先週末に出かけたハイキング。行き先は私の大好きな美ヶ原高原。長野育ちの私ですから子供の頃から幾度となく行ったことのある場所ですが、何度訪れても良いと思えます。
美ヶ原にはフジテレビでお馴染みの美ヶ原高原美術館もあり、自然豊かな高原と現代アートの融合で少しおしゃれなエリアであることは間違いありません。そちらの美術館もこれまで何度か訪れたことがあります。
さて今回の目的は美ヶ原高原の中でも一際目を引くアンテナの数々、あそこまで歩いて行ってみる! これです。
美ヶ原は標高がちょうど2,000メートルと高所にあり、更には360度パノラマというロケーションですから、その見通しの良さを利用しようとTVやラジオのアンテナがここに集中し長野県の主要市町村へ電波を届けているのです。前々からぜひあそこまで歩いて行ってみたいと思っていたところでしたが、近くに見えて意外と距離があるというのはこの場所を歩いて誰しも感じる点かと。
そんなわけで多くの人は最寄りの駐車場からここ ”美しの塔” と呼ばれるシンボル塔までを歩きUターン、遠くに見える電波塔は眺めて終わりというパターンに落ち着きます。駐車場からこの塔まででもちょうど1kmくらいありますから往復2kmのハイキングですね。アップダウンはほぼありませんからお散歩にはちょうど良いかもしれません。
高原の敷地面積が広大なので、全てのスケール感覚が麻痺し、あの電波塔なら15分も歩けば到着するんじゃ?なんてことを考えてしまいますが、上に掲載した美しの塔から電波塔までは片道2km。つまり駐車場からだと3km、往復6kmもあるのです。
あそこまで歩くぞ!と心に決めて時間と体力にゆとりのある日にチャレンジすべき距離ですね。
実はあの電波塔の麓には王ヶ頭ホテルという宿泊施設があり、宿泊のお客さんだけは専用バスによる送迎サービスが受けられますから、この3kmの道のりをあっという間に移動することができます。
夏季は上の写真のように牛が放牧されており、大自然の中の一本道をバスが走っていくというなんともほのぼのした景色が成立します。
牛には触れないほうが良いと思いますが、何せ多くの牛があちこちにいますし、柵の付近で眺めていると何かもらえると思うのか牛の方から近づいてきますから気分はサファリパークそのものです。
見慣れた白黒の牛のほか、全身真っ黒な牛、種類が違うのでしょうが、面白いものでそうした種類ごとに決して混ざることなく群をなして行動していました。
電波塔が近づいてくると最後は少しの上り区間に差し掛かります。と言っても道路の勾配が少しきついというだけで登山みたいなハードなものではありません。
上り切ったあたりで後ろを振り返ると、それまで歩いてきた道が遠くまで続いているのが一望でき達成感を感じます。
電波塔に到着。遠くから眺めていた時は大きな電波塔が複数まとまって立っているように感じましたが、近づいてみると案外アンテナの位置はバラバラに立てられており、都会でいうところの高層ビル群のような人工物に挟まれるような感覚はありませんでした。電波を発する機器ですからおそらくそれぞれの電波干渉を最小限にするため計算された位置に建てられているのでしょうね。
ここまでくると、美しの塔からは見えなかった高原エリアの向こう側を眺めることができます。こちらは想像以上に断崖絶壁になっており、一部は大雨などで少しずつ崩れているのではないか?と心配になるくらい急で険しい岩肌が見えていました。
もしかすると早朝にここを訪れればこのあたりは雲海が出てうまい具合に海へ続く崖のように見えるかもしれません。
王ヶ頭ホテルへ到着です。遠くから見ていた時はどうせ山小屋だろう(失礼)と思っていたのですが想像以上に綺麗かつ立派で、入り口には制服を着たベルマンが立っているのですから驚きました。
こんな場所に高級ホテル!というギャップもさることながら、それに見合った壮大な景色もこのホテルの特徴。宿泊客はこの景色を眺めながら温泉に入れるそうで。羨ましい限りです。
ホテル前の庭は自由スペース。一部宿泊客しか入れないエリアもありますが、基本的には思いつきで訪れてもこの景色を楽しむことができます。犬の散歩がてらくる人もおりました。
9月初旬でしたが標高2,000メートルにふく風は心地よく私など長袖で歩いたくらいですから、常識はずれだった今年の猛暑を凌ぐには最適な場所です。
ホテルですからレストランもお土産も売っています。我々はちょっとしたケーキセットを注文ししばしの休憩。できればハンモックにでも揺られ寝転がりたいところですがここはキャンプ場とは雰囲気が違いますからそんなことをしていたら怒られること間違いなし。上品な高原のイメージを崩さない程度に楽しみます。
前述した通りここは360度パノラマですから、北には北アルプスまでを見ることができました。こればっかりは天気と空気の澄み具合でだいぶ状況は変わると思いますが、この日は台風一過で空気が洗われた直後とあってかなり遠くまでくっきりと見渡すことができた点はラッキー。
山梨にいると北アルプスを見る機会は少ないですからちょっと新鮮かつ刺激的な眺望でしたね。この後はまた3km歩いて駐車場へと戻りました。
















