contents    previous    next


(2360) 連休はしっかり休む    2009/11/22

連休の度に体調を崩して寝込んでいる今日この頃...。日ごろの行いが悪いのでしょうか?

でも今回は高熱に魘されるほどでもなく微熱程度ですから、立ち上がる事も出来ますし買い物だって行けます。これはきっと ”休日くらいはしっかり体を休めなさい” という神様のお察しなのでしょうね。

ただ、こんな時困るのは水槽の世話。ちょうど今回のように水換えのタイミングと重なるとどうにもなりません。まずはRO水をくみに行かなければなりませんし、水換えと言っても水作りやら温度調節やら器具のバラシやら、何かと知識やテクニックが必要なので人に頼む事が出来ません。時間もそこそこかかる事ですしね。


(2359) アナログをデジタルで導く    2009/11/21

DIARY3019.JPG - 16,903BYTES DIARY3020.JPG - 19,519BYTES DIARY3021.JPG - 55,376BYTES

昨日までの展示会で変なウィルスでも貰ってしまったのか、夕べから若干の発熱。今年は色んな病に悩まされます。K氏は今週からモスクワに旅立ってしまうというので、無理して一週間で仕上げてもらったプリントを何としても今日中には受け取っておかなければなりません。こんな時は以前医師より処方された解熱剤がよく効きます。

プリントは焼き込み具合を変えた2枚を4組で計8枚。バライタ紙とのマッチングも良くまずまずの仕上がりになりました。

その後場所を銀座から代々木八幡の額装店へと移して写真を入れるフレームを決めていきます。日本では写真や絵を飾るという習慣に乏しいため額装屋さん自体少なく、取り扱われる素材なども限られているようですが、このお店は海外からの輸入素材までも豊富に揃えていて、素材選びや配色だけでも頭を悩ませるくらいです。フルオーダーメイドですからブックマットにするかオーバーマットにするか、マットの幅や縦横比はどうするか、白と言っても色々な白があったりして、自由に決められる分、特に想像力を働かせないと仕上がりに大きく影響します。

今日の時点では現物合わせと素材選びまでを程々にしていったん帰宅、自宅にてPhotoshopやIllustratorを使いバーチャルな世界でバランスの良いアスペクト比などを吟味した後、最終的な仕上げに持っていこうと思っています。


(2358) プロとは呼ぶものではなく呼ばれるもの    2009/11/20

4日間足を運んだInter Bee(国際放送機器展)ですが、いよいよ今日で最終日となりました。1年に1回、このタイミングでしか会えない沢山の人達に声をかけて頂き大変有意義な時間を過ごせました。

放送機器展と言うくらいですから展示されるのはプロ用機材なわけですが、一昔前と比べて大きく変わったのは、プロ用とアマチュア用(コンシューマー用)機材の差別化は殆ど無くなったという点です。仮にメーカーが「これはプロ用機材です」とか「あれはコンシューマー用です」と謳ったところで、プロの現場でもコンシューマー用機材は使われていますし、一般の方でもプロ用を上回る性能の機材を使用している場合もあります。昔では考えられなかったこの事態は、デジタル化による急速な技術の進歩で、”機材の価格は性能に比例しなくなった” 事を意味していると考えます。

プロもアマチュアも同じ機材を使える時代。勿論、同じ機材を使っても同じ画や音が録れるわけではありませんが、例えばカメラを考えた時、毎日重たい機材を持ち歩き、世間からマニアと思われるような状況ながら、それでも沢山の画を録り続けているアマチュアカメラマンと、放送局の記者がポンッとカメラを渡されて、とりあえず取材をしてくる状況を想定すると、果たしてどこを見て ”プロ” と判断すればいいでしょうか?

これは結局、道具が使えれば ”プロ” と呼ばれる時代は終わった事を意味します。

日本はブロードキャストの社会構築というかしくみ作りに遅れていて、アメリカなどではもう随分前からSOHOが謳われ、プロはフリーで活躍し技術を買われてこそ仕事になりますから、物事に真剣に取り組みますし何より自分の腕にプライドを持っていて自身の成長も早いのだと思います。その点日本は残念な事に先の理由から、組織に守られる事でプロと呼ばれ、自らの地位こそキープしていますが、ハイアマチュアに劣る作品作りになってしまっている事すらあります。中には「こういう機能が付いていないと使えません!」と宣言する方もいらっしゃるようですが、機能が無くても形に出来るのが職人であって、誰にでもボタン1つで使えるようになってしまったら、今 ”自称プロ” と名乗っている方々の明日が心配になります。この辺りは機材メーカーがユーザーの技術レベルを向上させていくようなモノ作りを心がけるべきだと思います。

国内には世界を代表するような機材メーカーが多くありますが、今年の活躍を振り返ればやはり注目は Canon EOS5D Mk2 で、本来プロ用映像機器という位置付けでは無いにもかかわらず、数百万円するプロ用機材の画質を遥かに上回る画が撮れる事で今回の展示会でも人気でした。勿論、それ用途に特化した製品ではありませんから使い勝手その他はプロ用に劣るわけですが、その点を ”プロの技術” でカバーできるなら最高の映像が手に入る。だからこそ職人が必要でプロと呼ばれる。映像コンテンツ制作を芸術として考えるならこれこそが技術者(作る側も使う側も)の在り方ではないでしょうか。

私もこれまで色々な会社で技術協力という形ながら使う側も作る側も経験してきましたが、何事においても重要なのは今を維持するのではなく、良い部分を伸ばす事だとつくづく感じています。

今回の展示会には専門学校生や大学生も多く訪れて来ましたが、正直彼らの目は輝いていて、機材の性能や使い道までは分からないかもしれませんが、良いモノを作りたいという希望に満ちている気がして、説明をする私の声も多少大きくなっていたように思います。


(2357) 見る人の気持ちを考えてみる    2009/11/19

DIARY3018B.JPG - 75,588BYTES

今年を振り返るには少々早い気がしますが、写真についてじっくり考える時間が作れた1年と考えると、実に充実していた気がします。

ここ数年の私は人をテーマにした写真を撮っていて、例えばそれが、街を歩く人だったり、スポーツをする人だったり、ホームレスの人だったり、他人の振りをして集まった都会だったり、そしてそれらを客観的に見ている自分が結果的に写真には写りこむ...。そんな事を再認識するチャンスに恵まれていたように思います。せっかく人であふれる東京に住んでいるのだからそこでしか撮れない画が撮りたい...。きっかけはそんな漠然とした事だった気がします。

そしてもう一つこの1年で勉強したのは、写真の大きさによる見せ方の違い。

色々な写真展に足を運ぶ事が増えましたが、その結果、小さなプリントでは気づかないようなものが、大きく引き伸ばす事で生きてくるという見せ方を学びましたし、撮影時にそれを意識することも心がけてみました。プリントするサイズはどれくらいにするか?そしてそれを見る人はどれくらいの距離で見てくれるか?こういった観点で写真展を見ていると、隣り合う写真との間隔などにいろいろな工夫をしている事に気づきますし、目線の移動などまで考えている事に驚く事も少なくありません。

撮る写真から、見せる事を意識した写真へと、私の写真生活も ”自己満足” ながら楽しくなってきました。


(2356) 表向きだけでなく    2009/11/18

仕事関係で御一緒した方々と再会。千葉県幕張メッセではプロ用放送機材の展示会が行われています。

私自身はこれまでいくつかの機材メーカーに技術協力させていただいていますし、逆にそれらを使うユーザーでもありますから、ありがたい事に知り合いは双方におりまして、そんなイベント会場が再会の場となる訳です。

今日だけでも「わ〜久しぶり〜」という第一声を上げてしまった方が10人弱おりました。その度合いが1年だったり7、8年だったりとまちまちですから記憶の曖昧さを補正するのは大変ですが、私を見つけるなり声をかけてもらえるのは本当にうれしく思います。

そういった時、ブランクが長く開いてしまった人ほど積る話はあるわけですが、立ち話で終わりではなく、「ぜひ遊びに来てよ」とか「何かあったら力になるから声かけてよ」という言葉を残していってくれるところに、これからも長い付合いになるかなぁと、続く未来を感じます。


(2355) 私には使いこなせない道具    2009/11/17

写真の本質を考えた時、それを追求していくと、カメラの性能とは直接的な関係に無いのではないか?という答えにたどり着きます。

1万円台で買える顔認識機能をも実装したデジタルカメラが量販店の店頭にずらりと並んでいる一方で、オートフォーカスすら持たないライカM9が防犯装置付きのショーウィンドウで50倍もの価格プレートと共にライティングされています。

ライカM9の発表を知った時、正直私もかなり心が揺らぎましたし、今でも可能なら手に入れたいですが、35mmフルサイズイメージャと聞いた時点で、やはり注目したのはサンプル写真の解像感だったり高感度ノイズの出方だったりしたわけで、少なくともフィルムカメラだったM7までは、発表と同時にカタログスペックに比例しているかどうか?なんて事は気にもしていなかったと我に返りました。

何だか近頃はコンピューターのスペックを語るようにカメラの性能が数字的に比較されるようになり、一見、数字が大きければ良いカメラのような気がしてしまいますが、仮にそれが事実に近かったとしても、良い画が撮れるわけでもなければ、自分が何のために写真を撮るのかなんて事を教えてくれるわけでもありません。

私もこれまでフィルム、デジタル共に何台ものカメラを使ってきましたしそれこそ数十万円もするような立派な機材も買いましたが、結局のところ、高価だったり高性能だったりする機材を手にすると、その性能を生かした画作りを心がけてしまって、本来自分が望む画とかけ離れた作品に仕上がってしまう事が多かったように思います。

ライカM9の誕生は、この時代に少しだけ先行した感はあるもののいずれ生まれ来る運命でしたでしょうし、ユーザー側もいよいよ出てきた!という感想を持ったと思いますが、それがフィルムライカのように一生使っていける道具かと問われると、購入は少し躊躇してしまう人もいるのではないかと思います。そこに求めるものがカメラではなく、写真を撮る道具と考る人なら尚更ではないでしょうか。

これは私が貧乏性だからでしょうか、高級なものは欲しいですが、安物のように気軽には使えなくなってしまいます。あ、でも誰かがプレゼントしてくれるなら別です...。


(2354) 秋の乾いた足下に     2009/11/16

DIARY3014.JPG - 260,265BYTES DIARY3015.JPG - 297,378BYTES

窓から見える景色より、肌に当たる空気の方がその季節を感じやすいように、ただ外を歩き四季折々の音に耳を澄ますだけで日本と言う国は季節を感じられるような気がします。

春には小鳥や虫たちの、夏には蝉や波たちの、冬には音の無い雪の夜の、そして秋には枯れ葉を歩く自分の足音が...。この写真を撮っている時、しばらく忘れていた子供の頃の秋を思い出していました。

新しいblogからご覧になられている方は写真をクリックすると拡大画像が表示されます。


(2353) 冬を迎える前にすべき事    2009/11/15

DIARY3016.JPG - 206,307BYTES DIARY3017.JPG - 177,948BYTES

秋ですから...そう、秋らしい画を残しておかないと。

東京にいると、私の実家の長野よりイチョウが沢山あったりして、もみじも綺麗だけれどイチョウもなかなかのものだと気付かされます。もしかすると人工的な街だからこそ自然の美しさが際立つのかもしれませんが、そういう意味では我が家から程近いいつものこの場所が ”慣れた写真スポット” です。本当は良く晴れた週末ならどこか景色の良い場所にでも足を伸ばしたいのですが...。

SIGMA DP1と秋とのマッチングは最高で、太陽を入れ込むようなフレーミングさえしなければ素晴らしい描写となります。

新しいblogからご覧になられている方は写真をクリックすると拡大画像が表示されます。


(2352) モノクロプリントをじっくり考える    2009/11/14

DIARY3013.JPG - 91,038BYTES

プリンターのk氏とはフィルムプリントに関する1時間程の打合わせ。
一般のラボでは対応してもらえない覆い焼き指定や黒の階調を細かく決めます。

何より拘るのは印画紙のチョイス。
今回は軟らかな仕上がりとシャドー部のディテールをなるべく出したかったのでILFORDのバライタ紙Semi-mattに決めました。

日本のように湿度の多い国ではバライタ紙は水分を吸いやすく反ってしまうため、
フレームに入れる場合はプリント時の余白を多く取る必要がありますが、乾燥した海外用はギリギリまで大きくプリントしたいところ、
何かと配慮が必要です。
そうなると相対的に完全ノートリの黒縁幅などを考えなくてはならず、全体的な仕上がりを想像しながら寸法を決めていきます。

このあたりはデジタルをパソコンのディスプレイで楽しむのとは次元の違う楽しさがあります。


(2351) iPhoneからの操作性を重要視   2009/11/13

DIARY3010.JPG - 36,012BYTES DIARY3011.JPG - 42,699BYTES DIARY3012.JPG - 28,728BYTES

日記と平行してBlogを開始して、水面下では色々進化させているのですが、閲覧していただく皆様には今のところ大きな変化は無いかもしれませんね。逆に、もし表示上何か変化があったとすると私の操作の失敗という事になります。実は昨夜、サーバー上のデータベースをMySQL4からMySQL5へと移行していますから、正常に作業が完了していないと今頃アクセス障害が出ていてもおかしくないかと...。

ところで、新たに立ち上げたBlogはいかなる状況においてもアップロードできるよう特にiPhoneからの操作性を考慮しています。まずはiPhoneユーザーからアクセスがあった場合は専用画面(写真左)で表示され、私自身のアップロード作業に関してもiPhoneに専用アプリをインストールする事でカテゴリーやステイタス管理(写真中)までを行え、その日のアクセス管理においてもiPhoneアプリから確認(写真右)が出来るようになっています。

ここまでiPhoneで管理できてしまうともはや写真加工以外はPCの必要性を感じないほど。すべてはオープンソースプラットフォームのWordpressのおかげですね。MySQL5の安定性が確認出来たところで日記からBlogへ完全移行します。まだブックマーク変更なされていない方は下記アドレスへの変更をお願いします。

http://ino.lomo.jp/blog


Diary