車が全体の9割を超える今の日本で、”レリーズシリンダー” と言ってもピンとこないかもしれません。
マニュアルトランスミッションのクラッチを繋いだり切ったりする操作で、クラッチペダルを踏んだ時にクラッチ側で油圧を機械運動に変換している装置。
簡単に言うとそんなところですが、これは左の2枚の写真から私が勝手に 「これレリーズシリンダーだよなぁ」 と想像したまででして...。違ってたらお恥ずかしい。

更に、右の2枚の写真は恐らくスターターモーターを取り外しているところと、取り外し後のフライホイールが見えているところ。
よく見るとフライホイールが茶色く錆びている...。血液型Aの私ですからこういうのは気になって仕方が無い...。でも、蓋をして見えなくなれば気にならない。
今回は見なかった事にして...。


実は、今日送っていただいた写真だけでも40枚以上ありました。
「私が何枚送っていただいても大歓迎」 と言い残してきたために、本当にお手間を取らせてしまい申し訳ありません。
私自身も作業しながら写真を撮ったりするので、それだけで作業効率が落ちるのを知っています。
でも..これからもぜひお願いします!
マニアックな写真の数々に 「これどこの部品の画だろう?」 と今頃になって雑誌片手に調べる作業が、何より新鮮で楽しいです。

つづく...。


(2196) アクアリストはガラスの透明度に拘る    2009/06/21

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アクアリウム関連グッズをいろいろ調べていると、いつの間にやら規模の大きなシステムへと気持ちが揺らいでいるのは私だけではないはず。
しかし、何でも小さい物好きな私の事、大きな水槽にはあまり興味がわかず、いかに小さくまとめて美しさに拘るかがポリシーです。

そしてもう一つの拘りは、四面ともガラスで出来ている事。
一昨日の日記にも書いたとおり、水面の油膜対策としてオーバーフロー方式のろ過装置に注目すると、
小さな水槽の場合、どこか一面が黒や青のアクリル板になるため窮屈に感じてしまうのです。

ネット上でいろいろ検索していると、案外 ”灯台下暗し” だったことに気がつきました。
おかもちち水槽でも使用しているマメスキマーの販売元であるマメデザインからガラス製マメオーバーフロー発売予定の情報。
マメデザインで製作されるガラス製品はどれも職人による手吹き製でとにかく美しい。

マメオーバーフローはまだしばらく先の発売のようですが、それ以外にも、水槽の水が蒸発し水位が下がったことを自動検知する ”マメスイッチ” なるものも発表。
更には、1677万色もの色と明るさ調整可能な 42W LEDライト をアルミヒートシンクに埋め込んだ ”マメエコライト” も登場。

とにかくデザインがすばらしいです。どれも数量限定のため、お金に糸目をつけず買ってしまいそうな予感。


(2195) モノクロを選ぶ理由    2009/06/20

私はテレビドラマは結構好きで、特に泣けるストーリーには弱いです。

ところで今クール話題の木村拓也さん主演ドラマ ”MR.BRAIN” を見ていたら、面白い内容に触れられていました。脳は ”形” よりも先に ”色” から情報判断してしまうというものでした。ドラマの中では男性、女性それぞれのトイレの入り口のマークを、形はそのままに色だけ入れ替えたらどうなるか?という代表的な例を取り上げていましたが、実はあの内容は写真界ではよく用いられる例です。

特にモノクロ写真を撮るカメラマンの間では意外と色に対する関心は高く、モノクロで撮るからこそカラーをモノクロに変換した時それがどんなグレーに写るのかを意識するわけですが、そういったプリントされる物理的なコントラストに注意していると、人は日常的に色から得ている情報が多く、それが頭で理解する以前に反射的に判断している事に気づきます。

例えば街中を赤い車が走っていれば緊急車両と気付くでしょうし、青い信号は進んで良し!とすぐに判断できます。これらは ”消防車” とか ”進め” と文字を書くよりも直感的に判断できるのです。ただ、近年、横断歩道用の信号機に、”歩いている人の形” の表示が増えてきたのは、恐らく色をうまく認識できない障害者の方のために分かりやすい表示へと変更しているものと思われます。

モノクロ写真、と一口に言っても、”なんか雰囲気が出て良いねぇ〜” という単純な好み以外に、色で表現できない被写体をどうやって画にしようと考えながら撮るのが最大の楽しさだと思います。


(2194) 一時的な対策    2009/06/19

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淡水、海水問わず、水槽には何通りかのろ過方式があります。私のような小型水槽ろ過のほとんどは、外掛け式と言って、ろ過装置を水槽のフチに引っ掛けるお手軽タイプを使用しますが、これの欠点は給水口が水槽の下のほうにあるため、水面に浮かぶゴミや油膜を吸い込んでくれない事です。水換え後1週間もすると、餌から出る油や小さなチリが沢山浮いてきて見栄えがよくありません。

そこでいろいろ考えた結果、今回はサーフェーススキマーなるものを購入。これをろ過装置と組み合わせる事で、水面のゴミと水槽の下のほうのゴミを同時に吸い込もうという魂胆。

装着は簡単で、実際に使用してみると、確かに油膜は減った気がする。でもこれを装着するために水質改善とエアレーション目的で設置していたプロテインスキマーを外してしまったためか、ナンヨウハギが急に弱ってしまった。多分外掛け式フィルターだけでは酸素が取り込みきれず酸欠になった様子。今日のところは急いでフィルター内にポンプでエアレーションを行ったが、今後は対策を考えないと...。

そもそもオーバーフローシステムというろ過方式を使えば油膜とは無縁なのだけれど...。それって水槽ごと買い替えになります。


(2193) この場所から見る景色が好き    2009/06/18

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東京には東京なりの写真スポットがあると思っています。

事実、カメラ片手に歩けば、実家のある長野より沢山のシャッターを切っています。
自然がいっぱいで住みやすく、空気も綺麗なはずなのに、長野にいて長野らしい写真はいまだに撮れていないのも事実です。

私は大の人間嫌いなので、東京よりはるかに長野のほうが性に合っているはずなのにどうしてでしょうか...。写真を撮ると無意識に人をフレームに入れたくなるのも不思議です。

 

東京ビッグサイトに沈む夕日。

年に1,2回はこの場所を訪れますが、この周辺は人工的な建造物と自然が造りだす背景がうまく融合していて、いつも面白い写真が撮れそうな気になります。フィルムカメラをぶら下げて真面目にここを歩いたことはないのですが、用事がなければ行かない場所ですし、用事があったらカメラを持って歩いている時間は無いですし、なかなかそのチャンスが掴めずにいます。


そこから見る東京の中心を象徴するように、まずはお台場の観覧車が気分を高めます。

 


(2192) 少し楽に、そして完璧に    2009/06/17

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SIGMA DP1 の性能の半分は Foveon 素子で決まり、後の半分はそのレンズ性能だと私は思っています。
フィルムからデジタルになってもカメラそのものが光学機器である以上、当然2大要素と考えるべきです。

世の中に存在するカメラの多くが数倍の倍率を持つズームレンズをセットする中で、
DP1 においては、コンパクトカメラにもかかわらず単焦点レンズを組み合わせた事が、良い結果に結びついているのは明らかです。
一昔前の ”シグマは安いレンズメーカー” という印象は、デジタルになって大きく変わった気がします。

ところでそんなDP1のレンズでも当然収差は発生します。ズームレンズに比べればはるかに少ないのですが、
私が気にするのはいつも決まって樽型収差。(画が全体的に樽のように丸くなる歪のこと)

これまでは、まっすぐな物をどうしてもまっすぐ見せたい時に Photoshop のプラグインとして Panorama Tools を収差補正に使用していましたが、
最近発見して使い始めた PTLens というツールは、ファイルを開くとカメラの Exif 情報を読み取ってそのカメラに合った補正をしてくれます。
データベースに登録されているカメラであればかなり正確に補正が出来ます。

とかくこういった製品で SIGMA DP1 は未対応のことが多いですが、今回はばっちり対応できていました。
Photoshop の標準機能だけでもある程度同じような事は出来ますが、写真中央と周辺で歪率が非直線的に現れるこういった収差は、
専用ツールがさすがの性能を発揮します。


(2191) カメラは美しくあるべきである    2009/06/16

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いよいよオリンパスからマイクロフォーサーズ準拠の超コンパクトデジカメ ”オリンパス・ペン E-P1” が発表されました。
(本日の写真は E-P1 ではございません)

マイクロフォーサーズは一般的なデジタル一眼レフよりも一回り小さなC-MOSセンサーですが、
コンパクトデジカメに比べれば数倍大きな面積で高画質に有利な規格。
更にこのE-P1はコンパクトデジカメ初の交換レンズ式
という点が注目ポイント。

とまあ、ここまで書いてこの私が飛びつかないわけがないと思わせつつ、
実際にWEBで情報を見ている限り、さほど物欲も沸かず、やはり私には SIGMA DP1 がしっくりきていて、
しかも今のところフルサイズ一眼レフカメラ以外で DP1 を超えられる画質とRAW調整幅は有り得ないと思っているからして、
そんなことより、偶然見つけた上の写真の O・product が今更ながらかっこよく見えてくるのであります。

もう20年も前のカメラとは思えない斬新な形。この頃は金属の削りだしも随分高級感がありました。
早速ネットオークションで検索したところ、なんと新品未使用品が出ておりました。ん〜、インテリアとして欲しい...。


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