関東だと山梨は東京より早く桜が開花しこの週末は満開を迎えているとTVニュースで報道されていました。山梨にはいくつもの有名な桜がありますが、我が家は昨年に続きここ神代桜を見逃すまいと訪れました。
神代桜が有名とは言え、東京の上野公園のように人とのすれ違いが大変なほど窮屈にならずに済むのが地方のお花見。他は知りませんが、長野や山梨のお花見といったら本当に花を見ますが、東京のお花見はどちらかというと宴会を楽しむイメージですよね。アルコールを飲まない私的には前者の方が好みでして。
神代桜は足元に黄色い水仙の花、見上げれば大木の桜という構図が成立します。桜と組み合わせる黄色といえば菜の花が多かったりしますが、ここは比較的短命な水仙にも関わらず、昨年も桜と息を合わせたように開花していたのが不思議です。
敷地内で何やら人だかりができていたので近づいてみたらご覧の通り見事な絵が展示されていました。こちらの桜そのものを絵にしたというよりは、古き良き時代のこの場所を想像して描いた絵という感じでして、描かれている人々は着物をきていたり真っ黒な洋装姿だったりして、なんだか大変重厚な絵ながら桜の存在によって和みが感じられる素晴らしさがありました。
しかしこうして絵に描かれた桜というのは後ろに映り込んでいる本物の桜と比較しても大変ピンクが濃く表現されていて、人が桜から感じるピンクの印象は実際のそれよりも色濃く鮮やかであることがそのまま表現につながっています。これは写真にも共通することでして、桜を写真に撮ると実際に現地で感じた印象のまま美しく記録されることは少なく、くすんでしまったり色褪せて見えてしまうもので、そこにはカメラの性能やテクニック以前に、人が桜という花に重ねる印象や思いは実物の桜よりもわずかに濃い、そういうことかと思います。
神代桜で一番有名なのがこちらの日本一古い桜。樹齢2,000年とも言われる野生のエドヒガンザクラ。あまりに大木すぎて自立できず、太い枝は折れないよう無数の支柱に支えられて生き延びている姿。
テレビなどでも毎年のように放送されますから知っている方も多いのではないかと思います。本日もNHKが取材に来ておりました。
桜は満開直前くらいに見ると開き掛けの蕾に凝縮されたピンクが遠目に見た木の印象を一層色濃く表現してくれて、色白なソメイヨシノでも桜らしさが増すのが特徴ですね。
逆に散り始めた桜というのも乙なもので、地面に落ちたたくさんの花びらが頭上と地上の両方から明るさを強調してくれて、まさにこの花は春の象徴。
出店も一点集中ではなくいくつかのエリアに分かれて出店してくれている関係で人混みが集中せずゆったり過ごす事ができます。数は少ないですが、準備されたベンチに座ってお花見ができるなんてラッキーですね。
桜を写真に撮るならどんな撮り方が最適でしょうか? こんなふうにクローズアップで撮れば花のディテールはおさえられますが、満開の桜のあのほわっとした明るい雰囲気や、ふと視界に飛び込んできた桜の木の明るい印象を表現するには少々物足りない気がします。
だからと言って遠くから見た桜の木を真正面でドーンとフレーミングすると一つ一つの花の繊細な印象は伝わらず、大きな薄ピンクの木になってしまいます。
私が好きな桜の捉え方はこんな感じでして、自分が見た桜に感じたピンクと、同じようにそれらを眺める人やそれを同じく写真に撮ろうとする人の姿。そのまま手を伸ばしても買い物袋が邪魔でしょうに、それでもなんとか桜を写真に収めようとめいいっぱい手を伸ばすその姿こそが、この桜という花の存在の大きさを語っているようで。
ここ神代桜にはいくつかの有名な桜が植っていましてこちらは身延山久遠寺の枝垂れ桜の子を植えたものとされていてこちらの樹齢までは不明ですがこれはこれで相当大きな枝垂れ桜です。逆にこれほど大きな枝垂れ桜は他で見た事がないくらい。
ただそのスケールを写真で伝えるのは難しく、昨年も断念したのですが今年も同じくこれを画にするのは簡単ではなく...。このエリアに植えられている桜の中では少し遅めの開花のようで、この枝垂れ桜は今日時点ではまだ5分咲きといったところ、次の週末くらいには最高の見ごろを迎えそうです。









