電車で行こうか車で行こうか迷った挙句、多少の渋滞を覚悟してでも車に乗り込んだのは、最寄り駅から現地まで ”バス利用”
と書かれていたため。 私、全国を転々としているわりには、東京で1回しかバスに乗ったことがありません。簡単に言うと、近頃のバスは乗り方が分かりません...。
横浜のペットショップまでわざわざ足を伸ばしたのは、まだ一度も実物を見た事の無かった mame eco light
のデモンストレーションがあったから。
mame eco light とは、MAME DESIGN社
がこの冬発売を予定している熱帯魚飼育用高輝度LED照明。 近年、LEDを用いたライトはペット用に限らずあらゆる分野で注目されており、極端な例ではレクサスのメインヘッドライトさえLED化されています。 当初パイロットランプとしての位置づけだったLEDも年々輝度を上げ、ついには照明にまで応用できるようになったのですね。
更に、今回見せてもらったこの mame eco light
は、そこいらのLED照明には無い画期的な機能を備えています。私が片道2時間も掛けて見に行った理由。 それは、RGB、光の3原色による自由な色の再現です。実際はRGBにY(黄)を追加したとの事で42億色の表現が可能らしいです。 水槽照明として可変色制御が可能ということは、照明ONでじんわりと朝日が再現され徐々に昼間に、やがて夕暮れとなり日が沈み、月明かりを再現。 そんな事を可能とする夢のライトというわけです。
実際にコントローラーも見せてもらったところ、コレがまた立派。 普通で考えたら、RGBの制御は3つのトリマーを精密ドライバーで回してコントロールというイメージですが、完全なるデジタル制御でした。 ディスプレイにはRGBそれぞれを8bit(256段階)で表示し、専用ボタンで値を変更。即座にライティングに反映される仕組みでした。 更に、LEDも1Wを超える高輝度タイプは発熱が激しいため、合計49Wのこのライトには専用ファンが取り付けられておりヒートシンクを直接クーリング。 ライト本体に複数配置された温度センサーからのフィードバックにより、コントローラーディスプレイではヒートシンクの部分的な温度さえもモニタリング。 設定温度次第ではファンのON/OFFや回転数制御も可能にすると言う。抜かりはありませんね。
これまで、水槽用照明と言うともっぱら蛍光灯、少しお金を掛けるならメタルハイドランプ。(車でいうところのHIDですな) でもそのどれもが着目するのは輝度ばかりで、珊瑚を飼育するなら強い光が必要です!みたいなセオリーがありました。 しかし、LEDによる自由な光のコントロールが可能となる現代では、更に一歩先をいく新しい概念が生まれ、それが常識になりそうな予感がしています。
それは、熱帯魚飼育に限らず、植物なら愛知県で有名な ”電照菊” の栽培に応用できたり、 室内照明なら ”目に優しい光”
などあらゆるシーンで活用できそうです。
この照明を前に気が付けば2時間以上も立ち話に付き合って下さった MAME
DESIGN
代表のRさん。 話を聞けば聞くほど素人である私などよりずっとその可能性には情熱を注がれており、実はこのライトはごく短い周期で点滅させているのだそうです。 その理由について興味のある方は是非製品についての問い合わせをしてみてはいかがでしょう?きっとこのライトが欲しくなりますよ。 |