ありふれた世間とその複雑さをアメリカンニューカラーで表現するウィリアムエグルストンなら、日本の風景をこんなふうに切り取るだろうと、夕暮れ時のアンバーに照らされた古びた煙草屋の存在にうまく重なって見えて、ここだ!とばかりにシャッターを切りました。
モノクロ写真のイメージが強いロバートフランクやブレッソンにルーツを持ちつつもカラー写真の作家として認知度を高めたエグルストンの視点は、単に色が綺麗とか派手に見える事を狙ったわけではなく、カラーだから成立する表現を知っているからじゃないかと思います。
煙草屋の幟がもしグレーだったら見る人の目線は他に行くでしょうし、その鮮やかさがあってこそ今も営業中であることが伝わりますし対照的に古びた建物の外観が際立ちます。
街をカラーで捉える行為はモノクロの目線とは違った面白さがあります。

