プリントと共に思い出も整理する

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旅行や記念日だから写真を撮っておこう、そんなふうに記録として残すことが少し特別に感じられたフィルム時代を懐かしむように、ここ最近は収納から出てきた沢山のネガやプリントを整理していました。

デジタルになって特にスマートフォンのカメラの進化に伴い多くの人が沢山の写真を撮るようになりましたが、フィルムでは24枚や36枚ごとに現像やプリント代が掛かりましたし、フィルムそのものも購入しなければなりませんでしたから、毎日のランチをとりあえず撮っておく!みたいな贅沢な使い方は出来ませんでしたね。

そんな時代背景の中でも私は結構沢山の写真を撮ってきた方だと思います。デジタルとフィルムの時代が逆だったら、安上がりなデジタルで練習し腕を磨いてからお金のかかるフィルムで本気の作品作り!なんて方法もあったでしょうが、歴史はそう都合よく進みませんで、今見れば何を撮りたかったのか分からないようなプリントが学生時代の教科書のごとく当時を蘇らせます。

もう20年近く前に花火の撮影にハマった時期がありました。焦点距離の異なるレンズを付けた2台のカメラにリバーサルフィルムを装填し同時にバシバシ撮っていた記憶があります。全てリバーサルからの2Lダイレクトプリントですから金に糸目をつけず好きなようにやっていた名残ですね。

花火って打ち上げの音と同時にシャッターを開けますから、実際どこに花開くのか分からないまま撮影するんですよね。直前の打ち上げ場所を参考にフレーミングするにせよ半分は運任せ。それ故狙い通りの写真が仕上がるのが嬉しくて。結果が分かるのは現像上がりの1週間後というのもまた楽しみでした。

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