東京は季節外れの異常気象とも言える36℃の猛暑日。でもこの日に計画されている作業は全て収穫時期からの逆算だからして暑くても強行されます。本日は今季14回目の農の体験塾。
私は朝9時の講習会から午後2時過ぎまでの5時間以上この炎天下で作業を行い、途中2度も熱中症になりかけましたがなんとか予定していたタスク+αの作業をやり切りました。講習会開始時には30名ほどの参加者がいましたが私が帰る頃にはもう誰も畑にはおらず1人居残り作業といった感じでした。まあ普通は安全のため日中の作業は避け朝夕の涼しい時間帯に出直しますが、私はこの日の午後から山梨への移動が予定されていたので頑張るしかなかったのです。
本日行った作業は以下。
1.ビーツ、小カブ、中大カブ、タイニーシュシュ、オータムポエムの種まき
2.ミニ白菜、春菊の定植
3.レタスの定植
4.緑肥(ニューオーツ)の種まき追加
5.殺虫剤系農薬(ゼンターリBT剤)の散布
6.ナス、ピーマンの収穫と手入れ
7.水やり
本日の作業の主だった内容は秋冬野菜の定植と種まきなのですが、この日のために数週間前から準備してきた畑の畝はここのところの晴天続きでカラカラですから、まずはそこへ水を撒き濡れた土を作るところからスタートです。
そう聞くと普通は、「ああジョウロで水撒くだけでしょ」と思うかもしれませんが、作物の品種によってはネコブセンチュウ予防の薬を事前に土に混ぜておかなければいけなかったり、大雨で土が固まってしまっている場合はクワで耕し直したりしますので案外手がかかるのです。
上の写真は今日に合わせて園主がここまで育ててくれたレタス、春菊、白菜の苗。これらも我々生徒が自分で種から育てれば良い話なのですが、この猛暑ですから素人ではまず発芽させてこの段階まで持ってくるのに失敗のリスクが大きく、まともにスタートできない人が出てきてしまうため園主の計らいというわけです。
こちらはミニ白菜と春菊の苗を植えたところ。高温かつ乾燥続きの今日のような日に定植するのであれば朝夕に植えるのがセオリーだと思いますが、とはいえやむを得ない場合にはそれなりの対策をします。その時点で水をたっぷり与えるのは当然として、植えた苗の周りを少し窪ませることで少しの雨が降った場合にも集中して水が苗の中心に向かって浸透するようにするのです。これを水鉢というそうです。
新しい言葉を習った時はこうしてブログなどにもきちんと書き残し自分でも復習できるようにしておきます。
苗を植え付けたミニ白菜や春菊は先述した通り一番難しい発芽をクリアーしているのである意味ビギナー向きですが、こちらの穴だらけのマルチにこれから撒く種は結構神経を使います。
本日撒いた種は、ビーツ、小カブ(もものすけ)、中大カブ(スワン)、タイニーシュシュ、オータムポエムの合計5種類。マルチの上に置いてある白い封筒の様な小さな紙袋がそれぞれの種。
中でも一番大きな種が上の写真にあるビーツ。これで一番大きいのですから参りますね。カブのように一番小さな種になると老眼だと数を数えるのが困難なくらいです。種の入った袋を開け損なって畑の上に落としたらもう終わりです。拾い集めるのは困難でしょう。
種まきの基本は ”種の大きさの3倍の深さの土を被せる” です。つまり5mmの種を撒くなら土の深さは1.5cmが目安というわけです。1mmの種なら3mmの土を被せるだけ!ですね。
それ以上深くても浅くても発芽率が下がるということですが、正直あまり深撒きしなければ芽は出ると思います。ただし上の写真を見れば分かる通り種撒きは1穴3粒。条件が良ければ3つの芽が出てくるわけですがそれぞれ深さが異なれば発芽タイミングにズレが出て、普通は最初に出た芽が一番強くなり、後から出た芽はなかなか大きくなれないという結末を迎えます。
まあ仮に3つとも芽が出た場合もいずれ1本に間引いてしまうので1本出れば良いと言えば良いのですが、3本のうち一番状態の良いものを残すことが良い作物を収穫するスタートラインとなりますから、発芽時は3本が同じ条件で出てきて欲しいのです。同じ条件で出てきた中から状態の良いものを選ぶ!そのためにこの種撒きで差が出ないように神経を使う、そういうことです。
全ての種は同じ深さとなるよう、底が平らなビンなどを使って正確に1cmの深さを作り、種撒き後に土を被せたらすり切りで表面を平らにします。
種まきと定植が終わったら全ての畝にはご覧の通りトンネル掛けをします。これは害虫からの被害を防ぐ意味もありますがこの時期は日除けですね。直射日光から発芽直後の作物の芽を守るため薄美の環境を作るというわけです。
細かいことを言えば一番手前のトンネルと隣の真っ白なトンネルは素材が違っており、手前の少し薄汚れた縞々のトンネルはサンサンネット(いわゆる網戸)で、奥の真っ白なものは寒冷紗ですから暑さ寒さを和らげる素材のネットです。夏なので一見サンサンネットの方が適している様に見えますが実際は地温を上げすぎないためには寒冷紗が適当との事。こだわる人はさらに太陽熱を通さない黒い寒冷紗トンネルを作る人もいます。
さて、明日から最低3日間は水やりができない私のスケジュール、本日植えた苗や撒いた種は無事に暑さを乗り切れるでしょうか? この後私はシャワーだけ浴びて山梨へ旅立ちました。
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