愛車ジムニーに組み合わせているカーオーディオはパイオニア製ディスプレイオーディオのPVH-9300DVSZS。2018年の新型ジムニー登場時にディーラーオプション設定されていたもの。現在このモデルはオプションカタログから消えてしまっているようですから既に入手不可かと思います。
カーナビではないので安価である点がメリット、とはいえドライブにカーナビは必須ですからスマホをUSB接続してCarPlayやAndroid Autoで最新地図が利用可能な点は新時代のナビスタイル。
そんなディスプレイオーディオ、当然スマホ内に保存されたオーディオファイルやサブスク音源などもそのまま再生可能。私も基本的にはドライブ中に何かしらの音楽やラジオを再生しております。しかしどうも音質が気に入らず、納車してこれまで5年以上音質調整に関し試行錯誤してきました。時間がかかりましたが最近になってようやく聞くに耐える音質には落ち着きました。調整といっても物理的なデッドニングやエンクロージャーとなるドアの穴埋め作業などの他、近年は画面内に表示されるイコライザーによる微調整の繰り返し。
オーディオ機器に関しては私は昔からアンプやスピーカーを設計してきましたし、仕事柄プロのレコーディング機器や放送機器に日常的に触れる立場ですので、良い音悪い音の判断は出来ますし、聴き分ける耳も普通の人よりは ”高性能” だと思っていますが、なぜに音質チューニングにそれほど時間がかかったのか?
カーオーディオの音質調整というのはホームオーディオやプロのレコーディングスタジオのそれとは全く方向性が異なり、カー用品店でデモ再生されているドンシャリサウンドは論外としても、少なくとも周波数特性的にフラットな調整をしたところで車の中では心地よく聴こえない点が特徴。
更には車が停止時と走行時では人の耳で感じる心地よさが異なり、停止時に合わせて調整をすると走行時には低域がエンジン音でマスキングされ物足りず、走行時に合わせて調整をすると停止時にはうるさく感じる、つまりその時々で変化するリスニング環境をどう考えるかがホームオーディオやレコーディングスタジオとの決定的な違い。
さらにスピーカーユニットはフロントリアで合計4つ付いていますし、そのうち2つはツイーターセパレート型、残りの2つは同軸型、エンクロージャとも呼べないドア内の空洞だけで低域をリアルに再現しろと言っても物理的に無理ですから再生ユニット側のイコライザーで強引に持ち上げることとなり、歪みは増えますしダンピングも悪くなる。音質を求める!なんてのがそもそも難しいのがカーステレオの世界と改めて感じます。
5年間調整を繰り返したイコライザーは基準値より上げるのではなく、目立つ周波数域を下げる方向でセッティング。まあうるさく無い感じで鳴らすくらいは出来るようになりました。

