さて今日からしばらくは愛車 MINI
のミッションオーバーホールをご紹介します。2速に入りにくくなるという ”MINI 特有の持病”
を改善するのが目的です。
作業を担当してくださるのは行き付けの iR
MAKERS。今回ご紹介するこれらの写真は全て私ではなく iR MAKERS
のW様の協力により撮影されたものです。 もしこれらを私が撮っているとしたら、仕事もしないで何をしている!と各方面から怒られてしまうでしょう...。
MINI
のミッションは以前にもこのコーナーでご紹介したとおり、狭いエンジンルームに強引に押し込む形でエンジンと2階建て状態。 ですからオーバーホールを行うには必然的にエンジンごと降ろす段取りとなります。世の中にはこれらを個人で行う人もいますが、 どう考えても私の青空駐車場では無理な作業ですし、第一、組み立て終わった後にいくつか部品が余りそう...。黙ってプロに任せるのが吉です。
そしてプロの作業と言えば上の写真にあるように、とにかく周囲に傷や汚れを着けないよう万全のガードを施します。 今回は赤いロッカーカバーに傷を付けないように...という配慮で、わざわざ標準の黒いカバーへと付け替えて作業してくださっています。
MINI
のエンジンルームはとにかく狭いです。普通の車ならラジエターはフロントグリルの真後ろに付いていますが、MINI
は助手席側のホイールハウス脇。 そしてそれとシンメトリーな配置にエアコンコンデンサー(写真左端)が付いています。夏場は左右のホイールハウスから常に熱風が出てくるというわけです。
今年で誕生50周年の MINI
も、後半はキャブレターではなく電子制御によるインジェクションになりました。最終モデルの私の MINI
も当然電子制御ですが、 そのコンピューターの取り付け位置はなぜかエンジンルームの最前方(写真2枚目)。フロントグリルの斜め上に位置しますから、 こういったところが雨に弱いと言われる所以かもしれません。一般的な車は助手席足元などの室内にある事が多いです。
MINI オーナーなら誰もが知るステディロッド。数々の MINI
雑誌で必ずと言って良いほど点検箇所としてピックアップされる部品です。 エンジンの揺れを制限するためのこのロッドは、ロワー(写真3枚目)とアッパー(写真4枚目)それぞれにゴムのブッシュが埋め込まれていて、 これが経年変化と疲労により穴が大きくなってきてエンジンの揺れが激しくなってくると言われます。今回の私のはどうかな?いっそう強化品に交換と言う手も。
さあこのあたりからだんだんコアな領域に入ってきます。オートマ車が全体の9割を超える今の日本で、”レリーズシリンダー”
と言ってもピンとこないかもしれません。 マニュアルトランスミッションのクラッチを繋いだり切ったりする操作で、クラッチペダルを踏んだ時にクラッチ側で油圧を機械運動に変換している装置。 簡単に言うとそんなところですが、これは左の2枚の写真から私が勝手に
「これレリーズシリンダーだよなぁ」 と想像したまででして...。違ってたらお恥ずかしい。
更に、右の2枚の写真は恐らくスターターモーターを取り外しているところと、取り外し後のフライホイールが見えているところ。 よく見るとフライホイールが茶色く錆びている...。血液型Aの私ですからこういうのは気になって仕方が無い...。でも、蓋をして見えなくなれば気にならない。 今回は見なかった事にして...。
実は、今日送っていただいた写真だけでも40枚以上ありました。 「私が何枚送っていただいても大歓迎」
と言い残してきたために、本当にお手間を取らせてしまい申し訳ありません。 私自身も作業しながら写真を撮ったりするので、それだけで作業効率が落ちるのを知っています。 でも..これからもぜひお願いします! マニアックな写真の数々に
「これどこの部品の画だろう?」 と今頃になって雑誌片手に調べる作業が、何より新鮮で楽しいです。
つづく...。 |